中検 準1級
中検・準1級の重要単語と覚え方
中検・準1級は、実務や学術的な場面で通用する高度な中国語運用能力が問われる難関レベルです。日常会話表現の枠を超え、論説文や報道で多用される硬い書面語や、多義的な単音節語の正確な把握が合格への鍵を握ります。
本ページでは試験によく出る順に1123語を厳選しました。まずは頻出単語の意味と構文上の役割を押さえ、例文とともに定着させていきましょう。
重要動詞(15語)
文構造の中核となる、抽象概念や行為を表す重要動詞です。
| 中国語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 死亡 動詞 | 死ぬ | 硬い書面語で「死亡する」を表す表現。 |
| 投票 動詞 | 投票する | 選挙や議決などで「票を入れる」動作。 |
| 逼 動詞 | 強いる | 相手を追い詰めて何かを「強いる」意。 |
| 威胁 動詞 | 脅す | 安全や利益などを「脅かす」ときに使う。 |
| 攻击 動詞 | 攻撃する | 武力や言葉で物理的・精神的に「攻撃する」。 |
| 允许 動詞 | 許可する | 公的または規則として行動を「許可する」。 |
| 错过 動詞 | 逃す | 好機や乗り物などを「逃す・見過ごす」。 |
| 理 動詞 | 構う | 否定文で「構う」「相手にする」意で多用。 |
| 爆炸 動詞 | 爆発する | 事件や感情、物体が激しく「爆発する」。 |
| 混 動詞 | 混ぜる | 混ざる、紛れ込む、その日暮らしをする意。 |
| 学会 動詞 | 身につける | 学習を通じて技術や能力を「習得する」。 |
| 拖 動詞 | 引きずる | 足や時間を「引きずる・長引かせる」。 |
| 塞 動詞 | 詰める | 隙間に「詰め込む・押し込む」動作。 |
| 赚 動詞 | 稼ぐ | 利益やお金を努力して「稼ぐ・儲ける」。 |
| 挖 動詞 | 掘る | 穴を「掘る」ほか、人材を発掘する意も。 |
重要名詞(15語)
社会・司法・医療などの専門的文脈で頻出する名詞です。
| 中国語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 犯罪 名詞 | 犯罪 | 法律に違反する行為である「犯罪」。 |
| 队伍 名詞 | 行列 | 兵士や人の整然とした「隊列・チーム」。 |
| 英雄 名詞 | 英雄 | 優れた功績を残した「英雄・勇者」。 |
| 情绪 名詞 | 気分 | 人の心理状態や一時的な「気分・感情」。 |
| 军队 名詞 | 軍隊 | 国家や集団を守る組織としての「軍隊」。 |
| 品牌 名詞 | ブランド | 商品の信用や価値を示す「ブランド」。 |
| 权力 名詞 | 権力 | 組織や国を支配・統率する「権力」。 |
| 疾病 名詞 | 病気 | 病気の総称を表すやや硬い表現。 |
| 政策 名詞 | 政策 | 政府や企業が打ち出す方針・「政策」。 |
| 法庭 名詞 | 法廷 | 裁判を行う公的な場である「法廷」。 |
| 团队 名詞 | チーム | 共通の目的で協働する「チーム集団」。 |
| 档案 名詞 | ファイル | 公式な記録や個人の「公文書・書類」。 |
| 症状 名詞 | 症状 | 病気などによって現れる身体の「症状」。 |
| 心脏 名詞 | 心臓 | 臓器としての「心臓」や物事の中心部。 |
| 因素 名詞 | 要素 | 結果を引き起こす原因となる「要素」。 |
重要形容詞(10語)
文芸文や論説文で状態・評価を的確に伝える形容詞です。
| 中国語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 有关 形容詞 | 関係がある | 関係性を持っている状態を表す語。 |
| 清 形容詞 | 清い | 清らかで濁りがない、はっきりした様子。 |
| 原 形容詞 | 本来の | 初めからの状態や根本を示す修飾語。 |
| 利 形容詞 | 有利 | 都合がよく得になる、スムーズな様子。 |
| 最佳 形容詞 | 最適 | 最も適している、極めて好ましい状態。 |
| 遗憾 形容詞 | 残念だ | 思い通りにならず心残りな「残念さ」。 |
| 酷 形容詞 | かっこいい | 冷酷なさま、または若者言葉の「格好いい」。 |
