モチタン辞典 › 読みもの › 中国語 › 中国語の「相槌を打つ」の言い方

相槌を打つ中国語の表現と実践フレーズ
中国語で「相槌を打つ」という動作を表す動詞は搭腔(dā qiāng/ダー チアン)や附和(fù hè/フー フー)を用い、日常会話で最も自然で無難な相槌そのものは嗯(en または èn/エン)や对(duì/ドゥイ)と言います。
会話では相手の話を遮らず、適切な間とバリエーションを意識して返すことが円滑なコミュニケーションの基本です。
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「相槌を打つ」の中国語動詞と違い
「相槌を打つ」という行為そのものを中国語の動詞で表す場合、文脈や感情のニュアンスによって単語を使い分ける必要があります。辞書的な直訳だけで選ぶと、相手に誤解を与える場合があるため注意が必要です。
主要な3つの動詞・慣用句
搭腔(dā qiāng/ダー チアン)は、相手の話に言葉を返す、相槌を打つという意味の口語表現です。日常会話で「彼は相槌も打たずに聞いている」というような中立的な事実を述べる際によく使われます。
附和(fù hè/フー フー)は、他人の意見に調子を合わせる、同調するというニュアンスを持ちます。単に話を聞いているだけでなく、「他人の意見に安易に従う」というやや否定的な意味合いを含む文脈でも用いられます。
随声附和(suí shēng fù hè/スェイ シャン フー フー)は成語で、「人の言葉にそのまま調子を合わせて相槌を打つ」「付和雷同する」という意味を表します。相手の意見に無批判に同調する様子を客観的または批判的に描写する際に適しています。
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| 中国語表現 | ピンイン・カタカナ | ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|---|
| 搭腔 | dā qiāng(ダー チアン) | 相手の言葉に相槌を打つ(中立) | 他一直听着,没有搭腔。(彼は相槌も打たず聞き続けていた。) |
| 附和 | fù hè(フー フー) | 他人の意見に調子を合わせる | 别盲目附和别人的意见。(他人の意見にやたらと同調するな。) |
| 随声附和 | suí shēng fù hè(スェイ シャン フー フー) | 人の言葉に調子を合わせて相槌を打つ(成語) | 大家都在随声附和。(みんな調子を合わせて相槌を打っている。) |
日常で即使える相槌の中国語一覧表
会話をスムーズに繋ぐための相槌フレーズを、カジュアルからフォーマル、同意から疑問まで体系的に整理しました。状況や相手に合わせて使い分けてみてください。
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| 表現 | ピンイン・カタカナ | ニュアンス・日本語訳 | 使う相手や場面 |
|---|---|---|---|
| 嗯 | en / èn(エン) | うん、ええ(聞いている合図) | 友人・家族・同僚など全般 |
| 对 | duì(ドゥイ) | そう、その通り | 友人・同僚・カジュアルな会話 |
| 是的 | shì de(シー デ) | はい、そうです | 丁寧。目上の人・ビジネス全般 |
| 原来如此 | yuán lái rú cǐ(ユエン ライ ルー ツー) | なるほど、そういうことか | 納得した時。やや改まった表現 |
| 这样啊 | zhè yàng a(ヂョー ヤン ア) | そうなんですね、そうなんだ | 新しい情報を得た時。親しい間柄 |
| 我明白了 | wǒ míng bai le(ウォー ミン バイ ラ) | 分かりました、理解しました | 指示や説明を聞いた時。仕事・私生活 |
| 就是说啊 | jiù shì shuō a(ジウ シー シュオ ア) | 本当それ、だよね | 強い共感。親しい友人同士 |
| 没错 | méi cuò(メイ ツオ) | 間違いありません、その通り | 事実の確認・確信を持った同意 |
| 我也觉得 | wǒ yě jué de(ウォー イエ ジュエ デ) | 私もそう思います | 意見への賛同。日常から仕事まで |
| 真的吗 | zhēn de ma(ヂエン ダ マ) | 本当ですか、マジで? | 驚きや意外性を示したい時 |
| 不会吧 | bú huì ba(ブー フイ バ) | まさか、ありえない | 信じられない話を聞いた時 |
| 然后呢 | rán hòu ne(ラン ホウ ネ) | それで?、それから? | 相手に続きを促す相槌 |
| 好的 | hǎo de(ハオ デ) | 承知しました、分かりました | ビジネス・依頼を承諾する場面 |
| 可不是嘛 | kě bú shì ma(クー ブー シー マ) | まったくその通り(口語) | 親しい間柄での深い同調 |
場面別の中国語相槌フレーズと対話例
実際の会話では、声調や文脈を意識して相槌を使い分けることが自然なコミュニケーションへの第一歩です。場面ごとのミニ対話例を参考にしてください。
1. 友人との雑談(共感・促し)
友人の話に共感したり、先を促したりする場面です。
A: 昨天那家新开的餐厅味道真不错。
Zuó tiān nà jiā xīn kāi de cān tīng wèi dào zhēn bú cuò.
