とても
「とても」はドイツ語で何と言う?
「とても」に当たる最も標準的で幅広い場面で使える語は sehr です。書き言葉から日常会話まで使えます。日常会話では強調の度合いやくだけたニュアンスに応じて ganz や total、unheimlich などの口語表現を使い分けることで、感情の強さを表現します。
使い分け
- ganz
日常会話で頻繁に使われる表現です。「かなり、ずいぶん」というニュアンスを含み、親しい間柄でのくだけた会話によく合います。
Das ist ganz toll.
それはとても素晴らしいです。
- sehr
最も基本的かつ標準的な表現です。場面や文体を問わず、公の場や書き言葉でも安全に使用できる最も客観的な単語です。
Vielen Dank, ich freue mich sehr.
どうもありがとうございます、とても嬉しいです。
- total
若者言葉や口語で好まれる強調表現です。「完全に、めちゃくちゃ」といった感覚で、感情を高めて伝える際に適しています。
Ich bin total müde.
私はとても疲れています。
- unglaublich
「信じられないほど」という意味から転じた強調表現です。驚きや感動を込めて、程度が並外れていることを伝えたいときに使います。
Er ist unglaublich nett.
彼はとても親切です。
- unheimlich
本来は「不気味な」という意味ですが、口語では「ものすごく、ひどく」という意味でポジティブ・ネガティブ双方の強調に使われます。
Wir hatten unheimlich viel Spaß.
私たちはとても楽しみました。
- tierisch
非常にくだけた俗語表現です。「獣のように、半端なく」といったニュアンスで、親しい友人同士の会話でのみ用いられます。
Ich habe tierisch Hunger.
私はとてもお腹が空いています。
よくある間違い
✕ Das Essen schmeckt sehr gut, aber es ist zu lecker.
○ Das Essen schmeckt sehr gut, es ist wirklich lecker.
ドイツ語の zu は「過剰で望ましくない」否定的な意味になるため、「とても」のつもりで使えません。
「とても」のよくある質問
Q. sehr と viel はどう使い分けますか?
Q. 目上の人に対して使える語は?
例文
コアイメージ
絶対的な状態では満たされた位置、程度のある状態では高めの位置を示す
関連語
使い方
類義語との違い
ganz: 程度が非常に高いことを強く表す語
sehr: 程度が非常に高いことを表す語
ziemlich: 程度がやや高いことを表す語
voll: 口語で程度を強く表す語
total: くだけた話し言葉で完全にその状態であることを示す語
ドイツ語での定義
Ein Adverb, das den Grad einer Eigenschaft angibt und vor absoluten Adjektiven 'völlig', vor skalierbaren Adjektiven 'ziemlich' bedeutet.
語源
ganzは、中高ドイツ語gantz(古高ドイツ語gans)から来て元来は『全体・完全』を示す形容詞であり、そこから副詞用法が生じて『完全に』となり、さらに文脈により『かなり/とても』の意味が生じた
コラム
- ganzはganz totのような絶対的な形容詞とganz gutのような可変的な形容詞で意味が変わる点が重要で、形容詞のタイプごとに例文を比べて感覚をつかむと実際の会話で誤用を避けやすくなる

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例文
コアイメージ
基準より著しく上がる程度
関連語
使い方
類義語との違い
sehr: 基準より著しく上がる程度を表し、形容詞や副詞を強めるとても
wirklich: 事実や確信の強さを示して本当にという意味を表す
viel: 量や程度が多いことを表す
ziemlich: 基準よりかなり高い程度を表す
ドイツ語での定義
語源
sehrは、古高ドイツ語のsēriや中高ドイツ語のsehreに由来し、もともとは「激しく」「ひどく」を意味して強調に用いられたことから現在の程度を表す副詞になった
コラム
- 形容詞や副詞の強調に使う語で、比較級では 'sehr besser' は誤りなので 'viel besser' や 'deutlich besser' を使うと自然に聞こえる
例文
Ich bin total begeistert.
