「確かに」は中国語で何と言う?
日本語の「確かに」に最も広く対応するのは「确实」です。事実を客観的に肯定する副詞として日常会話から文章まで幅広く使われます。これとほぼ同義の硬い表現に「的确」があります。一方、相手の言ったことに「確かにそうだね」と同意する相槌には「那倒是」を使い、「確かに〜だが」と前置きして逆接につなぐ文脈では「固然」を用います。
使い分け
- 确实
事実や状況が疑いなくその通りであることを表す最も一般的な語です。副詞として文中で用いるほか、単独で相槌としても使えます。
这件事情确实很不容易。
この件は確かにとても大変です。
- 那倒是
会話で相手の意見や指摘に対して「確かにその通りだ」「言われてみればそうだね」と納得して同意を示す際に使う口語表現です。
A: 今天有点冷。 B:那倒是,风很大。
A: 今日は少し寒いね。 B: 確かに、風がとても強いね。
- 的确
「确实」とほぼ同義ですが、やや改まった響きを持つ語です。書き言葉や改まった会話で、客観的な事実を強調する際によく使われます。
他的汉语水平的确很高。
彼の中国語のレベルは確かにとても高いです。
- 固然
「確かに〜ではあるが」のように、ある事実をひとまず認めた上で、後ろに逆接を続けて本題を述べる譲歩の文脈で用いる接続詞です。
工作固然重要,但身体更重要。
仕事も確かに大切ですが、健康はもっと大切です。
よくある間違い
✕ 工作确实重要,但是健康更重要。(譲歩のニュアンスを文型で明確にしたい場面)
○ 工作固然重要,但是健康更重要。
「确实」でも通じますが、「確かに〜だが」という譲歩の構文では「固然〜但是…」を用いるのがより自然です。
「確かに」のよくある質問
Q. 相槌で「確かに!」と言うときはどれ?
Q. 「确实」と「的确」はどう違いますか?
那nà倒dǎo是shì
意味
例文
コアイメージ
認めつつも含みを残す短い肯定の返し
使い方
類義語との違い
那倒是: 相手の言葉を一度受け入れてから、含みを持たせて自分の補足や意見につなげる短い肯定の返事。
倒是: 状況の違いや意外さを示しつつ、ややためらいを含めて認める短い返事。
也对: 一部分として正しいと認めるときに使う、やや控えめな肯定の返事。
说得对: 相手の言い方や主張が正しいと評価して同意する短い返事。
那可不: 相手の意見に強く同意し、驚きや共感を込めて返す口語的な返事。
中国語での定義
語源
語は「那(それ)」と「倒是(譲歩・肯定の語気)」の組合せで、会話で前述事実を認める定型表現になった。
コラム
- 単独で相槌のように使えるが、後に補足や反論を続けることが多く、含みを伝えたいときの自然なつなぎになる点を覚えておくと便利。
例文
コアイメージ
静かに事実を認めて語気を強める肯定
関連語
使い方
類義語との違い
的确: 事実を静かに認めて語気を強める肯定を表す副詞で、書き言葉や改まった場面でよく使われる。
确实: 事実や状況が間違いないと落ち着いて確認する肯定を表す副詞。
真的: 本当にそうだという気持ちを込めて強く言うときに使う副詞。
实在: 事情が確かであることを強く伝えるときに使う副詞。
中国語での定義
語源
「的确」は「确」と「的」から成る複合語で、「确」は元来確実・堅固を示す字義を持ち、「的」は語をつなげて修飾を作る機能を帯びるため、二字が結びついて事実を認め強調する副詞になった。
コラム
- 落ち着いた強い肯定を表す語で、書き言葉や改まった場面でも用いられやすく、くだけた会話では「真的」や「确实」などに置き換えられることが多い。
例文
コアイメージ
肯定を提示してから反対・補足へ導く「提示→転換」の軸
関連語
使い方
類義語との違い
固然: ある事実を認めたうえで話の向きを逆にする逆説や補足を導く書き言葉の副詞。
的确: 事実が間違いないことを肯定する副詞。
确实: 事実や状況が本当にその通りであることを示す副詞。
诚然: 言われていることが確かであることを認める書き言葉の副詞。
中国語での定義
語源
“固然”は漢語の古い語彙で、“固”は本来“堅固・確か”を表し、“然”は“如此”を示す語であり、二字が結びついて前件の事実を受け入れつつ後件で転換を示す語法を成したことが語源の核心である。
コラム
- 新聞や論評などの書き言葉で見かける表現で、友人との会話ではやや堅苦しく聞こえるため“虽然……但是”や“确实,不过”などの口語表現を使うほうが自然である。