一方で
「一方で」はドイツ語で何と言う?
「一方で」に最も一般的に使われるのは anderseits(または日常的な縮約形の andrerseits)です。対比の構図を強調して「それに対して」と明確な対照を示す場合は demgegenüber が適しています。indes は文章語的で、事実の推移とともに「その一方で同時に」と叙述を補足する場面で使い分けます。
使い分け
- anderseits
前述の事柄と対比させて「他方では」と別の側面を述べる標準的な副詞です。einerseits(一方では)と対で使われることもよくあります。
Einerseits ist das Projekt teuer, anderseits ist es sehr wichtig.
一方ではその計画は高価ですが、他方では非常に重要です。
- andrerseits
anderseits の語幹が短くなった口語・日常表現寄りの同義語です。文脈や機能は同じで、対照的な論点を提示する際に気軽に用いられます。
Ich möchte reisen, andrerseits muss ich sparen.
旅行に行きたい一方で、貯金もしなければなりません。
- demgegenüber
前言の事実や立場を直接指し示し、「それと引き比べると」「これに対して」と明確なコントラストを打ち出す際に使われる表現です。
Die Preise steigen. Demgegenüber bleiben die Löhne gleich.
物価は上がっています。それに対して一方で、賃金は据え置きのままです。
- indes
やや文語的な響きを持ち、「その間に」「他方で」とある事態の進行の裏で生じている別の状況を並行して描き出すときに使います。
Der Minister schwieg, indes wuchs die Kritik in den Medien.
大臣は沈黙を守っていましたが、その一方でメディアの批判は高まりました。
よくある間違い
✕ Einerseits ist es schön, aber anderseits...
○ Einerseits ist es schön, anderseits...
anderseits 自体が接続詞的副詞として対比を表すため、接続詞 aber を重ねて置くのは不自然です。
「一方で」のよくある質問
Q. anderseits 単独でも「一方で」と言えますか?
Q. anderseits と andrerseits の違いは何ですか?
例文
コアイメージ
同じ時間軸で起きる事柄と、それに対する別の立場や評価が並ぶ対照の構図
関連語
使い方
類義語との違い
indes: 書き言葉で使われる、対照的な立場や評価を示す接続詞
aber: 逆の内容や対立する意見をつなぐ接続詞
doch: 前の内容を受けつつ反対や驚きを示す接続詞
während: 同じ時間に起きている二つの出来事を結ぶ接続詞
obwohl: ある事柄にもかかわらず別の事実を述べる接続詞
ドイツ語での定義
Indes verbindet Sätze und kennzeichnet dabei entweder einen zeitlichen Gleichlauf oder einen inhaltlichen Gegensatz, ungefähr ‚einerseits … andererseits‘ bzw. ‚inzwischen‘.
語源
indesは、中高ドイツ語期のindesに遡る語で、古形から『その間に』『一方では』というニュアンスで用いられてきた歴史があり、現在も時間的・対照的接続を示す語として残っている。
コラム
- 公式な文書や書き言葉でindesが使われることが多く、話し言葉では意味に応じてunterdessen(時間)やhingegen/dagegen(対照)などを使い分けると誤解が少ない。

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demgegenüber
意味
例文
コアイメージ
前に出た事柄とそれに対する事柄が向かい合って対比される状態
関連語
使い方
-
demgegenüber steht
それに対しては〜がある
類義語との違い
demgegenüber: 前に述べたことと向かい合う形で対立や対照を示す、主に書き言葉で使われるかたい副詞
dagegen: 前に述べたことに対して反論や反対の立場を示す、話し言葉でもよく使われる副詞
andererseits: 別の側面や別の観点を示すために用いる、日常会話でも使える副詞
hingegen: ある事柄と比べて異なる性質や点を示す、書き言葉でよく用いられる副詞
ドイツ語での定義
語源
demgegenüberは、dem(定冠詞der/dasの与格形)とgegenüber(向かい合う・対比を表す副詞/前置詞)の合成語で、文字どおり「それに対して」を表す
コラム
- 書き言葉で正式な対比を示すことが多く、会話ではより口語的なdagegenやaberに置き換えられる場面が多い
anderseits
意味
- 副 一方で
- 副 他方で
- 副 反面
- 副 その一方で
例文
コアイメージ
左右に重さの違う天秤
関連語
使い方
類義語との違い
anderseits: 文の途中で「, andererseits,」の形にして別の面や反対の事情を示すときに使う副詞
jedoch: 前の文や節を受けて「しかし」と反対を示すときに使う副詞
hingegen: 事実や意見を対照して反対や違いを強く示すときに使う副詞
dagegen: ある事柄に対して別の事柄を対照して反対や違いを述べるときに使う副詞
allerdings: 前の内容を認めつつ限定や条件を付けて補足や注意を加えるときに使う副詞
ドイツ語での定義
drückt einen Gegensatz oder eine alternative Sicht im Satz aus und steht oft nach einem Komma
語源
anderseitsは、'anderer'(別の)と 'seits'(側、〜の方)から成り、もともとは「別の側では」という字義で用いられ、そこから『一方で』『他方で』の意味になった
コラム
- 対比を示すときは文の途中で「, andererseits, ...」の形にして別の面を示すと自然で、日常会話ではより短い 'aber' 等と使い分けると便利
andrerseits
意味
- 副 一方で
例文
コアイメージ
天秤の片側に置かれた相反する主張が示される瞬間
関連語
使い方
-
einerseits ... andererseits
一方では…、他方では…
-
andererseits dagegen
他方ではそれに対して
-
andererseits wiederum
他方ではまた
類義語との違い
andrerseits: ある意見や事実の後に別の視点を示し、対比や対照を穏やかに提示する副詞
andererseits: 別の視点や対照的な事実を示すときに使う副詞
einerseits: ひとつの面を示してから別の面を述べる構成で使う副詞
dagegen: 前の主張に対して反対や対照を直接示すときに使う副詞
trotzdem: 期待や前提に反して何かが起こることを示すときに使う副詞
ドイツ語での定義
Markiert eine Gegenposition oder einen ausgleichenden Einwand zum zuvor Gesagten.
語源
andrerseitsは、'ander'(別)と 'Seite/Seits'(側面)という要素が結合して生まれ、中高ドイツ語段階の結合形が現代語で『他方では』の意味を担うようになった。
コラム
- 会話で使うときは強い否定ではなく別の見方を提示する役割があるため、反論のトーンを和らげたい場面で用いると聞き手に受け入れられやすい