モチタン辞典 › 読みもの › スペイン語 › スペイン語挨拶の音声・発音

スペイン語挨拶音声とカタカナ一覧!日常会話の基本
スペイン語の挨拶は、語頭のHを発音しない万能表現¡Hola!(オラ/こんにちは)と、時間帯に応じたBuenos días(ブエノス・ディアス/おはよう)、Buenas tardes(ブエナス・タルデス/こんにちは)、Buenas noches(ブエナス・ノーチェス/こんばんは・おやすみなさい)の4つが基本骨格です。
質問文や感嘆文では文頭に逆疑問符や逆感嘆符を添える正書法があり、相手との距離感に応じて親称と敬称を使い分けます。
スペイン語挨拶音声ですぐ聴く基本表現10選
スペイン語の会話は、顔を合わせた瞬間の短い一言から始まります。スペイン語圏では、店舗に入るときやエレベーターで乗り合わせたときでも、無言でやり過ごさずに挨拶を交わす習慣が根付いています。
まずは使用頻度が最も高い基本の10フレーズを確認しましょう。スペイン語の表記では、感嘆文の冒頭に ¡ (逆感嘆符)、疑問文の冒頭に ¿ (逆疑問符)を置く表記規則があります。
基本表現の発音記号、カタカナ読み、日本語の意味は次の通りです。カタカナ表記は現地の音にできるだけ近づけていますが、母音をハッキリと短く発声することがスペイン語らしく聞こえる重要なコツです。
表は横にスクロールできます →
| スペイン語 | カタカナ読み | 日本語訳 | 主な使用場面 |
|---|---|---|---|
| ¡Hola! | オラ | やあ、こんにちは | 一日中いつでも使える万能の挨拶 |
| Buenos días | ブエノス・ディアス | おはようございます | 起床時から昼食前(13〜14時頃)まで |
| Buenas tardes | ブエナス・タルデス | こんにちは | 昼食後から日没・夕食前まで |
| Buenas noches | ブエナス・ノーチェス | こんばんは、おやすみなさい | 日没以降の挨拶、就寝時の別れの言葉 |
| ¿Cómo estás? | コモ・エスタス | 元気ですか?調子はどう? | 友人・家族など親しい間柄への問いかけ |
| Muy bien, gracias. | ムイ・ビエン、グラシアス | とても元気です、ありがとう | 調子を尋ねられたときの定番の返答 |
| Mucho gusto | ムーチョ・グスト | はじめまして、よろしく | 初対面時の挨拶(男女共通) |
| Por favor | ポル・ファボール | お願いします、どうぞ | 依頼時や注文時の丁寧な添え言葉 |
| Muchas gracias | ムーチャス・グラシアス | どうもありがとうございます | 感謝を伝える基本表現 |
| ¡Adiós! | アディオス | さようなら | 別れ際の挨拶(長期間会わない場合含む) |
スペイン語の ¡Hola!(オラ/やあ、こんにちは)は、英語の「Hello」や「Hi」に相当し、時間帯を問わず24時間使えます。語頭の h は発音しない規則があるため、「ホラ」ではなく「オラ」と明瞭に発音します。
親しい友人同士だけでなく、街の商店やカフェに入店する際にも ¡Hola, buenos días!(オラ、ブエノス・ディアス/こんにちは、おはようございます)のように重ねて使うのが自然です。
次の疑問言葉だけでなく握手やハグなど現地の立ち振る舞いも知りたい方は、スペインの挨拶の仕方とマナーを参考にしてみてください。
時間帯で使い分けるスペイン語挨拶音声と活用
スペイン語圏では、太陽の動きや食事のタイミングに合わせて時間帯の挨拶を明確に切り替えます。日本語の「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」と対応していますが、切り替わる時刻の感覚が日本とはやや異なる点に注意が必要です。
朝の挨拶:Buenos días(起床後〜昼食前)
朝一番の挨拶は Buenos días(ブエノス・ディアス/おはようございます)です。ここで使われている día(ディア/日)は男性名詞であるため、形容詞も男性複数の buenos(ブエノス/良い)になります。
スペイン語圏、特にスペイン本国では昼食の時間が14時〜15時頃と遅いため、正午を過ぎても昼食を食べるまでは Buenos días(ブエノス・ディアス/おはようございます)と挨拶するのが一般的です。ビジネスシーンでも午前中の商談やメールの冒頭で最も多用されます。
午後の挨拶:Buenas tardes(昼食後〜日没)
昼食を終えた後から日没までの時間は Buenas tardes(ブエナス・タルデス/こんにちは)を用います。tarde(タルデ/午後・夕方)は女性名詞なので、形容詞も女性複数の buenas(ブエナス/良い)に形が変わります。
