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HSKを中国で受験する完全手順と日本との違い

HSKを中国で受験する完全手順と日本との違い

中国本土でHSKを受験する際は、中国の公式申込窓口である「中文考试服务网」でアカウントを作成し、身分証明書としてパスポート(护照)を登録してオンラインで手続きを行います。

一定級以上では筆記試験と口頭試験(HSKK)の同時受験が必須となり、受験方式もパソコンを使う「机考」と記述式の「纸笔考」から選択するため、日本での受験環境とは異なるルールへの事前理解が不可欠です。

HSK中国受験と日本受験の違いと比較一覧

日本国内で実施されるHSKと、中国現地で実施されるHSKでは、申込窓口から試験運用規則に至るまで複数の相違点があります。中国滞在中に受検を検討している学習者がまず押さえるべき基本項目を比較表で確認します。

項目中国本土での受験日本国内での受験
公式申込窓口中文考试服务网(汉语考试服务网)日本国内の公認実施機関サイト
使用する身分証明書パスポート原本(护照)日本の運転免許証、パスポート、学生証など
口頭試験(HSKK)との関係一定級以上で筆記とHSKKの併願(セット受験)が必須筆記試験と口頭試験を単独で別々に選択可能
試験の実施形式机考(パソコン受験)と纸笔考(筆記受験)から選択一部会場でペーパーまたはネット試験を選択
顔写真の登録指定規格の電子顔写真データを申込時にアップロード申込時または受験票送付時の指定形式に従う
受験票の発行形態マイページから各自で「准考证」をA4印刷郵送または電子発行(印刷持参)
成績報告書の受取中国現地の指定住所へ郵送または指定窓口受取日本国内の登録住所へ郵送

中国本土の運用で最も注意が必要な点は、筆記試験(HSK)と口頭試験(HSKK)のセット受験ルールです。中国本土では、一定の級を受験する際に口頭試験の該当レベルが自動的に組み合わされ、同日に両方を受験する形態が基本方針として設定されています。

口頭試験の対策を行っていないと筆記の点数が高くても総合的な対策不足になりやすいため、出願前に試験内容を確認しておく必要があります。最新の日程・料金は実施団体の公式サイトで確認してください。

各級の出題傾向や学習手順を確認したいときは、HSK独学勉強法とレベル別対策が役立ちます。

次の疑問各級で求められる語彙数や試験の全体像を整理したいときは、HSKのレベル別試験概要を確認しておくと目標が明確になります。

中文考试服务网での申込手順と中国語対訳

中国本土でのHSK受験申込は、公式ポータルサイトである中文考试服务网(zhōng wén kǎo shì fú wù wǎng・中国語試験サービスネット)を通じて行います。すべて中国語または英語のインターフェースで入力する必要があるため、各画面の入力項目を把握しておくと作業が滞りません。

ステップ1:アカウント登録(新用户注册)

サイト右上の新規登録画面からユーザー情報を作成します。氏名は必ずパスポートの英字表記と完全に一致させます。

画面の中国語項目日本語の意味入力例・選択肢の目安
用户名(yòng hù míng)ユーザーネーム半角英数字(任意のID)
密码(mì mǎ)パスワード英大文字・小文字・数字を含む文字列
确认密码(què rèn mì mǎ)パスワード確認上記と同じパスワードを再入力
电子邮箱(diàn zǐ yóu xiāng)メールアドレス連絡可能な電子メールアドレス
国籍(guó jí)国籍日本(Rì běn)を選択
母语(mǔ yǔ)母語日语(Rì yǔ)を選択
出生日期(chū shēng rì qī)生年月日西暦年-月-日の形式で選択

ステップ2:試験の選択と会場指定

ログイン後、进入个人中心(jìn rù gè rén zhōng xīn・マイページに入る)から立即报名(lì jí bào míng・今すぐ申し込む)を選択します。

画面の中国語項目日本語の意味選択時の確認事項
考试级别(kǎo shì jí bié)試験級受験を希望するHSKの級を選択
考试形式(kǎo shì xíng shì)試験形式机考(パソコン)または纸笔考(筆記)を選択
考试省份(kǎo shì shěng fèn)実施省・直轄市受験地のある省や直轄市(上海市、北京市など)を選択
考点(kǎo diǎn)試験会場(テストセンター)一覧から大学名や指定テストセンター名を選択
考试日期(kǎo shì rì qī)試験日程希望する日程のラジオボタンを選択

ステップ3:個人情報と顔写真データの登録

身分証明書の選択では、日本国籍者は必ず护照(hù zhào・パスポート)を選択します。身分証番号欄にはパスポート番号をハイフンなしで半角入力します。氏名はアルファベットの大文字で、姓(Surname)と名(Given name)の順序がパスポートの機械読取領域と一致していることを確かめてください。

