モチタン辞典 › 読みもの › 韓国語 › 韓国語の動詞・形容詞活用と覚え方

韓国語活用覚え方の基本と手順
韓国語の用言活用は、原形の語末にある「다」を取り除いた「語幹」に、パッチムの有無と直前母音の陰陽という2つの条件を照らし合わせるだけで体系的に導き出せます。
日常会話で使うヘヨ体は語幹母音が「ㅏ」「ㅗ」なら「-아요」、それ以外なら「-어요」を合わせ、フォーマルなハムニダ体はパッチムなしなら「-ㅂ니다」、ありなら「-습니다」を添えるのが基礎です。
用言の基本構造と活用の2大判定ポイント
韓国語の動詞や形容詞(用言)を覚える第一歩は、単語の構造を「変わらない骨組み」と「変化する尻尾」に切り分けることです。韓国語の辞書に掲載されている原形(辞書形)は、どのような単語であっても例外なく末尾が 다(タ/ダ)で終わります。
語幹と語尾の役割
原形の 다(タ/ダ)を切り離した手前の部分を「語幹」と呼び、語幹の後ろにくっついて意味や丁寧度、時制を変化させるパーツを「語尾」と呼びます。例えば、가다(カダ・行く)の語幹は 가(カ)、語尾は 다(タ)です。活用とは、この語尾を別のパーツへ差し替える作業を指します。
文章を作るときは語幹をそのまま残し、語尾の 다(タ)を用途に合わせた別の語尾に交換します。このとき、どの語尾を接続できるかを決める基準が次の「2大チェックポイント」です。
チェック①:語幹末に「パッチム」があるか
語幹の最後の文字の下部に子音(パッチム)があるかないかを確認します。パッチムの有無は、主にフォーマルな丁寧表現(ハムニダ体)や各種接続助詞を選ぶ際の判定基準になります。
- パッチムなしの語幹:가다(カダ・行く)→ 語幹 가(パッチムなし)
- パッチムありの語幹:먹다(モクタ・食べる)→ 語幹 먹(パッチム ㄱ あり)
チェック②:語幹の最後の母音が「陽母音」か「陰母音」か
語幹の末尾に含まれる母音の種類を確認します。韓国語の母音は、明るい響きを持つ「陽母音」と、落ち着いた響きを持つ「陰母音」の2種類に大別されます。この分類は、日常会話で頻出するヘヨ体(〜です/〜ます)や過去形を作るときに不可欠な判定基準です。
- 陽母音(ㅏ, ㅗ):語幹の最後の母音が ㅏ(ア)または ㅗ(オ)であるもの。
例:살다(サルダ・住む)の母音は ㅏ、오다(オダ・来る)の母音は ㅗ。 - 陰母音(ㅏ, ㅗ 以外):陽母音以外のすべての母音(ㅓ, ㅜ, ㅡ, ㅣ, ㅐ, ㅔ, ㅚ, ㅟ など)。
例:먹다(モクタ・食べる)の母音は ㅓ、읽다(イクタ・読む)の母音は ㅣ。
この「パッチムの有無」と「母音の陰陽」さえ見分けられれば、初級で登場する用言活用の大半は計算式のように導き出すことができます。
①パッチムの有無
- パッチムなし(가다など)
- パッチムあり(먹다など)
②母音の種類
- 陽母音(ㅏ, ㅗ)
- 陰母音(ㅏ, ㅗ以外)
語幹末のパッチム有無と母音の種類によって接続する語尾が決まります。
勉強する韓国語活用の優先順位ロードマップ
韓国語の用言には多彩な活用形が存在するため、闇雲に暗記を始めると途中で混乱しやすくなります。実践的な会話力を身につけるには、「どの活用形から順番に定着させるか」という優先順位の整理が大切です。
初級者が最短で会話力を伸ばす習得ステップ
日常会話と文章表現を無理なく身につけるための推奨ステップは次の通りです。
- 第1段階:ヘヨ体現在形(〜아요 / 〜어요 / 해요)
街角の会話やドラマ、親しい間柄での丁寧なやり取りで最も多用される基本形です。この形をマスターすると、語尾を上げるだけで疑問文になり、母音調和の感覚も身につきます。 - 第2段階:過去形(〜았어요 / 〜었어요 / 했어요)