夏のスペインなど緯度が高い地域では21時過ぎまで明るい日もありますが、基本的には14時前後の昼食後から夕方・日没にかけての時間帯を担当する表現です。店頭やオフィスへの訪問時にも落ち着いた敬意を示すことができます。
夜の挨拶:Buenas noches(日没後〜就寝)
日が沈んで夜の時間帯に入ると Buenas noches(ブエナス・ノーチェス/こんばんは、おやすみなさい)を使います。noche(ノーチェ/夜)も女性名詞であるため、形容詞は女性複数の buenas(ブエナス/良い)です。
この表現は夜に会ったときの「こんばんは」という挨拶だけでなく、夜間に別れる際の「さようなら」、ベッドに入るときの「おやすみなさい」という3つの役割を兼ね備えています。文脈によって出会いと別れの両方で機能する便利なフレーズです。
表は横にスクロールできます →
| 表現 | 名詞の性 | 使用時間帯の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Buenos días | 男性名詞(día) | 起床後〜13:30頃(昼食前) | 形容詞が buenos になる点に注意 |
| Buenas tardes | 女性名詞(tarde) | 14:00頃〜日没(夕食前) | 昼食を境に切り替わる |
| Buenas noches | 女性名詞(noche) | 日没後〜就寝 | 出会いの挨拶と就寝の挨拶を兼ねる |
| Buenas | — | 終日(カジュアル) | 時間帯挨拶を短縮した口語表現 |
親しい間柄のカジュアルな会話では、時間帯を問わず単に ¡Buenas!(ブエナス/どうも、こんにちは)と省略して声をかける光景も日常的によく見られます。
食事や太陽の動きに合わせて3つの挨拶を使い分けます。
体調を尋ねる挨拶と返答の定番パターン
スペイン語圏のコミュニケーションでは、挨拶の直後に相手の健康や近況を尋ねるのが礼儀です。単に ¡Hola!(オラ/こんにちは)で終わらせず、「調子はどう?」と尋ね、それに対して自分の状態を返して相手にも聞き返すまでが1つのセットになっています。
相手の調子を尋ねる表現
相手との関係性に応じて表現を使い分けます。友人や同僚など親しい間柄には親称(tú)を使い、目上の人や顧客には敬称(usted)を使います。
- ¿Cómo estás?(コモ・エスタス/お元気ですか?調子はどう?):親しい相手(tú)に対する最も標準的な問いかけです。
- ¿Cómo está?(コモ・エスタ/お元気ですか?):目上の人や初対面の相手(usted)に対する丁寧な問いかけです。動詞の語尾から s が抜けます。
- ¿Qué tal?(ケ・タル/調子はどう?元気?):相手を選ばずに使える万能の砕けた表現です。英語の「How's it going?」に近く、日常会話で頻出します。
- ¿Cómo te va?(コモ・テ・バ/どう順調?調子はどう?):物事の進行具合を含めて相手の様子を尋ねる親しい表現です。
返答のバリエーション
相手から調子を尋ねられたら、まずは自分の状態を伝え、続けて感謝と相手への聞き返しを添えます。
表は横にスクロールできます →
| 返答フレーズ | カタカナ読み | 日本語訳 | ニュアンス |
|---|---|---|---|
| Muy bien, gracias. | ムイ・ビエン、グラシアス | とても元気です、ありがとう | 最も前向きで標準的な返答 |
| Bien, ¿y tú? | ビエン、イ・トゥ | 元気だよ、君は? | 親しい相手へ聞き返す基本形 |
| Bien, ¿y usted? | ビエン、イ・ウステッ | 元気です、あなたは? | 目上の人へ丁寧に聞き返す形 |
| Todo bien. | トド・ビエン | 万事順調です、すべて順調 | 日常的に非常によく使われる表現 |
| Más o menos. | マス・オ・メノス | まあまあです、ぼちぼちです | 良くも悪くもない中間的な状態 |
| Así, así. | アシー、アシー | まあまあです | ややパッとしない状態を表す |
| No muy bien. | ノ・ムイ・ビエン | あまり良くないです | 体調不良やトラブルがある場合 |
聞き返す際の ¿Y tú?(イ・トゥ/君は?)の y は「イ」と発音し、「〜と」「そして」を意味する接続詞です。目上の人に対しては ¿Y usted?(イ・ウステッ/あなたは?)と返します。最後の d は母音を伴わず、舌先を上の前歯の裏に当てて息を止めるように軽く発音します。
体調不良を具体的に伝える表現は、病院・体調のスペイン語会話フレーズで詳しく解説しています。
