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HSK口試中級の合格対策と解き方
HSK口試中級(HSKK中級)は、配点100点満点中60点以上で合格となる録音形式の中国語スピーキング試験です。求められる語彙数は約900語で、筆記試験のHSK3〜4級に相当します。
試験時間は準備時間10分を含む約23分で、全14問で構成されます。短期間で合格ラインを超えるには、イラスト描写で2分間話し続ける構文パターンと、質問応答で理由と具体例を述べる論理構成の習得が鍵となります。
HSK口試中級の概要と合格基準
HSK口試中級は、中国語の口頭表現力を測る公式試験「HSKK(HSK口語試験)」の中級区分です。日常会話を円滑に行い、自分の意見や身の回りの状況をある程度まとまった文章で伝える能力が評価されます。
| 項目 | 基準・詳細 | 備考 |
|---|---|---|
| 試験時間 | 約23分(準備時間10分を含む) | 全問録音形式 |
| 問題数 | 全14問(3つのパート) | 第1〜3部分 |
| 満点・合格点 | 100点満点中60点以上 | 各パートに均等配分 |
| 要求語彙数 | 約900語 | HSK3〜4級相当 |
| 学習期間目安 | 1〜2年(週2〜3コマ程度) | 基礎文法の定着が前提 |
試験は以下の3つのパートに分かれて進行します。
- 第1部分:听后重复(tīng hòu zhòngfù/聞いて復唱する):10問、約5分。音声を聞いた直後にそのまま復唱します。
- 準備時間:10分間。問題用紙の第2部分と第3部分の問題を見て、メモ用紙に発言内容を整理します。
- 第2部分:看图说话(kàn tú shuōhuà/絵を見て話す):2問、各2分。提示された写真やイラストの状況を説明し、ストーリーや感想を述べます。
- 第3部分:回答问题(huídá wèntí/質問に答える):2問、各2分。問題用紙に書かれた2つの質問に対して、自身の見解や経験を理由とともに述べます。
中国の大学本科への留学や政府奨学金の申請において、HSK筆記4級とHSKK中級の同時受験・合格が条件とされる場面が増加しています。筆記試験で培った読解力や文法知識を、音声として即座に出力できる運用力が問われます。
次の疑問初級や高級との難易度の差も把握しておきたいなら、HSKK全レベルの構成と対策で全体の基準を確認できます。
第1部分:听后重复の解き方とコツ
第1部分は、流れてくる1文の中国語を聞き、放送直後のビープ音に続いてそっくりそのまま復唱する問題が10問出題されます。1問あたりの長さは短文から複文まで徐々に長くなります。このパートではメモを取る時間が一切ないため、短期記憶の保持と発音の再現性が重要です。
文頭の主語と述語を確実に捉える
復唱では、細部の一致よりも文の骨格を崩さないことが採点上の基本となります。文頭の主語と中核となる動詞(述語)を確実に聞き取ることに集中します。文末の修飾語が一部抜けても、主述関係が正しければ部分点が期待できます。
例えば、次の文が流れた場合の処理を確認します。
放送文:为了身体健康,他每天坚持跑步半个小时。(Wèile shēntǐ jiànkāng, tā měitiān jiānchí pǎobù bàn gè xiǎoshí./体の健康のために、彼は毎日30分走り続けている。)
もし全体を記憶しきれなくても、他每天坚持跑步(tā měitiān jiānchí pǎobù/彼は毎日走り続けている)という主述の軸を失わずに発声することが大切です。
意味のまとまり(チャンク)でイメージ化する
音の連続を漢字の文字列として頭に思い浮かべようとすると、情報処理が追いつかなくなります。聞こえてきた中国語を場面や情景として頭の中でイメージ化し、その情景を自分の言葉で再構築して声に出す意識を持ちます。
第1部分で知っておくべき注意点
- 声調とアクセントを真似る:流れた音声のイントネーション、区切りの位置、軽声をそのまま影のように模倣して発声します。
- 言い直しを減らす:小さな発音ミスがあっても最初から言い直さず、そのまま文末まで言い切るほうが流暢性の評価が高くなります。