ヘヨ体の母音判定ルールをそのまま流用できるため、ヘヨ体が身についていれば短時間で習得できます。日々の出来事を報告・共有できるようになります。 - 第3段階:ハムニダ体現在形(〜ㅂ니다 / 〜습니다)
面接、アナウンス、初対面の改まった席、スピーチなどで必須となる格式高い丁寧語です。母音調和を気にせずパッチムの有無だけで判断できるため、規則自体は極めて単純です。 - 第4段階:主要な変則活用(ㅂ変則、ㄷ変則、ㄹ脱落など)
日常語彙に多く含まれる例外的な変化パターンを押さえ、単語のバリエーションを広げます。
「勉強する韓国語活用」として取り組む際は、まずヘヨ体現在形と過去形を集中して練習し、基礎的な会話の枠組みを完成させてから、ハムニダ体や変則活用の整理に進む流れが効率的です。
ヘヨ体現在形(日常会話で最も多用)
過去形(ヘヨ体の母音判定を活用)
ハムニダ体現在形(パッチム判定のみ)
主要な変則活用(ㅂ・ㄷ変則やㄹ脱落)
会話頻度の高いヘヨ体から順にマスターしていくのが効率的です。
次の疑問活用とあわせて全体の学習手順も見直したいときは、韓国語文法の効率的な覚え方も参考になります。
ハムニダ体とヘヨ体の活用ルール完全整理
韓国語の代表的な2大丁寧形である「ハムニダ体」と「ヘヨ体」の作り方を解説します。両者の接続条件を整理して覚えることで、混同を防ぐことができます。
1. フォーマルな丁寧形「ハムニダ体」の作り方
ハムニダ体は、語幹末尾のパッチムの有無によって接続する語尾が決まります。母音の陰陽を判別する必要はありません。
- 語幹にパッチムがない場合:-ㅂ니다(ムニダ)を足す
語幹末の母音の下にパッチム ㅂ を滑り込ませます。
가다(カダ・行く)→ 語幹 가 + ㅂ니다 = 갑니다(カムニダ・行きます)
보다(ポダ・見る)→ 語幹 보 + ㅂ니다 = 봅니다(ポムニダ・見ます) - 語幹にパッチムがある場合:-습니다(スムニダ)を足す
語幹の形をそのまま保ち、後ろに 습니다 を添えます。
먹다(モクタ・食べる)→ 語幹 먹 + 습니다 = 먹습니다(モクスムニダ・食べます)
읽다(イクタ・読む)→ 語幹 읽 + 습니다 = 읽습니다(イクスムニダ・読みます) - ㄹパッチムで終わる動詞の特例
語幹末が ㄹ パッチムの場合、その ㄹ が脱落し、代わりに -ㅂ니다 が入ります。
만들다(マンドゥルダ・作る)→ 語幹 만들 から ㄹ 脱落 → 만드 + ㅂ니다 = 만듭니다(マンドゥムニダ・作ります)
살다(サルダ・住む)→ 삽니다(サムニダ・住みます)
疑問文を作りたい場合は、文末の 다 を 까 に変えて -ㅂ니까? / -습니까?(〜ですか/〜ますか)とするだけで完成します。
2. 日常会話の基本「ヘヨ体」の作り方
ヘヨ体は親しみやすさと丁寧さを兼ね備えた表現で、語幹の最終母音が「陽母音」か「陰母音」か、あるいは「하다 動詞」かによって3つに分岐します。
- 陽母音(ㅏ, ㅗ)の場合:-아요(アヨ)を足す
앉다(アンタ・座る)→ 語幹 앉(母音 ㅏ)+ 아요 = 앉아요(アンジャヨ・座ります)
좋다(チョタ・良い)→ 語幹 좋(母音 ㅗ)+ 아요 = 좋아요(チョアヨ・良いです) - 陰母音(ㅏ, ㅗ 以外)の場合:-어요(オヨ)を足す
먹다(モクタ・食べる)→ 語幹 먹(母音 ㅓ)+ 어 = 먹어요(モゴヨ・食べます)
있다(イッタ・ある/いる)→ 語幹 있(母音 ㅣ)+ 어요 = 있어요(イッソヨ・あります) - 하다(ハダ・する)で終わる語幹:해요(ヘヨ)に変化する
語幹が 하 で終わる用言は、母音規則に関わらず一律で 해요 になります。
공부하다(コンブハダ・勉強する)→ 공부해요(コンブヘヨ・勉強します)
운동하다(ウンドンハダ・運動する)→ 운동해요(ウンドンヘヨ・運動します)
ヘヨ体で頻出する「母音の縮約(ドッキング)」パターン