出会いから別れ・感謝まで必須の日常会話表現
初対面の自己紹介、感謝やお礼の伝え方、トラブル時の謝罪、そして別れ際の挨拶まで、日常で直面する場面ごとの必須フレーズを整理しました。
初対面の挨拶と自己紹介
初めて会う人との挨拶では、握手を交わしながら以下の表現を用います。
- Mucho gusto.(ムーチョ・グスト/はじめまして、お会いできて光栄です):話者の性別に関係なく使える表現です。短く Mucho gusto と言うだけで十分に丁寧です。
- Encantado.(エンカンタード/はじめまして):話者が男性の場合に使います。「お目にかかれて嬉しいです」という意味です。
- Encantada.(エンカンターダ/はじめまして):話者が女性の場合に使います。話者自身の性別によって語尾が -o から -a に変化する文法規則があります。
- Me llamo Taro.(メ・ジャーモ・タロウ/私の名前はタロウです):自己紹介の基本形です。「LL」は地域により「ジャ」「リャ」「ヤ」のように発音されます。
感謝・お礼・依頼の表現
相手に親切にされた際や、店舗でサービスを受けた際に欠かせない表現です。
- Gracias.(グラシアス/ありがとう):感謝の基本です。
- Muchas gracias.(ムーチャス・グラシアス/どうもありがとうございます):より深い感謝を示します。
- De nada.(デ・ナーダ/どういたしまして):感謝に対する最も標準的な返答です。直訳は「何でもありません」です。
- No hay de qué.(ノ・アイ・デ・ケ/どういたしまして、お気になさらず):丁寧で改まった響きを持つ返答表現です。
- Por favor.(ポル・ファボール/お願いします、どうぞ):何かを頼むときや、カフェで注文する際に文末に添えます。
謝罪と呼びかけの表現
道を通りたいときや、店員を呼び止めるとき、誤ってぶつかってしまった場合の使い分けです。
- Perdón.(ペルドン/すみません、失礼):軽く人にぶつかったときや、会話を遮るとき、くしゃみをした際などに使います。
- Disculpe.(ディスクルペ/すみません、失礼ですが):見知らぬ人や店員に声をかける際の丁寧な呼びかけです。相手が親しい間柄なら Disculpa(ディスクルパ)になります。
- Lo siento.(ロ・シエント/ごめんなさい、申し訳ありません):自分の非を認めて深く謝罪するときや、相手の不幸に同情を示す際に使います。
別れ際の挨拶
再会の予定や時間帯に合わせて表現を選択します。
表は横にスクロールできます →
| 表現 | カタカナ読み | 日本語訳 | 使い分けの基準 |
|---|---|---|---|
| ¡Hasta luego! | アスタ・ルエゴ | またあとで、またね | 当日中または近い将来に再会する予定がある場合 |
| ¡Hasta pronto! | アスタ・プロント | また近いうちに | 近日中に会う約束がある場合 |
| ¡Hasta mañana! | アスタ・マニャーナ | また明日 | 翌日顔を合わせることが確定している場合 |
| ¡Nos vemos! | ノス・ベモス | またね、また会おう | 若者や友人間で極めてよく使われる口語表現 |
| ¡Que tengas un buen día! | ケ・テンガス・ウン・ブエン・ディア | 良い一日を! | 親しい相手(tú)への朝・日中の別れ言葉 |
| ¡Que tenga un buen día! | ケ・テンガ・ウン・ブエン・ディア | 良い一日をお過ごしください | 目上の相手(usted)への別れ言葉 |
| ¡Adiós! | アディオス | さようなら | 決定的な別れ、または長期間会わない別れ |
hasta(アスタ/〜まで)の語頭の h も無音です。日常会話では ¡Adiós! よりも ¡Hasta luego! や ¡Nos vemos! の方が頻繁に使われます。
¡Adiós! は永久の別れのような重いニュアンスを含むことがあるため、日常的な退勤時などには ¡Hasta mañana!(また明日)などを選ぶのが無難です。

スペイン語日常会話音声で学ぶ実践ダイアログ
単発の挨拶フレーズだけでなく、挨拶から始まって近況報告や用件へつながる一連の会話の流れを把握することが実践力を高める近道です。ここでは実際の日常生活で遭遇する3つの代表的なシチュエーションを対話形式で確認します。
ダイアログ1:街中で偶然友人と会ったときの会話
友人同士の親しい間柄(tú)でのやり取りです。テンポよく互いの状態を確かめ合います。
- Carlos: ¡Hola, Elena! ¿Qué tal?(オラ、エレナ!ケ・タル?/やあ、エレナ!元気?)