- 無音の時間を避ける:聞き取れなかった場合でも、聞き取れた単語だけでも発声して沈黙を避けます。
イントネーションや区切り、軽声を流れた音声の通りに真似て発声する。
小さな発音ミスがあっても最初からやり直さず、文末まで言い切る。
聞き取れなかった場合でも、分かった単語だけでも発声して沈黙を防ぐ。
第1部分の復唱で減点を防ぎ流暢性を保つための3つの心得です。
第2部分:看图说话の攻略テンプレート
第2部分は、問題用紙に印刷された2枚の写真・イラストについて、それぞれ約2分間話す形式です。日本人受験者が最も苦戦しやすいパートであり、沈黙せずに2分間を埋めるための構成フレームワークを事前に体に染み込ませておく必要があります。
2分間を構成する基本フレームワーク
1つの絵に対して2分間(約150〜200文字程度の中国語)を話す際は、次の4段構成で組み立てます。
- 全体像の描写(約20秒):誰が、どこで、何をしているか。
- 詳細の描写(約40秒):服装、表情、持ち物、周囲の様子。
- 前後のストーリー推測(約40秒):なぜこの状況になったのか、この後どうなるか。
- 自分の感想・意見(約20秒):この絵を見て自分がどう感じたか、類似の経験。
そのまま使える表現テンプレート
状況描写や場面転換で使える表現を整理します。
| 段階 | 使える中国語表現 | ピンインと日本語訳 |
|---|---|---|
| 導入 | 从这张照片中,我们可以看到…… | Cóng zhè zhāng zhàopiàn zhōng, wǒmen kěyǐ kàndào...(この写真から、私たちは〜を見ることができます) |
| 人物・場所 | 图画的中间有一个……,他正在…… | Túhuà de zhōngjiān yǒu yí gè..., tā zhèngzài...(絵の真ん中に一人の〜がいて、ちょうど〜しています) |
| 表情・様子 | 他的脸上带着笑容,看起来非常高兴。 | Tā de liǎn shàng dài zhe xiàoróng, kàn qǐlái fēicháng gāoxìng.(彼の顔には笑顔があり、とても嬉しそうに見えます) |
| 推測 | 我猜想,他们可能是因为…… | Wǒ cāixiǎng, tāmen kěnéng shì yīnwèi...(私の推測では、彼らはおそらく〜の理由によるものです) |
| 結び・感想 | 看到这张图,让我想起了自己的经历。 | Kàndào zhè zhāng tú, ràng wǒ xiǎngqǐ le zìjǐ de jīnglì.(この絵を見て、私は自身の経験を思い出しました) |
イラスト描写の回答モデル例
【問題例:図書館で本を読んでいる学生のイラスト】
从这张图片中,我可以看到一个年轻的男生正坐在图书馆里看书。
(Cóng zhè zhāng túpiàn zhōng, wǒ kěyǐ kàndào yí gè niánqīng de nánshēng zhèng zuò zài túshūguǎn li kànshū./この写真から、若い男性が図書館に座って本を読んでいるのが見えます。)
他穿戴整齐,桌子上放着很多厚厚的词典和笔记本。他手里拿着一支笔,一边认真地阅读,一边在纸上记录重要内容。他的表情很专注,看起来学习非常努力。
(Tā chuāndài zhěngqí, zhuōzi shang fàng zhe hěn duō hòuhòu de cídiǎn hé bǐjìběn. Tā shǒu lǐ ná zhe yì zhī bǐ, yìbiān rènzhēn de yuèdú, yìbiān zài zhǐ shang jìlù zhòngyào nèiróng. Tā de biǎoqíng hěn zhuānzhù, kàn qǐlái xuéxí fēicháng nǔlì./彼はきちんとした服装で、机の上にはたくさんの厚い辞書とノートが置かれています。彼は手にペンを持ち、真面目に読書をしながら、紙に重要な内容を記録しています。表情はとても真剣で、熱心に勉強しているように見えます。)
我猜想,他可能下周就要参加重要的考试了,比如HSK考试或者大学的期末考试,所以他正在抓紧时间复习。