私はとても感動している。
コアイメージ
一つの強い声が周囲の音をかき消すように他の要素を圧倒する感覚
関連語
使い方
-
total begeistert
とても感動している
-
total kaputt
へとへとだ
-
total egal
まったく気にしない
類義語との違い
total: 話し言葉で程度を強く強調して感情や評価を伝える副詞
sehr: 程度を大きくするために使う最も基本的な副詞
wirklich: 驚きや確認を込めて本当にそうだと示す副詞
ドイツ語での定義
Total ist ein umgangssprachliches Intensivadverb, das Eigenschaften oder Meinungen verstärkt und in etwa 'sehr' oder 'ganz' bedeutet.
語源
totalは、ラテン語 totus の派生である後期ラテン語 totalis に起源を持ち、近代にフランス語などを通して広まり、原義の『全部・完全』から程度の強調へ意味が拡張した。
コラム
- 否定文の 'nicht total' は『完全には〜ない』の控えめな否定になる点を会話で聞き分けると表現の幅が広がる
unglaublich
意味
- 副 とても
- 形 信じられない
- 副 非常に
例文
Der Film war unglaublich interessant.
その映画はとても面白かった。
コアイメージ
予想を超えた程度の強調
関連語
使い方
類義語との違い
unglaublich: 予想を超える程度で強く強調する副詞
sehr: 程度が高いことを普通に示す副詞
wirklich: 本当にそうだと強く伝えたいときに使う副詞
echt: くだけた場面で本当にそうだと強く言うときに使う副詞
total: くだけた言い方で完全にそうだと強調するときに使う副詞
ドイツ語での定義
Als Adverb hebt unglaublich ein besonders hohes Maß hervor und ersetzt oft 'sehr' in gesprochener Sprache.
語源
unglaublichは、否定接頭辞un-とglaublich(glaubenに由来)から成り、直訳の「信じられないほど」が比喩的に「非常に」と解釈されるようになった。
コラム
- 実際の会話では肯定的・否定的・皮肉的のいずれでも用いられるため、周囲の表情や語調を手がかりに意味を判別すると会話で誤用しにくい。
unheimlich
意味
- 副 とても
- 形 不気味な
例文
コアイメージ
度合いが極めて強く、強い驚きや圧倒を伴う印象
関連語
使い方
-
unheimlich interessant
とても興味深い
-
unheimlich viel
とてもたくさん
-
unheimlich nervös
とても緊張している
類義語との違い
unheimlich: 程度が極めて強く、強い驚きや圧倒を伴う印象を表す会話で肯定的に使われることが多い
sehr: 程度がかなり大きいことを表す
unglaublich: 信じられないほどの強さや程度を表す
extrem: 程度が極端に高いことを表す
ドイツ語での定義
Als Adverb dient unheimlich in der Alltagssprache als Intensivierer ('sehr'), während es als Adjektiv etwas Unheimliches bzw. Beunruhigendes bezeichnet
語源
unheimlichは、heimlich(家庭・親しみの意)に否定の un- が付いて『親しみの反対=不気味』から口語で強調語へと広がった
コラム
- 会話では程度の強調で肯定的に使われることが多いので、書き言葉では 'sehr' 等に置き換え可能か考えると表現を整えやすい
例文
コアイメージ
野生の力が過剰に表出して度合いが大きくなる感覚
関連語
使い方
類義語との違い
tierisch: 友人同士の会話で使われる強い誇張を含む口語の副詞で、非常にという意味を伝える
sehr: 程度が大きいことを表す標準的な副詞
extrem: 程度が極端に高いことを示す強い副詞
wirklich: 事実や感情を強めて本当にという意味を伝える副詞
total: 完全にまたはとてもというくだけた強調を示す副詞
ドイツ語での定義
in der Umgangssprache als Adverb gebraucht, um etwas in hohem Maße zu betonen; entspricht umgangssprachlich 'sehr'.
語源
tierischは、もともと名詞Tierに由来する形容詞で、「動物の」という意味を持っていたが、口語で形容詞がそのまま副詞的に用いられて程度を強める用法が生まれ、現在の「とても」の用法につながった。
コラム
- 強い口語表現なので友人間の会話では自然だが、正式な場や書き言葉では避けるか別語に言い換えることと、場合によっては冗談や誇張として受け取られる可能性がある点を意識する。