語幹の末尾にパッチムがない場合、語幹母音と -아요 / -어요 が衝突し、1つの音節に合体(縮約)します。ここを感覚的に理解することがヘヨ体習得の鍵です。
表は横にスクロールできます →
| 合体パターン | 原形 | 分解プロセス | 完成形(ヘヨ体) |
|---|---|---|---|
| ㅏ + 아 = ㅏ | 가다(行く) | 가 + 아요 → 가아요 | 가요(カヨ・行きます) |
| ㅗ + 아 = 와 | 보다(見る) | 보 + 아요 → 보아요 | 봐요(プワヨ・見ます) |
| ㅜ + 어 = 워 | 배우다(習う) | 배우 + 어요 → 배우어요 | 배워요(ペウォヨ・習います) |
| ㅣ + 어 = 여 | 마시다(飲む) | 마시 + 어요 → 마시어요 | 마셔요(マショヨ・飲みます) |
| ㅡ + 어 = 어 | 크다(大きい) | 크 + 어요(ㅡが脱落) | 커요(コヨ・大きいです) |
| ㅐ + 어 = ㅐ | 보내다(送る) | 보내 + 어요 → 보내어요 | 보내요(ポネヨ・送ります) |
ハムニダ体
- パッチムなし:-ㅂ니다
- パッチムあり:-습니다
- ㄹパッチム:ㄹ脱落+-ㅂ니다
- 格式高いフォーマルな表現
ヘヨ体
- 陽母音(ㅏ, ㅗ):-아요
- 陰母音(その他):-어요
- 하다用言:해요
- 親しみやすい日常会話の基本
判定基準と丁寧度のニュアンスの違いを押さえて使い分けます。
文末の丁寧な表現を使い分けたいときは、韓国語「です」の使い分け完全ガイドを参考にしてください。
過去形と否定文の活用公式
現在形が理解できれば、過去形と否定文の組み立ては非常にスムーズです。語幹の母音判定ルールをそのまま引き継いで活用させます。
過去形の基本公式:-았어요 / -었어요 / 했어요
過去形(〜しました/〜でした)を作る際は、ヘヨ体の語尾 -아요 / -어요 / 해요 の代わりに、過去を表す補助語幹 -았- / -었- / 했- を挿入します。
- 陽母音(ㅏ, ㅗ)語幹:-았어요(アッソヨ)
가다(カダ・行く)→ 갔어요(カッソヨ・行きました)
보다(ポダ・見る)→ 봤어요(プワッソヨ・見ました)
좋다(チョタ・良い)→ 좋았어요(チョアッソヨ・良かったです) - 陰母音語幹:-었어요(オッソヨ)
먹다(モクタ・食べる)→ 먹었어요(モゴッソヨ・食べました)
마시다(マシダ・飲む)→ 마셨어요(マショッソヨ・飲みました)
읽다(イクタ・読む)→ 읽었어요(イルゴッソヨ・読みました) - 하다 用言:했어요(ヘッソヨ)
공부하다(コンブハダ・勉強する)→ 공부했어요(コンブヘッソヨ・勉強しました)
청소하다(チョンソハダ・掃除する)→ 청소했어요(チョンソヘッソヨ・掃除しました)
ハムニダ体で過去を表す場合は、文末を -았습니다 / -었습니다 / 했습니다 に差し替えます(例:갔습니다、먹었습니다)。
否定文の作り方:2通りのアプローチ
韓国語の否定文には、動詞の直前に短い単語を置く「短形否定」と、用言の語幹に否定語尾を接続する「長形否定」の2つの形式があります。
- 안 + 用言(意志・事実の否定:「〜しない」)
話者の意志で行動しないことや、単なる事実の否定を表します。
안 가요(アン カヨ・行きません)
안 먹어요(アン モゴヨ・食べません)
※ 하다 動詞の場合は名詞と 하다 の間に挟み、공부 안 해요(勉強しません)とするのが自然です。 - 못 + 動詞(能力・状況の否定:「〜できない」)
能力的に不可能、または外的状況によって実行できないことを表します(形容詞には使えません)。
못 가요(モッ カヨ・行けません)
못 먹어요(モン モゴヨ・食べられません) - 語幹 + -지 않다(〜しない/〜ではない)
書き言葉や改まった場面で好まれる客観的な長形否定です。
가지 않아요(カジ アナヨ・行きません)
