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韓国語の自動詞と他動詞の違いとは?見分け方と頻出ペア変化一覧
韓国語の自動詞と他動詞の決定的な違いは、「何を?」にあたる目的語(〜을/를)を直接必要とするかどうかです。主語自身の自然な動きや状態を表し「〜이/가(〜が)」と結びつく動詞が自動詞、人や物が別の対象に働きかけ「〜을/를(〜を)」を必要とする動詞が他動詞です。辞書では自動詞が「자」、他動詞が「타」と略記されます。
自動詞と他動詞の根本的な違いと3秒判別法
韓国語の動詞を学習する際、自動詞と他動詞の区別は文づくりの土台となります。それぞれの文法的な定義と役割は次の通りです。
- 自動詞(자동사 / チャドンサ):動作や変化が主語そのものに留まり、動作の直接の対象(目的語)を必要としない動詞。主語を表す助詞「이/가(イ/カ:〜が)」と自然に結びつきます。
- 他動詞(타동사 / タドンサ):動作が主語以外の「他の対象」に及ぶ動詞。動作の対象を表す目的語の助詞「을/를(ウル/ルル:〜を)」を必要とします。
直感で見分ける「何を?」の3秒判別フロー
ある動詞に出会ったとき、自他の区別が分からなくなったら、その動詞に対して日本語または韓国語で「何を?」と突っ込めるかを考えてみてください。
- 「何を?(무엇을?)」と突っ込める = 対象が必要 = 他動詞
例:먹다(モクタ:食べる)→「何を食べる?」と成立するので他動詞。 - 「何を?(무엇을?)」と突っ込むと不自然 = 対象が不要 = 自動詞
例:자다(チャダ:寝る)→「何を寝る?」はおかしいので自動詞。
この問いかけを意識するだけで、単語を機械的に暗記する手間が大きく減り、文脈に応じた適切な助詞を選べるようになります。
意味や使いたい動詞を思い浮かべる
動作に対象が必要か問いかける
「〜を(을/를)」が必要(例: 먹다)
主語自身の動作「〜が(이/가)」(例: 자다)
動詞に対して「何を?」と突っ込めるかどうかで自他を瞬時に見分けます。
動詞の語尾変化の全体像をつかみたいときは、韓国語の動詞の活用を参考にしてください。
韓国語の辞書表記「자」と「타」の確認方法
韓国語の辞書(Web辞書やアプリを含む)で動詞を引くと、品詞欄にハングル1文字で「자」または「타」と記されています。この記号を正しく読み取ることが自他動詞の理解の第一歩です。
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| 辞書表記 | 漢字表記 | 韓国語名称 | 意味と必須となる助詞 |
|---|---|---|---|
| 자 | 自 | 자동사(チャドンサ) | 自動詞。通常「〜이/가(〜が)」と連動 |
| 타 | 他 | 타동사(タドンサ) | 他動詞。通常「〜을/를(〜を)」と連動 |
| 자·타 | 自・他 | 자·타동사 | 両用動詞。文脈によって両方の役割を果たす |
辞書を引いた際は、訳語の意味だけでなく、品詞欄の「자」「타」と用例の助詞を必ずセットで確認する習慣をつけると、助詞のミスを防ぐことができます。
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接尾辞による自他変化の規則と付加パターン
韓国語では、動詞の語幹に特定の接尾辞(接尾辞:-이-、-히-、-리-、-기-、-우-など)が付くことで、自動詞が他動詞に、あるいは他動詞が自動詞に変化します。この規則を体系的に把握しておくと、知らない単語に出会っても語幹から意味を推測できます。
パターン1:自動詞 + 接尾辞 = 他動詞(使動化)
主語がその状態になる自動詞に、使役(〜させる)を表す接尾辞が付くと、対象に働きかける他動詞に変化します。
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| 接尾辞 | 自動詞(〜이/가) | 変化後の他動詞(〜을/를) | 語幹のパッチム傾向 |
|---|---|---|---|
| -이- | 줄다(チュルダ:縮む・減る) | 줄이다(チュリダ:縮める・減らす) | ㄹパッチムの後など |
| -히- | 앉다(アンタ:座る) | 앉히다(アンチダ:座らせる) | ㄵ、ㄺなどの後 |
| -리- | 살다(サルダ:生きる) | 살리다(サルリダ:生かす・救う) | ㄹ脱落後の語幹 |
| -기- | 남다(ナムタ:残る) | 남기다(ナムギダ:残す) | ㅁ、ㄴパッチムの後など |
| -우- | 깨다(ケダ:目覚める) | 깨우다(ケウダ:起こす) | 母音語幹の後など |
