述べる
「述べる」はドイツ語で何と言う?
「述べる」に最も一般的に使われるのは äußern です。意見や懸念などを公に口にする場面で幅広く用いられます。使い分けとして、情報を特定して述べるなら angeben、補足や所感を短く言い添えるなら anmerken、文書や法条が内容を述べている(意味する)なら besagen、事実を客観的に確認して述べるなら konstatieren を選びます。
使い分け
- äußern
意見や批判、懸念などを言葉にして外へ表す際に使います。改まった場面やメディアの報道でも頻出する標準的な表現です。
Der Minister äußerte seine Bedenken zu dem Plan.
大臣はその計画に対して懸念を述べました。
- angeben
理由や氏名、データなど具体的な事実・情報を明確に示す、または申告・言及する文脈でよく用いられます。
Er gab persönliche Gründe für seinen Rücktritt an.
彼は辞任の理由として個人的な事情を述べました。
- anmerken
本筋の補足として一言言い添える、あるいは批判的な指摘や所感を短く差し挟んで述べる際に使われます。
Dazu möchte ich noch kurz etwas anmerken.
その点について、私からも少し補足して述べたいと思います。
- besagen
人間ではなく、規則や学説、報告書などが主語になり、その内容が「〜と述べている、意味している」という場合に使います。
Ein neues Gesetz besagt, dass die Steuern steigen.
新しい法律は、増税することを述べています。
- konstatieren
状況や事実を客観的に観察・確認した上で、公式に「〜であると認めて述べる」という硬いニュアンスを持ちます。
Die Forscher konstatierten eine deutliche Besserung.
研究者たちは明確な改善が見られると述べました。
よくある間違い
✕ Der Vertrag äußert, dass...
○ Der Vertrag besagt, dass...
文書や規則が内容を述べる場合は äußern ではなく besagen を使います。
✕ Er äußerte seinen Namen.
○ Er gab seinen Namen an.
氏名やデータなど特定の情報を申告・提示して述べる際は angeben が自然です。
「述べる」のよくある質問
Q. 「意見を述べる」の定番表現は?
Q. besagenの主語に人は使える?
例文
コアイメージ
心の内を言葉で外に出す動作、つまり考えや感情を他人に伝えること。
関連語
使い方
類義語との違い
äußern: 考えや感情を言葉にして他人に伝える行為で、形式ばった場面で用いられることがある表現
sagen: 言葉で何かを伝える動作
ausdrücken: 気持ちや考えを言葉で表すこと
ドイツ語での定義
Gedanken, Meinungen oder Gefühle in Worte fassen und anderen mitteilen.
語源
äußernは、形容詞 außen(「外」)に由来する語根が動詞化したもので、もともと「外に出す」という意味から心の内を外に出す=述べる・表明するという意味になった。
コラム
- 公的な場や報道で使われることが多く、日常会話ではsagenの方が自然な場合がある点と、sich äußern zu + Dで「〜について意見を述べる」になる構文を覚えておくと実用的である。
例文
コアイメージ
情報を書類の欄や相手に渡して示す行為
関連語
使い方
類義語との違い
angeben: 必要な情報を相手や書類の指定どおりに示して伝える行為
sagen: 言葉で考えや事実を伝える行為
nennen: 名前や項目を言葉で挙げる行為
mitteilen: 情報を相手に知らせて伝える行為
prahlen: 自分を優れて見せようと大げさに話す行為
ドイツ語での定義
Formell oder sachlich mündlich oder schriftlich Informationen nennen oder in Formularfelder eintragen; umgangssprachlich auch sich rühmen bedeuten.
語源
angebenは、an-+gebenから成り、gebenは古高ドイツ語で「与える」を意味し、an-が対象への提示を加えて示す・申告する意になった。
コラム
- 書類では項目どおり正確にangebenし、会話では自慢と受け取られやすい点に注意する。
anmerken
意味
- 動 述べる
例文
コアイメージ
話の本筋に短い補足をそっと加える行為
関連語
使い方
類義語との違い
anmerken: 話の本筋に簡単な補足を短く述べること
erwähnen: 簡単に言葉にして話の中で取り上げる
bemerken: 気づいた点をさりげなく口に出す
kommentieren: 自分の意見を付け加える
hinzufügen: ある話に新しい情報を増やして言う
ドイツ語での定義
語源
anmerkenは、接頭辞an-とmerkenの結合で、merkenは「気づく・印をつける」を意味し『付け加えて述べる』の意になった。
コラム
- 自分の補足は 'Ich habe angemerkt, dass …'、誰かの様子が表れる場合は 'Man merkt ihm die Nervosität an.' と与格の構造を使い分ける。
例文
コアイメージ
文や条文が『〜である』と事柄を確定して示す状況
関連語
使い方
類義語との違い
besagen: 条文や文章の文言によって事柄を明確に示すこと
sagen: 口や文章で考えや事実を述べること
lauten: 書かれた文言としてそのように表現されていること
feststellen: 事実や状況をはっきり確認してそうであると示すこと
erklären: 事柄の意味や理由を詳しく分かるように述べること
ドイツ語での定義
etwas so ausdrücken, dass ein Sachverhalt klar festgelegt oder erklärt wird; häufig mit einem dass-Satz verwendet.
語源
besagenは、be-(対象化・他動化を示す接頭辞)とsagenの結合で、sagenは古高ドイツ語のsagānを起源とし、組み合わさることで「言葉で内容を確定して示す」という意味になった。
コラム
- 典型的な構文は「X besagt, dass …」でXにはGesetzやRegelなど無生物の主語が来ることが多い点を押さえておくと実践で使いやすい
konstatieren
意味
- 動 述べる
- 動 確認する
- 動 指摘する
例文
コアイメージ
事実を冷静に指摘して言葉にする行為
関連語
使い方
類義語との違い
konstatieren: 観察や情報に基づいて事実を冷静に述べる行為
feststellen: 観察や証拠に基づいて事実だと判断して言葉にする行為
sagen: 口や文章で考えや事実を言葉にして伝える行為
mitteilen: 必要な情報を相手に伝える行為
berichten: 出来事や状況の内容をまとめて相手に伝える行為
ドイツ語での定義
語源
konstatierenは、ラテン語constare(立つ、確かである)を語源とし、フランス語constaterを通じて借用された語で、もともとは『明らかな事柄を述べる』という意味で用いられた。
コラム
- 新聞記事や報告書など事実を淡々と伝える場面でよく使われ、日常会話では硬く聞こえるため、口語ではsagenやfeststellenを使う方が自然である。