- Elena: ¡Hola, Carlos! Muy bien, ¿y tú? ¿Cómo te va?(オラ、カルロス!ムイ・ビエン、イ・トゥ?コモ・テ・バ?/やあ、カルロス!すごく元気よ、君は?調子はどう?)
- Carlos: Todo bien, gracias. Voy al trabajo ahora.(トド・ビエン、グラシアス。ボイ・アル・トラバホ・アオラ/万事順調だよ、ありがとう。今から仕事に行くところなんだ。)
- Elena: Entiendo. ¡Que te vaya bien! ¡Hasta luego!(エンティエンド。ケ・テ・バジャ・ビエン!アスタ・ルエゴ!/そうなんだ。いってらっしゃい、うまくいきますように!またね!)
- Carlos: ¡Gracias! ¡Nos vemos!(グラシアス!ノス・ベモス!/ありがとう!また会おう!)
ダイアログ2:カフェやバールでの入店・注文時の会話
店員とお客の間で交わされる、自然で礼儀正しいやり取りです。
- Camarero: ¡Buenas tardes! ¿Qué desea tomar?(ブエナス・タルデス!ケ・デセア・トマール?/こんにちは!何をお召し上がりになりますか?)
- Cliente: Buenas tardes. Un café con leche, por favor.(ブエナス・タルデス。ウン・カフェ・コン・レチェ、ポル・ファボール/こんにちは。カフェラテを1つお願いします。)
- Camarero: Muy bien. ¿Algo más?(ムイ・ビエン。アルゴ・マス?/かしこまりました。他に何かありますか?)
- Cliente: No, nada más, gracias. ¿Cuánto es?(ノ、ナーダ・マス、グラシアス。クアント・エス?/いいえ、それだけです、ありがとう。おいくらですか?)
- Camarero: Son dos euros. Aquí tiene.(ソン・ドス・エウロス。アキ・ティエネ/2ユーロです。どうぞ。)
- Cliente: Muchas gracias. ¡Hasta luego!(ムーチャス・グラシアス。アスタ・ルエゴ!/どうもありがとうございます。失礼します!)
ダイアログ3:ビジネスや初対面での丁寧な挨拶
敬称(usted)を用いたフォーマルなやり取りです。会議や訪問先で信頼感を与える受け答えです。
- Sr. Gómez: Buenos días. ¿Es usted el señor Tanaka?(ブエノス・ディアス。エス・ウステッ・エル・セニョール・タナカ?/おはようございます。タナカ様でいらっしゃいますか?)
- Tanaka: Sí, soy Tanaka. Mucho gusto en conocerle.(シー、ソイ・タナカ。ムーチョ・グスト・エン・コノセールレ/はい、タナカです。お目にかかれて光栄です。)
- Sr. Gómez: El gusto es mío. Encantado. ¿Cómo está usted?(エル・グスト・エス・ミオ。エンカンタード。コモ・エスタ・ウステッ?/こちらこそ光栄です。はじめまして。お加減はいかがですか?)
- Tanaka: Muy bien, gracias a Dios. ¿Y usted?(ムイ・ビエン、グラシアス・ア・ディオス。イ・ウステッ?/とても順調です、おかげさまで。あなたはいかがですか?)
