「むしろ」は中国語で何と言う?
「むしろ」の中国語は、主観的な選択を表す「宁愿」や「宁可」と、予想に反する客観的な展開を表す「反倒」や「倒是」に大別されます。自分の意志で「どちらかと言えば〜したい」と選ぶときは「宁愿」を最もよく使います。一方、「かえって〜だ」と状況の意外性を述べる際は「反倒」を用います。
使い分け
- 宁愿
二者択一で「たとえ損でもむしろこちらを選ぶ」という主観的な希望を表します。日常会話で非常によく使われます。
我 宁愿 在家看书,也不想出去。
外出するくらいなら、むしろ家で本を読みたいです。
- 倒是
予想や一般論とは異なり「むしろ〜のほうだ」と軽く指摘・評価する際に使います。語気を和らげるニュアンスもあります。
这件事他 倒是 挺积极的。
この件に関して、彼はむしろかなり積極的です。
- 宁可
「宁愿」とほぼ同義ですが、より大きな犠牲を払ってでも強い決意で選択する、やや改まった場面に適した表現です。
他 宁可 放弃休息,也要完成任务。
彼はむしろ休みを返上してでも、任務を果たすほうを選びました。
- 反倒
本来の予想とは正反対の結果になり、「かえって・むしろ」と言いたいときに使います。客観的な事実の推移を表します。
吃了药,头 反倒 更疼了。
薬を飲んだら、むしろ頭痛がひどくなりました。
よくある間違い
✕ 吃了感冒药,我宁愿发烧了。
○ 吃了感冒药,我反倒发烧了。
「宁愿」は自分の意志の選択に使い、自然な成り行きには使えません。
「むしろ」のよくある質問
Q. 「宁愿」と「宁可」の違いは何ですか?
Q. 「むしろ好都合だ」はどう言いますか?
宁nìng愿yuàn
意味
- 副 むしろ
- 副 いっそ
例文
コアイメージ
望ましくないが受け入れられる方を選ぶことで最悪を避ける場面
使い方
類義語との違い
宁愿: 望ましくないが受け入れられる方を選び、より悪い結果を避けたいという気持ちを示す副詞
宁可: 不利でもあえてその選択をして、もっと悪い事態を避けようとする気持ちを示す副詞
宁肯: 損や苦労を承知で我慢してそうするという意思を示す副詞
情愿: 自分の意思でそうしたいと強く思う気持ちを示す副詞
中国語での定義
語源
『宁愿』は複合語で、『宁』が比較のうえで「むしろ〜のほうがよい」を示す副詞的用法を持ち、『愿』が願望を加えることで、あえてその選択を望むという意味の副詞になった。
コラム
- 学習者は日本語の「むしろ」「いっそ」と訳しやすいが、『宁愿』は比較相手を否定してまで選ぶニュアンスが強く、単なる好みの比較とは違う点を意識すると誤用を減らせる。
例文
コアイメージ
一面を認めつつ別の面を付け加える受け止めの軸
使い方
類義語との違い
倒是: 相手の言うことを完全には否定せず、別の事情や条件を添えてやわらかく述べる副詞。
反而: 期待や通常の結果と異なり、逆の結果や状況になることを示す副詞。
却: 前に述べた内容とは違う事実や結果を短く示す副詞。
反倒: 本来の予想と反して、かえってそうなったことを強調する副詞。
中国語での定義
語源
「倒」は古くから予想と逆の事情や軽い逆説を示す語で、「是」は肯定を添える語であるため、合わせて前の肯定や譲歩を受けながら別の点を示す用法が生じた。
コラム
- 相手の意見を丸ごと否定せず別の事情を示したいときに便利で、「倒是,...」の形で譲歩や条件をやわらかく提示することが多い点に注意。
例文
コアイメージ
不利を承知で別の望ましくない結果を避けるためにあえてその選択を受け入れる態度
使い方
類義語との違い
宁可: 不利を承知してでも、より悪い事を避けるためにあえてその選択をする気持ちを表す語。
宁愿: ある結果をより望み、たとえ不便や損があってもその方を選びたいという意思を表す語。
宁肯: 嫌でもその結果を受け入れて、別のもっと悪い事を避けるためにあえてそうするという強い意思を表す語。
情愿: 自分の心から進んでその選択をしたいと思う気持ちを表す語。
中国語での定義
用于表示在两项或多项对立选择中,更愿意接受可能较差或更费力的一方以避免另一种更不可接受的结果,常见结构为“宁可……也不/也要……”来构成对比。
語源
「宁」は簡体字の「寧」に当たり本来は安らかさを示すが古くから『むしろ~したい』の含みを持ち、「可」は『よい・可能』を示すため、二字が結びついて比較の中で一方を選ぶ副詞的用法が定着した。
コラム
- 会話では“宁可…也不…”の対比で自分の覚悟や譲れない選択を示す場面で自然に聞こえ、軽い好みを述べるときは“愿意”“更喜欢”などを使う方が違和感が少ない。
例文
コアイメージ
先の期待が裏返って別の結果が出る対照
使い方
類義語との違い
反倒: 先に期待したことが裏返って、かえって別の結果になるときに使う『むしろ』の意味を表す副詞。
反而: 前の予想や期待と逆の結果になるときに用いる『むしろ』の意味を表す副詞。
却: 前の内容と対立する結果や状況を示すときに用いる副詞。
倒: 本来の順序や予想と逆の行動や結果を示すときに用いる副詞。
中国語での定義
語源
漢字『反』は逆や反対を意味し、『倒』は順序や方向の逆転・転倒を示すため、両字が合わさって本来の流れや期待が逆転して別の結果になるという副詞的用法に発展した。
コラム
- 『反倒』は『反而』と近い意味で置き換えられることが多いので、両方を聞き比べて語感の違いをつかむと実用的