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受動態の作り方と使い方まとめ

受動態の作り方と使い方まとめ

受動態は「主語が〜される」という受け身の動作を表す文法で、基本公式は「be動詞+過去分詞(+by+行為者)」です。行為者よりも「動作を受ける対象」に焦点を当てたい場面や、行為者が不明・自明な場面で使われます。能動態の目的語を主語に移動させ、be動詞の時制を調整するだけで正確に作れます。

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この項目のポイント

先に読むと分かりやすい: 規則動詞の過去形(-ed)の作り方と発音ルール不規則動詞の活用パターン一覧(AAA・ABA・ABB・ABC)

受動態の作り方と使い方とは(結論)

受動態とは、行為を受ける側を主語にして出来事を述べる構文です。日本語の「〜される」「〜された」に相当します。基本公式はbe+過去分詞であり、時制や主語の人称・単複に応じてbe動詞の形を変化させます。

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時制・形構成例文和訳
現在形am / is / are + 過去分詞The label is written in French.そのラベルはフランス語で書かれている。
過去形was / were + 過去分詞My flight was delayed by two hours.飛行機が2時間遅れた。
未来形(助動詞)will be + 過去分詞Your order will be delivered in two days.注文は2日で配達されます。
現在完了形have / has been + 過去分詞John has been added to the guest list.ジョンがゲストリストに追加されました。

行為を行う人や原因を示したいときは、文末に by ... を添えます。ただし、日常会話やビジネス文書では by 以下の要素を省略するケースが大半を占めます。

解説動画英語の文法

受動態

受動態の解説動画
英語・文法 第12章 受動態 4:41モチタンの授業動画で続けて学ぶ
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能動態から受動態への書き換え3ステップ

能動態の文を受動態に書き換える手順は、以下の3つの規則に従うだけで完成します。目的語(〜を・〜に)が存在する文(他動詞の文)のみ受動態にできます。

  1. 能動態の目的語(O)を主語(S)の位置に置く
  2. 動詞を「be動詞+過去分詞」に変える(be動詞は新しい主語の人称・数・時制に一致させる)
  3. 能動態の主語(S)を文末に「by + 目的格」の形で置く

たとえば能動態の文 They found your phone.(彼らはあなたの携帯を見つけた)を受動態にする場合、目的語の your phone を文頭に出します。

動詞 found は過去形なので、単数主語に合わせて was found に変えます。行為者が不特定の「彼ら」である場合、by them は省略されるため、Your phone was found in the couch cushions.(あなたの携帯がソファのクッションの間で見つかったよ)という自然な文が完成します。

能動態から受動態への書き換え手順
1目的語を主語へ

能動態の目的語(O)を新しい文の主語の位置に置く

2動詞を受動態に

be動詞+過去分詞に変え、人称・数・時制を主語に一致させる

3主語を文末へ

能動態の主語を文末に「by + 目的格」の形で置く

目的語を主語に据え、動詞と主語を規則に従って変化させる3ステップです。

byを省略する3つの基準

能動態から機械的に書き換えると by ... を付けがちですが、実際の英語では約8割の受動態文で by が省略されます。省略される典型的な場面は次の3点です。

たとえば Mike was arrested for shoplifting!(マイクが万引きで逮捕された!)では、逮捕するのが警察であることは明白なため、by the police を書く必要はありません。

また、Payment is required in advance.(支払いは事前に必要です)のように、規則や手続きを客観的に伝えるビジネス場面でも行為者は省かれます。

byを省略する3つの基準
👥一般的・不特定

行為者がpeopleやthey、someoneなどの場合

💡文脈上自明

警察による逮捕や医師による手術など明白な場合

🔒不明・言及回避

行為者が分からない、または規則等で言及しない場合

英語の受動態では約8割でbyが省略され、主に次の3つの場面で省かれます。

時制ごとの受動態:進行形・完了形・助動詞

受動態の時制はすべて「be動詞」の形を変えることで表現します。過去分詞の部分は一切変化しません。特に進行形と完了形、助動詞が絡む形は試験や実務で混同しやすいため、規則を正確に把握しましょう。