먹지 않습니다(モクチ アンスムニダ・食べません)

つまずきやすい主要な変則活用5選
韓国語には、規則通りに母音や子音を接続すると発音しにくくなるため、一部の文字が変化したり脱落したりする「変則活用(不規則動詞・形容詞)」が存在します。初心者が最初につまずきやすい代表的な5つの変則パターンを整理します。
1. ㅂ変則活用
語幹末のパッチム ㅂ が、母音で始まる語尾(ヘヨ体や過去形など)と出会うと 우(または一部で 오)に化ける規則です。形容詞に極めて多く見られます。
- 어렵다(オリョプタ・難しい)→ 어려 + 우 + 어요 = 어려워요(オリョウォヨ・難しいです)
- 고맙다(コマプタ・ありがたい)→ 고마 + 우 + 어요 = 고마워요(コマウォヨ・ありがたいです)
- 돕다(トプタ・助ける・手伝う)→ 도 + 오 + 아요 = 도와요(トワヨ・助けます/手伝います)
- ※注意:입다(イプタ・着る)や 잡다(チャプタ・つかむ)は正則活用の動詞のため、입어요(イボヨ)となります。
2. ㄷ変則活用
語幹末のパッチム ㄷ が、母音で始まる語尾に出会うと ㄹ に変化する動詞の規則です。
- 듣다(トゥッタ・聞く)→ 語幹 듣 の ㄷ が ㄹ に変化 + 어요 = 들어요(トゥロヨ・聞きます)
- 걷다(コッタ・歩く)→ 걸어요(コロヨ・歩きます)
- ※注意:받다(パッタ・受け取る)や 닫다(タッタ・閉める)は正則活用の動詞のため、받아요(パダヨ)となります。
3. ㄹ脱落
語幹末にパッチム ㄹ を持つ用言が、子音「ㄴ, ㅂ, ㅅ」や母音「으」で始まる語尾に出会うと、パッチム ㄹ が消え去る現象です。
4. 르変則活用
語幹末が 르 で終わる用言に母音語尾が接続するとき、ㅡ が脱落し、直前の文字にパッチム ㄹ が補充された上で、後ろに 라 / 로 が続く規則です。
- 빠르다(パルダ・速い)→ 빠 に ㄹ を足して 빨 + 라요 = 빨라요(パラヨ・速いです)
- 모르다(モルダ・知らない)→ 몰 + 라요 = 몰라요(モルラヨ・分かりません/知りません)
- 부르다(プルダ・呼ぶ・歌う)→ 불 + 러요 = 불러요(プルロヨ・呼びます)
5. ㅅ変則活用
語幹末のパッチム ㅅ が、母音で始まる語尾に出会うと跡形もなく脱落する規則です。ただし脱落後も直後の母音とはドッキングしません。
- 낫다(ナッタ・治る、ましだ)→ ㅅ 脱落 + 아요 = 나아요(ナアヨ・治ります/ましです)
- 짓다(チッタ・建てる、炊く)→ ㅅ 脱落 + 어요 = 지어요(チオヨ・建てます/炊きます)
- ※注意:웃다(ウッタ・笑う)や 씻다(シッタ・洗う)は正則活用のため、웃어요(ウソヨ)となります。
不規則な音変化を詳しく確認したいときは、用言の変則活用①(ㄷ・ㅂ・ㅅ変則)の解説が役立ちます。
次の疑問変則パターンの詳細や例外的な変化をもっと深く確認したい場合は、韓国語の変則活用まとめで詳しく整理できます。
初級頻出動詞・形容詞の活用チートシート
日常会話や試験で頻繁に使われる重要単語20語の原形、ハムニダ体、ヘヨ体、過去形をまとめた一覧表です。活用の確認やセルフチェックに活用してください。
表は横にスクロールできます →
| 原形(意味) | ハムニダ体現在 | ヘヨ体現在 | ヘヨ体過去 |
|---|---|---|---|
| 가다(行く) | 갑니다 | 가요 | 갔어요 |
| 오다(来る) | 옵니다 | 와요 | 왔어요 |
| 먹다(食べる) | 먹습니다 | 먹어요 | 먹었어요 |
| 마시다(飲む) | 마십니다 | 마셔요 | 마셨어요 |
| 보다(見る) | 봅니다 | 봐요 | 봤어요 |
| 읽다(読む) | 읽습니다 | 읽어요 | 읽었어요 |
| 듣다(聞く・ㄷ変則) | 듣습니다 | 들어요 | 들었어요 |