顔写真(电子照片:diàn zǐ zhào piàn)のアップロードでは、直近に撮影した白背景のカラー証明写真データが求められます。背景が暗いスナップ写真や帽子・サングラスを着用した写真は差し戻しの原因となるため、規格に合致した鮮明な画像を用意して送信します。

ステップ4:受験料のオンライン決済

登録情報の確認後、支払い画面に進みます。中国本土のオンライン決済システムである支付宝(zhī fù bǎo・Alipay)や微信支付(wēi xìn zhī fù・WeChat Pay)、または中国国内発行の銀聯カード(银联在线支付:yín lián zài xiàn zhī fù)を用いた支払いが一般的です。

日本のクレジットカードが直接通らないケースが多いため、中国現地での決済アカウントが認証済みかつ利用可能な状態になっているか、残高や連動口座を事前に確かめておく必要があります。

支払いが正常に完了すると、ステータスが已缴费(yǐ jiǎo fèi・支払い完了)に変わり、出願が確定します。

中国語での氏名表記や発音の基本は、名前を中国語で書く・読む方法で確認できます。

机考と纸笔考の比較と受検方式の選び方

中国でHSKを受験する場合、会場によってパソコンで解答する机考(jī kǎo・ネット試験/PC試験)と、問題用紙とマークシートを用いる纸笔考(zhǐ bǐ kǎo・ペーパー試験)のいずれかを選択できます。それぞれの特徴と利点を比較して適した方式を判断します。

比較項目机考(パソコン受験)纸笔考(ペーパー受験)
作文(書写)の入力ピンイン入力(IME)で漢字を変換して入力解答用紙のマス目に手書きで漢字を記入
リスニングの聴取環境個別のヘッドホンまたはイヤホンを着用教室全体のスピーカーまたは個別音響設備
問題文の閲覧・メモ画面上でスクロール。紙のメモ不可の場合あり問題用紙に直接下線やメモを書き込める
タイピング環境会場備え付けのキーボード(中国語配列準拠)HBまたは2Bの鉛筆・消しゴムを使用
漢字のど忘れ対策ピンインが分かれば漢字変換候補から選択可能正確な字形を筆順どおりに自力で書く必要あり

机考(PC受験)を選ぶメリットと注意点

机考の最大の利点は、作文パート(書写)においてピンイン入力が使える点です。中上級の記述問題では、語彙の意味や発音は理解していても手書きで細部が思い出せない漢字が存在します。

机考であれば、キーボードからピンインを打つことで正しい漢字の候補が表示されるため、漢字の書き間違いによる減点リスクを抑えられます。

一方で、読解パートでは長い文章をディスプレイ上でスクロールしながら読まなければならず、問題文に印を付けながら解答することに慣れている人は読みにくさを感じることがあります。また、会場のキーボードのキー配置やストロークの深さに差があるため、事前のPCタイピング練習が推奨されます。

纸笔考(ペーパー受験)を選ぶメリットと注意点

纸笔考の利点は、問題用紙に自由にペンを入れて構造を視覚化できる点です。読解パートで長文のキーワードに丸をつけたり、リスニングの選択肢にメモを残したりする解法スタイルが定着している方には安心感があります。

短所は、手書きによる筆記速度と誤字リスクです。時間制限が厳しい中、配点の高い作文を手書きで指定文字数まで埋める作業は肉体的な負担も伴います。日頃からスマートフォンやパソコンでの入力に頼っている学習者は、書き慣れた漢字であってもトメ・ハネや部首の混同を起こしやすいため、慎重な検討が求められます。

パソコン形式の特徴をより詳しく知りたい方は、中国語検定・HSKのWeb受験を参考にしてください。

准考证の印刷と中国受験当日の持ち物一覧

出願が完了したら、試験日直前の準備と当日の持ち物の確認に移ります。中国の試験会場は入場管理が厳格であり、書類の不備があると試験室への入室自体が拒否されることがあります。

受験票(准考证)の確認と印刷

試験日が近づくと、中文考试服务网の個人ページ内で准考证(zhǔn kǎo zhèng・受験票)の印刷機能が開放されます。指定の期間内にログインし、A4用紙に白黒またはカラーで印刷します。