| 爽 形容詞 | 気持ちいい | 心身がさっぱりして「爽快・気持ち良い」。 |
| 顺 形容詞 | 円滑 | 物事が順調で滞りなく運ぶ様子。 |
| 愉快 形容詞 | 楽しい | 心が晴れやかで「楽しい・心地よい」。 |
重要副詞・接続詞・機能語(8語)
文章の論理構成やニュアンスを決定づける機能語です。
| 中国語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 与 接続詞 | と | 書面語で「〜と」と並列を表す接続詞。 |
| 于 前置詞 | に | 時や場所、対象を示す硬い前置詞(於)。 |
| 如 前置詞 | 例えば | 例示や比況を表す「例えば〜のように」。 |
| 另 副詞 | 別の | 別に、そのほかに、という意味の副詞。 |
| 嘛 助詞 | よ | 当然の事実を念押しする語気助詞。 |
| 因 前置詞 | ため | 原因や理由を示す硬い前置詞(〜により)。 |
| 便 副詞 | すぐに | 就に相当する書面語で「すなわち、すぐに」。 |
| 最终 副詞 | 結局 | 過程を経て行き着く「結局・最終的に」。 |
まぎらわしい単語(8語)
意味や形態が似ており使い分けが問われやすい語群です。
| 中国語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 爆 動詞 | 爆発する | 破裂・急増など広義に急激に生じる動き。 |
| 炸 動詞 | 揚げる | 油で揚げる調理法、または火薬で吹っ飛ぶ。 |
| 透露 動詞 | 明かす | 情報や本心を自然に外へ「漏らす・明かす」。 |
| 暴露 動詞 | 暴露する | 隠れていた欠点や実態が白日の下にさらされる。 |
| 藏 動詞 | 隠す | 単音節で人や物を物理的に「隠す・しまう」。 |
| 隐藏 動詞 | 隠す | 意図的に真相や姿を覆い隠す抽象的な動作。 |
| 遭到 動詞 | 受ける | 被害や批判など好ましくない結果を直接受ける。 |
| 遭遇 動詞 | 遭う | 予期せぬ困難や偶発的な事態に直面する。 |
中検・準1級の単語レベルと必要語数の目安
中国語検定(中検)準1級は、実務翻訳やビジネスの現場で通用する「社会的な話題について高度な運用ができる力」を測る試験です。中検2級が日常的な話題をこなすレベルであるのに対し、準1級では新聞の社説、公的文書、学術論説など、硬い文体の文章を正確に解釈し日本語訳・中国語訳する力が求められます。
| 試験・級 | 必要語数の目安 | レベルの特徴 |
|---|---|---|
| 中検・2級 | 約3,000〜6,000語 | 日常会話や平易な実用文の読み書きができる |
| 中検・準1級 | 約8,000語以上 | 論説文・専門記事の正確な翻訳・作文ができる |
| HSK 5級 | 約2,500語 | 中国語の新聞・雑誌を読み映画を鑑賞できる |
| HSK 6級 | 約5,000語以上 | 流暢に自己表現し抽象的な論説も理解できる |
中検準1級の語彙はHSK6級と同等以上の深さが要求され、特に単音節語の書面語用法の正確な把握が欠かせません。
中検・準1級の単語の覚え方
準1級レベルの単語は、日本語の漢字感覚だけで覚えると誤訳につながりやすいため、緻密な学習法が求められます。
- コロケーション(共起表現)で覚える:動詞と目的語の結びつきが厳格です。例えば透露(明かす)なら消息や真実、遭到(被る)なら反対や攻撃など、典型的なフレーズごと暗記します。
- 書面語と口語の対応関係を意識する:口語の「和」に対応する与、口語の「就」に対応する便のように、既知の日常表現と結びつけて整理すると効率的です。
- 音声と小テストの間隔反復:成語や硬い単語ほど、正しい声調とピンインを耳と口で覚えることがリスニング・スピーキング対策に直結します。学習翌日、3日後、1週間後と間隔を空けてミニテストを繰り返しましょう。
動詞と目的語を結びつけ、典型的なフレーズごと暗記する。
「和」に対する「与」のように既知の日常表現と結びつけて整理。
声調・ピンインを耳と口で確認し、翌日・3日後・1週間後に復習。
日本語の漢字感覚に頼らず、3つの視点で緻密に単語を定着させます。
学習スケジュールの例
本単語帳の1123語を着実に習得するための期間別スケジュールです。現在の学習環境に合わせて無理のないペースを選びましょう。