- Sr. Gómez: Muy bien también. Bienvenido a nuestra oficina.(ムイ・ビエン・タンビエン。ビエンベニード・ア・ヌエストラ・オフィシーナ/私もとても元気です。弊社のオフィスへようこそ。)
日常会話の音声練習では、一文ごとに立ち止まらずに相手の台詞に対する相づちや表情を含めて通しで練習することが大切です。
挨拶から会話を広げたい方は、スペイン語会話の総合ガイドを参考にしてください。
旅行や日常の様々な場面で役立つ表現は、スペイン語の日常会話フレーズにまとめています。
日本人がつまずく発音とアクセントの急所
スペイン語は基本的にローマ字読みに近い発音体系を持っているため、日本人にとって比較的発音しやすい言語とされています。しかし、日本語の母音・子音の感覚のままで読むと現地で聞き取ってもらえない落とし穴がいくつか存在します。
1. 語頭・語中の「H」は完全に無音
最も重要なルールは、スペイン語の H は発音しないということです。息を吐き出す音すら出しません。
英語学習の癖で「ホラ」と言ってしまうと現地では不自然に聞こえます。常にHが存在しないものとして直後の母音から発声してください。
2. アクセント記号(ティルデ)と強勢の規則
スペイン語の単語には強勢(アクセント)を置く厳格な規則があります。母音の上に付く斜めの線 ´ (アセント/ティルデ)がある場合は、例外なくその母音を強く高く発音します。
- 記号がある単語:días(ディアス)、estás(エスタス)、adiós(アディオス)
- 母音または n, s で終わる単語:後ろから2番目の音節を強く発音します。例:tardes(タルデス)、noches(ノーチェス)
- 子音(n, s 以外)で終わる単語:最後の音節を強く発音します。例:favor(ファボール)
3. 「R」の単音と巻き舌の二重「RR」
スペイン語の R には、舌先を上あごに1回だけ弾く単音と、激しく震わせる巻き舌音(多振動音)があります。
| 文字・位置 | 発音の方法 | 該当する単語の例 |
|---|---|---|
| 語中の単一の r | 舌先を上の前歯の付け根に1回だけ軽く当てる | gracias(グラシアス)、pero(ペロ/しかし) |
| 語頭の r | 舌先を小刻みに震わせる巻き舌音 | rápido(ラピド/速い) |
| 語中の rr | 舌先を連続して振動させる強い巻き舌音 | perro(ペッロ/犬) |
巻き舌が苦手な場合は、日本語の「サッポロラーメン」と素早く言うときの「ラ」の直前の口の形を意識し、息を舌先と上あごの隙間に強く吹き抜く練習を重ねると自然に震えるようになります。
4. 「B」と「V」の混同と発音
スペイン語では、文字の b と v を音として区別しません。どちらも同じ子音として扱われます。語頭にあるときは日本語のバ行のように唇を閉じて破裂させ(例:Buenos[ブエノス]、Vamos[バモス])、母音に挟まれた語中では唇を完全に閉じずに隙間から息を出す柔らかい音(摩擦音)になります。英語のように下唇を噛む必要はありません。
記号(´)が付いた母音を例外なく強く高く発音する。
後ろから2番目の音節を強く発音する(tardesなど)。
n・s以外の子音で終わる場合、最後の音節を強く読む。
単語の綴りの終わり方や記号の有無で強く読む位置が決まります。
次の疑問地域ごとの音の傾向まで整理したい場合は、スペインと中南米の発音違いもあわせて確認しておくと理解が深まります。
親称と敬称の使い分けと中南米との地域差
スペイン語で円滑にコミュニケーションを取るためには、相手との社会的距離感を表す「人称」の使い分けと、国ごとの地域差を理解しておく必要があります。
親称(tú)と敬称(usted)の明確な境界線
スペイン語の「あなた」には親称の tú(トゥ)と敬称の usted(ウステッ)の2種類があり、動詞の活用形が根本から変化します。
表は横にスクロールできます →
| 対象相手 | 人称代名詞 | 元気ですか? | 良い一日を! |
|---|---|---|---|
| 友人・同僚・家族・年下 | tú | ¿Cómo estás? | ¡Que tengas un buen día! |
| 初対面・目上・顧客・高齢者 | usted | ¿Cómo está? | ¡Que tenga un buen día! |
スペイン本国では近年、初対面や店舗でも比較的早い段階から tú を使うカジュアル化が進んでいますが、中南米諸国(メキシコやコロンビアなど)では初対面や店員に対して敬称の usted を維持する丁寧な言葉遣いが好まれる傾向にあります。
