モチタン辞典 › モチタン中国語辞典 › モチタン中国語文法辞典 › 時量補語による動作の時間量の表し方

時量補語で表す動作の時間量・継続時間・期間の語順
中国語で「3時間勉強した」「2年間待った」のように動作が続いた時間量(期間)を表すときは、動詞の後ろに時間を置く时量补语(shíliàng bǔyǔ・時量補語)を使います。
基本語順は「動詞+時間量」ですが、目的語を伴う場合は「動詞の反復型」または「目的語挟み込み型」のいずれかを選びます。さらに代名詞が目的語のときは配置が変わるため、パターン別の定型構造を押さえることが正確な表現への近道です。
- 動作が続いた時間を表す時は「動詞+時間量」の順に置きます
- 一般名詞の目的語がある時は動詞を反復するか目的語を挟みます
- 文末にも「了」を添える二重の了にすると現在も継続中を表します
先に読むと分かりやすい: 中国語の語順のルール中国語の「了」の用法と使い分け
時量補語の基本:目的語がない文の語順
時量補語の最も基本的な語順は、「動詞+了(le・完了の助詞)+時間量」です。目的語を伴わない自動詞の動作であれば、英語のように前置詞を補う必要はなく、動詞の直後に時間を置くだけで完成します。
基本の例文
我游泳游了一个小时。ではなく、目的語がない場合は次のように表現します。
我睡了八个小时。(wǒ shuì le bā ge xiǎoshí)
私は8時間寝ました。
他们聊了半天。(tāmen liáo le bàntiān)
彼らは長い間おしゃべりしました。
時間を表す言葉には、三个小时(sān ge xiǎoshí・3時間)や两天(liǎng tiān・2日間)、半年(bàn nián・半年)などの具体的な数量のほか、一会儿(yíhuìr・少しの間)や半天(bàntiān・長い間)といった概略の時間量もそのまま時量補語として使えます。
我睡了八个小时。私は8時間寝ました。
自動詞など目的語がない文は、動詞に了と時間量をそのまま続けます。
目的語がある場合の2大パターン
動詞が一般的な名詞の目的語を伴う場合、「動詞+目的語+時間量」の語順にはできません。中国語では動詞と時量補語の結びつきが優先されるため、次の2つのパターンのいずれかを用います。
- パターン1:動詞の反復型
「動詞+目的語+動詞+了(le)+時間量」の順にします。1回目の動詞で目的語を受け、2回目の動詞で時間量を修飾します。会話で自然によく使われる形です。 - パターン2:目的語挟み込み型
「動詞+了(le)+時間量+的(de)+目的語」の順にします。時間量を目的語の修飾語として組み込む構造で、的は省略されることもあります。
どちらを用いても意味上の大きな差異はありません。好みに応じて使い分けることができます。
動詞反復型
- 動詞+目的語+動詞+了+時間量
- 1回目で目的語を受け2回目で修飾
- 会話で自然によく使われる
目的語挟み込み型
- 動詞+了+時間量+(的)+目的語
- 時間量を目的語の修飾語にする
- 的は省略されることもある
一般名詞の目的語がある場合は、動詞を反復するか目的語を後ろに挟み込みます。
動詞反復型と目的語挟み込み型の構造表
「中国語を3時間勉強した」という文を例に、2つのパターンの構造と語順を比較します。成分の並び順を意識して覚えましょう。
表は横にスクロールできます →
実際の文は次のようになります。
反復型:我学汉语学了三个小时。(wǒ xué hànyǔ xué le sān ge xiǎoshí)
挟み込み型:我学了三个小时的汉语。(wǒ xué le sān ge xiǎoshí de hànyǔ)
どちらも「私は中国語を3時間勉強しました」という意味になります。離合詞と呼ばれる動詞(跑步 pǎobù・走る、唱歌 chànggē・歌う など)も目的語を含む構造であるため、このルールに従って表現します。
中国語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」中国語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
代名詞が目的語の場合の特殊語順
目的語が你(nǐ・あなた)、他(tā・彼)、我(wǒ・私)などの人称代名詞である場合、語順に例外が生じます。代名詞は「動詞+目的語+時間量」の順で、時量補語の前に置かなければなりません。
代名詞は情報としての結びつきが非常に強いため、動詞の直後に引き寄せられます。動詞を反復したり、後ろに的で繋いだりすることはできません。
人称代名詞を含む例文
我等了你半个小时。(wǒ děng le nǐ bàn ge xiǎoshí)
私はあなたを30分待ちました。
(誤り:×我等你等了半个小时 / ×我等了半个小时的你)
老师找了他很长时间。(lǎoshī zhǎo le tā hěn cháng shíjiān)
先生は彼をとても長い時間探しました。