パターン2:他動詞 + 接尾辞 = 自動詞(被動化)
対象に働きかける他動詞に受身(〜される・〜になる)の接尾辞が付くと、主語自身の状態を表す自動詞に変化します。
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| 接尾辞 | 他動詞(〜을/를) | 変化後の自動詞(〜이/가) | 語幹のパッチム傾向 |
|---|---|---|---|
| -이- | 보다(ポダ:見る) | 보이다(ポイダ:見える) | 母音語幹、ㄱ・ㅍの後 |
| -히- | 닫다(タッタ:閉める) | 닫히다(タチダ:閉まる) | ㄷ・ㄱ・ㅂの後 |
| -리- | 열다(ヨルダ:開ける) | 열리다(ヨルリダ:開く) | ㄹパッチムの後 |
| -기- | 끊다(クンタ:切る) | 끊기다(クンキダ:切れる) | ㄴ・ㅁ・ㄶの後 |
-아/어지다・-되다による自動詞化の仕組み
接尾辞(-이/히/리/기-)がつかない動詞でも、補助動詞や漢字語の語尾を変えることで他動詞を自動詞の意味合いに変えることができます。
1. 他動詞 + -아/어지다(〜される・〜になる)
他動詞の語幹に-아/어지다(ア/オジダ)を付けると、動作が自然に行われたり状態が生じたりする自動詞構文になります。
- 만들다(マンドゥルダ:作る【他】) → 만들어지다(マンドゥロジダ:作られる【自】)
例文:새로운 규칙이 만들어졌어요.(新しい規則が作られました。) - 정하다(チョンハダ:決める【他】) → 정해지다(チョンヘジダ:決まる【自】)
例文:출발 시간이 정해졌습니다.(出発時間が決まりました。) - 켜다(キョダ:点ける【他】) → 켜지다(キョジダ:点く【自】)
例文:불이 저절로 켜졌어요.(明かりがひとりでに点きました。) - 끄다(クダ:消す【他】) → 꺼지다(コジダ:消える【自】)
例文:전등이 꺼졌어요.(電灯が消えました。)
2. 漢字語名詞 + -하다(他動詞) / -되다(自動詞)
漢字語の動作名詞は、後ろに付く語基によって明確に自他が分かれます。
例文:
회의를 시작합니다.(会議を始めます。【他動詞】)
회의가 시작됩니다.(会議が始まります。【自動詞】)
他動詞 + -아/어지다
- 自然な動作や状態の発生を表す
- 만들다(作る)→ 만들어지다(作られる)
- 정하다(決める)→ 정해지다(決まる)
- 켜다(点ける)→ 켜지다(点く)
漢字語 + -되다
- -하다(他動詞)と明確に対比
- 시작하다(始める)vs 시작되다(始まる)
- 발견하다(発見する)vs 발견되다(発見される)
- 助詞は「〜가/이」と結びつく
接尾辞が付かない動詞も、語尾の活用や名詞の結びつきで自動詞化できます。

頻出の自他動詞ペア一覧と例文集
日常会話や各種検定試験で非常によく使われる自他動詞の代表的なペアを助詞とともに整理しました。助詞とセットで声に出して覚えるのがコツです。
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| 日本語の意味 | 自動詞(〜이/가) | 他動詞(〜을/를) | 対比例文 |
|---|---|---|---|
| 開く / 開ける | 열리다(ヨルリダ) | 열다(ヨルダ) | 문이 열렸다.(ドアが開いた。) 문을 열었다.(ドアを開けた。) |
| 閉まる / 閉める | 닫히다(タチダ) | 닫다(タッタ) | 창문이 닫혔다.(窓が閉まった。) 창문을 닫았다.(窓を閉めた。) |
| 終わる / 終える | 끝나다(クンナダ) | 끝내다(クンネダ) | 수업이 끝났다.(授業が終わった。) 수업을 끝냈다.(授業を終えた。) |
| 止まる / 止める | 멈추다 / 서다(モムチュダ / ソダ) | 멈추다 / 세우다(モムチュダ / セウダ) | 차가 섰다.(車が止まった。) 차를 세웠다.(車を止めた。) |
| 減る / 減らす | 줄다(チュルダ) | 줄이다(チュリダ) | 비용이 줄었다.(費用が減った。) 비용을 줄였다.(費用を減らした。) |
| 増える / 増やす | 늘다(ヌルダ) | 늘리다(ヌルリダ) | 실력이 늘었다.(実力が伸びた。) 시간을 늘렸다.(時間を増やした。) |
| 残る / 残す | 남다(ナムタ) | 남기다(ナムギダ) | 음식이 남았다.(料理が残った。) 음식을 남겼다.(料理を残した。) |
| 落ちる / 落とす | 떨어지다(トロジダ) | 떨어뜨리다(トロトゥリダ) | 지갑이 떨어졌다.(財布が落ちた。) 지갑을 떨어뜨렸다.(財布を落とした。) |