(Wǒ cāixiǎng, tā kěnéng xià zhōu jiù yào cānjiā zhòngyào de kǎoshì le, bǐrú HSK kǎoshì huòzhě dàxué de qīmò kǎoshì, suǒyǐ tā zhèngzài zhuājǐn shíjiān fùxí./私の推測では、彼は来週大事な試験、例えばHSKや大学の期末試験を受ける予定があり、時間を惜しんで復習しているのだと思います。)
看到这张图片,让我想起了我准备考试的时候。当时我也经常在图书馆待一整天。我觉得只要努力学习,就一定能取得好成绩。
(Kàndào zhè zhāng túpiàn, ràng wǒ xiǎngqǐ le wǒ zhǔnbèi kǎoshì de shíhou. Dāngshí wǒ yě jīngcháng zài túshūguǎn dāi yì zhěng tiān. Wǒ juéde zhǐyào nǔlì xuéxí, jiù yídìng néng qǔdé hǎo chéngjì./この写真を見て、自分が試験勉強をしていた頃を思い出しました。
当時私もよく丸一日図書館で過ごしていました。努力して勉強しさえすれば、必ず良い結果が得られると思います。)
約20秒で誰が・どこで・何をしているかを述べる。
約40秒で服装や表情、持ち物、周囲の様子を説明する。
約40秒で状況の理由やこの後の展開を推測して話す。
約20秒で絵から感じたことや類似の経験を語る。
提示された絵について沈黙せず2分間話すための4段構成の流れです。
第3部分:回答问题の論理的回答法
第3部分は、2つの質問文に対してそれぞれ約2分間で答えます。問題用紙には中国語の簡体字とピンインが両方印刷されています。第3部分で高得点を取るためには、日常会話のような一言二言の返答ではなく、論理構造を持ったまとまりのあるスピーチとして展開する必要があります。
PREP法で話の道筋を立てる
論理的な回答を作成する基本は「結論 → 理由 → 具体例 → まとめ」のPREP法です。
| 構成要素 | 役割 | 代表的な接続詞・フレーズ |
|---|---|---|
| Point(主張) | 質問への直接の答え | 我认为…… / 对我来说,……(私は〜と考えます/私にとって〜です) |
| Reason(理由) | その考えに至る根拠(2点) | 首先是因为……,其次是因为……(第一に〜だからであり、第二に〜だからです) |
| Example(具体例) | 自身の体験談や具体的な状況 | 比如有一次,我……(例えばある時、私は〜でした) |
| Point(まとめ) | 結論の再提示 | 总的来说,这就是我的看法。(総じて言えば、これが私の考えです) |
頻出テーマ別の回答モデル例
第3部分では「健康維持」「趣味・旅行」「外国語学習」「友人関係・仕事」などのテーマが頻繁に出題されます。
【問題例:你认为怎样才能学好一门外语?(どうすれば外国語を上手に学べると思いますか?)】
我认为,要学好一门外语,最重要的是坚持每天练习和大胆开口交流。
(Wǒ rènwéi, yào xuéhǎo yì mén wàiyǔ, zuì zhòngyào de shì jiānchí měitiān liànxí hé dàdǎn kāikǒu jiāoliú./外国語を上手に学ぶために最も重要なのは、毎日練習を続けることと、恐れずに声に出して交流することだと考えます。)
首先,学习语言需要积累。如果不每天接触,很容易忘记学过的单词和语法。每天哪怕只学习二十分钟,效果也比一周只学一次要好得多。
(Shǒuxiān, xuéxí yǔyán xūyào jīlěi. Rúguǒ bù měitiān jiēchù, hěn róngyì wàngjì xué guò de dāncí hé yǔfǎ. Měitiān nǎpà zhǐ xuéxí èrshí fēnzhōng, xiàoguǒ yě bǐ yì zhōu zhǐ xué yí cì yào hǎo de duō./第一に、言語学習には積み重ねが必要です。