分類公式例文
現在進行形am / is / are being + 過去分詞The road is being repaired.(道路が補修中だ)
過去進行形was / were being + 過去分詞The car was being washed then.(車はその時洗車中だった)
現在完了形have / has been + 過去分詞You have been connected to our billing team.(請求担当におつなぎしました)
助動詞つき助動詞 + be + 過去分詞You may be required to show your passport at the gate.(搭乗口でパスポート提示を求められる場合があります)

助動詞を含む場合は、助動詞の直後に原形の be を置きます。This needs to be fixed by Friday.(これは金曜までに直す必要がある)のように、不定詞と組み合わさる to be + 過去分詞 の形も頻出です。

第4文型(SVOO)と第5文型(SVOC)の受動態

目的語を2つ持つ第4文型(SVOO)や、補語を伴う第5文型(SVOC)の受動態には特有の規則があります。

SVOOの受動態

目的語が2つ(間接目的語「人」+直接目的語「物」)あるため、原理上は2通りの受動態が作れます。ただし、現代英語では「人」を主語にする形が好まれます。「物」を主語にする場合は、人の前に to や for を補います。

SVOCの受動態

SVOC(主語+動詞+目的語+補語)では、目的語(O)のみが主語になれます。補語(C)は動詞の直後にそのまま残ります。

能動態で使役動詞 make や知覚動詞 see の後に原形不定詞が続いていた場合、受動態にすると to 不定詞 が復活するという例外規則があります(例:He was made to wait.)。

SVOOとSVOCの受動態の違い

第4文型(SVOO)

  • 目的語が2つあり2通り作れる
  • 現代英語では「人」を主語にする形が好まれる
  • 「物」を主語にする場合は人の前にtoやforを補う

第5文型(SVOC)

  • 目的語(O)のみが主語になれる
  • 補語(C)は動詞の直後にそのまま残る
  • 使役・知覚動詞では受動態でto不定詞が復活する

文型によって受動態の主語になれる要素や残る要素の規則が異なります。

by以外の前置詞を使う重要受動態表現

受動態の中には、動作主を示す by ではなく、特定の感情・材料・対象を表す前置詞と結びついて慣用句(熟語)として定着している表現が多数あります。これらは状態を表す形容詞のように機能します。

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表現前置詞意味例文
be interested inin〜に興味があるWould you be interested in leading the new project?
be made ofof(材料)でできているIt is made of oak.(オーク材でできている)
be known forfor〜で知られている(理由・特徴)Osaka is known for its food.(大阪は食べ物で有名だ)
be known toto〜に知られている(対象)It's been known to happen.(そうしたことは起きると知られている)
be covered in / within / with〜で覆われているThe roofs are covered in snow.(屋根が雪で覆われている)
be scared ofof〜を恐れているThe kids are scared of the dark.(子どもは暗闇を怖がる)

材料の形状が残っている場合は be made of を使い、原料が化学変化して原型をとどめない場合は be made from を使う点も区別しておきましょう。

受動態を使う場面・使わない場面の判断基準

受動態の作り方を理解しても、むやみに使うと不自然で回りくどい英語になります。英語は本来、動作を行う者を主語にする能動態を好む言語だからです。受動態をあえて選ぶべき状況と、避けるべき状況を整理しましょう。

