英検2級の語彙は約5,100語が目安とされ、大問1の空所補充や長文、リスニングで熟語(イディオム)が合否を分ける重要ポイントになります。特に単語単体では意味が推測しにくい句動詞は、正確な知識がないと失点につながりやすい分野です。
本ページでは、英検2級で頻出の熟語197語をよく出る順に掲載しています。まずは一覧で意味と音声を確認し、例文とともに音読しながら覚えていきましょう。
英検2級 熟語でまず覚えたい重要単語(136語)
動詞30語
入試や英検で特に使われる動詞を、句動詞も含めて覚えましょう。
| 英語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| agree on 動詞 | 〜について意見が一致する | agree with人、agree on事の形で使います。 |
| burst into 動詞 | 突然〜し始める | burst into tearsで「突然泣き出す」です。 |
| be on 動詞 | 開催されている | be onは催しなどが開催中という意味です。 |
| cope with 動詞 | 〜に対処する | 難題やストレスに対処する場面で使います。 |
| make up 動詞 | 占める | 割合を表すときは「占める」の意味です。 |
| deal with 動詞 | 対処する | 問題・人・仕事など幅広く目的語に取れます。 |
| lay off 動詞 | 〜を解雇する | lay off workersで「従業員を解雇する」です。 |
| pull out 動詞 | 出発する | 列車や船などが出発する意味でも使います。 |
| break into 動詞 | 〜に侵入する | break into a houseで「家に侵入する」です。 |
| insist on 動詞 | 〜を主張する | insist on doingの形を覚えましょう。 |
| respond to 動詞 | ~に応じる | respond toには「返答する」の意味もあります。 |
| hang on 動詞 | ちょっと待つ | 電話中のhang onは「少し待つ」です。 |
| look out for 動詞 | ~に注意する | look out for carsのように危険へ注意します。 |
| stick to 動詞 | ~を守る | 規則や方針を守り続けるときに使います。 |
| look away 動詞 | 目をそらす | look away fromで「~から目をそらす」です。 |
| try out 動詞 | ~を試してみる | try out a new methodのように試します。 |
| get along 動詞 | 仲良くする | get along with人で「仲良くする」です。 |
| keep off 動詞 | 〜に立ち入らない | keep off the grassで立入禁止を表します。 |
| put together 動詞 | 〜を組み立てる | 部品などを組み立てるときに使います。 |
| call in 動詞 | 電話で連絡する | call inは電話連絡、call onは訪問です。 |
| hold up 動詞 | 〜を遅らせる | 交通や作業を遅らせる意味で使います。 |
| do away with 動詞 | ~を廃止する | 制度や慣習を廃止する表現です。 |
| get through 動詞 | ~を終える | 仕事・試験などを終えるときに使います。 |
| hit on 動詞 | 〜を思いつく | 考えや解決策をふと思いつく表現です。 |
| pick out 動詞 | 選ぶ | 候補から適切なものを選び出します。 |
| send off 動詞 | 〜を見送る | 人を見送るほか、発送する意味もあります。 |
| approve of 動詞 | 〜をよいと認める | approve of doingで「~を認める」です。 |
| die out 動詞 | 絶滅する | 種や習慣が徐々に絶滅・消滅します。 |
| give away 動詞 | ~を無料で与える | 秘密を漏らす、無料で配るの両方があります。 |
| take in 動詞 | 〜をだます | take inは「だます」と「取り入れる」に注意。 |
名詞31語
名詞句として読解や英作文で役立つ表現をまとめました。
| 英語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| credit card 名詞 | クレジットカード | cardは名詞で、credit card全体で一語の感覚です。 |
| in terms of 前置詞 | 〜の点で | in terms ofの後ろには名詞・動名詞を置きます。 |
| in honor of 前置詞 | 〜に敬意を表して | 式典や行事の目的を示す名詞句です。 |
| as to 前置詞 | ~については | as toはaboutに近い前置詞句です。 |
| by means of 前置詞 | 〜によって | 手段を示し、by means of名詞の形です。 |
| in case of 前置詞 | ~の場合には | 災害や事故など具体的な名詞と使います。 |
| prior to 前置詞 | ~の前に | prior toはbeforeより硬い表現です。 |
| as far as 接続詞 | 〜の限りでは | as far as名詞で「~の範囲では」です。 |
| within reach 熟語 | 手の届くところに | within reach of名詞で「手の届く範囲に」です。 |
