「かなり」はドイツ語で何と言う?
「かなり」を表す最も一般的な語は ziemlich です。日常会話から文章まで幅広く使えます。口語で控えめに「けっこう」と言うなら recht、文脈によって「十分あり得る・かなり」と確信を込めるなら durchaus、数量や程度が「著しく・相当に」大きいと客観的に示すなら beträchtlich と使い分けます。
使い分け
- ziemlich
日常会話から文章まで最も多用される表現です。想定や基準を上回る程度を表し、形容詞や副詞を修飾します。
Heute ist es ziemlich kalt.
今日はかなり寒いです。
- recht
口語でよく使われ、「けっこう・まずまず」といったニュアンスを含みます。ziemlich よりやや控えめな響きがあります。
Der Film war recht gut.
その映画はかなり良かったです。
- durchaus
「十分に・大いにあり得る」という意味合いのかなりです。可能性の高さや肯定的な確信を強調する際に使われます。
Das ist durchaus möglich.
それはかなりあり得ることです。
- beträchtlich
数量、金額、差異などが目に見えて大きいことを表す、やや硬い表現です。ニュースや論文などでよく用いられます。
Die Kosten sind beträchtlich gestiegen.
費用がかなり上がりました。
よくある間違い
✕ ziemlich viel Menschen
○ ziemlich viele Menschen
ziemlich を伴う viel が可算名詞を修飾する場合、語尾変化が必要です。
「かなり」のよくある質問
Q. ziemlich と sehr はどう違いますか?
Q. durchaus は否定文でも使えますか?
recht
意味
- 副 かなり
- 副 だいぶ
- 副 わりと
例文
コアイメージ
かなりの強さを示す一方で、否定形では『十分に〜でない』という弱い否定を伴う程度
関連語
使い方
類義語との違い
recht: かなりの程度を示す控えめな強調表現
ziemlich: かなりの程度を示す、会話でよく使う表現
sehr: 非常に高い程度を示す強い表現
eher: どちらかというとそうであるという傾向を示す控えめな表現
ドイツ語での定義
Eine beachtliche, aber keine absolute Ausprägung kennzeichnet und in verneinten Formen oft eine abgeschwächte Negation ausdrückt
語源
rechtは、古高ドイツ語のreht/rihtに遡る形容詞が起源で、中高ドイツ語を通じて語義が拡がり、形容詞から副詞へ転じて『かなり』『だいぶ』の用法が定着した。
コラム
- 否定文では 'nicht recht' が『あまり〜ない/十分に〜でない』という控えめな否定を表すため、文脈で肯定か否定かを注意して聞くと誤解を減らせる。

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例文
コアイメージ
期待や基準を大きく満たし、確かにそうであることを強調する。
関連語
使い方
類義語との違い
durchaus: 期待や基準を上回り確かにそうであることを強調する副詞
sehr: 非常に高い程度を示す副詞でとてもの意味
wirklich: 実際にそうであることを示す副詞で本当にの意味
ziemlich: 基準よりかなり上の程度を示す副詞でかなりの意味
ドイツ語での定義
Modaladverb, das zustimmend oder ablehnend betont, dass etwas tatsächlich oder ziemlich so ist.
語源
durchausは、もともとdurch+ausの複合で『通り抜けて外へ出る』の像から副詞的に『徹底して』の意味になった。
コラム
- 会話では肯定にも否定にも用いられ、語気が強くなる点を意識すると誤解を減らせる。
ziemlich
意味
- 副 かなり
- 副 ずいぶん
- 副 相当
例文
コアイメージ
ほどほどより上で極端には届かない中程度より上の強さ
関連語
使い方
類義語との違い
ziemlich: 形容詞の前に置いて評価を和らげるために使う、ほどほどより上で極端には届かない程度を示す副詞
sehr: 非常に強い程度を示す副詞
ganz: ほとんど完全に近い程度を示す副詞
recht: ややくだけた言い方でかなりの程度を示す副詞
eher: どちらかといえばその傾向があることを示す程度を表す副詞
ドイツ語での定義
In merklichem, aber nicht übertriebenem Maße; verwendet, um eine deutliche, jedoch mäßige Intensität auszudrücken.
語源
ziemlichは、中高ドイツ語の語形に遡り、当初は『適当・相応しい』という意味を持ち、語義が変化して現在の『かなり』という程度を表す用法になった
コラム
- 実際の会話では評価を和らげるために頻繁に使われ、日本語で「かなり」と言いたいときに自然に使えるため形容詞の前に置く練習をすると会話が滑らかになる
beträchtlich
意味
- 副 かなり
- 副 相当に
- 副 大幅に
例文
Die Ausgaben sind beträchtlich gestiegen.
支出がかなり増えた。
コアイメージ
全体に影響を与えるほどのかなりの量や程度がある状態
関連語
使い方
-
beträchtlich gestiegen
大幅に増加した
-
beträchtlich mehr
かなり多い
-
beträchtlich verbessern
大幅に改善する
類義語との違い
beträchtlich: 全体に影響を与えるほど量や効果がかなり大きい状態を表す
sehr: 程度や強さがとても大きい状態を表す
ziemlich: 程度が中程度よりかなり上の状態を表す
deutlich: 差や変化がはっきり感じられるほどの程度である状態を表す
erheblich: 量や影響が重要で無視できないほど大きい状態を表す
ドイツ語での定義
drückt aus, dass etwas in erheblichem Maße vorhanden ist oder wirkt
語源
beträchtlichは、名詞 Betrag(額・量、動詞 betragen『〜の額になる』に由来)に形容詞化の接尾辞 -lich が付いてできた語で、元来は『かなりの額や量がある』ことを表した
コラム
- やや堅い語で書き言葉や公式な場面でよく使われ、口語ではsehrやziemlichが選ばれることが多いが、効果や量の大きさを強調したい場面ではbeträchtlichが適切に響く