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中国語「是…的」構文の使い方と強調ルール

中国語「是…的」構文の使い方と強調ルール

中国語の是…的(shì...de)構文は、「すでに起きた事柄」を前提として、その「いつ(時間)」「どこで(場所)」「どのように(方法)」「誰と・なぜ(主体・動機)」という詳細な情報を強調して伝える文法です。過去の出来事そのものを報告するのではなく、事実の付帯状況に焦点を当てる点が最大の特徴です。

初級読む時間 約6分「特殊文型(把構文・被構文・存現文ほか)」3/7✓ 読んだ項目

この項目のポイント

先に読むと分かりやすい: 動詞述語文の構造と目的語の配置中国語の「了」の用法と使い分け

「是…的」構文の基本ルールと成立条件

是…的(shì...de)構文を使うには、必ず満たすべき条件が2つあります。1つ目は「その動作や出来事がすでに実現・完了していること」、2つ目は「話者と聞き手の双方がその事実をすでに知っていること」です。

例えば「私は中国へ行きました」という事実そのものを初めて伝える場合は了(le)を用いて報告します。一方で、聞き手が「あなたが中国へ行った」ことをすでに把握しており、「いつ行ったのか」「どうやって行ったのか」を話題にする場合に是…的を用います。

強調したい要素の直前に是(shì)を置き、文末または動詞の後に的(de)を配置します。

「是…的」構文の成立条件

文を使う前に2つの成立条件を満たしているか確認しましょう。

強調できる4大要素:時間・場所・方法・動機

是…的構文で強調される主な情報は「時間」「場所」「手段・方法」「動機・目的」の4つです。強調したい語句が是の直後に来ます。

1. 時間の強調

我是昨天来的。(Wǒ shì zuótiān lái de.)
私が来たのは昨日です。

2. 手段・方法の強調

他是坐飞机去的。(Tā shì zuò fēijī qù de.)
彼は飛行機で行ったのです。

3. 場所の強調

我们是在大学认识的。(Wǒmen shì zài dàxué rènshi de.)
私たちが知り合ったのは大学(の中)です。

4. 動機・目的の強調

他是来学习中文的。(Tā shì lái xuéxí Zhōngwén de.)
彼が来た目的は中国語を勉強するためです。

「是…的」で強調できる4大要素
強調できる4要素

時・場所

  • 時間(我是昨天来的)
  • 場所(我们是在大学认识的)

手段・理由

  • 手段・方法(他是坐飞机去的)
  • 動機・目的(他是来学习中文的)

是の直後に置くことで、4種類の付帯情報を強調できます。

肯定・否定・疑問の語順パターン一覧

是…的構文の文型パターンは規則的です。否定文では否定詞の不是(bú shì)を用います。文末に了(le)を重ねて使うことは原則としてありません。

表は横にスクロールできます →

文種基本語順例文日本語訳
肯定文主語 + 是 + 強調部分 + 動詞 + 的我是昨天来的。私が来たのは昨日です。
否定文主語 + 不是 + 強調部分 + 動詞 + 的我不是昨天来的。私が来たのは昨日ではありません。
一般疑問文肯定文 + 吗?你是昨天来的吗?あなたが来たのは昨日ですか。
反復疑問文主語 + 是不是 + 強調部分 + 動詞 + 的?你是不是昨天来的?あなたが来たのは昨日なのですか。

否定文では「出来事自体が起きなかった」のではなく、「その条件(昨日、飛行機など)ではなかった」という意味になります。

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「是」の省略ルールと注意点

日常会話において、肯定文の是(shì)はしばしば省略されます。主語の直後に強調部分を直接置き、文末に的(de)だけを残す形でも、同じ強調の意味を表すことができます。

我昨天来的。(Wǒ zuótiān lái de.)
私は昨日来たのです。

他坐飞机去的。(Tā zuò fēijī qù de.)
彼は飛行機で行ったのです。

ただし、以下の2つのケースでは是を省略できません。
1. 否定文:不是…的の是は絶対に省略できません(*我没昨天来的、とは言えません)。
2. 主語そのものを強調する場合:動作の主体を強調する「是他告诉我的(彼が私に教えてくれたのだ)」のような文では、文頭の是を省略することはできません。

「是」の省略ルールと注意点
⭕肯定文は省略可

我昨天来的のように、日常会話で是は省けます。

❌否定文は省略不可

不是…的の是は絶対に省略できません。

⚠️主語強調は省略不可

是他告诉我的のように文頭に来る是は省けません。

肯定文では省略可能ですが、省略できない2つのケースに注意しましょう。

目的語がある場合の「的」の位置

動詞が目的語(名詞)を伴う場合、助詞的(de)を置く位置には2通りのパターンがあります。

パターンA:文末に置く(一般的)

