「たとえ」は中国語で何と言う?
「たとえ」に最もよく使われるのは接続詞の「即使」です。「たとえ〜であっても」という仮定を表す場合は「即使」や口語的な「就算」、文章語の「纵然」「便是」を使います。一方、「たとえ話」や「比喩」という名詞・動詞の意味での「たとえ」には「比喻」を用いるため、文法上の役割によって使い分ける必要があります。
使い分け
- 即使
最も標準的で幅広く使われる接続詞です。書き言葉でも話し言葉でも「たとえ〜でも」と譲歩を表す際に用いられます。
即使下雨,我也要去。
たとえ雨が降っても、私は行きます。
- 就算
日常会話でよく使われるくだけた表現です。「仮に〜だとしても」「百歩譲って〜としても」というニュアンスを含みます。
就算失败了,也不要放弃。
たとえ失敗したとしても、諦めてはいけません。
- 便是
やや文語的な表現で、「たとえ〜であっても」という意味を表します。書き言葉や古典的な言い回しで見られます。
便是粉身碎骨,在所不辞。
たとえこの身が砕け散ろうとも、辞する所ではありません。
- 比喻
物事を別のものに例える名詞の「たとえ(比喩)」や動詞の「例える」を意味します。接続詞としては使えません。
这只是一个比喻。
これは単なるたとえにすぎません。
- 纵然
改まった文脈や文学作品で使われる書き言葉です。困難や極端な事態を仮定して「たとえ〜でも」と述べる際に使います。
纵然有千難万险,也阻挡不了我们。
たとえ幾多の困難があろうとも、私たちを阻むことはできません。
よくある間違い
✕ 即使の話
○ 比喻
「たとえ話」の名詞には接続詞の「即使」ではなく「比喻」を使います。
✕ 即使下雨,我去。
○ 即使下雨,我也要去。
「即使」を使う文脈では、後ろの節に「也」などを呼応させる必要があります。
「たとえ」のよくある質問
Q. 「たとえ〜でも」の基本構文は?
Q. 「比喻」と「即使」の品詞の違いは?
即jí使shǐ
意味
- 接続詞 たとえ
- 接続詞 仮に
例文
コアイメージ
たとえ不利な条件があっても、行動や結果が変わらないこと。
関連語
使い方
類義語との違い
即使: たとえ不利な条件があっても、行動や結果が変わらないことを示す接続詞。
就算: たとえ〜という条件でも、後半の結果や行動が変わらないことを示す接続詞。
即便: たとえ前件の事実が成立しても、後件の結果が変わらないことを示す接続詞。
哪怕: たとえどんなに極端な条件でも、結果が変わらないことを強調する接続詞。
尽管: ある事実や条件があるにもかかわらず、後の状況が変わらないことを示す接続詞。
中国語での定義
語源
「即使」は漢語の合成語で、『即』は古文で『即便』のように『たとえ』を示す語として用いられ、『使』は本来の使役よりも接続的に用いられて二字が結びつき、譲歩を示す接続詞『たとえ…でも』の意味に発展した。
コラム
- 通常は「即使...,(主語)也...」の形で使い、後半に「也」「仍然」「还是」などを置いて譲歩結果を示す点と、口語では「就算」と置き換えられる場面が多いことを押さえると実用的である。

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就jiù算suàn
意味
- 接続詞 たとえ
- 副 仮に
例文
コアイメージ
仮定で囲んでも中央の結論が残るような構図。
関連語
使い方
類義語との違い
就算: たとえどんな状況でも結論が変わらないことを示す接続詞
即使: たとえどんな事実があっても結果が変わらないことを示す接続詞
即便: たとえどんな事実があっても判断が変わらないことを示す接続詞
哪怕: たとえ非常に極端な例でも結論が変わらないことを示す接続詞
中国語での定義
作为连词,用来引出假设或让步的情况,强调即便在该假设下主句依然成立,常见结构为“就算...,也/还...”,多用于口语。
語源
「就算」は口語で成立した複合的な連語で、『就』が接続・強調の働きをし、『算』が「当作する・見做す」の意を加え、結果として仮定を受け入れても結論が変わらない意味を表すようになった。
コラム
- 聞き手としては「就算」の後に来る節に注目し、その後の「也/还」が結果の肯定を示すサインになるので会話を処理するときにそこを手がかりにする。
例文
コアイメージ
「便是…也…」の形で示される、たとえその条件でも結論が変わらないという構造
使い方
類義語との違い
便是: 『便是…也…』の形でたとえ条件でも結論が変わらないことを示す接続詞。
即使: たとえその事実があっても結果が変わらないことを表す接続詞。
就算: たとえ〜でも結論や状況が変わらないことを示す接続詞。
哪怕: たとえ非常に極端な条件であっても結論が同じであることを強調する接続詞。
即便: たとえ条件があっても結果に影響しないことを示す接続詞。
中国語での定義
語源
「便」はもとより順承や条件を示し、「是」は判断語で、二字の結合で譲歩用法が確立した。
コラム
- 例文では「便是他,也帮不了她」のように主題を限定して否定的な結論を示す用途が多く、話し言葉では語感が硬いため口語表現に置き換えられやすい。
比bǐ喻yù
意味
- 名 たとえ
- 名 比喩
例文
コアイメージ
身近な物やイメージを手がかりにして、別の物の性質や関係を比較して伝える枠組みを示す。
関連語
使い方
類義語との違い
比喻: 身近なイメージを借りて、別の事柄の性質や関係を伝えるためのたとえ表現。
隐喻: 比べる語を用いずに別の物の語で意味を示す表現。
明喻: 比べる語を使って二つを並べ、似ている点を示すたとえの言い方。
拟人: 人の性質や感情を物や動物に当てはめて表現する方法。
类比: 似ている点を根拠にして、説明や結論を導く比較の方法。
中国語での定義
語源
「比」は並べて比較することを示す字で、「喻」は口で示して説明する意を持ち、二字で比較によって説明する意味を成す。
コラム
- 会話で比喩を使う際は「比如」「打个比方」などで導入し、比喩のどの部分が本題に対応するかを明示すると誤解が生じにくい。