起こる
「起こる」はドイツ語で何と言う?
「起こる」に最も一般的に使われるのは passieren です。日常会話では passieren や geschehen が頻繁に用いられます。一方、事件や歴史的事象には ereignen、問題や火災などの発生・生起には entstehen、手続き等の実施や結果としての発生には erfolgen が使われ、文脈や文体で使い分けます。
使い分け
- passieren
日常会話で最もよく使われる表現です。予期せぬ出来事や事故、日常のハプニング全般に対して口語で幅広く用いられます。
Was ist gestern passiert?
昨日何が起こったのですか?
- geschehen
passieren よりもやや改まった表現で、文章語としても好まれます。重大な事態や運命的な出来事によく使われます。
Ein großes Unglück ist geschehen.
大きな不幸が起こりました。
- ereignen
再帰動詞 sich ereignen の形で用いられ、歴史的事件や重大な事故などが生じる場面を客観的・公式に述べる際に適しています。
Der Unfall hat sich am Morgen ereignet.
その事故は朝に起こりました。
- entstehen
何もない状態から生じる、あるいは原因から結果として発生するニュアンスです。疑問、費用、火災などに用いられます。
Hier ist ein neues Problem entstanden.
ここに新たな問題が起こりました。
- erfolgen
公的な通知や返答、手続きなどが公式に行われる、または引き続いて起こるという堅いニュアンスの動詞です。
Die Zahlung erfolgt in drei Tagen.
支払いは3日後に行われます。
- vorkommen
事例や現象が「見られる」「しばしば生じる」という意味合いの「起こる」です。頻度を伴う文脈でよく使われます。
Solche Fehler kommen oft vor.
そのようなミスはよく起こります。
よくある間違い
✕ Der Unfall hat passiert.
○ Der Unfall ist passiert.
passieren は出来事の発生を表す際、完了形では haben ではなく sein を取ります。
✕ Ein Unfall hat sich passiert.
○ Ein Unfall hat sich ereignet.
sich を伴う再帰動詞として使うのは ereignen であり、passieren は再帰動詞にしません。
「起こる」のよくある質問
Q. 「何が起こったの?」は会話で何と言いますか?
Q. passieren と geschehen の違いは何ですか?
例文
コアイメージ
複数の要因が重なって結果として何かが現れる場面。
関連語
使い方
類義語との違い
entstehen: 段階を踏んで時間をかけて変化し新しい状態や形になること
werden: 時間や影響の結果として別の状態や性質になること
sich entwickeln: 少しずつ変化して成長や進展を見せること
sich bilden: 部分や要素の集まりでまとまりや形ができること
auftreten: 問題や症状などがある場面で現れること
ドイツ語での定義
Intransitives Verb; etwas Neues oder ein Problem entwickelt sich oder erscheint.
語源
entstehenは、中高ドイツ語以来の語で、接頭辞ent-とstehenの結合が固定化して「発生する、形成される」の意味になった。
コラム
- 突然の出来事を表す『passieren』や『geschehen』とは違い、変化や形成の過程を説明したいときに『entstehen』を使うと自然に聞こえる。

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例文
コアイメージ
前の出来事や条件に続いて生じる、結果としての発生。
関連語
使い方
類義語との違い
erfolgen: 前の出来事や条件のあとに続いて結果として生じる
passieren: 日常会話でよく使われ、予期せぬ出来事や事故が起こる
geschehen: 書き言葉やかしこまった場面で使われ、出来事が起きる
stattfinden: 予定された行事や会議などが実際に行われる
ドイツ語での定義
Intransitives Verb; geschehen oder stattfinden, oft als Folge oder Ergebnis von etwas und häufig in formellen Kontexten unpersönlich gebraucht.
