「思わず」は中国語で何と言う?
日本語の「思わず」に最も広く対応するのは「不禁」や「忍不住」です。感情があふれ出て抑えられない場合は「情不自禁」や「不禁」、身体が反射的・無意識に動いてしまう動作には「不由自主」をよく使います。口語では「禁不住」や「不由得」も自然に使われ、文脈や感情の強さによって使い分けます。
使い分け
- 情不自禁
喜びや悲しみなどの感情が高まり、自分を抑えきれずに特定の行動を取ってしまう場面で使います。やや改まった響きがあります。
听到这个好消息,她情不自禁地跳了起来。
その良い知らせを聞いて、彼女は思わず飛び上がった。
- 不禁
書き言葉寄りで、ある事態に触れて感情や生理的反応がひとりでに生じることを表します。後ろに二音節以上の動詞が続きます。
想起过去的艰苦岁月,他不禁流下了眼泪。
過去の苦しい日々を思い出し、彼は思わず涙を流した。
- 不由自主
感情だけでなく、身体の震えや足が向くなど、自分の意志とは無関係に無意識・反射的に体が動く場面に適しています。
天气太冷了,身体不由自主地发抖。
あまりの寒さに、体が思わず震え出した。
- 禁不住
口語でよく使われ、感情や笑いなどの衝動をこらえきれずに表に出てしまうことを表します。「忍不住」と近い感覚です。
看着他滑稽的表情,大家都禁不住笑了。
彼の滑稽な表情を見て、みんな思わず笑ってしまった。
- 不由得
ある状況を目にしたり聞いたりして、自然とそのような気持ちや反応が生じる際に使います。話し言葉でもよく用いられます。
看到这么美丽的景色,我不由得赞叹起来。
このような美しい景色を見て、私は思わず感嘆した。
よくある間違い
✕ 我不想笑,可是情不自禁笑了。
○ 我不想笑,可是忍不住笑了。(または 禁不住笑了)
「笑いを我慢できない」という日常会話では、四字熟語の「情不自禁」より「忍不住」や「禁不住」が自然です。
「思わず」のよくある質問
Q. 「思わず笑う」はどれを使うのが自然ですか?
Q. 「不由自主」と「情不自禁」の違いは何ですか?
情qíng不bù自zì禁jīn
意味
- 成語・慣用句 思わず
- 成語・慣用句 つい
- 成語・慣用句 こらえきれない
例文
コアイメージ
心のブレーキが外れて反射的に出る表情や行動
関連語
使い方
類義語との違い
情不自禁: 感情を抑えられず、思わず行動や表情が出ること
不由自主: 自分の意志で止められず、自然に反応や行動が出ること
按捺不住: 感情や衝動を抑えられず、じっとしていられないこと
忍俊不禁: 笑いを抑えられず、思わず笑ってしまうこと
中国語での定義
語源
「情不自禁」は字義どおり「感情を自分で禁じることができない」という合成語で、「禁」が抑える意味を担い全体で抑えられない自発的な反応を示すようになった。
コラム
- 口語でも普通に使われるが、若者のくだけた会話ではより短い言い回しが使われることがあるため、場面に応じて選ぶと自然に聞こえる。
不bù禁jīn
意味
- 副 思わず
- 副 つい
- 副 こらえきれず
例文
コアイメージ
場面に押されて抑制が崩れ行動や感情が自然にあふれ出る瞬間の描写
関連語
使い方
類義語との違い
不禁: 抑えきれずに感情や動作が自然にあふれ出て、思わず行動や声が出てしまうことを表す語。
忍不住: 我慢できずに思わず〜してしまうことを表す語。
不由得: 自分の意志に関係なく抑えられずに思わず〜してしまう気持ちや動作を表す語。
情不自禁: 感情が抑えられずに思わず笑ったり泣いたりするなどの反応が出ることを表す語。
中国語での定義
語源
古典からの用法で「禁」は禁止や規律を示す字であり「不禁」は文字通り『禁じ得ない』ことを示したことから現代では副詞的に行為や感情が抑えられない様子を表す語として定着した。
コラム
- 口語ではやや堅く聞こえるため会話では「忍不住」を使うことが多く、書き言葉や情景描写で感情の自発的なあふれ出しを強調したいときに不禁を選ぶと自然に聞こえる。
不bù由yóu自zì主zhǔ
意味
- 副 思わず
- 副 つい
- 副 抑えきれず
- 副 無意識に
例文
コアイメージ
衝動に駆られて体が先に動く瞬間
関連語
使い方
類義語との違い
不由自主: 強い感情や衝動に駆られて、本人の意志に関係なく思わず体や行動が動くこと。
忍不住: 抑えようとしても感情や衝動を我慢できず、つい何かをしてしまうこと。
情不自禁: 感情が高まって自分で感情や行動を抑えられないこと。
不禁: 見たり聞いたりして、思わず反応してしまうこと。
不由得: 自然にそうなり、意志では止められない気持ちや行動が出ること。
中国語での定義
語源
語は「不」(否定)+「由」(原因や依拠)+「自主」(自分で決めること)から成り、外因や情緒で意志が働かないことを示す。
コラム
- 感情の強さや驚きを強調したいときに使う表現で、くだけた場面では「忍不住」の方が自然に聞こえることが多い。
禁jīn不bù住zhù
意味
- 動 思わず
- 副 つい
- 動 こらえきれない
例文
コアイメージ
抑えようとしても行動や表情がこぼれ出る瞬間。
関連語
使い方
類義語との違い
禁不住: 感情や身体の反応を抑えられず、つい思わず行動や表情を出す。
情不自禁: 感情があふれて自分で抑えられず、自然に反応してしまう。
不由得: 無意識に体や言葉が動き、抑えられない状態になる。
忍不住: 我慢できなくて、つい行動や発言をしてしまう。
中国語での定義
語源
「禁不住」は「禁」(抑える・禁止する)と「不住」(止められない)から成り、抑えようとしても抑えられない状態を表すようになり、そこから自然に行動や感情が現れる意味になった。
コラム
- 多くの場合は動詞の前に置いて「禁不住+動詞」の形で使い、笑う・涙を流す・感嘆するなどの自然な反応を表すので、例文のように「看到宝宝睡得这么香,我禁不住笑了。」と使う点を覚えておくと実用的である。
不bù由yóu得de
意味
- 副 思わず
- 副 つい
- 副 こらえきれず
例文
コアイメージ
感情や反応が自分の意思で抑えられず自然に出る状態
関連語
使い方
類義語との違い
不由得: 感情や反応が自分の意思で抑えられず自然に出るさま。
忍不住: 感情や欲求を我慢できず思わず〜してしまうさま。
不禁: 思わず感情や行動が出てしまうさまで書き言葉にもよく使われる。
情不自禁: 自分の感情を抑えられず思わず〜するさま。
不由自主: 自分の意思で行動や反応を抑えられず自然に〜するさま。
中国語での定義
語源
『不』は否定、『由』は原因を示し、『得』は結果・可能を示す語で、合わせて「原因により抑えられない」意になった。
コラム
- 多くの場合は動詞や短句の前に置き、『不由得+笑/叹/想』のように瞬間的な感情の露出を表すため、口語では『忍不住』の方がより普通に使われる。
「思わず」は英語では
- 「思わず」 → involuntary和英辞典で見る