准考证が手に入ったら、以下の項目に誤りがないか必ず点検します。

水濡れや紛失に備えて、予備を含めて2部印刷しておくか、スマートフォンの端末内にPDF形式でバックアップを保管しておくと安全です。

当日の持ち物リスト

持ち物必須度詳細と注意事項
パスポート原本(护照原件)必須コピーやスマートフォン画面の提示は不可。有効期限内のもの
受験票(准考证の印刷物)必須紙に印刷されたA4用紙。電子画面のみの提示は不可
筆記用具(HB/2B鉛筆・消しゴム)纸笔考は必須机考でもメモ用紙への記入が許可される会場では鉛筆が必要
腕時計(通信機能なし)推奨スマートウォッチは持ち込み不可。教室内の時計が見にくい場合に使用
ティッシュペーパー・目薬任意ラベルを剥がした状態で持ち込みが許可される場合あり

スマートフォンなどの電子機器は、試験教室に入室する段階で電源を完全に切り、指定の荷物置き場(または試験官の指示する回収箱)に預ける義務があります。試験中にアラームが鳴動した場合はカンニング行為とみなされて即座に失格となるため、電源は入室前に確実に切断してください。

准考证印刷後の確認項目

准考证を印刷したら記載内容に誤りがないか確認します。

中国・海外現地でのHSK受験手続きのイメージ

当日のタイムラインと教室での中国語指示集

試験会場では、受付から試験終了までのすべての案内が中国語で行われます。当日の基本的な流れと、試験官が発する頻出表現をあらかじめ頭に入れておけば、初級〜中級の学習者でも落ち着いて行動できます。

試験当日のタイムライン

  1. 会場到着(試験開始の45〜60分前):大学の敷地は広大であるため、正門から試験棟までの移動時間を考慮して早めに到着します。敷地入口で准考证の提示を求められることがあります。
  2. 本人確認と入室(試験開始の30〜45分前):試験教室の前で試験官がパスポート原本と准考证を照合します。金属探知機によるボディチェックが行われる会場もあります。
  3. 着席と環境確認(試験開始の15〜30分前):机考の場合は指定された座席番号のPC端末に着席し、准考证番号とパスワードを入力してログイン待機画面を開きます。ヘッドホンの音量テストを実施します。
  4. 試験説明・注意事項のアナウンス:試験官が禁止事項や解答手順を口頭で説明します。
  5. 試験開始:定刻になるとシステムまたは合図により試験が開始されます。
  6. 試験終了・退室:試験官の合図があるまで勝手に席を立ったり荷物を取ったりしてはいけません。回収作業がすべて完了した後に退室の指示が出ます。

試験官が現場で使うサバイバル中国語フレーズ

試験会場で試験官が頻繁に発する指示表現をまとめました。これらを聞き取れるようにしておくだけで、当日の不安を大幅に軽減できます。

中国語の指示フレーズピンイン日本語の指示内容
请出示护照和准考证。Qǐng chū shì hù zhào hé zhǔn kǎo zhèng.パスポートと受験票を提示してください。
请把手机关机,放到前面。Qǐng bǎ shǒu jī guān jī, fàng dào qián mian.携帯電話の電源を切り、前方に置いてください。
请核对电脑上的个人信息。Qǐng hé duì diàn nǎo shang de gè rén xìn xī.画面上の個人情報に間違いがないか照合してください。
戴上耳机,测试一下声音。Dài shang ěr jī, cè shì yí xià shēng yīn.ヘッドホンを装着し、音声テストをしてください。
考试期间不得离开座位。Kǎo shì qī jiān bù dé lí kāi zuò wèi.試験中は席を離れてはいけません。
时间到,请停止答题。Shí jiān dào, qǐng tíng zhǐ dá tí.時間です。解答をやめてください。
请不要动鼠标和键盘。Qǐng bú yào dòng shǔ biāo hé jiàn pán.マウスやキーボードに触れないでください。

困ったときに使える自己申告フレーズ

機器トラブルや体調不良が発生した場合は、静かに挙手して試験官に状況を伝えます。

試験当日のタイムライン
45〜60分前会場到着。敷地入口で准考证を提示
30〜45分前教室前でパスポートと准考证を照合入室
15〜30分前着席。机考はPCログインと音量テスト
開始直前試験官による注意事項アナウンス
定刻試験開始。終了指示まで席で待機

会場到着から試験終了までの当日の流れです。

成績照会と成績報告書の郵送・目的別計画

試験終了後の成績照会手順と、紙の成績証明書(成绩报告单:chéng jì bào gào dān)を確実に受け取るための要領を解説します。

オンラインでの成績照会手順

所定の照会開始日以降、中文考试服务网のトップページにある成绩查询(chéng jì chá xún・成績照会)欄から結果を確認できます。照会には以下の情報が必要です。

