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比較級の作り方と使い方まとめ

比較級の作り方と使い方まとめ

比較級は「AはBよりも〜だ」と2つの対象を比べる文法表現です。基本ルールはシンプルで、短い語(1音節など)には語尾に -er を付け、長い語(3音節以上など)には直前に more を置きます。「比較級 + than + 比べる対象」の形を押さえれば、日常会話の比較表現の大半を迷わず使いこなせます。

初級読む時間 約6分「仮定法・比較」3/29✓ 読んだ項目

この項目のポイント

比較級の作り方と使い方とは(結論)

比較級の基本形は「主語 + 動詞 + 比較級 + than + 比較対象」です。日本語の「AはBより…だ」にそのまま対応します。比較級の作り方は、単語の音節数(母音の音のまとまり)や語尾によって決まります。

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分類変化の規則原級 → 比較級意味
短い語(1音節)語尾に -ertall → tallerより背が高い
-e で終わる語語尾に -rlarge → largerより大きい
子音字+y の語y を i に変えて -ereasy → easierより簡単な
短母音+子音字最後の子音字を重ねて -erbig → biggerより大きい
長い語(3音節以上など)直前に moreimportant → more importantより重要な

例文を見てみましょう。Tom is bigger than Ken.(トムの方がケンより大きい)のように、1音節の形容詞 big /bɪɡ/ は最後の子音字 g を重ねて bigger にします。

一方で My family is more important than my job.(家族の方が仕事より大事です)のように長い語には more を添えます。

解説動画英語の文法

比較級

比較級の解説動画
英語・文法 第7章 比較 5:58モチタンの授業動画で続けて学ぶ
比較級の基本文型
Tom+is+bigger+than+Ken

Tom is bigger than Ken.トムの方がケンより大きい

「主語+動詞+比較級+than+比較対象」で2つのものを比べます。

-er と more の使い分け規則

-er を付けるか more を置くかは、主に「単語の音節数」で区別します。音節とは、発音される母音を中心とした音の単位です。文字数ではなく発音の音節数で判断する点に注意してください。

音節数・語尾の特徴適用する形具体例(原級 → 比較級)
1音節の語-er を付けるcheap → cheaper /tʃiːpər/
fast → faster /ˈfæstər/
2音節で -y で終わる語y を i にして -erbusy → busier /ˈbɪziər/
early → earlier /ˈɜːrliər/
2音節(-y 以外)の語more が主流(語による)famous → more famous
useful → more useful
3音節以上の語直前に more を置くexpensive → more expensive
difficult → more difficult
-ful, -less, -ing, -ed などの語尾音節数に関わらず morehelpful → more helpful
tired → more tired

たとえば The bus is cheaper than the train.(バスは電車より安いよ)の cheap は1音節なので cheaper です。

busy は2音節ですが語尾が y のため busier と変化し、We are busier than usual this month.(今月はいつもより忙しいです)のように使います。

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絶対に覚えるべき不規則変化

英語の比較級には、語尾変化の規則に従わず単語の形そのものが大きく変わる「不規則変化」があります。これらは日常会話で最も頻出する基礎単語ばかりですので、そのまま暗記してください。

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原級比較級意味主な用法・例文
good /ɡʊd/(良い)
well /wel/(上手に)
better /ˈbetər/より良い
より上手に
It's better than last time.
(前回より良いよ。)
bad /bæd/(悪い)
badly /ˈbædli/(下手に)
worse /wɜːrs/より悪い
より下手に
worse than expected
(予想より悪い)
many /ˈmeni/(数が多い)
much /mʌtʃ/(量が多い)
more /mɔːr/より多くのmore chairs than people
(人数より多い椅子)
little /ˈlɪtl/(量が少ない)less /les/より少ないless time than before
(以前より少ない時間)
far /fɑːr/(遠い)farther / furtherより遠い
さらに進んだ
further information
(詳細な情報)

This phone is better than that one.(この電話はあの電話よりいい)のように、good の比較級は gooder ではなく必ず better です。

同様に Yes, there are more chairs than people.(はい、人数より椅子の方が多いです)では many の比較級として more が使われています。

than の後ろの形と差を表す副詞

than(〜よりも)の後ろに代名詞を置く場合、会話では目的格(me や him)が広く使われます。フォーマルな書き言葉では「主格+助動詞」にするのが好まれます。

また「どのくらい差があるのか」を伝えたいときは、比較級の直前に修飾語を置きます。very は比較級を修飾できない点に注意してください。大きな差には much /mʌtʃ/ や far /fɑːr/ を使い、小さな差には a little や a bit を添えます。

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差の度合い使う修飾語例文和訳
大きな差(ずっと)much, far, a lotThey seem much taller than last year.彼らは去年よりずっと背が高く見える。
小さな差(少し)a little, slightly, a bitIt is a little cheaper than this.これより少し安いです。
はるかに(強調)way(口語)It is way faster than walking.歩くよりはるかに速い。
口語と文語での代名詞の形

口語(一般的)

  • 目的格を用いる
  • You look younger than me.
  • me や him を使う

文語(正式)