| in total 副詞 | 全部で | 数や金額の合計を述べるときに使います。 |
| by birth 副詞 | 生まれつき | by birthは生まれによる属性を表します。 |
| in order 副詞 | 順番に | 順序を示すin orderと混同しないよう注意。 |
| each time 接続詞 | するたびに | each timeの後ろには節が続きます。 |
| every time 接続詞 | 〜するたびに | every timeも「~するたびに」の接続表現です。 |
| even when 接続詞 | 〜のときでさえ | even whenの後ろには状況を表す節を置きます。 |
| that is 接続詞 | つまり | 前の内容を言い換えるときの接続表現です。 |
| such that 接続詞 | という条件で | such thatの後ろで条件や結果を説明します。 |
| as though 接続詞 | まるで~するかのように | as thoughは仮定法とともに使うことがあります。 |
| except that 接続詞 | 〜という点を除いて | except thatの後ろで例外を補足します。 |
| take notes 動詞 | メモを取る | take notesは授業や講演で頻出の表現です。 |
| make time 動詞 | 時間を作る | make time for名詞で時間を確保します。 |
| take on 動詞 | 〜を引き受ける | 仕事や責任を引き受ける意味で使います。 |
| think up 動詞 | 〜を考え出す | think up a planのように案を考えます。 |
| consist of 動詞 | ~から成る | consist ofの後ろは構成要素です。 |
| amount to 動詞 | 総計で~に達する | 金額・数量が合計で達する意味です。 |
| occur to 動詞 | 人に思い浮かぶ | It occurred to me that節の形が重要です。 |
| pay well 動詞 | 給料が良い | pay wellは仕事の待遇を述べる表現です。 |
| refer to 動詞 | ~に言及する | refer toは資料や発言内容に言及します。 |
| turn in 動詞 | ~を提出する | 書類・宿題などを提出するときに使います。 |
| pay back 動詞 | 借りたお金を返す | 借金や貸しを返す場面で使います。 |
| refrain from 動詞 | 〜を差し控える | refrain from doingで行動を控えます。 |
形容詞20語
状態や評価を表す形容詞句は、名詞との結びつきで覚えましょう。
| 英語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| based on 形容詞 | 〜に基づいて | be based onの形で根拠や資料を示します。 |
| of no use 形容詞 | 役に立たない | of no useは役に立たないという評価です。 |
| inside out 形容詞 | 裏返し | inside outは「裏返しに」の副詞用法もあります。 |
| bound for 形容詞 | ~行き | bound for Tokyoのように行き先を示します。 |
| in fashion 形容詞 | 流行している | be in fashionで流行中だと表します。 |
| out of stock 形容詞 | 在庫切れ | out of stockは商品が売り切れの状態です。 |
| in demand 形容詞 | 需要がある | 商品・技術などへの需要を表します。 |
| on duty 形容詞 | 勤務中 | on dutyは勤務中、off dutyは勤務外です。 |
| out of shape 形容詞 | 体力が落ちている | 運動不足などで体力が落ちた状態です。 |
| in touch 形容詞 | 連絡を取り合っている | 連絡が続いている状態を表します。 |
| out of place 形容詞 | 場違いだ | 場面に合わず、浮いている状態です。 |
| under way 形容詞 | 進行中 | under wayは進行中という決まった表現です。 |
| out of use 形容詞 | 使われなくなっている | out of useは現在使われていない状態です。 |
| be free of 熟語 | ~がない | be free of stressで「ストレスがない」です。 |
| for hire 形容詞 | 雇用可能な | for hireは雇える、貸し出せる状態です。 |
| in progress 熟語 | 進行中 | in progressは作業や計画が進行中です。 |
| in need 熟語 | 困っている | in need of helpで助けを必要とします。 |
| on top of 前置詞 | ~に加えて | on top ofは「~に加えて」の意味もあります。 |
| in danger of 前置詞 | 〜するおそれがある | in danger of doingで危険性を示します。 |
| in depth 熟語 | 詳しく | in depthは詳しく掘り下げる表現です。 |
副詞・その他12語
文全体の流れや程度を示す副詞表現を、例文ごと覚えましょう。