マイページにログインした状態であれば、成績管理メニューからも各科目の得点および総合得点を閲覧可能です。

成績報告書の郵送先設定と受取のコツ

中国国内で紙の成績証明書を受け取る場合、申込時または指定期間内に中国本土内の受取先住所を正確に設定しておく必要があります。

中国現地の宅配サービス(顺丰速运/SFエクスプレスなど)を利用して送付されることが一般的ですが、送付先住所の書き方には注意が必要です。

目的別の受験スケジューリング

受検目的によって、受検タイミングを逆算して計画を立てる必要があります。

受験目的留意点とスケジューリングの考え方
中国現地の大学・大学院進学出願締切の数ヶ月前までに成績証明書の原本が手元に必要。併願するHSKKの基準級も要確認
外国人工作許可証(就労ビザ)の加点ビザ申請や更新手続きの書類提出日より前に原本または電子認証が揃う日程を選定
留学中の学習成果測定・帰国準備中国を出国する日より前に現物受取が完了するよう、余裕を持った日程で受検

帰国日程が迫っている場合は、中国国内の知人に代理受取を頼んで日本へ転送してもらう手配を事前に行っておくと安心です。

成績報告書の受取先選びのコツ
🏢勤務先・大学

会社の住所や留学生弁公室を指定。代理受領しやすく最も確実。

🏠友人・知人宅

配達員からの確認電話に代理対応できる受取人の連絡先を登録。

🏨滞在先ホテル

退去後に届くトラブルを防ぐため原則回避。事前確認と部屋番号明記が必須。

中国国内で紙の成績証明書を確実に受け取るための注意点です。

※ 試験日・申込期限・料金などは年度や回によって変わります。最新の情報は、各試験・サービスの実施団体の公式サイトでご確認ください(この記事の最終確認日: 2026年10月9日)。

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理解度チェック

Q1. 中国本土でHSKを受験する際の口頭試験(HSKK)の運用ルールは?

  1. 筆記と口頭は必ず別日程で受験する
  2. 一定級以上で筆記とHSKKの併願が必須となる
  3. 口頭試験は日本国内でのみ選択可能である
  4. 希望者のみが口頭試験を追加できる
答えを見る

正解: B. 一定級以上で筆記とHSKKの併願が必須となる
中国本土では一定の級を受験する際、筆記と該当レベルの口頭試験が自動的に組み合わされ、同日に両方を受験する併願(セット受験)が基本方針となっています。

Q2. 中国でHSKを受験する際、身分証明書として使用するものは?

  1. 日本の運転免許証原本
  2. 日本の学生証原本
  3. パスポート原本
  4. パスポートのコピー
答えを見る

正解: C. パスポート原本
日本国籍者が中国本土で受験する場合、身分証明書は有効期限内のパスポート原本(护照原件)を使用する必要があり、コピーや免許証等は不可とされています。

Q3. PCで受験する「机考」の作文パートにおける利点は?

  1. 手書きのためトメやハネの誤りを防げる
  2. ピンイン入力で漢字変換候補から選択できる
  3. 問題用紙に自由に下線やメモを書き込める
  4. 文字数制限なしで自由に記述できる
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正解: B. ピンイン入力で漢字変換候補から選択できる
机考の最大の利点は、作文パートでピンイン入力(IME)が使えるため、キーボードからピンインを打つことで漢字変換候補から選べる点にあります。

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よくある質問

Q. 中国のHSKで日本のクレカ決済は使える?
中文考试服务网の決済では日本のクレジットカードが直接利用できないケースが多く、通常はAlipay(支付宝)やWeChat Pay(微信支付)、中国国内の銀行口座を通じた決済手段が求められます。
Q. HSKK(口頭試験)だけ免除して受験できる?
中国本土の試験運用では、一定級以上の筆記試験を申し込むと対応する口頭試験(HSKK)の同時受検が自動的に適用されるため、筆記試験のみを単独で受験することは原則としてできません。
Q. 机考(PC受験)で日本のJISキーボードは使える?
試験会場に設置されているパソコンは現地の中国語・英語標準キーボード(US配列準拠)です。キー配列や記号の位置が日本のJISキーボードと一部異なりますが、アルファベットのピンイン入力自体は同じ感覚で行えます。
Q. パスポートの更新中やビザ申請中でも受験可能?
当日はパスポートの原本提示が必須です。ビザ手続きなどで公安や領事館に預けていて手元に原本がない場合は受験室に入室できないため、パスポートが確実に手元にある日程を選んで出願してください。
Q. 受験票(准考证)はスマホ画面の提示でもいい?
スマートフォンの画面提示だけでは受験できません。必ず事前にA4サイズの紙に印刷した准考证の実物を持参して試験官に提示する必要があります。

2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部