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中国語の判断動詞「是」の用法と基本構文「A是B」の完全解説

中国語の判断動詞「是」の用法と基本構文「A是B」の完全解説

中国語の判断動詞是(shì / 〜である)は、「主語(A)=述語(B)」という等値や帰属の関係を表す語で、基本構文は「A+是+B」です。日本語の「〜です」に似ていますが、名詞を結ぶ場合にのみ用い、形容詞の前には原則として置きません。

この基本規則を正しく把握すれば、中国語の骨格となる表現を正確に組み立てられます。

入門読む時間 約4分「発音・文字と基本構造」5/7✓ 読んだ項目

この項目のポイント

先に読むと分かりやすい: 中国語の語順のルール中国語の基本文型と例文集

判断動詞「是」の役割と「A是B」の語順

判断動詞是(shì / 〜である)の最も基本的な役割は、主語である名詞Aと、述語である名詞Bを結びつけ、「AはBである」と断定・説明することです。英語のbe動詞に近い性質を持ちますが、状態や場所を表す用法はなく、純粋な「同等関係(等値)」または「所属・属性(帰属)」を表します。

文構造は「主語(A)+是(shì / 〜である)+名詞句(B)」という語順を厳格に保ちます。中国語には日本語のような「てにをは」に相当する助詞が存在しないため、語順そのものが文法的な意味を決定します。

我是中国人(Wǒ shì Zhōngguórén. / 私は中国人です。)
主語の「私」が「中国人」というカテゴリーに属することを表しています。

这是手机(Zhè shì shǒujī. / これはスマートフォンです。)
指示代名詞の「これ」が「スマートフォン」と同一のものであることを示しています。

判断動詞「是」の基本語順
主語(A)+是+名詞句(B)

我是中国人(Wǒ shì Zhōngguórén.)私は中国人です。

主語Aと名詞句Bを「是」で結び、等値や帰属の関係を表します。

等値と帰属を表す肯定文の代表パターン

「A+是(shì / 〜である)+B」の肯定文は、大きく分けると「完全な同一関係(等値)」と「集団・属性への所属(帰属)」の2つのパターンで使われます。

等値の文では、AとBを入れ替えても文意が成立します。一方、帰属の文では主語の国籍、身分、職業、所属などを述べるため、主語と述語を入れ替えることはできません。

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分類例文日本語訳関係性
等値明天是星期天明日は日曜日です。明日=日曜日
等値我的爱好是看书私の趣味は読書です。私の趣味=読書
帰属我是日本人私は日本人です。私が日本人に属する
帰属他是老师彼は教師です。彼が教師という職業に属する

他是我的朋友(Tā shì wǒ de péngyou. / 彼は私の友達です。)
このように所有や関係を表す助詞的(de / 〜の)を含む名詞句も、そのままBの位置に置くことができます。

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否定文「不是」の作り方と発音変化

判断動詞是(shì / 〜である)の否定文を作るには、直前に否定副詞不(bù / 〜でない)を置き、「A+不是(bú shì / 〜ではない)+B」の形にします。

発音上の重要な規則として、不(bù)は本来第4声ですが、第4声である是(shì)の前に置かれると、変調を起こして第2声のbúに変化します。書面上のピンイン表記もbú shìと変わる点に注意が必要です。

我不是学生(Wǒ bú shì xuésheng. / 私は学生ではありません。)
身分や属性を否定し、学生という集団には属していないことを表します。

这不是我的钥匙(Zhè bú shì wǒ de yàoshi. / これは私の鍵ではありません。)
目の前にある物が自分の所有物ではないことを客観的に示します。

口頭でも書き言葉でも、否定語を文末に置くことはできず、必ず是(shì)の直前に不(bù)を配置します。

否定文「不是」の語順と発音
主語(A)+不是(bú shì)+名詞句(B)

我不是学生(Wǒ bú shì xuésheng.)私は学生ではありません。

「是」の直前に「不」を置き、発音は第4声から第2声(bú)へ変化します。

【要注意】日本語「〜です」と「是」の決定的な違い

日本人学習者が最も頻繁に犯す間違いが、日本語の丁寧語「〜です」を機械的にすべて是(shì / 〜である)に置き換えてしまう誤用です。

中国語では、形容詞自身が述語になる「形容詞述語文」という文型があります。述語が形容詞の場合、判断動詞是(shì)は使わず、程度副詞である很(hěn / とても・普通に)などを添えて表現します。名詞文の「〜です」と形容詞文の「〜です」を厳密に区別してください。

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日本語誤った中国語正しい中国語文法構造
今日は寒いです。今天 是 冷今天很冷形容詞述語文(很+形容詞)
これは高いです。这个 是 贵这个很贵形容詞述語文(很+形容詞)
彼は優しいです。他 是 温柔他很温柔形容詞述語文(很+形容詞)
これはお茶です。这个 茶这是茶名詞述語文(是+名詞)