毎日触れなければ、学んだ単語や文法を忘れやすくなります。たとえ毎日20分だけでも、週に1回だけ学ぶより効果はずっと高いです。)
其次,学习语言的目的是为了沟通。很多人因为害怕犯错而不敢开口,这样口语水平很难提高。
(Qícì, xuéxí yǔyán de mùdì shì wèile gōutōng. Hěn duō rén yīnwèi hàipà fàncuò ér bù gǎn kāikǒu, zhèyàng kǒuyǔ shuǐpíng hěn nán tígāo./第二に、言語を学ぶ目的はコミュニケーションです。
多くの人が間違うことを恐れて口を開けませんが、それでは口語能力の向上は望めません。)
拿我自己来说,在学习中文的过程中,我每天都会听中文播客,并且尽量找机会跟中国朋友聊天。虽然一开始常常说错,但朋友们都很热情地帮助我,我的听力和口语有了很大的进步。
(Ná wǒ zìjǐ lái shuō, zài xuéxí zhōngwén de guòchéng zhōng, wǒ měitiān dōu huì tīng zhōngwén bōkè, bìngqiě jǐnliàng zhǎo jīhuì gēn zhōngguó péngyou liáotiān. Suīrán yì kāishǐ chángcháng shuōcuò, dàn péngyoumen dōu hěn rèqíng de bāngzhù wǒ, wǒ de tīnglì hé kǒuyǔ yǒu le hěn dà de jìnbù./私自身の例を挙げると、中国語学習の過程で毎日ポッドキャストを聞き、できるだけ中国人の友人と雑談する機会を作りました。最初はよく間違えましたが、友人が親切に助けてくれたおかげで、私のリスニングとスピーキングは大きく進歩しました。)
总的来说,持之以恒地积累加上勇敢地实践,是学好外语最好的方法。
(Zǒng de lái shuō, chí zhī yǐ héng de jīlěi jiāshàng yǒnggǎn de shíjiàn, shì xuéhǎo wàiyǔ zuì hǎo de fāngfǎ./総括すると、粘り強い積み重ねと勇敢な実践こそが、外国語を上手に学ぶ最良の方法です。)

準備時間10分の配分とメモ術
第1部分が終了すると、第2部分と第3部分のための「準備時間10分」が与えられます。この10分間の使い方が合否を大きく左右します。配られたメモ用紙を活用し、発言の構成を整理します。
10分間の時間配分
4問(第2部分の2問+第3部分の2問)に対して、次のように時間を配分するのが目安です。
- 第1問(イラスト1)の整理:約2分30秒
- 第2問(イラスト2)の整理:約2分30秒
- 第3問(質問1)の整理:約2分30秒
- 第4問(質問2)の整理:約2分30秒
メモ用紙には「完全な文」を書かない
10分間で4問分の完全な文章を書き起こす時間は全くありません。メモ用紙には、発話のきっかけとなる「キーワード」「接続詞」「ピンイン」のみを箇条書きでメモします。
実際のメモ例は以下の通りです。
| 問題 | メモ用紙に書く内容の実例 | メモの意図 |
|---|---|---|
| 第2部分(イラスト1) | ① 图中:男生,图书馆,看书 ② 细节:厚词典,记笔记,认真 ③ 推测:准备下周HSK考试 ④ 感受:想到自己备考,努力=好成绩 | 視線の移動と話の展開順序を番号で固定する |
| 第3部分(質問1) | 观点:每天坚持 + 大胆开口 理由1:积累重要(20分/天 > 1次/周) 理由2:沟通目的,不怕错 例子:听播客,中国朋友聊天 总结:持之以恒 + 勇敢实践 | PREPの骨組みと具体例のキーワードだけを残す |
メモを見ながら話す際は、メモをそのまま読み上げるのではなく、キーワード同士を頭の中で接続詞でつなぎながら発声する練習を積んでおきます。
独学で60点を超えるアウトプット勉強法
周りに会話相手がいない独学者でも、HSK口試中級で合格点(60点以上)に到達することは十分可能です。効果的な学習手順を解説します。
公式過去問のシャドーイング(第1部分対策)