| 英語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| over time 副詞 | 時間の経過とともに | 長期的な変化を述べるときに便利です。 |
| as well 副詞 | 〜もまた | 文末や助動詞の後ろで「~もまた」を表します。 |
| much more 副詞 | いっそう | 比較級を強める副詞として使います。 |
| by instinct 副詞 | 本能で | by instinctは本能的な判断を表します。 |
| in any event 副詞 | いずれにしても | in any eventは話題をまとめる表現です。 |
| in private 副詞 | 内密に | 人に見られない私的な場面で使います。 |
| at times 副詞 | 時々 | at timesはsometimesよりやや硬めです。 |
| in vain 副詞 | 無駄に | 努力が成果につながらなかったときに使います。 |
| for good 副詞 | 永久に | for goodは「永久に」で、good単独と別です。 |
| in person 副詞 | 対面で | オンラインではなく直接会うことを表します。 |
| in a row 副詞 | 連続して | in a rowは回数や日数とよく使います。 |
| by degrees 副詞 | 徐々に | by degreesは少しずつ変化する様子です。 |
熟語・句動詞20語
熟語は単語ごとの直訳に頼らず、まとまりで意味を覚えましょう。
| 英語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| go too far 熟語 | 度を越える | go too farは行動や発言が度を越すことです。 |
| in place 熟語 | あるべき場所に | in placeは制度などが整っている意味もあります。 |
| at all costs 熟語 | どんな犠牲を払っても | at all costsは強い決意を表す表現です。 |
| speak ill of 熟語 | 〜の悪口を言う | speak ill of人で人の悪口を言います。 |
| only to do 熟語 | 〜したが、結果は〜だった | 予想外の結果を伴うonly to doです。 |
| what is more 熟語 | その上 | 前の内容に情報を付け加える表現です。 |
| as follows 熟語 | 次の通り | as followsの後ろに列挙内容が続きます。 |
| make do with 熟語 | 〜で間に合わせる | 不足時に手元の物で間に合わせます。 |
| anything but 熟語 | 決して〜ない | anything butの後ろは強い否定になります。 |
| at large 熟語 | 逃走中 | 犯人などが逃走中という意味で使います。 |
| at any cost 熟語 | どんな犠牲を払っても | at any costは犠牲を問わない決意です。 |
| at best 熟語 | 良くても | at bestは最大限よく見積もっても、の意です。 |
| as a rule 熟語 | 通例 | as a ruleは一般的な傾向を述べます。 |
| for fear 熟語 | 〜を恐れて | for fear of doingの形にもなります。 |
| no wonder 熟語 | 〜は全く不思議ではない | no wonderの後ろに当然の理由を続けます。 |
| in short 熟語 | 簡単に言えば | 要点を簡潔にまとめるときの表現です。 |
| but for 前置詞 | ~がなければ | but for名詞は仮定条件を表します。 |
| in effect 熟語 | 事実上 | in effectは実際上、事実上という意味です。 |
| be too much 熟語 | 耐えられない | be too muchは精神的に耐えられない意味です。 |
| by all means 熟語 | ぜひとも | by all meansは許可や強い勧めに使います。 |
紛らわしい語・セットで覚える語11語
似た形の表現は、意味の違いと組み合わせを対比して覚えましょう。
| 英語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| adjust to 動詞 | ~に順応する | adjustは調整、環境への順応はadjust toです。 |
| adapt to 動詞 | ~に適応する | adapt toは環境に適応するという意味です。 |
| end up 動詞 | 最後には~になる | end upの後ろは名詞・形容詞などです。 |
| end up doing 動詞 | 結局〜することになる | end up doingで「結局~する」です。 |
| in use 形容詞 | 使用中 | in useは現在使用されている状態です。 |
| in service 形容詞 | 稼働中 | in serviceは機械などが稼働中の意味です。 |
| at hand 副詞 | 手元に | at handは近くに、すぐ利用できる意味です。 |
| on hand 形容詞 | 手元にある | on handは手元に持っている状態です。 |
| by no means 副詞 | 決して〜ない | by no meansは「決して~ない」です。 |
| pass on 動詞 | ~を伝える | pass onは情報や物を次へ伝えます。 |