| 期間 | 1日の学習時間 | 進め方と学習内容 |
|---|---|---|
| 1日10分(長期) | 10分 | 1日10〜15語をチェック。音声確認と例文確認を中心にマイペースに反復。 |
| 2週間(短期集中) | 60分 | 1日約80語ずつ確認。日中・中日の即答練習を行い、未定着の語をマークして復習。 |
| 1か月(標準) | 20〜30分 | 1日約40語ペース。週末に総復習とコロケーションの小テストを実施して定着。 |
どの期間でも、分からない語を放置せず例文の中で使い道を確認することが重要です。
試験・会話で単語を活かすコツ
中検準1級の単語は、単に「意味を知っている」だけでは得点に結びつきません。アウトプット力に昇華させるコツを押さえましょう。
中日・日中翻訳での使い分け
試験の記述問題では、文脈に合わせた自然な訳出が問われます。例えば疾病を単に「病気」と訳すだけでなく、公的な文脈なら「疾患」と訳し分けるような柔軟性が必要です。日中翻訳では、問題文が硬いトーンであれば与や于などの書面語を意識的に選ぶと高得点につながります。
多義語と品詞の転換に注意
準1級では1つの単語が複数の品詞・意味を持つケースが増えます。単語リストを見るときは、前後に置かれる前置詞や助詞を観察し、動詞として機能しているのか名詞化しているのかを見抜く訓練を積みましょう。
中日・日中翻訳の使い分け
- 疾病を公的文脈で「疾患」と訳すような柔軟性を持つ
- 硬いトーンでは「与」「于」などの書面語を選ぶ
多義語と品詞の転換
- 1つの単語が複数の品詞・意味を持つケースに対応する
- 前後の前置詞や助詞から動詞か名詞化かを見抜く
単に意味を知るだけでなく、文脈に応じた訳出と品詞の見極めが問われます。
まとめ
中検・準1級の語彙学習は、高度な中国語運用能力を身につけるための確かな土台となります。単語を単体で暗記するのではなく、前後の語との結びつきや書面語ならではのニュアンスまで丁寧に掘り下げることが合格への近道です。頻出1123語を着実にマスターし、試験突破と実践的な表現力の両立を目指しましょう。
試験の時間・配点・合格基準・日程は、公式サイト(www.chuken.gr.jp)の掲載内容と 2026-10-06 に照合しました。変更されることがあるため、受験前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。
- 単語を単体ではなく前後の語との結びつきで覚えたコロケーションの意識
- 書面語ならではのニュアンスまで丁寧に掘り下げた口語との対応関係を整理
- 頻出1123語を着実にマスターした試験突破と実践力の両立
単語単体ではなく、結びつきやニュアンスまで掘り下げて習得を進めましょう。
よくある質問
- Q. 中検準1級の語彙はHSKのどのレベルに相当しますか?
- 中検準1級の語彙難易度はHSK6級以上から新HSK上級レベルに相当します。特に書面語や四字成語、日中・中日の翻訳力まで厳密に問われるため、語彙の深さという点ではHSK6級よりも入念な対策が求められることが多いです。
- Q. 中検2級合格後、準1級の単語学習は何から始めるべきですか?
- まずは新聞や論説文で多用される接続詞・前置詞などの機能語や、抽象名詞・単音節動詞から始めると効果的です。本単語帳の頻出順リストを活用し、2級語彙とのニュアンスの差を1語ずつ丁寧に埋めていきましょう。
- Q. 単音節の動詞が覚えにくいのですがコツはありますか?
- 逼や拖などの単音節語は、後ろに続く代表的な目的語とセットで覚えるのが鉄則です。また、似た意味を持つ2音節語(隐藏と藏など)と比較しながら覚えると定着しやすくなります。
- Q. この単語帳の1123語だけで合格できますか?
- 準1級全体の合格にはさらなる慣用句や成語の習得も必要ですが、本単語帳の1123語は試験で繰り返し問われる核心語彙です。まずはこの頻出語を完璧に身につけることで、読解・翻訳の基礎体力を大きく引き上げることができます。



































































