相手が特定の人や代名詞の場合は「動詞+代名詞+時間量」の並び順になると断定して覚えておきましょう。
我等了你半个小时。私はあなたを30分待ちました。
人称代名詞が目的語の場合は、反復や挟み込みをせず時量補語の前に置きます。
今も継続中を表す「二重の了」の構文
動作が過去に完了したのではなく、過去から始まって「現時点でもまだ続いている」ことを示したい場合は、文末にもう1つの了(le)を添えます。これを文法上「二重の了」と呼びます。
文末の了は状況の変化や継続中の事態を表します。この了があるかないかで、動作が終了したのか今も続いているのかが明確に区別されます。
継続中と完了の比較
我学了一年汉语。(wǒ xué le yì nián hànyǔ)
私は1年間中国語を勉強しました。(現在は勉強していない)
我学了一年汉语了。(wǒ xué le yì nián hànyǔ le)
私は中国語を勉強して1年になります。(今も勉強を続けている)
在住期間や勤務年数などを伝える自己紹介の場面では、この文末の了を伴う形が頻繁に用いられます。
完了(動詞+了)
- 例文:我学了一年汉语。
- 意味:1年間中国語を勉強した
- 現在は勉強していない
継続(二重の了)
- 例文:我学了一年汉语了。
- 意味:中国語を勉強して1年になる
- 今も勉強を続けている
文末に了を添えることで、過去の完了ではなく現在も継続中であることを表します。
時量補語を使った実践フレーズ集
日常会話で頻出する時量補語の実践フレーズを整理しました。離合詞や代名詞の語順に注目して練習してみましょう。
| 日本語 | 中国語 | 文法パターンの分類 |
|---|---|---|
| 彼女は30分走りました。 | 她跑步跑了三十分钟。 | 動詞反復型(離合詞) |
| 私は北京に3年住んでいます。 | 我在北京住了三年了。 | 継続(二重の了) |
| 映画を2時間見ました。 | 我看电影看了两个小时。 | 動詞反復型 |
| 少しの間お待ちください。 | 请等我一会儿。 | 代名詞目的語 |
会話でスムーズに話すためには、まず「動詞+時間量」を基本として口に出し、目的語の性質(一般名詞か代名詞か)に応じて語順を整える感覚を身につけましょう。
中国語で「1時間」など動作の時間量を表す基本単位と時点との違い
中国語で「1時間勉強した」と言いたい場合、日本語の語順につられて「*我一个小时学了」のように時間を動詞の前に置いてしまうミスがよく見られます。中国語では、「いつ(何時に)」という時点は動詞の前に置きますが、「どのくらい(何時間)」という時間量は動詞の後ろに置くという厳格なルールがあります。
また、「1時間」を表す中国語は 一个小时(yí ge xiǎoshí・1時間)または 一个钟头(yí ge zhōngtóu・1時間)です。時計の時刻を指す 一点(yìdiǎn・1時)とは明確に使い分けが必要です。
| 時間単位 | 中国語表現 | 例文(動詞との位置関係) |
|---|---|---|
| 分 | 分钟(fēnzhōng・〜分間) | 等了十分钟(děng le shí fēnzhōng・10分間待った) |
| 時間 | 个小时(ge xiǎoshí・〜時間) | 学了一个小时(xué le yí ge xiǎoshí・1時間勉強した) |
| 日 | 天(tiān・〜日間) | 住了三天(zhù le sān tiān・3日間滞在した) |
| 週 | 个星期 / 个周(ge xīngqī / ge zhōu・〜週間) | 休息了两个星期(xiūxi le liǎng ge xīngqī・2週間休んだ) |
| 月 | 个月(ge yuè・〜か月間) | 学了六个月(xué le liù ge yuè・6か月間学んだ) |
| 年 | 年(nián・〜年間) | 工作了五年(gōngzuò le wǔ nián・5年間働いた) |
「時点+動詞」(例:三点去 / sān diǎn qù・3時に行く)と「動詞+時間量」(例:学三个小时 / xué sān ge xiǎoshí・3時間勉強する)の位置関係をセットで整理しておくと、語順の混乱を防ぐことができます。
動作の継続時間と経過時間の違い:離合詞・非持続動詞の構文
時量補語には、動作そのものが続いた「持続時間」を表す用法のほかに、ある瞬間的な動作が起きてから現在までにどれだけの時間が経ったかを表す「経過時間」の用法があります。
结婚(jiéhūn・結婚する)や 毕业(bìyè・卒業する)のような離合詞・瞬間動詞は、「結婚し続ける」「卒業し続ける」という動作の持続ができません。そのため、「動詞+時間量+了(le)」の構文を用いると、「動作が発生してから〜経つ」という経過時間を表す意味になります。
経過時間を表す代表的な文型
- 结婚三年了。(jiéhūn sān nián le・結婚して3年になります。)
- 他大学毕业两年了。(tā dàxué bìyè liǎng nián le・彼は大学を卒業して2年になります。)