| pass down 動詞 | 〜を後世に伝える | pass downは世代から世代へ伝えます。 |
ライティング・面接で使える語12語
意見・理由・具体例を述べるときに役立つ表現を選びました。
| 英語 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| aim to do 動詞 | 〜することを目標とする | aim to doで目標や政策の目的を示せます。 |
| account for 動詞 | 〜を説明する | account forは理由や割合の説明に便利です。 |
| take action 動詞 | 行動を起こす | take actionで具体的な行動を促せます。 |
| play a role 動詞 | 役割を果たす | play a role inで影響や役割を述べます。 |
| speak out 動詞 | はっきりと意見を述べる | 自分の意見を率直に述べる表現です。 |
| by contrast 副詞 | 対照的に | by contrastで反対の例を導けます。 |
| in part 副詞 | 部分的に | in partで理由や原因の一部を示します。 |
| for certain 副詞 | 確かに | for certainは確信を持って述べる表現です。 |
| with ease 副詞 | 容易に | with easeで容易さや利便性を強調できます。 |
| if possible 副詞 | 可能であれば | if possibleは控えめな提案に使えます。 |
| as a whole 副詞 | 全体として | as a wholeで全体的な評価を示します。 |
| think over 動詞 | ~についてよく考える | think overで慎重に検討する姿勢を表します。 |
英検2級 熟語 全197語
英検2級 熟語の覚え方と勉強のコツ
英検2級の熟語のレベルと覚える数の目安
英検2級は高校卒業程度とされ、全体で約5,100語の語彙力が必要とされます。熟語に関しては何百語もやみくもに覚えるより、試験によく出る約150〜200語を確実に定着させることが合格への最短ルートです。準2級からステップアップする際は、基本動詞に前置詞が組み合わさった句動詞のニュアンスの違いを押さえることが求められます。
| 級 | 語彙数の目安 | 熟語の特徴 |
|---|---|---|
| 準2級 | 約3,600語 | 身近な基本熟語・動詞句中心 |
| 2級 | 約5,100語 | 前置詞で意味が変わる句動詞・論理展開の定型表現 |
| 準1級 | 約7,500〜9,000語 | 学術的・抽象度の高いイディオム |
英検2級の熟語の覚え方
熟語は単語の丸暗記ではなく、文脈や前置詞のイメージと結びつけて覚えるのが鉄則です。モチタン辞典の機能をフル活用して、効率よく記憶に定着させましょう。
- 例文と音声でセット暗記:各熟語の例文をネイティブ音声と一緒に声に出し、単語と前置詞のつながりを耳と口で覚えます。
- テスト機能でアウトプット:日本語や英語を隠す表示切り替え機能を使い、「意味が瞬時に言えるか」をセルフチェックします。
- スペル練習と冒険モード:スペル練習で前置詞を正確に入力し、アプリ連動の冒険モードで間隔をあけて反復復習します。
前置詞を無視して日本語訳だけを丸暗記しようとするのはNGです。例えば result in(結果をもたらす)と result from(〜に起因する)のように、前置詞の持つ方向性に着目して整理しましょう。
学習スケジュールの例
197語を無理なく定着させるための学習スケジュールの目安です。試験日までの残り期間に合わせて無理のないプランを選びましょう。
| プラン | 進め方の目安 | 達成目標 |
|---|---|---|
| 1日10分(習慣化) | 1日7語ずつ音声確認+前日分の復習 | 約1か月で全197語を2周完了 |
| 2週間(直前完成) | 1日20語インプット+テスト機能で確認 | 大問1の熟語問題を8割正解 |
| 1か月(標準対策) | 1日10語+スペル練習+週末総復習 | 長文・要約・英作文でも即活用 |
まずは1日あたりの目標語数を決めて、短時間でも毎日触れることが記憶定着のカギです。
問題形式別・単語で点を落とさないコツ
リーディング(短文空所補充・長文)
大問1の空所補充では、動詞の後ろの前置詞(look for、look after など)が最大のヒントになります。長文では as a result や in addition などの論理マーカーを意識すると段落の展開が素早く把握できます。
ライティング(要約・英作文)
英作文や要約では、理由を述べる due to や、対比を示す on the other hand などの定型表現を使うことで、減点を防ぎ論理的で説得力のある英文を作成できます。
リスニング・二次試験(面接)
リスニングでは動詞と前置詞の音がつながるリンキングに注意が必要です。面接では理由を補足する際に for instance や in other words などをスムーズに口から出せるように音読練習しておきましょう。
まとめ
英検2級の熟語は、大問1の語彙問題だけでなく長文読解、リスニング、ライティング、二次面接のすべてで得点源になります。まずは本ページの197語をよく出る順にマスターし、テスト機能や音声を使って着実に定着させましょう。正しいインプットと反復練習を重ねることで、最短距離で2級合格ラインを突破できます。
よくある質問
- Q. 英検2級の熟語はノー勉でも合格できますか?
