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関係代名詞(who・which・that)の使い方

関係代名詞(who・which・that)の使い方

関係代名詞は、名詞(先行詞)の直後に置き、後ろから文で詳しく説明するための「接続詞+代名詞」の働きをする語です。直前の名詞が「人」なら who、「物・動物」なら which、どちらにも使える万能型が that です。

後ろの節の中で主語・目的語・所有格のどれを補っているかを見極めることで、迷わず正しく使い分けられます。

初級読む時間 約6分「関係詞」1/25✓ 読んだ項目

この項目のポイント

関係代名詞の使い方とは(結論)

関係代名詞(relative pronoun)は、名詞を後ろから修飾する節(関係代名詞節)を導く役割を持ちます。「直前の名詞が人か物か」と「修飾する節の中で名詞がどの格(主語・目的語・所有格)を担当しているか」の掛け合わせで形が決まります。

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先行詞の種類主格(〜が)目的格(〜を・に)所有格(〜の)
人who / thatwhom / who / that(省略可)whose
物・動物which / thatwhich / that(省略可)whose / of which

現代英語の日常会話では、目的格の whom /huːm/ の代わりに who /huː/ が好まれるほか、目的格自体を省略するのが最も一般的です。また、人と物の両方に対して主格・目的格で that /ðæt/ を使うことができます。

解説動画英語の文法

関係代名詞

関係代名詞の解説動画
英語・文法 第16章 関係詞 6:40モチタンの授業動画で続けて学ぶ
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2文を1文にする基本手順

関係代名詞の組み立ては、次の3つのステップで考えると迷いません。

  1. 共通する名詞を見つける:2つの文で同じ人または物を指す名詞を特定します。
  2. 2文目の名詞を関係代名詞に置き換える:主語なら主格、目的語なら目的格を選びます。
  3. 先行詞の直後にくっつける:1文目の先行詞のすぐ後ろに関係詞節全体を挿入します。

例えば、「I want a speaker.(スピーカーが欲しい)」と「It produces deep bass.(それは深い低音を出す)」を合わせるとします。

先行詞 the one に人を受ける場合は、Be the one who can be there for others.(誰かの力になれる人になりなさい)のように主格 who で繋ぎます。

2文を1文に繋ぐ3ステップ
1共通名詞の特定

2つの文で同じ人や物を指す名詞を見つける

2代名詞に置換

2文目の名詞を格に合う関係代名詞に変える

3先行詞へ結合

1文目の先行詞の直後に関係詞節全体を挿入

共通する名詞を見つけて関係代名詞に置き換え、先行詞の直後に繋ぎます。

目的格の省略と判断基準

関係代名詞節の中で目的語(〜を・に)の働きをしている「目的格」の関係代名詞は、日常会話やビジネス文書で頻繁に省略されます。一方、主格は省略できません。

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格直後に続く語順省略の可否例文
主格関係代名詞 + 動詞不可Do we have a folder that holds the client contracts?
目的格関係代名詞 + 主語 + 動詞可能(日常では省略が普通)This is the book (which) I bought yesterday.

見分け方は簡単です。関係代名詞の直後に動詞が来ていれば主格なので省略不可、直後に「名詞+動詞」が来ていれば目的格なので省略可能です。「名詞の直後に別の主語+動詞が割り込んでいる」形を見たら、目的格の関係代名詞が省略されていると判断してください。

thatを使う場合・使えない場合

that は who や which の代わりに幅広く使えますが、that が好まれるケースと、文法上使えないケースが存在します。

thatが好まれる場合

thatが使えない場合

Let's find a solution that works for you.(あなたに合う解決策を見つけましょう)のように、一般的な限定修飾では that が自然に多用されます。

thatの使い分け基準

thatが好まれる場合

  • 最上級やfirst、only等が付く
  • all、every、noが付く
  • 先行詞が「人と物」の両方

thatが使えない場合

  • カンマの後(非制限用法)
  • 前置詞の直後(in that等不可)

強い限定修飾では好まれる一方、カンマや前置詞の直後には使えません。

制限用法と非制限用法(カンマ)の違い

関係代名詞の前にカンマ(,)を置くかどうかで、文全体の意味とニュアンスが大きく変わります。カンマなしを「制限用法」、カンマありを「非制限用法(継続用法)」と呼びます。

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用法表記意味・ニュアンスthatの使用
制限用法カンマなし先行詞の範囲を絞り込む(「〜である方の…」)可能
非制限用法カンマあり(, who / , which)特定の先行詞に補足情報を付け足す(「ちなみにそれは…」)不可

例えば「He has two sons who live in Tokyo.(制限用法)」は、息子が3人以上いて「東京に住んでいる息子が2人いる」という意味を含み得ます。

一方、「He has two sons, who live in Tokyo.(非制限用法)」は「息子は全部で2人おり、その2人とも東京に住んでいる」という補足説明になります。