迷った場合は usted から入り、相手から Puedes tutearme.(プエデス・トゥテアールメ/タメ口でいいですよ)と言われてから tú に切り替えるのが安全です。
スペイン本国と中南米の挨拶の違い
同じスペイン語圏であっても、国や地域によって好まれる挨拶のスラングや表現が異なります。
- メキシコ:¿Qué onda?(ケ・オンダ/調子はどう?、何が起きてる?)が若者を中心に日常会話で広く使われます。英語の「What's up?」に相当します。
- アルゼンチン:¿Cómo andás?(コモ・アンダス/調子はどう?)のように、独特の代名詞体系(vos)に基づく動詞活用が挨拶にも反映されます。
- コロンビア:¿Qué más?(ケ・マス/最近どう?他には何かある?)が気軽な挨拶として多用されます。
- スペイン本国:¿Qué tal?(ケ・タル)や ¡Buenas!(ブエナス)が日常の街中で圧倒的な頻度で飛び交います。
旅行や出張の際は、まずは全地域で通用する標準的な ¡Hola! や ¿Cómo está? を使いこなし、慣れてきたら現地固有の表現を取り入れていくと現地の人々と打ち解けやすくなります。
スペイン本国
- ¿Qué tal?
- ¡Buenas!
メキシコ
- ¿Qué onda?
アルゼンチン
- ¿Cómo andás?
コロンビア
- ¿Qué más?
地域によって日常会話でよく使われる砕けた挨拶が異なります。
次の疑問人称だけでなく単語や文法の地域差も知りたいときは、スペインと中南米のスペイン語違いで全体像をつかめます。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 時間帯の挨拶で「Buenos」を使う表現はどれですか?
- Buenos días
- Buenos tardes
- Buenos noches
- Buenos hasta
Q2. 女性が初対面で「はじめまして」と言うときの表現は?
- Encantado
- Encantada
- De nada
- Lo siento
答えを見る
正解: B. Encantada
「はじめまして」は話者の性別で語尾が変わり、話者が女性の場合はEncantada、男性の場合はEncantadoを用います。
Q3. スペイン語の文字「H」の発音に関する正しい説明は?
- 常に強く息を吐いて発音する
- 語頭にあるときだけ発音する
- 英語のHと同じように発音する
- 語頭や語中に関わらず完全に無音である
答えを見る
正解: D. 語頭や語中に関わらず完全に無音である
スペイン語のHは発音しない規則があり、語頭・語中に関係なく無音で、直後の母音から発声します。
スペイン語のフレーズは、話して覚えよう。会話アプリ「モチスピ」スペイン語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
よくある質問
- Q. スペイン語で朝の挨拶は何時まで使えますか?
- Buenos días は起床後から昼食を食べるまで使われます。スペイン語圏では昼食が14時頃になることが多いため、正午を過ぎても13時台までは Buenos días と挨拶するのが一般的です。
- Q. Holaの発音で「ホラ」と言ってはいけませんか?
- スペイン語の語頭のHは発音しない規則があるため、必ず「オラ」と発音します。息を吐き出して「ホラ」と発音すると不自然に聞こえるため、母音のOから明瞭に発声してください。
- Q. 初対面で使うEncantadoとEncantadaの違いは?
- 話者自身の性別によって語尾が変わります。自分が男性なら Encantado、自分が女性なら Encantada と言います。相手の性別ではなく、自分自身の性別に合わせる点に注意が必要です。
- Q. 日常会話でBuenos díasを短縮した言い方はありますか?
- 親しい間柄や街の店舗などでは、単に Buenas と省略して声をかける表現が非常によく使われます。朝昼夜の時間帯を問わず挨拶代わりとして機能する便利な口語表現です。
- Q. ¿Cómo estás?と¿Qué tal?の違いは何ですか?
- ¿Cómo estás? は「元気ですか?」という丁寧な近況の問いかけで、友人に対して使います。¿Qué tal? は「調子どう?」という万能の砕けた表現で、相手を選ばずより気軽に交わされます。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部