  • 「主格+助動詞」を用いる
  • You look younger than I do.
  • フォーマルな書き言葉で好まれる

thanの後ろに代名詞を置く場合、会話表現と正式な文書で形が分かれます。

比較級を使った重要構文と表現

比較級は「than」と組み合わせるだけでなく、決まった構文で多彩な意味を表せます。英作文や資格試験でも頻出の2大構文を押さえましょう。

1. the + 比較級 〜, the + 比較級 …(〜すればするほど…)

比例関係を表す構文です。The more you practice, the better you become.(練習すればするほど上手になる)のように、カンマの前後にそれぞれ「the + 比較級」を配置します。

2. 比較級 + and + 比較級(ますます〜)

状態が徐々に変化・加速している様子を表します。1語の比較級なら colder and colder(ますます寒く)、more を使う形容詞なら more and more popular(ますます人気のある)の形をとります。

また、状況に合わせて better than expected(予想以上に良い)や earlier than usual(いつもより早く)のように、than の後ろに名詞以外の表現を続けるパターンも実戦的です。

I got up earlier than usual.(いつもより早く起きました)などの形は日常会話で頻出します。

比較級を使った重要構文
📈the 比較級, the 比較級

〜すればするほど…(The more you practice, the better you become.)

❄️比較級 and 比較級

ますます〜(colder and colder / more and more popular)

⏰than + 慣用表現

名詞以外の表現を続ける(earlier than usual など)

thanと比べるだけでなく、慣用的な構文で多彩な意味を表現できます。

同等比較(as … as)との違い

2つの対象に優劣がなく「同じくらい〜だ」と言いたいときは、比較級ではなく「原級」を as … as で挟む「同等比較」を用います。

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形意味例文日本語訳
as + 原級 + as〜と同じくらい…He's as tall as his brother.彼は兄と同じくらい背が高い。
not as + 原級 + as〜ほど…ではないThis place is not as crowded as I thought.ここは思っていたほど混んでいない。

not as … as(または not so … as)は否定文で用いることで、「思っていたほど〜ではない」という控えめな比較表現になります。It's not as bad as I thought.(私が思っていたほど悪くないよ)のように、相手を安心させる相槌としても重宝します。

日本人がやりがちなミスと最上級への発展

比較級を学ぶ日本人に最も多い間違いが「二重比較」です。-er を付けた単語の前に、さらに more を重ねてしまうミスが後を絶ちません。

more は長い単語(-er を付けない単語)の代わりに添える語です。両方を同時に使うことはできません。差を強調したい場合は more ではなく much bigger と言う必要があります。

なお、3つ以上の対象の中で「最も〜だ」と1位を示す場合は「最上級」を使います。最上級では -est や the most を用い、the biggest や the most important のように表現します。

比較級の仕組みを理解できたら、あわせて「最上級の作り方と使い方」のページも確認し、比較の体系を完成させましょう。

二重比較の誤りと正しい形

誤りの形(二重比較)

  • more bigger
  • more faster
  • more better
  • ※-erとmoreの両方を同時に使うミス

正しい形

  • bigger
  • faster
  • better
  • ※差を強調したい場合は much bigger

-erとmoreを重ねる二重比較は誤りで、強調にはmuchを用います。

辞典の例文で見る比較級の作り方と使い方

英文和訳ポイント
It's better than last time. ▶前回より良いよ。不規則変化 good の比較級 better の使用例
This phone is better than that one. ▶この電話はあの電話よりいい。This と that を比べる基本の better than 文
He's as tall as his brother. ▶彼は兄と同じくらい背が高い。背の高さが同等であることを示す as tall as
Yes, there are more chairs than people. ▶はい、人数より椅子の方が多いです。many の比較級 more で数量の差を表す例
Sorry, I can't stay late. My family is more important than my job. ▶ごめん、残業できない。家族の方が仕事より大事だから。3音節語 important に more を添える用法
Tom is bigger than Ken. ▶トムの方がケンより大きい。子音字を重ねて -er を付ける bigger の文
This place is not as crowded as I thought. ▶ここは思っていたほど混んでいない。not as ... as を用いた「〜ほど混んでいない」の表現
Yeah, they seem much taller than last year. ▶うん、去年よりずっと背が高く見えるよ。much で比較級 taller の差を強調する用法
I got up earlier than usual. ▶いつもより早く起きました。earlier than usual(いつもより早く)の慣用表現

確認問題(5問)

  1. 次の空所に入る最も適切な語を選びなさい。 The bus is ( ) than the train.

    答えと解説

    正解: cheaper
    cheapは1音節の語なので、語尾に-erを付けてcheaperとします。more cheapやmore cheaperとはしません。

  2. 「この電話はあの電話よりいい」という意味になるように、( )に入る正しい語を選びなさい。 This phone is ( ) than that one.

    答えと解説

    正解: better
    goodの比較級は規則変化のgooderではなく、不規則変化のbetterになります。

  3. 次の文のうち、比較級の差を強調する表現として本文の記述に合致した正しい文を選びなさい。

    答えと解説

    正解: They seem much taller than last year.
    比較級の直前にveryを置いて差を修飾することはできません。大きな差を表すにはmuchなどを用います。

  4. 次の文の下線部(1)〜(3)の中で、文法的に誤っている箇所を選びなさい。 (1) The more you practice, (2) the gooder (3) you become.