目的語の後に的を置く語順です。口語で最も頻繁に用いられます。

他是在北京买这件衣服的。(Tā shì zài Běijīng mǎi zhè jiàn yīfu de.)
彼がこの服を買ったのは北京です。

パターンB:動詞の直後、目的語の前に置く

目的語が特定の名詞(代名詞や具体的な事物)である場合、動詞と目的語の間に的を割り込ませることができます。

他是在北京买的这件衣服。(Tā shì zài Běijīng mǎi de zhè jiàn yīfu.)
彼がこの服を買ったのは北京です。

どちらの語順も文法的に正しく意味の差もほぼありませんが、初級学習者はまず安定して使えるパターンA(文末配置)を身につけるのが確実です。

目的語がある時の「的」の位置

パターンA(文末)

  • 動詞+目的語+的の語順
  • 口語で最も頻繁に用いられる
  • 初級学習者におすすめ
  • 例:他是在北京买这件衣服的

パターンB(動詞直後)

  • 動詞+的+目的語の語順
  • 目的語が特定の事物などの場合
  • 動詞と目的語の間に割り込む
  • 例:他是在北京买的这件衣服

文末に置くパターンAと、動詞直後に割り込ませるパターンBがあります。

完了の「了」との使い分け方

日本人学習者が最も混同しやすいのが、過去の動作を表す了(le)との違いです。焦点がどこにあるかで見分けます。

我昨天买了一本书。(Wǒ zuótiān mǎi le yì běn shū.)
私は昨日、本を1冊買いました。

この文の焦点は「本を買った」という新しい出来事の報告です。そのため完了の了を用います。

这本书是我昨天买的。(Zhè běn shū shì wǒ zuótiān mǎi de.)
この本は、私が昨日買ったものです。

一方、こちらの文では「本を買った」ことは既知の事実であり、「いつ買ったのか(昨日)」という付帯情報に焦点を当てています。すでに発生した事実の条件を詳しく説明・質問したいときは、了ではなく必ず是…的構文を選択します。

確認問題(5問)

  1. 「是…的」構文を使って「彼が来たのは昨日です」と表現する場合、空所に入る語として正しいものはどれですか。 他( )昨天来的。

    答えと解説

    正解: 是
    「是…的」構文では、強調したい要素(ここでは「昨日」という時間)の直前に「是」を置きます。

  2. 「是…的」構文の否定文として文法的に正しいものはどれですか。

    答えと解説

    正解: 我不是昨天来的。
    「是…的」構文の否定文は「主語 + 不是 + 強調部分 + 動詞 + 的」の形をとります。「没」や単なる「不」での否定はできません。

  3. 肯定文における「是」の省略について、正しい説明はどれですか。

    答えと解説

    正解: 日常会話の肯定文では「是」を省略できる場合がある
    日常会話の肯定文では「是」はしばしば省略されます。ただし否定文や主語そのものを強調する文頭の「是」は省略できません。

  4. 目的語「这件衣服」を伴う「他是在北京买这件衣服的」という文で、「的」の位置を変えた正しい文はどれですか。

    答えと解説

    正解: 他是在北京买的这件衣服。
    目的語がある場合、「的」を文末に置くパターンのほかに、動詞の直後かつ目的語の前に割り込ませるパターン(买的这件衣服)があります。

  5. 完了の「了」と強調の「是…的」の使い分けに関する説明として、誤っているものはどれですか。

    答えと解説

    正解: 聞き手にとって全く新しい出来事を報告するときに「是…的」を用いる
    「是…的」構文は話者と聞き手の双方がその事実をすでに知っていることが成立条件です。新しい出来事そのものを報告する際は「了」を用います。

よくある質問

Q. 「是…的」構文で「了」を一緒に使えますか?
原則として併用できません。「是…的」構文はすでに事柄の実現を前提としているため、完了を表す「了」を文末に重ねると重複となり誤りになります。
Q. 未来の出来事にも「是…的」構文は使えますか?
使えません。「是…的」構文はすでに実現・成立した過去の出来事に対してのみ使います。未来の予定を強調したい場合は「要」や「会」など別の助動詞を用います。
Q. 会話で「是」が聞こえないことが多いのはなぜですか?
肯定文では「是」の省略が頻繁に起こるためです。文末に「的」が残っていれば「是…的」構文と同じ強調の意味を表しています。ただし否定文の「不是」は省略できません。

2026年9月28日更新・モチタン辞典編集部

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