受動態を使う場面

受動態を使わない場面

受動態を使う場面と避ける場面

受動態を使う場面

  • 受け手を話題の中心にしたいとき
  • 客観性や中立性を保ちたいとき
  • 過失の報告などで責任の所在をあいまいにしたいとき

受動態を使わない場面

  • happenなど目的語をとらない自動詞を使うとき
  • 行為者が明確で動作の勢いを伝えたいとき

状況や動詞の性質に応じて能動態と受動態を適切に使い分けます。

辞典の例文で見る受動態の作り方と使い方

英文和訳ポイント
It is made of oak. ▶それはオーク材でできている。材料を表す前置詞 of をとる受動態表現
Would you be interested in leading the new project? ▶新しいプロジェクトのリーダーをやってみませんか?前置詞 in を伴う関心を表す慣用受動態
Osaka is known for its food. ▶大阪は食べ物で知られている。知名・評判の理由を表す前置詞 for の受動態
The meeting was moved to Friday. ▶会議は金曜日に変更されたよ。行為者が自明で省略された過去形の受動態
Your order will be delivered in two days. ▶注文は2日で配達されます。助動詞 will を用いた未来の受動態
John has been added to the guest list. ▶ジョンがゲストリストに追加されました。現在完了形(has been + 過去分詞)の受動態
You may be required to show your passport at the gate. ▶搭乗口でパスポートを提示することが求められる場合があります。助動詞 may と expect to の受動態構文
Did you hear? Mike was arrested for shoplifting! ▶聞いた?マイクが万引きで逮捕された!警察などの行為者が省略された過去受動態

確認問題(5問)

  1. 能動態「They found your phone.」を受動態に書き換えた文として、本文の説明に合う正しいものはどれですか。

    答えと解説

    正解: Your phone was found.
    元の動詞foundが過去形のため、単数主語に合わせてbe動詞をwasにし、過去分詞foundを続けます。

  2. 次の空所に当てはまる語の組み合わせとして正しいものはどれですか。 「The road (  ) repaired.(道路が補修中だ)」

    答えと解説

    正解: is being
    現在進行形の受動態の公式は「am / is / are being + 過去分詞」となります。

  3. 受動態で「by ...」が省略される場面として、本文の記述に当てはまらないものはどれですか。

    答えと解説

    正解: 能動態の文が第4文型(SVOO)である場合
    本文で挙げられている省略基準は、一般的・不特定、文脈上自明、不明・言及回避の3点です。

  4. 第5文型(SVOC)の受動態に関する説明として、本文に照らして正しいものはどれですか。

    答えと解説

    正解: 目的語(O)のみが主語になれ、補語(C)は動詞の直後に残る
    第5文型の受動態では目的語(O)のみが主語になり、補語(C)は動詞の直後にそのまま残ります。

  5. 「〜で覆われている」という意味を表す表現として、本文の表にある正しい前置詞の組み合わせはどれですか。

    答えと解説

    正解: be covered in / with
    本文の表では「〜で覆われている」を表す表現として「be covered in / with」が示されています。

受動態の否定文・疑問文の作り方

受動態の否定文や疑問文は、一般的な be動詞 の文と全く同じ語順ルールで作ることができます。助動詞の do や did を使わない点がポイントです。

否定文の作り方

否定文を作るときは、be動詞 の直後に not を置きます。「〜されない」「〜されなかった」という意味を表します。

疑問文の作り方

疑問文を作るときは、be動詞 を主語の前に移動させます。文末にはクエスチョンマーク(?)を付けます。「〜されますか」「〜されましたか」と尋ねる文になります。

答え方も通常の be動詞 の文と同様で、Yes, it is. や No, it wasn't. のように答えます。When(いつ)や Where(どこで)などの疑問詞を組み合わせる場合は、疑問詞を文頭に置き、その直後に「be動詞 + 主語 + 過去分詞」を続けます。

口語で頻出する「get + 過去分詞」と「be + 過去分詞」の違い

日常会話では、be動詞 の代わりに get を使った「get + 過去分詞」の受け身表現が頻繁に用いられます。両者は文法的に似ていますが、伝わるニュアンスに明確な違いがあります。

表現中心となるニュアンス例文和訳
be + 過去分詞状態・客観的事実He was hurt in the match.彼は試合で負傷していた(客観的な事実)。
get + 過去分詞突発的な変化・予期せぬ出来事He got hurt in the match.彼は試合で怪我をしてしまった(突然起きた変化)。

be + 過去分詞 が「〜されている」という静的な状態や客観的事実を落ち着いて描写するのに対し、get + 過去分詞 は「〜という状態になる」という動的な変化や、話し手にとって予期せぬ出来事・被害・感情の動きを生き生きと表します。