日常的によく使う表現をまとめて確認したいときは、基本動詞の韓国語単語が役立ちます。
「〜나다」と「〜내다」の使い分けと感情表現
初中級者が最も混同しやすいのが、나다(ナダ:出る・生じる【自動詞】)と내다(ネダ:出す・生じさせる【他動詞】)のペアです。この2つは感情や出来事を表現する際に多用されます。
自然発生の「〜이/가 나다」 vs 意図・表出の「〜을/를 내다」
나다は感情や事態が「自然と湧き上がる・発生する」ニュアンスを持ち、내다は人が「意識的に外へ表す・作り出す」ニュアンスを持ちます。
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| 表現(自動詞) | ニュアンス | 表現(他動詞) | ニュアンス |
|---|---|---|---|
| 화가 나다(ファガ ナダ) | (自然に)腹が立つ、怒りの感情が湧く | 화를 내다(ファルル ネダ) | (相手に向かって)怒る、怒りを表す |
| 짜증이 나다(チャズンイ ナダ) | (自然と)イライラする | 짜증을 내다(チャズンウル ネダ) | (人や物に)八つ当たりする、イライラをぶつける |
| 용기가 나다(ヨンギガ ナダ) | (自然と)勇気が湧く | 용기를 내다(ヨンギルル ネダ) | (自分で奮い立たせて)勇気を出す |
| 사고가 나다(サゴガ ナダ) | 事故が起きる・発生する | 사고를 내다(サゴルル ネダ) | 事故を起こす(加害者・当事者) |
例文:
이유도 없이 화가 났어요.(理由もなく腹が立ちました。【感情の自然発生】)
아이에게 화를 내지 마세요.(子どもに怒りをぶつけないでください。【意識的な表出】)
自動詞・他動詞のどちらにもなる両用動詞
韓国語には、形の変化を伴わずに同じ単語のまま自動詞としても他動詞としても使える動詞(両用動詞)が存在します。
代表的な両用動詞
- 움직이다(ウムジギダ:動く / 動かす)
自動詞:인형이 저절로 움직인다.(人形が自然に動く。)
他動詞:무거운 가구를 움직였다.(重い家具を動かした。) - 멈추다(モムチュダ:止まる / 止める)
自動詞:비가 멈추었습니다.(雨が止みました。)
他動詞:기계의 작동을 멈추었습니다.(機械の作動を止めました。) - 불다(プルダ:吹く / 吹かす)
自動詞:바람이 강하게 분다.(風が強く吹く。)
他動詞:휘파람을 분다.(口笛を吹く。)
これらの動詞は、文中に「〜이/가」があるか「〜을/를」があるかによって役割が入れ替わります。読解や作文の際は助詞の有無に注目しましょう。
움직이다
- 自動詞: 人形が動く
- 他動詞: 家具を動かした
멈추다
- 自動詞: 雨が止んだ
- 他動詞: 機械の作動を止めた
불다
- 自動詞: 風が吹く
- 他動詞: 口笛を吹く
形を変えずに使える両用動詞は、前後の助詞を見て役割を判断します。
日本語と韓国語でズレる注意すべき動詞
日本語の話者が最も間違えやすいのが、「日本語では自動詞(〜に/〜と)なのに、韓国語では他動詞(〜을/를)になる動詞」です。直訳の罠にはまらないように注意が必要です。
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| 韓国語の動詞 | 韓国語の正しい助詞 | 直訳の誤りやすい助詞 | 正しい例文と日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 타다(タダ:乗る) | 〜을/를 | × 〜에 | 버스를 타다.(バスに乗る。) |
| 만나다(マンナダ:会う) | 〜을/를 | × 〜에 / 〜와 | 친구를 만났다.(友達に会った。) |
| 닮다(タムタ:似る) | 〜을/를 | × 〜에 / 〜와 | 아빠를 닮았어요.(お父さんに似ています。) |
| 바라다(パラダ:願う) | 〜을/를 | × 〜에 | 성공을 바랍니다.(成功を祈ります。) |
特に「버스를 타다(バスに乗る)」や「친구를 만나다(友達に会う)」は日常会話でも使用頻度が高いため、助詞「〜을/를」との組み合わせを定着させておく必要があります。
TOPIK作文での減点防止!添削例と練習クイズ
TOPIK(韓国語能力試験)の書き取り(쓰기)では、自他動詞の助詞の取り違えによる減点が非常に目立ちます。よくある誤用パターンと添削例を確認しましょう。
TOPIK作文の添削例
- 誤用例1:× 환경 오염을 줄기 위해서 노력해야 한다.
