「無駄」はフランス語で何と言う?
「無駄」をフランス語で表す際、最も一般的なのは形容詞の inutile です。「無駄な努力」「無駄遣い」のように名詞として「もったいない浪費」を表す場合は gâchis を使います。また、「無用性」という抽象的な性質そのものを指したいときは女性名詞の inutilité を選びます。状況や品詞に応じて使い分けることが大切です。
使い分け
- inutile
「役に立たない」「不要な」という意味の形容詞です。無駄な行為や不要な物などを表す最も日常的で幅広い表現です。
C'est inutile de s'énerver.
イライラしても無駄です。
- gâchis
資源、時間、才能などが生かされず「もったいない状態」を表す名詞です。浪費や台無しにされた状況に怒りや落胆を込めて使います。
Quel gâchis de temps !
なんて時間の無駄なんだ!
- inutilité
役立たないことや無価値さという抽象的な性質を表す名詞です。改まった文脈や議論などで客観的に述べる際に好まれます。
Il a compris l'inutilité de cette démarche.
彼はこの手続きの無駄さを理解した。
よくある間違い
✕ C'est gâchis.
○ C'est du gâchis.
gâchis は名詞なので、無冠詞ではなく部分冠詞を伴って c'est du gâchis とします。
✕ faire un inutile
○ perdre son temps
inutile は形容詞のため単体で「無駄をする」とは言えません。文脈に応じた動詞表現を用います。
「無駄」のよくある質問
Q. 「無駄足を踏む」はどう言う?
Q. 「無駄遣い」はどう言う?
inutile
意味
- 形 無駄
- 形 無用
- 形 役に立たない
例文
Il est inutile d'insister.
しつこくするのは無駄だ。
Cette explication est inutile pour moi.
この説明は私にとって無駄だ
コアイメージ
作用や結果に何の貢献もしない状態
関連語
使い方
類義語との違い
inutile: 作用や結果に何の貢献もしない、行っても無意味な状態
superflu: 必要以上に余計で、なくても問題が起きない状態
vain: 行為や努力が結果につながらず、報われない状態
futile: 重要性が低く、したところで意味がほとんどない状態
inefficace: 期待した効果を生まず、望む結果を出せない状態
フランス語での定義
語源
ラテン語 utilis(役立つ)に否定接頭辞 in- が付いて生じた形容詞
コラム
- 直接相手に「inutile」と言うと失礼に聞こえる場合があり、やわらかい表現がよく使われる

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gâchis
意味
- 男性名詞 無駄
- 名 浪費
- 名 台無し
例文
コアイメージ
価値あるものが無駄に失われて、残るものがほとんどない状態
関連語
使い方
類義語との違い
gâchis: 価値あるものや機会が無駄になってなくなってしまう状態
gaspillage: 物や時間をむだに使うこと
perte: もともとあったものや可能性が失われること
フランス語での定義
Nom désignant une perte inutile ou un résultat gâché; on emploie souvent l'expression « un gâchis de ... » pour préciser ce qui a été perdu.
語源
gâchis は動詞gâcher(台無しにする)からの派生名で、古フランス語形を経て近代フランス語で名詞化された点が語源上の特徴である
コラム
- 文法的には可算名詞として扱われることが多く、「un gâchis de temps」「un gâchis d'argent」のように de で具体を続ける表現に慣れると自然に使える
例文
コアイメージ
行為や物事が効果や成果を生まず、役に立たないと感じられること
関連語
使い方
類義語との違い
inutilité: 行為や物事が効果や成果を生まず、役に立たないと感じられる状態
gaspillage: 時間や資源、金銭などを無駄に使ってしまうこと
inefficacité: 方法や手段が期待した効果を出さないこと
フランス語での定義
inutilité (nom) : Caractère ou état de ce qui n'apporte aucun résultat utile et reste sans utilité.
語源
ラテン語の utilis(役立つ)に否定の in- が付いた形が古仏語を経て -ité で抽象名詞化した語で「無益さ」を表す
コラム
- 日常会話では c'est inutile や ça ne sert à rien のような短い否定表現の方が多く、inutilité は書き言葉や抽象的な議論で使われやすい