語源
erfolgenは、接頭辞er-と動詞folgen(従う)から成り、文字どおり「〜に従って起こる」という意味が基になって『続いて生じる・行われる』の意味を持つようになった。
コラム
- 会話ではerfolgenは堅い表現で、口語ではpassierenやgeschehenを使うと自然に聞こえる。
例文
コアイメージ
人の介入なしに時間の流れで自然に起きる出来事
関連語
使い方
類義語との違い
geschehen: 自然に、または偶然に起こる出来事を指す
passieren: 口語でよく使われる、偶然に何かが起こることを表す
stattfinden: 予定や計画された行事や会合が実際に開催されることを示す
sich ereignen: 書き言葉や公式な場で使われる、事故や出来事が起こることを表す
ドイツ語での定義
geschehen – ohne menschliche Absicht eintreten; ein Ereignis findet statt oder vollzieht sich; oft unpersönlich gebraucht
語源
geschehenは、古高ドイツ語や中高ドイツ語の対応語形に遡り、接頭辞 ge- と基語 schehen(『起こる』を示す古い語根)が結びついて発展し、全体で『起こる・発生する』の意味になった
コラム
- 口語では passieren の方が多い点と、esが主語の無人称構文や jdm geschieht etwas の形で『誰かに何かが起こる』と表す点を押さえておくと会話で便利
例文
コアイメージ
誰の意図も介さずに物事が自然に起きる状態
関連語
使い方
類義語との違い
passieren: 無生物の出来事が人の意図と関係なく自然に起きることを表す
geschehen: 出来事が起きることを表す標準的な動詞
ereignen: 事故や事件などの出来事が起きることを表す動詞
vorkommen: ある状況や場所で出来事や事象が起きることを表す動詞
ドイツ語での定義
(intransitiv) vorkommen; etwas ereignet sich ohne ausdrückliches Zutun einer handelnden Person.
語源
passierenは、フランス語passer(通る)から入り、通過の意味が転じて『起こる』の意になった
コラム
- 『起こる』の意味は無生物の出来事を表すことが多く、過去の報告では『Es ist passiert.』のように言う点に注意する
vollziehen
意味
- 動 起こる
例文
コアイメージ
始まりから終わりへと進み結果に至る出来事の連続的な流れ
関連語
使い方
類義語との違い
vollziehen: 始まりから終わりへ至る過程として出来事や変化が生じることを表す
passieren: 物事が偶然に起こることを表す
geschehen: 出来事が起こることを表す
ablaufen: 出来事や過程が一定の順序で進行することを表す
vorkommen: ある状況や現象が存在または発生することを表す
ドイツ語での定義
sich vollziehen bedeutet, dass ein Vorgang oder Ereignis stattfindet und sich bis zu einem Ergebnis entfaltet.
語源
vollziehenは、voll(満たす)+ziehen(引く)から成り、もともと「完全に行う・完了する」を意味し、反射形で「出来事が起こる」に広がった。
コラム
- sich vollziehenは書面や報告で使われることが多く、日常会話ではpassierenやgeschehenがよく用いられる。
例文
コアイメージ
ある頻度で何かが起きたり見られたりする
関連語
使い方
類義語との違い
vorkommen: ある頻度で何かが発生したり見られたりすることを意味する
passieren: 口語でよく使われ、偶発的な出来事や事故が起きることを表す
stattfinden: 予定された行事や会合などが実際に行われることを表す
geschehen: 時間の流れの中で出来事が起こることを表す
auftreten: 特定の場面で症状や問題が起こることを表す
ドイツ語での定義
mit bestimmter Häufigkeit auftreten; an einem Ort oder in einer Situation beobachtet werden
語源
vorkommenは、vorと kommen の結合に由来し、中高ドイツ語でも既に類似の用法があり、「前に来る」から出来事の発生や物の存在・出現を表すようになった
コラム
- 日常では 'passieren' も使われるが、事実としての発生や存在を客観的に述べる場面では 'vorkommen' がより自然に聞こえる
例文
コアイメージ
時間の流れの中で自然に生じる出来事
関連語
使い方
類義語との違い
ereignen: 出来事が時間の流れの中で起こること
passieren: 日常会話でよく使う、偶然や事故などが起こること
geschehen: やや文語的に用いられる、出来事が起こること
stattfinden: 予定された行事や会合などが決まった時間に行われること
vorkommen: ある事柄や出来事がある場面で起こること
ドイツ語での定義
Stattfinden oder geschehen; etwas tritt ein.
語源
ereignenは、中高ドイツ語のer-eignenに由来し、接頭辞er-と動詞eignen(「適する」を意味する語)が結びついてできた語で、出来事が生じるという意味に発展した。
コラム
- sich ereignenは報道や公式文でよく使われる表現で、日常会話ではより口語的なpassierenやgeschehenを使うと自然に聞こえる。