修正例:○ 환경 오염을 줄이기 위해서 노력해야 한다.(環境汚染を減らすために努力しなければならない。)
解説:「環境汚染を(을)」と目的語を取っているので、自動詞줄다ではなく他動詞줄이다を使う必要があります。 - 誤用例2:× 새로운 제도가 시작했다.
修正例:○ 새로운 제도가 시작되었다.(新しい制度が始まった。)
解説:主語「制度が(가)」に対しては、他動詞시작하다ではなく自動詞形시작되다が適切です。
理解度チェッククイズ
空欄に入る最も適切な動詞を選んでみてください。
問1:문이 바람 때문에 저절로 ( ).
① 닫았다 ② 닫혔다
正答:② 닫혔다(主語が「문이(ドアが)」なので自動詞の過去形が正解)
問2:회의 시간을 한 시간 ( ).
① 줄였다 ② 줄었다
正答:① 줄였다(目的語「시간을(時間を)」があるので他動詞の過去形が正解)
問3:옆집에서 큰 소리로 음악을 ( ) 화가 났다.
① 켜서 ② 켜져서
正答:① 켜서(目的語「음악을(音楽を)」があるので他動詞켜다が正解)
環境汚染を(을)減らすなら줄다ではなく줄이다を使う
制度が(가)始まるなら시작하다ではなく시작되다を使う
文中の助詞(을/를か이/가か)を見て動詞の自他を一致させる
目的語「〜을/를」と主語「〜이/가」に対する動詞の選択ミスに注意しましょう。
試験に向けた語彙力を計画的に強化したいときは、TOPIK級別単語数の目安と語彙対策をあわせて確認しましょう。
理解度チェック
Q1. 韓国語の自動詞と他動詞を直感で見分ける問いかけは何?
- 「いつ?(언제?)」
- 「何を?(무엇을?)」
- 「どこで?(어디서?)」
- 「なぜ?(왜?)」
答えを見る
正解: B. 「何を?(무엇을?)」
動詞に「何を?」と突っ込める場合は目的語が必要な他動詞、不自然な場合は自動詞と見分けます。
Q2. 「怒りの感情が自然と湧く」を表す適切な韓国語表現は?
- 화를 내다
- 화가 나다
- 화가 내다
- 화를 나다
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正解: B. 화가 나다
「〜이/가 나다」は自然発生を表し、「〜을/를 내다」は意図的な表出を表します。
Q3. 日本語で「バスに乗る」と言う際、韓国語の正しい表現は?
- 버스를 타다
- 버스에 타다
- 버스로 타다
- 버스와 타다
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正解: A. 버스를 타다
韓国語の「타다(乗る)」は日本語と異なり、目的語の助詞「〜을/를」を取る他動詞です。
よくある質問
- Q. 自動詞と形容詞の違いは何ですか?
- 形容詞は状態や性質を表し現在連体形が「-(으)ㄴ」になりますが、自動詞は動作や変化を表し現在連体形に「-는」を用います。助詞はいずれも「이/가」と結びつきます。
- Q. 使動詞と被動詞はどう区別しますか?
- 使動詞は「〜させる」という他動詞で目的語(을/를)を取り、被動詞は「〜される・自然となる」という自動詞で主語(이/가)を取る点が文法構造上の明確な違いです。
- Q. 「열다」と「열리다」はどちらが自動詞ですか?
- 「열리다(開く)」が自動詞(문이 열리다:ドアが開く)で、「열다(開ける)」が他動詞(문을 열다:ドアを開ける)です。接尾辞「-리-」が付くことで受動の自動詞になります。
- Q. 韓国語の辞書で「자·타」とあるのは何ですか?
- 自動詞と他動詞の両方の意味を持つ両用動詞です。例えば「움직이다(動く/動かす)」のように、目的語の有無によって同一の単語が自他両方で使われます。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部