「憂鬱」はフランス語で何と言う?
「憂鬱」を表すフランス語で最も日常的に使われるのは cafard です。avoir le cafard(憂鬱だ、気が滅入る)の形でよく用いられます。英語由来の blues も日常会話で親しまれています。一方、文学的で物憂げな気分の憂鬱には mélancolie、社会全体の沈滞や暗い陰鬱さには morosité を使い分けます。
使い分け
- cafard
日常会話で最も一般的な表現です。理由のない一時的な気分の落ち込みや気の滅入りを表し、動詞 avoir と結びつきます。
Depuis ce matin, j'ai le cafard.
今朝からずっと憂鬱な気分です。
- blues
英語由来のくだけた語で、若者を中心に使われます。日曜日夕方の憂鬱など、一時的な気分の落ち込みを表します。
Elle a le blues du dimanche soir.
彼女は日曜日の夜特有の憂鬱を感じています。
- mélancolie
文学的で詩的な響きを持つ語です。甘美さや懐かしさを伴う、静かで深い物思いやメランコリーを指します。
Il regarde la pluie avec une douce mélancolie.
彼は静かな憂鬱をたたえて雨を眺めています。
- morosité
個人だけでなく世間や景気の陰鬱さ、重苦しさを表す硬い語です。報道やビジネスの場面でも用いられます。
La morosité économique inquiète les commerçants.
景気の憂鬱な停滞が商店主たちを不安にさせています。
よくある間違い
✕ Je suis cafard.
○ J'ai le cafard.
cafard は名詞なので「être + 語」ではなく「avoir le cafard」の形で使います。
「憂鬱」のよくある質問
Q. 「憂鬱な月曜日」はどう言いますか?
Q. cafard は虫の名前と同じですか?
例文
J'ai le cafard.
私は憂鬱だ。
コアイメージ
内側から静かに沈んでいくような、行動する気力が薄れていく感じ
関連語
使い方
類義語との違い
cafard: 内側からじわじわ沈むように気力がなくなり、何もしたくなくなる軽い憂鬱な気分。
tristesse: 悲しい出来事や思い出で心が重くなり、悲しさが続く気持ち。
déprime: 一時的に気分が落ち込み、何にもやる気が起きない状態。
blues: くだけた言い方で、なんとなく元気が出ない気分。
dépression: 長期間続き、日常生活に支障が出るほど深い落ち込み。
フランス語での定義
Sensation de découragement ou d'abattement souvent sans cause précise; nom familier pour décrire un manque de moral.
語源
語源ははっきりしないが、18〜19世紀の口語でまず『ゴキブリ』など陰気なものを指す語として現れ、そこから比喩的に人の気分の落ち込みを表すようになったという経緯が伝わっている。
コラム
- 友人との軽いやりとりや自己申告で使われやすく、冗談っぽく使われることもあるため、相手や場のトーンを見て使うと自然に聞こえる。

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例文
J'ai le blues aujourd'hui.
今日は憂鬱だ。
コアイメージ
胸が重く行動意欲が落ち、短期間に周囲のことに興味がわかなくなる気分状態。
関連語
使い方
類義語との違い
blues: 胸が重く行動意欲が落ち、短期間に周囲のことに興味がわかなくなる軽い憂鬱な気分状態。
tristesse: 悲しくて心が沈む気持ち。
cafard: 気分が沈んで元気がなくなる気持ち。
déprime: 短期間に気分が強く落ち込み、普段の調子が出ない状態。
mélancolie: もの悲しくて静かな悲しみの気持ち。
フランス語での定義
Terme familier désignant une tristesse passagère et légère qui réduit l'énergie et l'enthousiasme, sans atteindre la gravité d'une dépression.
語源
20世紀に英語の the blues(アフリカ系米国人の音楽ジャンル)から直接借用され、英語の blue の「悲しい」という用法がそのまま憂鬱を指す語としてフランス語に入った。
コラム
- 口語では普通『avoir le blues』と言い、英語風に形容詞扱いする『je suis blues』は不自然で、軽い場合は『avoir un petit blues』と表現することが多い。
mélancolie
意味
- 女性名詞 憂鬱
- 名 哀愁
- 名 もの悲しさ
例文
Aujourd'hui, j'ai de la mélancolie.
今日は憂鬱だ。
コアイメージ
昔を静かに思い返して胸が重くなる感覚
関連語
使い方
類義語との違い
mélancolie: 昔を静かに思い返して胸が重くなる、しんみりとした憂鬱な気持ち。
tristesse: 悲しい出来事や失望で心が沈む、シンプルな悲しみの感情。
nostalgie: 過去の楽しかった時間や場所を懐かしく思い、切なさが混じる気持ち。
chagrin: 失恋や別れといった出来事による、深い悲しみや嘆きの気持ち。
dépression: 長期間続く重い気分の落ち込みで、日常生活に支障が出る精神の病気。
フランス語での定義
Sentiment de tristesse douce et contemplative, souvent lié à la nostalgie.
語源
ギリシャ語 mélankholía(mélas「黒」+kholé「胆汁」)が古仏語を経て、体液説由来の気質名から現代の哀愁を表す語に変化した。
コラム
- 日常では『avoir de la mélancolie』や形容詞の『être mélancolique』で表現し、直接『je suis mélancolie』とは言わない。
例文
コアイメージ
気分が沈んで元気が出ない、周囲の空気まで重く感じられる。
関連語
使い方
類義語との違い
morosité: 気分が沈んで元気が出ない状態を表す名詞。
tristesse: 悲しみそのもので、切なく静かに落ち込む感情を指す名詞。
déprime: 比較的短期間で現れる一時的な落ち込みや意欲の低下を指す名詞。
dépression: 医療的に診断されうる、長く続く深刻な気分の落ち込みを指す名詞。
mélancolie: 内向的でもの悲しい気分や長めの哀愁の傾向を指す名詞。
フランス語での定義
État d'esprit mélancolique et pesant, marqué par un manque d'entrain; s'emploie aussi pour une atmosphère morne.
語源
morositéは形容詞 morose(ラテン語 morosus)に接尾辞 -ité が付いて名詞化した語で、陰鬱さを表す。
コラム
- 日常会話ではやや文語的で、天気や職場の雰囲気を表す際によく使われるが、深刻なうつ状態はdépressionと区別する必要がある。
「憂鬱」は英語では
- 「憂鬱」 → melancholygloom和英辞典で見る