「まったく」は中国語で何と言う?

否定を強調する「まったく」には「根本」が最も一般的で、基礎や前提から完全に否定する際に幅広く使われます。これに対し、予想や通説に反して「実はそうではない」と打ち消す場合は「并」、ためらいや影響などが「少しも〜ない」と硬く表す場合は「毫不」を使います。文脈や強調したいニュアンスに応じて使い分けることが大切です。

使い分け

  • 根本

    根底から完全に否定する最も口語的な表現です。前提そのものを否定し、「そもそも〜ない」「話にならない」と言いたい場面で多用されます。

    我 根本 听不懂他在说什么。

    彼が何を言っているのか、私はまったく聞き取れません。

  • 并

    相手の誤解や事前の予想を否定して、「実際はそうではない」と反駁する場面で使います。後ろに否定語を伴って用います。

    事情 并 没有你想的那么简单。

    事態はあなたが思っているほど、まったく簡単ではありません。

  • 毫不

    書き言葉寄りで、「少しも〜ない」と程度を完全に否定する表現です。感情や躊躇、影響などが微塵もないことを表します。

    他对此事 毫不 知情。

    彼はこの件について、まったく事情を知りません。

よくある間違い

  • ✕ 我完全不会说中文。

    ○ 我根本不会说中文。

    「完全」も可能ですが、「一言も話せない」と強く全否定したい口語では「根本」のほうが自然に響きます。

「まったく」のよくある質問

Q. 「まったく同感です」の表現は?
肯定の「まったく」には「完全」を用い、「我完全同意」や「完全赞同」と表現します。「根本」や「并」は主に否定の文脈で使われるため、同意を伝える際には適していません。
Q. 「まったくもう!」と怒る時は?
相手の行動に呆れたり腹を立てたりして発する「まったくもう!」には、「真是的!」がぴったりです。感情を込めた感嘆詞的な表現として、日常会話で非常によく使われます。

根gēn本běn

意味

  • 副 まったく
  • 副 全然
  • 副 一切
根本のイラスト

例文

我wǒ根gēn本běn没méi时shí间jiān。

私はまったく時間がない。

他tā根gēn本běn不bù懂dǒng这zhè道dào题tí。

彼はこの問題がまったく分からない。

コアイメージ

一切の余地がなくゼロになっている状態

関連語

使い方

類義語との違い

根gēn本běn: 否定文でよく使い、何一つ〜ないことを示す。
一yì点diǎn都dōu不bù: 何もかも少しも〜ないと否定する言い方。
完wán全quán: 全てがそろっていてすっかりそうであることを表す。

中国語での定義

作zuò为wéi副fù词cí表biǎo示shì完wán全quán、彻chè底dǐ,常cháng在zài否fǒu定dìng句jù中zhōng使shǐ用yòng,相xiāng当dāng于yú“全quán然rán不bù、一yì点diǎn也yě不bù”,用yòng于yú强qiáng调diào某mǒu事shì完wán全quán不bù存cún在zài或huò不bù成chéng立lì。

語源

漢字の意味から『根本』はもともと物事の基礎や根源を指す語であり、その「基礎においてそうでない」という観点から副詞化して程度の極端さを示し、否定を強める用法が定着した。

コラム

  • 口語では特に『根本没』の組合せでよく使われ、ネイティブ会話では頻出の表現なので否定の強さを意識して聞き取りや発話で優先的に覚えると実用的である。

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并bìng

意味

并のイラスト

例文

我wǒ并bìng不bù相xiāng信xìn他tā的de话huà。

私は彼の言うことをまったく信じない。

他tā并bìng没méi有yǒu按àn时shí完wán成chéng作zuò业yè。

彼はまったく宿題を期限通りに終わらせなかった。

コアイメージ

否定語を強力に支え、他の可能性を排して完全な否定を示す中心機能

関連語

使い方

類義語との違い

并bìng: 日常会話で使われ、否定を強めてまったく〜ないと伝える言い方。
根gēn本běn: 可能性や程度が全くないことを力強く表す言い方。
一yì点diǎn也yě: 少しの量や程度もないことを強く表す言い方。
完wán全quán: 欠け目なく全く〜ないことを示す言い方。

中国語での定義

主zhǔ要yào用yòng作zuò否fǒu定dìng的de副fù词cí,通tōng常cháng位wèi于yú不bù、没méi等děng否fǒu定dìng词cí之zhī前qián以yǐ强qiáng化huà否fǒu定dìng,表biǎo示shì根gēn本běn不bù、完wán全quán不bù;作zuò连lián词cí或huò动dòng词cí时shí表biǎo示shì并bìng列liè或huò合hé并bìng,多duō见jiàn于yú书shū面miàn或huò正zhèng式shì语yǔ境jìng。

語源

漢字『并』は『並』『幷』の簡化で、もとは並置や合併を示したが、語法の変化で『并不』『并没有』の否定強調に用いられるようになった。

コラム

  • まず口語で最も頻出する否定強調用法を優先して覚え、文脈で合并や並列の意味があるかどうかを判断する習慣をつけると実用的である。

毫háo不bù

意味

  • 副 まったく
  • 副 少しも
  • 副 ちっとも
  • 副 全然
毫不のイラスト

例文

他tā毫háo不bú在zài意yì别bié人rén的de看kàn法fǎ。

彼は人の意見をまったく気にしない。

她tā毫háo不bù犹yóu豫yù地dì接jiē受shòu了le邀yāo请qǐng。

彼女はまったくためらわず招待を受けた。

コアイメージ

一粒の塵も残さない完全な欠如

関連語

使い方

類義語との違い

毫háo不bù: 一粒の塵も残らないほどまったく存在しないことを断定する強い否定の副詞。
根gēn本běn不bù: まったく〜ないことを断定する否定の副詞。
一yì点儿diǎnr也yě不bù: 少しも〜ないことを強く否定する口語の副詞。
完wán全quán不bù: 程度が全くないことを表す副詞。
丝sī毫háo不bù: 少しの程度もないことを強く強調するやや書き言葉の副詞。

中国語での定義

连lián一yì丁dīng点儿也yě没méi有yǒu,强qiáng调diào没méi有yǒu任rèn何hé程chéng度dù或huò迹jì象xiàng,通tōng常cháng放fàng在zài动dòng词cí或huò形xíng容róng词cí前qián以yǐ加jiā强qiáng否fǒu定dìng。

語源

『毫』は古くは毛や極小の量を示す字で微小さを示し、『不』は否定を示すため、組み合わせると文字どおり「一毫もない」となり、転じて「少しも〜ない」「まったく〜ない」を表す副詞になった。

コラム

  • 感情や動作を完全に打ち消す表現として使いやすく「毫不关心」「毫不迟疑」などのように強い断定を伴う場面で使われる一方、口語で柔らかく言いたいときは「一点儿也不」や「根本不」を使うことが多い。

「まったく」は英語では

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