(昨日オープンしたあの新しいレストラン、本当に美味しかったよ。)
B: 就是说啊,我也觉得那里的菜特别地道。然后呢,你们还去了哪里?
Jiù shì shuō a, wǒ yě jué de nà lǐ de cài tè bié dì dào. Rán hòu ne, nǐ men hái qù le nǎ lǐ?
(だよね!私もあそこの料理はすごく本場らしいと思ってた。それで?そのあとどこ行ったの?)
A: 后来我们去喝了奶茶。
Hòu lái wǒ men qù hē le nǎi chá.
(そのあとミルクティーを飲みに行ったんだ。)
2. 驚きの事実を聞いたとき
相手の報告に対して驚きを示す相槌です。声調の抑揚をやや大げさにすると感情がよく伝わります。
A: 听说王老师下个月要辞职去留学了。
Tīng shuō Wáng lǎo shī xià ge yuè yào cí zhí qù liú xué le.
(王先生、来月辞職して留学するらしいよ。)
B: 真的吗?不会吧,上周他还说要负责新项目呢。
Zhēn de ma? Bú huì ba, shàng zhōu tā hái shuō yào fù zé xīn xiàng mù ne.
(本当ですか?まさか、先週新しいプロジェクトを担当するって言っていたのに。)
A: 消息已经确认了,大家都挺惊讶的。
Xiāo xi yǐ jīng què rèn le, dà jiā dōu tǐng jīng yà de.
(すでに確認された情報で、みんなかなり驚いているよ。)
3. 納得・理解を示すとき
事情を説明されて理解が深まった場合の相槌です。原来如此(yuán lái rú cǐ/ユエン ライ ルー ツー)を使うと知的な納得感が表現できます。
A: 这台机器必须先按绿色按钮预热三分钟才能启动。
Zhè tái jī qì bì xū xiān àn lǜ sè àn niǔ yù rè sān fēn zhōng cái néng qǐ dòng.
(この機械はまず緑のボタンを押して3分予熱しないと起動しないんだ。)
B: 原来如此,难怪刚才一直开不了机。我明白了。
Yuán lái rú cǐ, nán guài gāng cái yì zhí kāi bù liǎo jī. Wǒ míng bai le.
(なるほど、だからさっきずっと電源が入らなかったんですね。分かりました。)
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ビジネスで使える丁寧な相槌とマナー
仕事の場や目上の人との会話では、カジュアルな嗯(en)や对(duì)の多用は避け、フォーマル度の高い言葉を選びます。
敬語・丁寧表現としての相槌
好的(hǎo de/ハオ デ)は相手の指示や要望に対して「承知しました」「了解しました」という意味で最も頻繁に使われます。ビジネスチャット(WeChatやDingTalkなど)の返信としても標準的です。
是的(shì de/シー デ)は相手の質問や確認に対して「はい、その通りでございます」と改まって肯定する相槌です。上司や取引先からの確認には对(duì)単体ではなく是的(shì de)を用いるのが適切です。
明白(míng bai/ミン バイ)または我明白了(wǒ míng bai le/ウォー ミン バイ ラ)は、指示内容や業務プロセスの説明を受けた際に「理解いたしました」と明確に伝える表現です。
ビジネス対話例
上司: 这份资料需要今天下午三点前发给客户确认。
Zhè fèn zī liào xū yào jīn tiān xià wǔ sān diǎn qián fā gěi kè hù què rèn.
(この資料、今日の午後3時までにクライアントへ送付して確認を取る必要があります。)
部下: 好的,明白。我核对完数据后马上发送。
Hǎo de, míng bai. Wǒ hé duì wán shù jù hòu mǎ shàng fā sòng.