- 準2級までの基礎力があれば合格できる場合もありますが、大問1の熟語問題や新形式の要約・ライティングで確実に点数を稼ぐには対策が不可欠です。本ページの頻出熟語を押さえるだけでも失点を大幅に防げます。
- Q. 市販の単語帳や熟語帳は別に買うべきですか?
- すでに市販の単語帳をお持ちならそちらを活用し、熟語の補強やスキマ時間の確認用として本ページやアプリを使うのが効率的です。手元に教材がない場合は、まず本ページの厳選197語を反復して完璧にすることから始めれば十分対策できます。
- Q. 合格には熟語を何語くらい覚える必要がありますか?
- 英検2級の語彙は約5,100語が目安ですが、熟語に関しては頻出の約150〜200語を確実に使いこなせれば合格圏内に届きます。何百語も浅く覚えるより、核となる重要熟語を例文・前置詞ごと完璧に覚える方が得点に直結します。
- Q. 熟語の学習は試験のいつから始めるべきですか?
- 試験の1〜2か月前から始めるのが理想的です。単語の暗記と並行して1日10〜20語ずつ進め、試験直前の2週間はテスト機能やスペル練習で間違えた表現を総復習して本番に備えましょう。
英検2級熟語の出題傾向と合格に必要な語彙数
英検2級の合格に必要な総語彙数は、約3,800〜5,100語が目安とされています。この語彙水準のなかでも、合否に直結しやすい分野が熟語(イディオムや句動詞)の知識です。
一次試験の筆記大問1「短文の語句空所補充問題」では、単語だけでなく熟語の知識を問う問題が確実に含まれます。出題される熟語の多くは、中学や高校初期で学ぶ基本動詞と前置詞・副詞が組み合わさった「句動詞」です。個々の単語自体は見慣れているため油断しやすく、前置詞の細かな使い分けや全体の意味を押さえていないと失点につながります。
熟語の知識は、大問1の得点源になるだけでなく、長文読解やリスニングで文意を素早くつかむ際にも役立ちます。さらに、ライティングや二次試験(面接)で論理的な英文を組み立てる表現力としても機能するため、優先して対策を進めることが合格への近道です。
混同しやすい英検2級頻出熟語の使い分け一覧
英検2級の大問1では、同じ動詞や似た前置詞を使った紛らわしい熟語が選択肢に並びます。前置詞の持つコアイメージを意識しながら、ペアで整理しておくと本番で迷わずに正解を選べます。
| 熟語 | 意味 | 使い分けのポイント | 例文 |
|---|---|---|---|
| put off | 延期する | 予定や行動を先の日時へ遠ざける(off = 離れて) | They decided to put off the meeting until next Monday.(彼らは会議を次の月曜日まで延期することに決めた。) |
| call off | 中止する | 予定されていた計画を白紙に戻す(call = 宣言して off = 取りやめる) | The baseball game was called off because of heavy rain.(大雨のため野球の試合は中止された。) |
| look into | 調査する | 問題や事件の奥深くに入り込んで調べる(into = 中へ) | The police are looking into the cause of the fire.(警察はその火災の原因を調査している。) |
| look up | (辞書等で)調べる | 情報や言葉を見つけ出す(up = 視線を上げて探す) | You should look up unfamiliar words in the dictionary.(なじみのない単語は辞書で調べるべきだ。) |
| carry out | 実行する | 計画や任務を最後までやり遂げる(out = 外へ出し切る) | The scientist carried out the experiment carefully.(その科学者は慎重に実験を実行した。) |
| carry on | 続ける | 中断せずにそのまま継続する(on = 接触・持続) | She carried on working despite the noise.(彼女は騒音にもかかわらず作業を続けた。) |
前置詞の off は「分離・中断」、into は「中に入り込む動き」、out は「最後まで出し切る完全性」といった根本のイメージを持っています。動詞単体の日本語訳にとらわれず、前置詞が加わることでどのような方向や状態の変化が生まれるかを意識して覚えると、暗記の効率が飛躍的に高まります。
ライティングと面接で使える英検2級の論理展開熟語一覧
英検2級のライティング(意見論述・要約問題)や二次試験の面接では、文と文をつなぐ接続表現や定型副詞句を活用して、論理的な筋道を明確に示すことが高得点につながります。
| 熟語 | 意味 | ライティング・面接での活用法 | 例文 |
|---|---|---|---|