会話でよく使われる定型表現として、get married(結婚する)、get lost(道に迷う)、get caught(見つかる・捕まる)、get fired(解雇される)などがあります。これらの表現は、動作が偶発的または突然発生したニュアンスを自然に伝えることができます。

「迷惑の受け身」に注意!日本語と英語の発想の違い

日本語には「雨に降られた」「電車に遅れられた」「泥棒に逃げられた」のように、主語が不利益や迷惑を受けたことを表す「迷惑の受け身(被害の受動態)」が存在します。しかし、英語では目的語をとらない自動詞(rain や escape など)を受動態にすることは文法上できません。

そのため、「雨に降られた」を直訳して「I was rained.」とするのは典型的な間違いです。英語では、受け身構文を使わずに発想を転換して表現します。

また、「財布を盗まれた」と言いたい場合、I was stolen my wallet. と書くのも誤りです。盗まれる対象は「私」ではなく「財布」だからです。この場合は「have / get + 目的語 + 過去分詞」の構文を用い、I had my wallet stolen. と表現するのが自然です。日本語の受け身の感覚をそのまま英語の be + 過去分詞 に当てはめないよう注意しましょう。

中学英語の定期テスト対策!受動態の書き換え確認問題

理解度を確認するために、能動態から受動態への書き換え問題に挑戦してみましょう。主語の人称・単複と、動詞の時制に注意して be動詞 を正しく選ぶのが正解への近道です。

確認問題

  1. Ken repaired this computer yesterday.
    → This computer (  ) (  ) by Ken yesterday.
  2. Many tourists visit Kyoto every year.
    → Kyoto (  ) (  ) by many tourists every year.
  3. My mother did not make these cookies.
    → These cookies (  ) (  ) (  ) by my mother.
  4. We will hold the sports festival next week.
    → The sports festival (  ) (  ) (  ) next week.

解答と解説

  1. was repaired
    能動態の動詞 repaired が過去形であり、新しい主語 This computer が単数形のため、過去形の was を補います。
  2. is visited
    能動態が現在形であり、Kyoto が三人称単数なので is を選びます。
  3. were not made
    否定文の過去形です。主語 These cookies が複数形なので were を使い、その直後に not を置きます。
  4. will be held
    助動詞 will を含む受動態は「助動詞 + be(原形) + 過去分詞」の語順になります。行為者である by us は不特定のため省略するのが自然です。

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よくある質問

Q. 受動態にできない動詞はありますか?
目的語をとらない「自動詞」(happen, occur, arrive, die など)は受動態にできません。また他動詞であっても、have(持っている)や resemble(似ている)など状態を表す動詞は受動態にしないのが原則です。
Q. by と with の違いは何ですか?
by は動作を直接行う「行為者(人・組織・自然現象)」を導きます。一方 with は動作を行うために使った「道具・手段・材料」を表します(例:He was killed by a robber with a knife.)。
Q. 受動態の文は能動態より丁寧ですか?
相手のミスを指摘する際や業務上の要件を伝える際、行為者を特定せず客観的な事実として提示できるため、角が立たず丁寧で中立的な響きになります(例:Payment is required.)。
Q. 「will be 過去分詞」はどのような意味になりますか?
「〜されるだろう」「〜される予定だ」という未来の受け身を表します。単なる未来の予定だけでなく、「The problem will be solved soon.(問題はすぐに解決されるはずだ)」のように、話し手の推量や確信のニュアンスを含む文脈でも使われます。
Q. 進行形の受動態(being)と完了形の受動態(been)を混同しないコツはありますか?
文法公式を縦に足し算して覚えるのがおすすめです。進行形受動態は「進行形(be + 〜ing)」+「受動態(be + 過去分詞)」を足すと、be動詞の-ing形である being が現れて「be + being + 過去分詞」となります。一方、完了形受動態は「完了形(have + 過去分詞)」+「受動態(be + 過去分詞)」を足すため、be動詞の過去分詞である been が現れて「have + been + 過去分詞」となります。

2026年9月24日更新・モチタン辞典編集部

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