(承知いたしました。データを確認し次第、すぐに送信いたします。)
指示や要望に「承知しました」と返す表現。チャット返信でも標準的。
確認に対し「はい、その通りです」と改まって肯定する相槌。
指示内容や説明を受けた際に「理解いたしました」と明確に伝える。
指示や確認など状況に応じてフォーマルな表現を使い分けます。

「对对对」の連発をやめる言い換え法
日本人学習者が無意識にやってしまいがちなのが、相手の話を聞きながら「对对对(duì duì duì)」と3回以上連続で発声することです。
ネイティブにはどう聞こえるか
日本語の「はいはいはい」「そうそうそう」という感覚で对对对を小刻みに連発すると、ネイティブスピーカーには「話を早く終わらせてほしい」「適当に聞き流している」「急かされている」という印象を与えてしまう危険があります。
親しい間柄で強い共感を込めてテンポよく言う場合を除き、ビジネスや丁寧な会話では避けるのが賢明です。
ワンランク上の言い換え表現
「对」を連発したくなったら、以下のような語彙に置き換えることで、落ち着いた知的な印象を与えられます。
- 没错(méi cuò/メイ ツオ):「その通りです」と論理的に同調する。
- 确实(què shí/チュエ シー):「確かに」「おっしゃる通りです」と相手の意見の妥当性を認める。
- 我也这么认为(wǒ yě zhè me rèn wéi/ウォー イエ ヂョー マ レン ウェイ):「私もそのように考えております」と自分の見解として同意する。
- 您说得对(nín shuō de duì/ニン シュオ デ ドゥイ):「おっしゃる通りです」と相手(敬称)を立てる。
論理的な肯定
- 没错(その通りです)
- 确实(確かに)
自己の見解・敬意
- 我也这么认为(私もそう考えます)
- 您说得对(おっしゃる通りです)
連発を避けて知的な表現に置き換えることで落ち着いた印象を与えます。
日中の相槌文化の違いと注意点
日本語と中国語では、会話中の「相槌を打つ頻度」や「相槌の持つ役割」に明確な文化差が存在します。
相槌の頻度の違い
日本語の会話では、相手が1文話すごとに「うん」「ええ」「はい」と細かく相槌を打つことが「親身に聞いている」という礼儀とされます。しかし、中国語圏では話し手の発言中に細かく声を挟むと、「話を遮られた」「途中で口を挟まれた」と感じる人が少なくありません。
中国語では、相手が話を一区切り終えるまでは、うなずき(目線と表情)を中心にして静かに聞き、文末の句点に達したタイミングで嗯(en)や好的(hǎo de)としっかり言葉を返すのが自然なマナーです。
声調によるニュアンス変化の注意
嗯の発音は声調によって意味が大きく変わるため注意が必要です。
- 嗯(èn/第4声):明確な肯定や承諾。「うん」「分かった」。
- 嗯(en/軽声):相手の話を聞いている合図。「ええ」。
- 嗯?(én/第2声):疑問や聞き返し。「えっ?」「何?」。
- 嗯……(ěn/第3声):考え込む様子。「うーん……」。
肯定のつもりで第2声を使うと、「え?何言ってるの?」と聞き返す失礼なニュアンスになるため、しっかり声調を意識して発声しましょう。
日本語の会話
- 1文ごとに細かく相槌を打つ
- こまめな声掛けが親身な礼儀とされる
- 話し手の発言中にも声を挟むことが多い
中国語の会話
- 発言中に声を挟むと遮られたと感じやすい
- 話の一区切りまではうなずき中心で聞く
- 文末に達した段階で言葉をしっかり返す
日本語と中国語では相槌を挟むタイミングや受け取られ方が異なります。
よくある質問
- Q. 中国語で相槌を打つ頻度は日本より少ないですか?
- はい、一般的に中国語圏の会話では日本よりも相槌の頻度は少なめです。話の途中で小刻みに声を出すと話を遮られたと感じられることがあるため、話が一通り終わるまでは頷きで聞き、文末で言葉を返すのが自然です。
- Q. 中国語で「OK」は相槌として使えますか?
- 日常会話やチャット、同僚との業務連絡で「OK」は非常によく使われます。ただし、目上の人や顧客への正式な報告では「好的」や「明白」を使うのが適切です。
- Q. 相槌を打たれた相手への自然な返し方は?
- 相手が「原来如此」や「这样啊」と相槌を打ってくれたら、「所以呢……(それでですね……)」と話を続けたり、「有什么问题随时问我(質問があればいつでも聞いてください)」などと返すと自然です。
- Q. 「うんうん」と2回重ねて言うのは不自然ですか?
- 親しい間柄で「嗯,嗯」と軽く2回頷きながら言う程度であれば自然です。ただし、早口で何度も繰り返すとぞんざいな印象になるため、ゆっくり1回「嗯」と発音するのが基本です。
2026年10月15日更新・モチタン辞典編集部