| 말하다(話す) | 말합니다 | 말해요 | 말했어요 |
| 공부하다(勉強する) | 공부합니다 | 공부해요 | 공부했어요 |
| 만나다(会う) | 만납니다 | 만나요 | 만났어요 |
| 사다(買う) | 삽니다 | 사요 | 샀어요 |
| 만들다(作る・ㄹ脱落) | 만듭니다 | 만들어요 | 만들었어요 |
| 있다(ある/いる) | 있습니다 | 있어요 | 있었어요 |
| 없다(ない/いない) | 없습니다 | 없어요 | 없었어요 |
| 좋다(良い) | 좋습니다 | 좋아요 | 좋았어요 |
| 크다(大きい・ㅡ脱落) | 큽니다 | 커요 | 컸어요 |
| 작다(小さい) | 작습니다 | 작아요 | 작았어요 |
| 어렵다(難しい・ㅂ変則) | 어렵습니다 | 어려워요 | 어려웠어요 |
| 쉽다(易しい・ㅂ変則) | 쉽습니다 | 쉬워요 | 쉬웠어요 |
| 모르다(知らない・르変則) | 모릅니다 | 몰라요 | 몰랐어요 |
活用練習に使える語彙を増やしたいときは、基本動詞の韓国語単語をあわせて確認してみましょう。
次の疑問掲載語以外の単語やより多くの活用形を調べたいときは、韓国語の活用一覧表まとめを手元に置いておくと便利です。
活用形から原形を特定するリバース変換法
韓国語の文章を読んだりドラマの台詞を聞いたりしたとき、「活用された形は分かるけれど、辞書で引くための原形が分からない」という壁に多くの学習者が直面します。聞こえた語形から原形を逆算する3つのリバース変換ステップを身につけましょう。
ステップ①:語尾パーツ(-아요 / -어요 / -했어요)を分離する
まずは語尾の丁寧表現や過去形サインを切り離し、語幹の核を取り出します。
- 기다려요(キダリョヨ・待ちます)→ 文末の -여요 に着目。
- 골랐어요(コルラッソヨ・選びました)→ 過去の -았어요 を切り離すと 골ㄹ- が残る。
ステップ②:母音ドッキングを元の母音に復元する
合体している母音を分解し、本来の母音を推定します。
- 봐요(プワヨ)→ ㅘ は「ㅗ + ㅏ」の合成音なので、母音 ㅗ を復元して 보- + 다 = 보다(ポダ・見る)
- 마셔요(マショヨ)→ ㅕ は「ㅣ + ㅓ」の合成音なので、母音 ㅣ を復元して 마시- + 다 = 마시다(マシダ・飲む)
- 써요(ソヨ)→ 語幹母音 ㅡ が ㅓ に出会って脱落した形なので、ㅡ を復元して 쓰- + 다 = 쓰다(スダ・書く/使う)
ステップ③:変則パターンの痕跡を探す
変則活用によって変形した文字を元の子音に戻します。
- 워요 で終わる場合(ㅂ変則の逆算)
추워요(チュウォヨ・寒いです)→ 워 をパッチム ㅂ に戻すと 춥- + 다 = 춥다(チュプタ・寒い) - ㄹ + 母音 で始まる場合(ㄷ変則の逆算)
걸어요(コロヨ・歩きます)→ 母音の前で ㄹ になっている子音を ㄷ に戻すと 걷- + 다 = 걷다(コッタ・歩く) - パッチムㄹ + 라/러 の形(르変則の逆算)
잘라요(チャルラヨ・切ります)→ 重なっている ㄹ を解消し、르 に戻すと 자르- + 다 = 자르다(チャルダ・切る)
この復元プロセスに慣れると、未知の語彙に出会った際も辞書ですぐに検索できるようになります。
口から反射で出る3ステップ反復トレーニング
文法知識として「活用の理屈」が頭に入っても、会話の現場で「語幹の母音が陽母音だから…」と計算していてはスムーズな会話が成り立ちません。頭の計算を「口の筋肉の反射」に変える3段階のトレーニング方法を実践しましょう。
ステップ1:3変化の口頭スプリント(原形→ヘヨ体→過去形)
机に向かって文字を書くのではなく、原形を見て1秒以内に「ヘヨ体」と「過去形」を声に出すトレーニングです。リズミカルにテンポよく発声します。