「名詞の前には是(shì)が必要だが、形容詞の前には是(shì)を置かない」という原則を徹底して覚えましょう。

「是」を用いた疑問文の2つの形式

判断動詞是(shì / 〜である)を用いた疑問文には、主に語尾助詞の吗(ma / 〜ですか)を使う形式と、肯定形と否定形を並べる反復疑問文の2種類があります。

1. 語尾に「吗」を付ける疑問文

肯定文の末尾に吗(ma)を加えるだけで、一般的な質問文(yes/no疑問文)が完成します。

你是日本人吗?(Nǐ shì Rìběnrén ma? / あなたは日本人ですか?)
肯定で答える場合は「是(shì)」または「我是日本人」、否定は「不是(bú shì)」と返答します。

2. 反復疑問文(是不是構文)

肯定の是(shì)と否定の不是(bú shì)を連続させて「是不是(shì bu shì)」とする疑問形式です。文末の吗(ma)は併用しません。真ん中の「不」は軽声で発音されます。

这是不是你的手机?(Zhè shì bu shì nǐ de shǒujī? / これはあなたのスマートフォンですか?)
相手に確認を求めるニュアンスを含み、会話表現で頻繁に用いられます。

「是」を用いた疑問文の形式

「吗」を使う疑問文

  • 肯定文の末尾に「吗」を加える
  • 一般的な質問(yes/no)
  • 例:你是日本人吗?

反復疑問文(是不是)

  • 「是」と「不是」を連続させる
  • 文末に「吗」は併用しない
  • 真ん中の「不」は軽声で発音
  • 例:这是不是你的手机?

語尾に「吗」を置く疑問文と、肯定と否定を並べる反復疑問文の2種類があります。

学んだ構文を定着させる実践練習

今回学習した判断動詞是(shì / 〜である)のルールを定着させるため、次の日本語を中国語に直す練習を行ってみましょう。

  1. あれは辞書です。
  2. 私は先生ではありません。会社員です。
  3. 北京はとても広いです。(是の要否に注意)

解答例は以下の通りです。

那是词典(Nà shì cídiǎn. / あれは辞書です。)
指示代名詞那(nà / あれ)を主語に置いた名詞文です。

我不是老师,我是公司职员(Wǒ bú shì lǎoshī, wǒ shì gōngsī zhíyuán. / 私は先生ではありません。会社員です。)
否定文と肯定文を対比させて正確に表現できます。

北京很大(Běijīng hěn dà. / 北京はとても広いです。)
述語が形容詞大(dà / 大きい・広い)であるため、是(shì)を使わずに很(hěn)を前置します。

確認問題(5問)

  1. 「私は学生ではありません」という中国語文として、正しい語順と表記のものはどれですか。

    答えと解説

    正解: 我不是学生
    否定文は否定副詞「不」を「是」の直前に置き、「主語+不是+名詞句」の語順にします。

  2. 次のうち、中国語の文として誤っているものはどれですか。

    答えと解説

    正解: 今天很冷是
    中国語では形容詞述語文に「是」を用いません。「今天很冷」が正しい形です。

  3. 「这是不是你的手机?」という疑問文の説明として正しいものはどれですか。

    答えと解説

    正解: 「是」と「不是」を並べた反復疑問文である
    肯定の「是」と否定の「不是」を連続させる反復疑問文で、文末の「吗」は併用しません。

  4. 空所に最も適した語を選びなさい。 「她是老师( )?」

    答えと解説

    正解: 吗
    肯定文「她是老师」の末尾に語尾助詞の「吗」を付けると、yes/no疑問文が作れます。

  5. 判断動詞「是」の直前に「不」を置くとき、「不」の発音記号(ピンイン)の変化として正しいものはどれですか。

    答えと解説

    正解: bú(第2声)に変化する
    第4声の「是」の前では、本来第4声の「不」は変調を起こして第2声(bú)になります。

よくある質問

Q. 形容詞の前に「是」を置くことは絶対にありませんか?
通常の叙述では置きませんが、相手の意見に同意して「確かに〜だ」と強調する場合(例:这里是很冷)や、「是……的」の強調構文を用いる場合には、形容詞文でも「是」が現れる例外的な用法が存在します。
Q. 「是」を省略して「A B」と言える場合はありますか?
日常会話において、年齢・日時・曜日・価格などを簡潔に述べる「名詞述語文」では、「是」を省略することがあります(例:我二十岁、今天星期天)。ただし、国籍や職業、指示代名詞を用いた文では省略できません。
Q. 「是的」と「是」の違いは何ですか?
「是的(shìde)」は、相手の問いかけに対して「はい、その通りです」と肯定的に同意・返答する際に単独でよく使われる成句です。「是」単体よりも口調が柔らかく、丁寧なニュアンスを持ちます。

2026年9月29日更新・モチタン辞典編集部

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