公式過去問題集の第1部分の音声を使い、スクリプトを見ずに聞いた直後から発声するシャドーイングを繰り返します。音声の抑揚、息継ぎのタイミングをそのまま真似ることで、中国語特有のリズム感を体に定着させます。
- まずはテキストを見ずに1文ずつ復唱し、録音する。
- スクリプトを確認し、聞き取れなかった語彙や脱落した語尾をチェックする。
- スクリプトを見ながら音読し、意味と文構造を把握する。
- 再び音声のみを聞いて、完全に同じ速度で復唱できるまで繰り返す。
スマートフォン録音によるセルフタイムトライアル(第2・3部分対策)
第2部分と第3部分で減点される主な要因は「途中で話すことがなくなって沈黙する」ことと「時間内に話をまとめきれない」ことです。
過去問や模擬問題のイラスト・質問を用意し、タイマーを2分に設定してスマートフォンのボイスレコーダーに自分の音声を吹き込みます。録音後は以下の項目を客観的に自己点検します。
- 発話時間:1分30秒〜1分50秒程度話せているか(1分未満で終わっていないか)。
- 不自然な無音:5秒以上言葉に詰まった箇所はないか。
- 多用表現の偏り:然后(ránhòu/それから)や「えーと」といったつなぎ言葉を過剰に使っていないか。
- 声調の明瞭さ:第1声の高さ、第3声の低さが明瞭に発音できているか。
録音を聞き返して改善点を見つけたら、同じ問題でもう一度2分間吹き込み直す作業を繰り返すことで、発話の流暢性が向上します。
- 発話時間が1分30秒〜1分50秒程度あるか1分未満で終わっていないかを確認
- 5秒以上の不自然な無音がないか言葉に詰まった箇所を点検
- つなぎ言葉を過剰に使っていないか然后や「えーと」の偏りを確認
- 声調が明瞭に発音できているか第1声の高さや第3声の低さを点検
第2・3部分の録音練習後に客観的に点検すべき4つの確認項目です。
実践的な会話練習を積みたい方は、HSK対策向けオンライン中国語の選び方と活用法を参考にしてください。
次の疑問筆記試験も含めて自習を進めたい場合は、HSK独学勉強法とレベル別対策を合わせて役立ててみてください。
本番当日の流れとトラブル対策
HSK口試中級は、受験者全員がマイクに向かって一斉に吹き込む形式で行われます。筆記試験とは異なる独特の会場環境があるため、当日の流れと注意点を把握しておきます。
当日のタイムスケジュールと持ち物
試験会場には指定された集合時間までに余裕を持って入室します。持ち物は受験票、身分証明書(パスポートや在留カードなど指定のもの)、筆記用具(メモ用)です。
| 段階 | 実施内容 | 注意事項 |
|---|---|---|
| 入室・機器確認 | ヘッドセットの装着、音量調整、マイクテスト | 録音テストの音声が鮮明に聞こえるか確認する |
| 試験説明 | 注意事項の放送、受験番号や名前の録音 | 指示に従い、落ち着いて自分の名前を吹き込む |
| 第1部分(約5分) | 10問の復唱問題 | メモ不可。集中して耳を傾ける |
| 準備時間(10分) | 問題用紙の第2・3部分の確認とメモ作成 | メモ用紙への記入が可能 |
| 第2部分(約4分) | イラスト描写2問(各2分) | ビープ音の合図で話し始め、終了音で止める |
| 第3部分(約4分) | 質問応答2問(各2分) | ビープ音の合図で話し始める |
| 終了・提出 | データ保存確認、メモ用紙の回収 | 監督員の指示があるまで席を立たない |
周囲の話し声に惑わされないための対策
第2部分と第3部分が始まると、教室内の数十人の受験者が一斉に中国語を話し始めます。隣の席の人の声が耳に入って集中が乱れるケースが非常に多く見られます。
- ヘッドセットを密着させる:周囲の音を遮断できるよう、ヘッドセットの位置をしっかり調整します。
- 自分の声に集中する:周囲の話すスピードや内容を気にせず、自分のメモした構成に視線を集中させます。
- 適度な音量で明瞭に吹き込む:マイクに近すぎると息のノイズが入り、遠すぎると録音レベルが低くなります。マイクから指2〜3本分ほど離した位置で、普段の会話より少し大きめの明瞭な声で発声します。
理解度チェック
Q1. HSK口試中級の試験構成や合格基準として正しいものは?
