「恐怖」はフランス語で何と言う?
「恐怖」に当たる最も一般的な語は peur ですが、設問の4語はいずれもより強烈な恐れを表します。これらは嫌悪感を伴うか(horreur)、圧倒的で集団的な恐れか(terreur)、突発的な驚きか(frayeur)、すくみ上がるほどの強い衝撃か(effroi)によって使い分けられます。
使い分け
- horreur
身の毛もよだつような強い恐怖や戦慄を表します。単なる恐れだけでなく、激しい嫌悪感や残酷な光景への拒絶反応を伴う場面で用いられます。
Cette scène de crime inspire de l'horreur.
その犯行現場は恐怖の念を抱かせる。
- terreur
人を震え上がらせる極度の恐怖です。テロリズムのように社会や集団を支配する圧倒的なパニックや、支配による恐怖を指す際にも使われます。
Le monstre semait la terreur dans la ville.
その怪物は街に恐怖をまき散らしていた。
- frayeur
予期せぬ出来事によって生じる急な強い恐れや「ぎょっとする恐怖」を表します。一過性の驚きやヒヤリとした感情に対してよく使われます。
Le coup de tonnerre m'a causé une grande frayeur.
雷の音で私はひどい恐怖を覚えた。
- effroi
恐ろしいものに直面して息をのむような、茫然自失とさせる激しい恐怖です。文脈としては文語的で、深刻な危険や破滅を前にした際に現れます。
Les témoins ont contemplé le désastre avec effroi.
目撃者たちはその惨劇を恐怖と共に見つめた。
よくある間違い
✕ J'ai l'horreur des araignées.
○ J'ai horreur des araignées.
「大嫌いである」という成句では無冠詞で用います。定冠詞をつけると不自然です。
「恐怖」のよくある質問
Q. 日常会話で「怖い」と言いたいときは?
Q. 「ホラー映画」はフランス語で何と言いますか?
horreur
意味
- 女性名詞 恐怖
- 名 おぞましさ
- 名 嫌悪
例文
Il a horreur des araignées.
彼はクモをひどく嫌っている。
コアイメージ
背筋が凍るほどの強い恐怖や戦慄の感覚。
関連語
使い方
類義語との違い
horreur: 背筋が凍るほどの強い恐怖や戦慄の感覚。
peur: 危険や脅威を感じたときに自然に起こる一般的な恐怖の感覚。
frayeur: 急な出来事で一瞬だけ感じる強い驚きと恐怖の感覚。
terreur: 逃げ出したくなるほどの非常に強い恐怖の感覚。
angoisse: 先の不安や心配から生じて長く続く胸の締めつけるような苦しい恐怖感。
フランス語での定義
Sentiment très intense de peur ou d'effroi provoqué par une situation, une image ou une idée menaçante ou choquante.
語源
古代ラテン語の horror(震え、恐怖)に由来し、そこから動詞 horrēre(毛が逆立つ、身震いする)が派生して古フランス語を経て現代フランス語の horreur になった。
コラム
- 口語では「Quelle horreur !」が「ひどい」「信じられない」といった驚きや嫌悪の感嘆として使われ、必ずしも文字どおりの恐怖を意味しない点に注意。

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terreur
意味
- 女性名詞 恐怖
- 名 戦慄
例文
コアイメージ
心が凍りつき、体が震えて動けなくなるほどの強い恐怖
関連語
使い方
類義語との違い
terreur: 心が凍りつき、体が震えて身動きが取れなくなるほどの極度の恐怖
peur: 危険や不安を感じて身を守ろうとする一般的な恐れ
angoisse: 持続して心を押しつぶすような強い不安や苦悩
frayeur: 驚きで一瞬、強く恐怖を感じること
panique: 突発的な恐怖で慌てふためき、冷静さを失う状態
フランス語での定義
Sentiment de peur très intense qui paralyse parfois et se manifeste par des réactions physiques.
語源
terreur はラテン語 terror(terroris)に由来し、動詞 terrēre「怖がらせる」から派生して古仏語を経て現代仏語で強い恐怖を表す語になった
コラム
- 日常会話では語が強烈なため、普通は avoir peur や être effrayé を使うことが多い
例文
コアイメージ
短時間で起こる激しい恐怖の反応と、それに伴うビクッとする反応
関連語
使い方
類義語との違い
frayeur: 短時間に生じる強い恐怖の反応で、びくっとするような急な驚きを含む感覚。
peur: 危険や不安を感じたときに起こる普通の恐怖の感情。
surprise: 予想外の出来事に対して一時的に驚く気持ち。
フランス語での定義
État de peur brusque et passager, souvent accompagné d'un sursaut ou d'une réaction corporelle immédiate.
語源
frayeur は古フランス語期に成立した語で、恐怖を表す語幹に名詞化接尾辞 -eur が付いて成立した語形の変遷を経たものであり、意味的には『突発的な恐怖』を中心に残っている。
コラム
- 短い驚きやぎょっとする体験を述べる際に最も自然に用いられ、より激しい恐怖や文語的な表現では 'un effroi' や 'une grande peur' が使われる場合がある。
例文
コアイメージ
突然の脅威や驚きに直面して心が固まり、身がすくむような強い恐怖の感覚。
関連語
使い方
類義語との違い
effroi: 突然の脅威や衝撃に直面して身がすくみ、動けなくなるほどの強い恐怖の感覚。
peur: 危険や不安を感じたときに生じる、ごく一般的で広い意味の恐怖の感覚。
frayeur: 一瞬の驚きやショックで心臓がどきっとするような短い恐怖の感覚。
terreur: 激しく圧倒されて逃れたいと感じるほどの、非常に強い恐怖の感覚。
épouvante: ぞっとするほど強く心を震わせる、強烈な恐怖の感覚。
フランス語での定義
Sentiment de peur intense et soudain qui saisit une personne face à un danger ou à une surprise.
語源
effroi は中世フランス語にさかのぼる語形から発展し、同じ語源を持つ動詞 effrayer(人を怖がらせる)と結びついて名詞化されたもので、元来は人が急に恐怖にとらわれる状態を指した。
コラム
- 日常会話では普通は peur や frayeur を使うことが多く、effroi は書き言葉や強い印象を与えたい場面で使われることが多い点に注意すること。