- 他来了三天了。(tā lái le sān tiān le・彼はここに来て3日になります。)
- 我买了这台电脑一个月了。(wǒ mǎi le zhè tái diànnǎo yí ge yuè le・私はこのパソコンを買って1か月になります。)
動作の持続であれば「動詞を繰り返す」または「目的語の前に時間を挟む」形をとりますが、経過時間を表す場合は動詞の直後にそのまま時間を続け、文末に状態の変化を表す 了(le)を添えるのが定型です。
時量補語と動量補語の語順ルールの違い
動作の時間を表す「時量補語」と、動作の回数を表す「動量補語」(例:一次 / yí cì・1回、两趟 / liǎng tàng・2往復)は、いずれも述語動詞の後ろに置く数量補語です。両者は共通点が多いものの、後ろに来る目的語の種類によって語順の優先順位が異なります。
| 目的語の種類 | 時量補語(動作の継続時間) | 動量補語(動作の回数) |
|---|---|---|
| 一般名詞 | 動詞反復または挟み込み(学汉语学了一小时 / 学了一小时(的)汉语) | 補語の後ろに目的語を置く(看了一次电影 / kàn le yí cì diànyǐng・映画を1回見た) |
| 人称代名詞 | 代名詞を補語の前に置く(等了他半个小时) | 代名詞を補語の前に置く(找了他两次 / zhǎo le tā liǎng cì・彼を2回探した) |
| 場所名詞 | 動詞反復または挟み込み(去中国去了一年) | 場所名詞は補語の前・後ろどちらも可能(去了中国三次 / 去了三次中国) |
動量補語では一般名詞の目的語に対して動詞を反復する必要がなく、「動詞+動量補語+目的語」の語順が基本となります。それぞれの補語が持つ語順パターンを並べて把握しておくと、作文や会話での迷いを減らすことができます。
このテーマのよくある疑問
確認問題(5問)
「私は中国語を3時間勉強しました」という文として、語順が誤っているものはどれですか。
答えと解説
正解: 我学了汉语三个小时。
一般名詞の目的語がある場合「動詞+目的語+時間量」の語順にはできません。動詞を反復するか、時間量の後ろに目的語を挟み込みます。次の空欄に入る最も適切な語順を選びなさい。 我( )半个小时。(私はあなたを30分待ちました)
答えと解説
正解: 等了你
目的語が人称代名詞の場合は動詞の直後に引き寄せられ、「動詞+了+代名詞+時間量」の語順になります。「我学了一年汉语了。」の意味として最も適切なものはどれですか。
答えと解説
正解: 私は中国語を勉強して1年になります。(今も勉強を続けている)
動詞の後ろと文末に「了」を置く「二重の了」の構文は、過去から始まって現在も動作が継続していることを表します。「彼女は30分走りました」を正しく中国語にした文はどれですか。
答えと解説
正解: 她跑步跑了三十分钟。
「跑步」などの離合詞は目的語を含む構造のため、動詞反復型を用いて「跑步跑了三十分钟」のように表現します。時量補語の語順について、本文の説明と合致する正しいものはどれですか。
答えと解説
正解: 目的語挟み込み型では、時間量と目的語の間の「的」は省略されることもある。
目的語挟み込み型(動詞+了+時間量+的+目的語)において、「的」は省略されることもあります。
よくある質問
- Q. 「三小时」と「三个小时」の違いはありますか?
- 意味は同じ「3時間」ですが、会話では量詞の个を入れた三个小时が一般的です。三小时はニュースや書き言葉で好まれます。
- Q. 離合詞に時量補語をつける時はどうしますか?
- 離合詞は「動詞+目的語」の構造なので、游了一小时泳のように間に挟むか、游泳游了一小时のように動詞を繰り返して表します。
- Q. 時点を表す言葉と時量補語の語順の違いは何ですか?
- 「3時に(時点)」は動詞の前に置き(三点来)、「3時間(時間量)」は時量補語として動詞の後ろに置きます(学了三个小时)。
- Q. 「*我看了电视三个小时」という語順はなぜ間違っているのですか?
- 中国語では動詞と補語(時間量)の結合が強く、一般名詞の目的語を動詞の直後に置いたまま時間量を文末に置くことはできません。「我看了三个小时(的)电视」のように時間を目的語の前に挟むか、「我看电视看了三个小时」のように動詞を繰り返す必要があります。
- Q. 「一个钟头」と「一个小时」にニュアンスの違いはありますか?
- どちらも「1時間」を意味し、日常会話で同義として使えます。「一个小时」が標準的で書き言葉・話し言葉ともに幅広く用いられるのに対し、「一个钟头」はやや口語的でくだけた響きがあります。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部
モチタン中国語文法辞典で続けて学ぶ
「アスペクト(相)と時間の表現」の項目(5)
分からない用語は 文法用語のやさしい辞典 へ
📘 モチタン中国語文法辞典のトップへ(全85項目)