固有名詞など、すでに特定されている名詞を修飾するときは非制限用法を用います。

前置詞+関係代名詞の語順

関係詞節内の動詞が前置詞を伴う場合(例:look at, live in)、前置詞の位置には2通りの配置があります。

前置詞を前に出す場合、使える関係代名詞は which(物)または whom(人)に限られ、that や who は使えません。また、前置詞が前にある場合は関係代名詞を省略できません。

なお、「先行詞+前置詞+関係代名詞」が場所を表すときは関係副詞の where、時を表すときは when に書き換えることができます。先行詞自体を内包する「〜のこと・もの」を表したい場合は関係代名詞 what を使い、What he said is true. のように名詞節を作ります。

前置詞の配置パターン

文末に残す(口語的)

  • 例: the bus that I was waiting for
  • thatやwhichなどが使える
  • 関係代名詞の省略が可能

前に置く(格式表現)

  • 例: the bus for which I was waiting
  • 使えるのはwhichかwhomのみ
  • 関係代名詞の省略は不可

前置詞を前に置く場合は関係代名詞の種類が限定され、省略も不可になります。

日本人が間違えやすい典型ミス2選

日本人の英語学習者が犯しやすい代表的な文法ミスを2つ解説します。

1. 代名詞を後ろに残してしまう(重複エラー)

関係代名詞自体が代名詞の役割を果たしているため、元の文にあった代名詞を残してはいけません。

2. 同格の that や副詞の that との混同

that は関係代名詞以外にも使われます。We can't change the fact that it's canceled.(中止になったという事実は変えられない)の that は「同格の接続詞」であり、後ろに完全な文が続きます。

また that high(そんなに高く)のように副詞として形容詞を修飾する用法もあります。後ろの節に主語や目的語の欠落があるかどうかで、関係代名詞か同格かを判別してください。

間違いやすい2大典型ミス
⚠️代名詞の重複

関係代名詞が役割を果たすため元の代名詞は残さない

🔍thatの混同

同格の接続詞は完全な文が続き関係代名詞は欠落がある

代名詞の重複とthatの働きの混同に気をつけて英文を確認しましょう。

辞典の例文で見る関係代名詞(who・which・that)の使い方

英文和訳ポイント
Be the one who can be there for others. ▶誰かの力になれる人になりなさい。人を先行詞とする主格 who の用法
Let's find a solution that works for you. ▶あなたに合う解決策を見つけましょう。物(solution)を先行詞とする主格 that
You're the one who left the door open. ▶ドアを開けっぱなしにしたのはあなただ。the one を先行詞に取る主格 who
I want a speaker that produces deep bass. ▶深い低音を出すスピーカーが欲しい。無生物(speaker)を修飾する主格 that
We have a product that reduces delivery time by 30%. ▶当社には配達時間を30%短縮する製品があります。製品の機能・特徴を後置修飾する主格 that
I have a report that will answer the client's questions. ▶私はレポートを用意しており、それが顧客の質問に答えます。節内で主語の役割を果たす主格 that
Is there a bus that goes downtown? ▶ダウンタウンに行くバスはありますか?乗り物(bus)を行先で限定する that
I might be able to pull some strings through a friend who works there. ▶店で働いている友達に頼めば席が取れるかもしれないよ。人の職業・所属を説明する主格 who
Do we have a folder that holds the client contracts? ▶クライアントとの契約書を保存するフォルダはありますか?道具・保管場所の機能を説明する that
I'd like a flight that leaves around 10 am. ▶出発が午前10時ごろの便をお願いします。便(flight)の出発時刻を限定する that

確認問題(5問)

  1. 空所に当てはまる語として最も適切なものを選びなさい。 This is the house in ( ) he lives.

    答えと解説

    正解: which
    前置詞の直後ではthatやwhoは使えず、物を受ける場合はwhichを用います。

  2. 関係代名詞の省略について、本文の説明として正しいものを選びなさい。

    答えと解説

    正解: 目的格の関係代名詞は日常会話などで頻繁に省略される
    目的格は省略可能で日常でも一般的ですが、主格や前置詞直後は省略できません。

  3. 「He has two sons, who live in Tokyo.」の意味として最も適切なものを選びなさい。

    答えと解説

    正解: 彼には息子が2人いて、その2人とも東京に住んでいる。
    カンマのある非制限用法は、特定の先行詞(息子2人)に補足情報を付け足します。

  4. 次の文のうち、文法的な誤りを含むものを1つ選びなさい。

    答えと解説

    正解: He has two sons, that live in Tokyo.
    追加情報を補足するカンマの後(非制限用法)にはthatを使えません。

  5. 関係代名詞thatが好まれる場合として、本文に当てはまるものを選びなさい。

    答えと解説

    正解: 先行詞にallやeveryなどの限定の意味が強い修飾語がつく場合
    先行詞に最上級やonly、all、everyなどがつく強い限定ではthatが好まれます。

