「しっかりしている」は中国語で何と言う?
「しっかりしている」に一対一で対応する中国語はなく、文脈によって使い分けます。意識や頭がはっきりしている場合は「清醒」、性格や仕事ぶりが堅実で信頼できる場合は「踏实」、基礎や知識、技術などが揺るぎなく定着している場合は「扎实」を用います。何を指して「しっかり」と言いたいのかを見極めることが大切です。
使い分け
- 清醒
酔いや病気から覚めて意識が明瞭なことや、頭が冴えて判断力が保たれている場面で使います。
他喝了酒,但脑子还算清醒。
彼はお酒を飲みましたが、頭はまだ割としっかりしています。
- 踏实
人柄や仕事ぶりが浮ついておらず、着実で信頼できる様子を表します。心が落ち着いている状態にも用います。
这个年轻人工作很踏实。
この若者は仕事ぶりがとてもしっかりしています。
- 扎实
基礎知識や学力、技術などが固まっており、抜け目やゆるぎがない様子を評価する場面で使います。
她的基本功非常扎实。
彼女の基礎はとてもしっかりしています。
よくある間違い
✕ 病人の意識が戻った際に「他很踏实」と言う
○ 他清醒了
「踏实」は着実な人柄を表す語で、意識の明瞭さには使えないため。
「しっかりしている」のよくある質問
Q. 若者に対して「しっかり者」と褒めるには?
Q. 「基礎がしっかりしている」は何と言いますか?
清qīng醒xǐng
意味
- 形 しっかりしている
- 形 目が覚めている
- 形 酔いがさめている
例文
コアイメージ
霧が晴れて視界と判断がはっきりする像
関連語
使い方
類義語との違い
清醒: 頭の中がすっきりしていて、はっきりした判断ができる状態。
清楚: 物事の様子や内容がはっきりしていて、わかりやすい状態。
清晰: 見たり聞いたりしたことの輪郭や細かい点がはっきりと分かる状態。
明白: 事情や理由がはっきりしていて、理解に迷いがない状態。
中国語での定義
語源
「清」は水偏で澄んで明らかな意味を示し、「醒」は酉(酒)を含み酔いがさめることを表す字で、二字が合わさって心身や認知がはっきりしている状態を表すようになった。
コラム
- 日常会話で「你现在清醒吗?」は相手の意識や判断力が保たれているかを確認する言い方で、単に起きたかを尋ねる場合は「你醒了吗?」の方が自然なことが多い。
例文
コアイメージ
重い荷物を背負ってもぐらつかずに歩けるような落ち着いた安定感
関連語
使い方
類義語との違い
踏实: 足元がしっかりしていて、現実的に仕事や生活をこなすようす。
脚踏实地: 一歩一歩着実に物事を進め、実際の努力を重視するようす。
认真: 仕事や学習に集中して、手を抜かず注意深く取り組むようす。
可靠: 約束や結果に応えられる、頼りにできるようす。
中国語での定義
語源
「踏」は本来足で地面を踏む動作を表す字で、「实」は本来結実・堅固を示す字であることから、字面通り『足が地に着く』というイメージが生まれ、そこから心や行動が安定して頼りになるという意味に発展した。
コラム
- 面接や職場での評価で好印象を与える表現であり、人を褒める際は『他很踏实』のように使い、口語では『挺踏实的』といった言い方もよく聞かれる
例文
コアイメージ
レンガや土をぎゅっと固めて隙間がない、こわれにくいしっかりした塊
関連語
使い方
類義語との違い
扎实: 基礎や能力がしっかり固まり、安定感がある状態
踏实: 性格や行動が落ち着いていて着実に仕事を進める状態
结实: 物や体が丈夫でこわれにくい状態
坚实: 中身が固く詰まっていて頼りになる状態
牢固: 固定されていて簡単に動かない状態
中国語での定義
語源
語は「扎」(簡体は扎、旧字は紮)と「实」から成り、扎は縄や糸で縛ることで物を固定する意を持ち、实は中身や現実を表すため、二字で「外側も中身も牢固で実在する」ことを意味するようになった。
コラム
- 用法としては「很扎实」「基础很扎实」のように「很」を伴って能力や基礎の程度を表すことが多く、見た目が立派でも中身が伴わない場合には「看起来好但不扎实」と区別して使うと自然になる。