| in addition | 加えて、さらに | 意見論述で2つ目の理由や根拠を付け加える | In addition, using public transportation helps reduce air pollution.(さらに、公共交通機関の利用は大気汚染の削減に役立ちます。) |
| as a result | その結果として | 原因や理由に続けて生じる影響・結論を述べる | As a result, more people can save energy at home.(その結果として、より多くの人々が家庭でエネルギーを節約できます。) |
| on the other hand | 一方で | 反対の視点や別の側面を対比させて論述に深みを出す | On the other hand, electric cars can be expensive to purchase.(一方で、電気自動車は購入費用が高くなることがあります。) |
| for instance | たとえば | 抽象的な主張の直後に具体的な事例を提示する | Many cities face environmental problems. For instance, plastic waste is increasing.(多くの都市が環境問題に直面しています。たとえば、プラスチックごみが増加しています。) |
| due to | 〜のために、〜が原因で | 理由を簡潔な名詞句で示したいときに重宝する | Flights were delayed due to bad weather.(悪天候が原因で飛行機が遅延しました。) |
ライティングや面接で同じ接続詞(and や but、so など)ばかりを連続して使うと、語彙の多様性が低く評価されてしまうことがあります。論理の転換や理由付けの役割ごとに定型副詞句のストックを持っておき、素早くアウトプットできるように準備しておきましょう。
大問1を想定した英検2級熟語の実戦確認問題
英検2級の筆記試験大問1(短文の語句空所補充問題)を想定したミニ演習です。文脈の前後の意味と、空所の後ろにある前置詞のつながりに注意して解いてみましょう。
第1問
The school festival was ( ) off because a strong typhoon was approaching.
正解: 3. called
解説: 文末に「大型の台風が接近していたため」と理由が示されていることから、学園祭が「中止された」という受動態の文脈を作ります。call off(中止する)の過去分詞 called off が正解です。1の put off(延期する)も受動態で使われますが、完全に催しを取りやめる状況や文脈判断で call off が頻出の正解肢となります。2の take off は「離陸する・脱ぐ」、4の carry off は「持ち去る・うまくやり遂げる」です。
訳: 大型の台風が接近していたため、学校の文化祭は中止された。
第2問
Renewable energy is expected to ( ) for a large part of the country's electricity in the future.
正解: 2. account
解説: 空所の後ろの for と結びつき、目的語に a large part(大部分・高い割合)が来ている点に着目します。account for は「(割合を)占める、〜を説明する」という意味を持ち、英検2級の社会性のある長文や空所補充で頻出の表現です。1の care for は「世話をする・好む」、3の stand for は「表す・象徴する」、4の apply for は「〜に申し込む」となり、文脈に合いません。
訳: 再生可能エネルギーは、将来この国の電力の大部分を占めると期待されている。
- Q. 英検2級の筆記大問1では、熟語問題が何問くらい出題されますか?
- 筆記試験の大問1(短文空所補充問題・計20問)のうち、約4〜5問が句動詞や前置詞句などの熟語知識を直接問う問題です。単語問題と合わせると語彙分野の配点割合が大きいため、熟語で確実に正解を重ねることが一次試験突破の基盤になります。
- Q. 基本動詞と前置詞の組み合わせ(句動詞)を効率よく覚えるコツはありますか?
- 動詞の意味を個別暗記するのではなく、組み合わさる前置詞(off=分離、out=外へ・完全、up=上昇・完了など)のコアイメージと関連付けるのが効果的です。また、単語カードのように熟語だけで覚えるのではなく、短文の例文を声に出して読み、後ろに続く名詞や前置詞とのつながりを耳と口で覚えると定着しやすくなります。




































































