関係代名詞の三単現のsと動詞の一致ルール

主格の関係代名詞(who、which、that)を使う際、直後に続く動詞の形は関係代名詞自身ではなく「先行詞の人称と数」によって決定されます。関係代名詞には単数形・複数形の区別がないため、直前の先行詞が三人称単数であれば現在形の動詞に -s(-es)を付け、先行詞が複数形であれば動詞は原形にします。

先行詞の数先行詞の例動詞の形例文
単数(三人称単数)a friend三単現(-s / is / has)I have a friend who lives in Canada.
(私にはカナダに住んでいる友人がいます。)
複数friends原形(-sなし / are / have)I have friends who live in Canada.
(私にはカナダに住んでいる複数の友人がいます。)

テストや英作文で最も多い誤りが、先行詞が複数形であるにもかかわらず直後の動詞に -s を付けてしまったり、逆に先行詞が単数なのに -s を落としてしまうミスです。主格の関係代名詞の後ろに動詞を置くときは、必ず先行詞まで視線を戻し、単数か複数かを確認してください。

関係代名詞を使った日本語から英語への英作文のコツ

日本語から英語へ変換する際につまずきやすい最大の原因は、修飾する語順が正反対になる点にあります。日本語は「[英語を上手に話す]少年」のように修飾部分が名詞の前に来ますが、英語は「少年[who speaks English well]」のように名詞の後ろに関係代名詞節を置く後置修飾の語順をとります。

日本語の文を英語に直すときは、次の3ステップで組み立てると語順で迷いません。

  1. 文の中から修飾されている「中心の名詞(先行詞)」を最初に見つける
  2. その名詞をまず英文の先頭(または先行詞の位置)に書く
  3. 名詞の直後に関係代名詞(who / which / that)を置き、後ろに説明(動詞や主語+動詞)を続ける

例えば「駅の近くにある図書館」を英作文する場合、まず中心の名詞である「図書館(the library)」を先に書きます。その直後に「〜の近くにある」という説明を which is near the station として繋げることで、the library which is near the station という正しい英語の配置が完成します。「説明される名詞を先に宣言する」という感覚を意識することが上達への近道です。

先行詞につく冠詞(a と the)の使い分けルール

関係代名詞節で名詞を詳しく説明するとき、先行詞の前に冠詞の a(an)を置くべきか、それとも the にすべきかで迷う学習者は少なくありません。「関係代名詞で限定される名詞には常に the がつく」というのは誤りで、文脈による特定・不特定の度合いによって使い分けます。

冠詞ニュアンス判断基準例文
a / an不特定(複数ある中の1つ)「〜な条件を満たすものが他にも世の中にあり、そのうちの1つ」を述べる場合She wants to buy a camera that is easy to use.
(彼女は[世の中に色々ある]使いやすいカメラのどれか1台を買いたがっています。)
the特定(それ1つに定まる)修飾語によって「どれのことか話し手と聞き手の間で1つに特定できる」場合She wants to buy the camera that was released yesterday.
(彼女は昨日発売された[あの特定の]カメラを買いたがっています。)

「〜という特徴を持つどれか1つ」を紹介したいときは a を選び、「まさにその〜」と聞き手と共通認識を持てる対象を指すときは the を選択します。

「関係代名詞」のよくある疑問

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よくある質問

Q. whoとthatはどちらを使うべきですか?
人を先行詞とする場合、日常会話では who も that も両方自然に使われます。ただし、改まったビジネス文書や学術的な文章では who を好む傾向があります。
Q. whose(所有格)はどう使いますか?
先行詞の所有物や特徴を説明する際に使います。人だけでなく物にも使え、直後に無冠詞の名詞を置いて「whose + 名詞」の語順で後ろから修飾します。
Q. 関係代名詞whatとthatの違いは何ですか?
that は修飾される先行詞(名詞)が直前に必要ですが、what は「the thing which(〜のこと・もの)」の意味を自身に含んでいるため、直前に先行詞を置きません。
Q. テストの空所補充で、主格か目的格かを一瞬で見分ける方法はありますか?
空所の「直後の単語」を確認してください。直後に動詞(V)が来ていれば主語が欠落しているため「主格」、直後に「名詞+動詞(S+V)」が来ていれば目的語が欠落しているため「目的格」と瞬時に見分けることができます。
Q. 関係代名詞節が文頭に来て主語が長くなる英文は、どう読めばよいですか?
「文の2つ目の動詞」の直前に区切りを入れると簡単に構造を見抜けます。例えば The girl who visited our school yesterday is my cousin.(昨日私たちの学校を訪れた少女は私のいとこです)では、1つ目の動詞 visited は修飾節内の動詞であり、2つ目の動詞 is が文全体の本動詞です。2つ目の動詞の前までをひとまとまりの長い主語として捉えてください。

2026年9月24日更新・モチタン辞典編集部

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