- 全14問で、100点満点中60点以上で合格
- 試験時間は準備時間を含めて約40分である
- 第1部分の復唱中にもメモ用紙に記入できる
- 合格に必要な要求語彙数は約500語である
答えを見る
正解: A. 全14問で、100点満点中60点以上で合格
HSK口試中級は全14問で構成され、配点は100点満点中60点以上が合格点です。試験時間は約23分、要求語彙数は約900語、第1部分はメモ不可です。
Q2. 第1部分(听后重复)の解答時のコツとして適切なものは?
- 漢字の文字列を思い浮かべながら復唱する
- 小さな発音ミスがあっても最初から言い直さない
- 細部の修飾語の一致を主語や述語より優先する
- 聞き取れない部分がある時は無音のまま待機する
答えを見る
正解: B. 小さな発音ミスがあっても最初から言い直さない
本文では、小さな発音ミスがあっても最初から言い直さず、文末まで言い切るほうが流暢性の評価が高くなると説明されています。無音を避けることも推奨されています。
Q3. 準備時間10分のメモ用紙の使い方として推奨されているのは?
- 第2・3部分の4問分の完全な文章を書き起こす
- 第1部分で復唱できなかった語彙をメモする
- キーワードや接続詞などを箇条書きでメモする
- 発言内容を漢字のみで書きピンインは一切省く
答えを見る
正解: C. キーワードや接続詞などを箇条書きでメモする
完全な文を書く時間はないため、発話のきっかけとなるキーワード、接続詞、ピンインのみを箇条書きでメモし、頭の中で接続詞でつなぎながら話すことが推奨されています。
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よくある質問
- Q. HSK口試中級は筆記の何級レベルですか?
- HSK筆記の3〜4級に相当します。要求語彙数は約900語で、基本的な文法理解と日常会話レベルの表現力が求められます。留学要件ではHSK4級との併用が一般的です。
- Q. イラスト描写で2分間持たない時はどうすればよいですか?
- 見たままの描写に加えて、登場人物の心情推測、過去や未来の行動予測、そして自分自身の類似体験や個人的な感想を付け足すことで、無理なく発話時間を延ばせます。
- Q. 試験中のメモはいつ取ることができますか?
- 第1部分終了後の「準備時間10分間」のみメモ用紙への記入が許可されます。第1部分の放送中にはメモを取ることはできません。
- Q. 発音に自信がなくても合格できますか?
- 第1声から第4声の声調が著しく崩れていなければ、多少の訛りがあっても合格点(60点)は狙えます。発音の綺麗さよりも、論理的な構成と沈黙の少なさが重視されます。
- Q. 言い間違いに気づいたら直すべきですか?
- 直後に1度だけ言い直す程度なら減点対象になりにくいですが、何度も同じ箇所を言い直すと流暢性の減点につながります。基本的には止まらずに最後まで文を言い切ることが望ましいです。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部