「すべて」は中国語で何と言う?
「すべて」に最もよく使われる中国語は「全部」です。書き言葉でも話し言葉でも幅広く使えます。これに対して、より口語的で「ことごとく残らず」という強調の響きを持つのが「统统」や「通通」です。また、物事全体や抽象的な事柄を「ありとあらゆるすべて」として指す場合は「一切」、名詞や動詞の直前に置いてコンパクトに表す場合は「全」を使います。
使い分け
- 全部
最も一般的で中立的な表現です。話し言葉・書き言葉の双方で、人や物、事柄全体の数量を指して幅広く使われます。
这些书我全部都看过了。
これらの本は私がすべて読みました。
- 全
単独または語頭に付いて使われる簡潔な表現です。名詞の前に置いて「すべての〜」としたり、副詞として動詞の前に置きます。
全班同学都参加了活动。
クラスのすべての生徒が活動に参加しました。
- 一切
「ありとあらゆるもの」という包括的なニュアンスを含みます。抽象的な概念や事情、事態全体を指す際によく使われます。
祝你一切顺利。
あなたのすべてのことが順調にいきますように。
- 统统
口語表現で、「何から何まで残らず」「ことごとく」と強調する語です。好ましくないものを一掃する文脈でも使われます。
把这些垃圾统统扔掉。
これらのゴミをすべて捨ててください。
- 通通
「统统」と同じ意味・発音の口語表現で、すべて残らず片づけたり処理したりする際に強調して用いられます。
问题通通解决了。
問題はすべて解決しました。
よくある間違い
✕ 我全部知道了。
○ 我全知道了。 / 我全都知道了。
「全部」を副詞として動詞の前に置く場合、通例「都」を伴うか、1音節の「全」を用います。
「すべて」のよくある質問
Q. 「全部」と「一切」の違いは何ですか?
Q. 「统统」と「通通」は書き分けますか?
例文
コアイメージ
欠けるものが一つもない一まとまりの全体。
関連語
使い方
類義語との違い
全部: 一つも欠けていない、集まったものすべてを指す。
大家: 集団の全員を指す、みんなという意味の言葉。
一切: 例外や残りが一つもないことを強く表す言葉。
中国語での定義
語源
文字通り「全」+「部」の組み合わせで、「部」は元来集合や部分の意味を持ち、「全」は完全を示すことから『部分がすべてそろった集合』という原義があり、そこから代名詞としても用いられるようになった。
コラム
- 名詞を修飾する定語としては名詞の前に置き「全部的钱」のように使い、述語の対象を指す場合は単独で用いるか「都」を伴って「全部都〜」の形にするのが日常的な使い方。

ゲームで覚える・約 1 分
全部 をゲームで覚えよう
5 語のクエスト・4択・イラスト・穴埋め
例文
コアイメージ
すべての要素がもれなく含まれている
関連語
使い方
類義語との違い
全: もれなくすべての要素を含めることを表す副詞。
都: 集団の中の全員や事柄の全体を指す副詞。
全部: ある範囲にあるもののすべてをまとめて指す副詞。
一共: 合計や総数を表し、数量の合計を述べるときに使う副詞。
中国語での定義
語源
字は会意的に成立し、もとは「无缺、完整」を示す語であった。歴史的には「完」と近い意味で用いられ、語用上は名詞修飾から副詞用法へと拡張して現在の「全部」「完全に」の用法が定着した。
コラム
- 数量を直接修飾する場面では「全」より「整个」や「所有」を使うことが多く、会話では主語や代名詞と組んで『全都』の形で使う点を覚えておくと便利である。
例文
コアイメージ
すべての要素が漏れなく含まれる一つの全体
関連語
使い方
類義語との違い
一切: 一つも残らずすべてのものやことを指す代名詞。
全部: 細かい部分も含めてものごとの全体を指す代名詞。
什么都: 何を選んでもすべて含める意味で使う表現。
所有: ある集合や対象が持つものすべてを指す言葉。
中国語での定義
語源
「一切」は「一」と「切」の組み合わせで成り立ち、「一」は単一や全体を示し、「切」は古代漢語や仏典漢訳で「尽・皆」の意味で用いられたため、合わせて『すべて』を表す語になった
コラム
- 否定とともに「一切不/一切没」の形で使われると『まったく〜ない』の意味を強めることが多く、口語では「全部」「什么都」などに言い換えられることが多い
统tǒng统tǒng
意味
- 副 すべて
- 副 全部
例文
コアイメージ
すべてを一か所にまとめて漏れなく含む像
関連語
使い方
類義語との違い
统统: すべてを漏れなく含める意味を強く示す口語の副詞で、把構文(把…统统…)で使われることが多い。
都: 複数の対象をまとめてすべて含むことを表す一般的な語。
全都: 全部を強調してすべてを含むことを表す口語の表現。
一概: 個別の差を考慮せずまとめて同じように扱うことを表す語。
一律: 例外を設けず同じ扱いにしてすべてを含めることを表す語。
中国語での定義
語源
「统」は『統』の簡体字で、糸偏が示すようにつなぎ合わせたりまとめたりする意味を持つ字である。語を重ねて範囲や程度を強める中国語の用法により、『统统』は例外なくすべてを指す副詞になった。
コラム
- 口語で強い強調や命令の語感を伴うことが多く、丁寧に言いたい場面では「都」や「全部」を使うか語調を和らげると自然である、把構文でも「把...统统...」の形でよく使われる。
通tōng通tōng
意味
例文
コアイメージ
例外を残さず全体に及ぶ包摂・処理の感覚
使い方
類義語との違い
通通: 対象を例外なくまとめてすべて扱う口語の副詞で、動詞と一緒に使われることが多い。
都: 複数の事柄や人が同じ状態や行為に当てはまることを示す副詞で、動作や性質が全体に及ぶことを表す。
全都: ある範囲にあるものを例外なくすべて含める副詞で、口語で対象全体を強調するときに使う。
全部: すべてのものやことをまとめて含める語で、動作や集合の全体を指すときに用いる。
统统: 例外を残さず一つ残らずすべてを指す口語の副詞で、動詞と共に対象を全て扱うことを表す。
中国語での定義
語源
「通」は伝わる・行き渡るを表す字で、重ねることで動作の範囲や徹底を強める語になった。
コラム
- 日常会話で頻出し「这些东西我通通扔掉了」などのように対象をまとめて扱う動詞と組むことが多く、場面によってはくだけた印象になる。
「すべて」は英語では
- 「すべて」 → alleverything和英辞典で見る