これを1日10単語、1単語あたり3往復繰り返します。発音器官が音のつながりを記憶するため、母音調和を論理的に考えなくても自然と正しい母音が出てくるようになります。
ステップ2:肯定・否定のクイック反転ドリル
ひとつの動詞を決めたら、肯定文・意志否定文・不可能否定文を即座に言い換える練習を行います。
日常の生活行動(食べる、寝る、勉強する、見るなど)と連動させて呟くことで、感情や状況と表現がダイレクトに結びつきます。
ステップ3:感情を込めた短文シャドーイング
単語単位の変換から脱却し、感情を乗せた短い1文でシャドーイングを行います。韓国語の自然なイントネーションや縮約された音の響きをそのまま丸ごと体に染み込ませます。
- 어제 너무 바빴어요.(オジェ ノム パッパッソヨ・昨日とても忙しかったです。)
- 이거 진짜 맛있어요!(イゴ チンチャ マシッソヨ・これ本当に美味しいです!)
- 한국어 시험 잘 봤어요?(ハングゴ シホム チャル プワッソヨ・韓国語の試験うまく受けられましたか?)
文字を目で追う時間よりも、耳で聞いて口から出す時間を圧倒的に増やすことが、活用を反射神経レベルに落とし込む唯一の近道です。
3変化口頭スプリント(原形・ヘヨ・過去)
肯定・否定のクイック反転ドリル
感情を込めた短文シャドーイング
理屈の計算から口の反射へと定着させる3段階の練習法です。
理解度チェック!初級活用変換ミニテスト
学んだ活用のルールが身についているか、全10問のドリルで確認してみましょう。それぞれの指示に従って語形を変化させてください。
問題(全10問)
- 앉다(座る)を「ヘヨ体現在形」にしなさい。
- 마시다(飲む)を「ヘヨ体現在形」にしなさい。
- 만들다(作る)を「ハムニダ体現在形」にしなさい。
- 공부하다(勉強する)を「ヘヨ体過去形」にしなさい。
- 듣다(聞く)を「ヘヨ体現在形」にしなさい。
- 덥다(暑い)を「ヘヨ体現在形」にしなさい。
- 빠르다(速い)を「ヘヨ体現在形」にしなさい。
- 살다(住む)を「ハムニダ体現在形」にしなさい。
- 보다(見る)を「ヘヨ体過去形」にしなさい。
- 웃다(笑う)を「ヘヨ体現在形」にしなさい。
正解と解説
- 正解:앉아요(アンジャヨ)
解説:語幹 앉 の母音は ㅏ(陽母音)なので -아요 を接続します。 - 正解:마셔요(マショヨ)
解説:語幹末が 시(陰母音 ㅣ)のため -어요 がつき、시 + 어 が縮約して 셔 になります。 - 正解:만듭니다(マンドゥムニダ)
解説:語幹末の ㄹ パッチムが脱落し、空いたところに -ㅂ니다 が入ります。 - 正解:공부했어요(コンブヘッソヨ)
解説:하다 動詞の過去形は一律で 했어요 に変化します。 - 正解:들어요(トゥロヨ)
解説:ㄷ変則動詞のため、母音語尾 -어요 の前でパッチム ㄷ が ㄹ に変化します。 - 正解:더워요(トウォヨ)
解説:ㅂ変則形容詞のため、パッチム ㅂ が 우 に変化し、-어요 と合体して 워요 になります。 - 正解:빨라요(パラヨ)
解説:르変則用言です。ㅡ が脱落して直前の 빠 に ㄹ が入り、라요 が続きます。 - 正解:삽니다(サムニダ)
解説:ㄹ脱落の規則により、語幹 살 の ㄹ が脱落して -ㅂ니다 が付きます。 - 正解:봤어요(プワッソヨ)
解説:語幹 보(陽母音 ㅗ)に -았어요 が合体し、ㅗ + ㅏ = ㅘ の縮約が起きます。 - 正解:웃어요(ウソヨ)
解説:웃다 はㅅ変則ではなく正則活用です。パッチム ㅅ は脱落せず、陰母音なので -어요 をそのまま付けます。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 韓国語の用言において「陽母音」に分類される母音はどれ?