    答えと解説

    正解: (2)
    goodやwellの比較級はbetterです。「the+比較級, the+比較級」の構文なので、the betterにします。

  5. 次の英文の日本語訳として最も適切なものを選びなさい。 It is getting colder and colder.

    答えと解説

    正解: ますます寒くなっている
    「比較級+and+比較級」は状態が徐々に変化している様子を表し、「ますます〜」という意味になります。

中2英語比較級・最上級・原級の書き換えパターン

中学2年生の定期テストや高校入試で頻出するのが、原級・比較級・最上級の「相互書き換え問題」です。比べる対象の位置関係や、否定語の使い方に注目するとスムーズに解けます。

1. 最上級を比較級で表す(than any other + 単数名詞)

「他のどの〜よりも…だ」と表現することで、実質的な最上級(一番…だ)を表せます。

テストでの重要失点ポイントは、any other の後ろの名詞が「単数形」になる点です。mountains と複数形にしないよう注意してください。

2. 否定語(No other)を用いた書き換え

主語に No other + 単数名詞(ほかのどんな〜も…ない)を置くことで、原級や比較級を使って最上級の意味を作れます。

3. 比較級と原級否定(not as ... as)の書き換え

「AはBより〜だ」は、「BはAほど〜ではない」と主語を入れ替えて言い換えられます。

中2英語最上級の in と of の使い分けと the の省略

最上級(the + 最上級)の後ろには「〜の中で」と比較の範囲を示す言葉が続きます。中学英語では in と of の使い分けが定番のテスト頻出ポイントです。

前置詞後ろに来る語句のルール具体例
in場所・組織・範囲を表す「単数名詞」in Japan(日本で)
in my school(私の学校で)
in the world(世界で)
of所属グループ・同類を表す「複数名詞」「数字」「all」of all the students(すべての生徒の中で)
of the three(その3人の中で)
of them(彼らの中で)

判断に迷ったら「後ろが場所や枠組み(単数)なら in、数えられるメンバー(複数や数字)なら of」と整理しましょう。

最上級で the を付けないケース

形容詞の最上級には原則として the が付きますが、動作の程度を比べる「副詞の最上級」では the を省略するのが一般的です。

副詞 fastest は名詞を修飾して特定する働きを持たないため、冠詞の the がなくても意味が通じます(付けても文法的な誤りではありません)。

中学 英語 比較 問題(定期テスト・高校入試対策)

理解度を確認できる練習問題です。定期テストや高校入試でよく出るパターンを集めました。空欄に入る適切な語を考えてみましょう。

問題1(適語補充)

次の日本文に合うように、空欄に適する英語を入れなさい。

(1)この本はあの本よりも面白いです。
This book is (   ) (   ) than that one.
(2)彼は私たちの中で一番速く泳ぐことができます。
He can swim (   ) (   ) us.

問題2(書き換え問題)

次の2つの文がほぼ同じ意味になるように、空欄に適語を入れなさい。

Yuki is older than Saki.
= Saki is (   ) (   ) (   ) as Yuki.

解答と解説

問題1の解答:
(1)more interesting(interesting は3音節以上の長い形容詞のため、語尾に -er ではなく直前に more を置きます)
(2)fastest of(副詞 fast の最上級 fastest を使い、「私たちの中で」と複数人を指すため前置詞は of を選びます)

問題2の解答:
not as [so] old(「ユキはサキより年上だ」は「サキはユキほど年上ではない」と言い換えます。not as + 原級 + as の形を使います)

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よくある質問

Q. very で比較級を強調できますか?
できません。very は原級(very tall など)のみを修飾します。比較級を「ずっと〜」と強調したい場合は、much や far、a lot を直前に置いて much taller や far better のように表現します。
Q. than の後は I ですか、それとも me ですか?
日常会話では me(目的格)を使うのが自然です(You are taller than me)。論文や改まった面接などのフォーマルな英語では、than I am のように主格+動詞を補う形が好まれます。
Q. 2音節の形容詞は -er と more のどちらですか?
busy → busier や early → earlier のように語尾が「子音字+y」なら -er を使います。それ以外の2音節語(famous, useful など)は more を前に置くのが一般的です。
Q. than と then のスペルを混同しないコツはありますか?
比較を表す「〜よりも」は than(aが入る)です。一方の then(eが入る)は「そのとき」「それから」という時間を表す副詞です。「比較の than は compare の a」「時の then は time の e」のように結びつけて覚えると、スペルミスを防げます。
Q. 子音字を重ねて -er をつける単語(hotter など)の見分け方は?
単語の最後が「短母音(短く発音する母音1つ)+ 子音字1文字」で終わる1音節の語です。hot(ホット)、big(ビッグ)、fat(ファット)のように母音を伸ばさず短く発音する語は、最後の子音を重ねて hotter、bigger、fatter にします。cheap(チープ)のように母音が2文字(ea)連続している語はそのまま -er をつけます。

2026年9月25日更新・モチタン辞典編集部

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