- ㅓ と ㅜ
- ㅏ と ㅗ
- ㅡ と ㅣ
- ㅐ と ㅔ
答えを見る
正解: B. ㅏ と ㅗ
本文では、陽母音は語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」または「ㅗ(オ)」であるものと説明されています。
Q2. 「ハムニダ体」を作る際の語尾の判定基準として正しいものは?
- 語幹末の母音の陰陽
- 用言が動詞か形容詞か
- 語幹末のパッチムの有無
- 文末が敬語かどうか
答えを見る
正解: C. 語幹末のパッチムの有無
ハムニダ体は母音の陰陽を判別する必要はなく、語幹末尾のパッチムの有無によって接続する語尾が決まります。
Q3. 動詞「만들다(作る)」のハムニダ体現在形として正しいものは?
- 만듭니다
- 만들습니다
- 만들ㅂ니다
- 만들어요
答えを見る
正解: A. 만듭니다
語幹末が「ㄹ」パッチムの場合、その「ㄹ」が脱落して代わりに「-ㅂ니다」が入るため「만듭니다」になります。
韓国語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」韓国語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
よくある質問
- Q. 勉強する韓国語活用はどれから手をつけるべき?
- 日常会話で最頻出の「ヘヨ体現在形」から勉強するのが最適です。これが定着すると過去形(〜았어요/〜었어요)や疑問形、否定文への展開がスムーズになります。面接や試験対策が必要な場合は「ハムニダ体」を並行して進めましょう。
- Q. 韓国語活用覚え方のコツはありますか?
- 文法表を眺めるだけでなく、「原形→ヘヨ体→過去形」の3セットをテンポよく声に出す音読練習が効果的です。語幹の母音やパッチムの条件を口の筋肉に記憶させることで、会話中に頭で計算せず反射的に話せるようになります。
- Q. 陽母音と陰母音の見分け方が覚えられません
- 母音字の短い線が「右」か「上」を向いている ㅏ, ㅗ が明るい「陽母音」です。短い線が「左(ㅓ)」「下(ㅜ)」「横棒(ㅡ)」「縦棒のみ(ㅣ)」など、それ以外のすべての母音は「陰母音」と判別するとシンプルに整理できます。
- Q. ㅂ変則と正則の見分け方はありますか?
- 語幹がパッチム ㅂ で終わる形容詞(어렵다, 덥다, 춥다 など)はほぼすべてㅂ変則です。一方、動詞の 입다(着る)、잡다(つかむ)、접다(折る)などは正則活用です。正則の動詞は数が限られているため、例外として個別に覚えるのが得策です。
- Q. ヘヨ体とハムニダ体は会話でどう使い分けますか?
- ヘヨ体は日常会話、友人や同僚との丁寧な対話、街中での買い物などで幅広く使われます。ハムニダ体はニュース、スピーチ、公式なビジネス面談、軍隊など、極めて改まった席で用いられます。普段の会話ではヘヨ体を基調にするのが自然です。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部