モチタン辞典 › 読みもの › スペイン語 › スペイン語で美味しいの言い方

スペイン語で美味しいを伝える基本フレーズと使い分け
スペイン語で「美味しい」を伝える最も自然で万能な表現は、Está rico.(エスタ・リコ/美味しいです)と、感嘆して言う¡Qué rico!(ケ・リコ/美味しい!)です。
まずはこの2つを覚えれば、スペインでも中南米でも食事の感想をしっかりと伝えられます。さらに状況や相手に合わせて単語を選び分けられるようになると、会話がより豊かになります。
スペイン語で美味しいを伝える基本の2大フレーズ
スペイン語圏で食事を楽しむとき、最も頻繁に耳にし、かつ自分でも使いやすいのがEstá rico.(エスタ・リコ/美味しいです)と¡Qué rico!(ケ・リコ/なんて美味しいの!)という2つのフレーズです。文法的な仕組みと発音の要点から確認しましょう。
日常会話で一番使われるEstá rico
Está rico.(エスタ・リコ)は、状態を表す動詞estar(エスタール)の三人称単数形であるestá(エスタ)に、「味覚が良い」「豊かな」という意味を持つ形容詞rico(リコ)を組み合わせた形です。目の前にある特定の料理を一口食べて「これ、美味しい!」と言いたいときは、この表現が最適です。
カタカナで表記すると「エスタ・リコ」となりますが、発音のコツはアクセントの位置にあります。Estáは語尾の「タ」にアクセント記号が付いているため、「エスタッ」と語尾を強く発音します。
一方のricoは最初の「リ」にアクセントを置きます。「r」の音は舌先を軽く弾くか、可能であれば軽く巻き舌にすると、ぐっとネイティブらしい響きになります。
感情を込めて伝える¡Qué rico!
感動した瞬間にとっさに出る「わぁ、美味しい!」「うまい!」というニュアンスを伝えたいときは、感嘆詞¡Qué...!(ケ…)を用いた¡Qué rico!(ケ・リコ)を使います。動詞を省略した短いフレーズのため、バルでタパスを口にした瞬間や、家庭料理を出された最初の一口にぴったりです。
発音する際は、前のめりに「ケ・リーコ!」と抑揚をつけ、「リ」を少し長めに伸ばすように言うと、料理への感動が相手にダイレクトに伝わります。友人同士のフランクな場はもちろん、レストランで給仕をしてくれたスタッフに対しても失礼にならず、好意的な感想として快く受け取ってもらえます。
Está rico.
- 動詞 está + 形容詞 rico の構成
- 目の前の料理を一口食べて伝える
- 「エスタッ」の語尾を強く発音
- 日常会話で最もよく使われる基本形
¡Qué rico!
- 感嘆詞 ¡Qué...! を用いた短い形
- 感動した瞬間の「わぁ、美味しい!」
- 「ケ・リーコ!」と抑揚をつけて発音
- 友人同士や店員に対しても快く通じる
日常会話で使いやすい2つの表現の文法とニュアンスの違いです。
次の疑問口に出して気持ちを伝えたいときは、カタカナ読みから一歩進めるスペイン語の発音のルールとコツを合わせて確認してみてください。
食事の流れに合わせた「美味しい」の表現
食事の席では、「食べる前」「食事の最中」「食後」というそれぞれのタイミングで、使われる言葉が変化します。一連の流れに合わせた自然な表現を身につけておくと、同席者や料理人とのコミュニケーションが円滑になります。
食べる前の表現:「美味しそう」
運ばれてきた料理の見た目が素晴らしいときや、キッチンから良い香りが漂ってきたとき、日本語では「美味しそう!」と言います。スペイン語では、視覚と嗅覚で動詞を使い分けます。
- Se ve rico.(セ・ベ・リコ/美味しそうに見える、見た目が美味しそう)
- Se ve delicioso.(セ・ベ・デリシオソ/とても美味しそうに見える)
- Huele rico.(ウエレ・リコ/美味しそうな良い匂いがする)
- Huele bien.(ウエレ・ビエン/いい香りがする)
料理がテーブルに置かれた瞬間に¡Uy, se ve rico!(ウイ、セ・ベ・リコ/わあ、美味しそう!)と声をかけると、作ってくれた人や運んできてくれた店員への素敵な合図になります。
料理の匂いを褒めるときは動詞oler(オレール/匂いがする)を変化させてHuele rico.と言います。スペイン語の「h」は発音しないため、「フエレ」ではなく「ウエレ」と読みます。
食事中の表現:「とても美味しい」
食べている最中に「本当に美味しい」と強調したいときは、副詞muy(ムイ/とても)を前に置きます。
- Está muy rico.(エスタ・ムイ・リコ/とても美味しいです)
- Está muy bueno.(エスタ・ムイ・ブエノ/とても美味しいです)
さらに感情を強めたいときは、語尾を伸ばして¡Está buenísimo!(エスタ・ブエニシモ)のように後述する最上級を使うのも効果的です。
食後の表現:「美味しかった」「ごちそうさま」
食事が終わり、お皿を下げてもらう際や会計をするときには、動詞estarを過去形に変えて「美味しかった」と伝えます。スペイン語の過去表現には点過去と線過去の2種類があり、どちらも使われます。
- Estuvo rico.(エストゥボ・リコ/美味しかったです[点過去])
- Estaba rico.(エスタバ・リコ/美味しかったです[線過去])
- Todo estuvo muy rico.(トド・エストゥボ・ムイ・リコ/全部とても美味しかったです)
- Muchas gracias, todo delicioso.(ムチャス・グラシアス、トド・デリシオソ/ごちそうさまでした、どれも美味でした)
スペイン語には日本語の「ごちそうさまでした」に直訳で一致する単語はありません。そのため、Muchas gracias, estuvo todo riquísimo.(どうもありがとうございました、すべて最高に美味しかったです)のように、感謝の言葉と過去形の「美味しかった」をセットにして伝えるのが通例です。
食べる前・食事中・食後の各タイミングに応じた代表的なフレーズです。
美味しいを表す5大単語の違いと使い分け
スペイン語には「美味しい」を表す代表的な単語が5つ存在します。それぞれのニュアンスやフォーマル度を把握して使い分けることで、料理への敬意や感想の解像度を高めることができます。
| 単語 | 主なニュアンス | 適した場面 |
|---|---|---|
| Rico(リコ) | 親しみやすい「美味しい」、味の良さ全般 | 日常会話、家庭料理、バル、カフェ |
| Bueno(ブエノ) | ストレートな「うまい」、質の良さ | カジュアルな会話、スペイン本国の日常会話 |
| Delicioso(デリシオソ) | 豊かな味わい、やや改まった「美味しい」 | 少し改まった席、特別なディナー、丁寧な感想 |
| Sabroso(サブローソ) | 風味豊か、だしの効いた深みのある旨味 | 煮込み料理、スープ、味付けがしっかりした料理 |
| Exquisito(エクスキシート) | 洗練された「極上の」「絶品の」 | 高級レストラン、おもてなしの席、最上級の賛辞 |
1. Rico(リコ)
最も汎用性が高く、口語で広く愛されている単語です。本来は「豊かな」という意味ですが、味覚に対して使うと「美味しい」になります。食べ物だけでなく飲み物にも使えます。
2. Bueno(ブエノ)
英語の「good」に相当し、「良い」を意味する基本単語です。動詞estarとセットでEstá bueno.(エスタ・ブエノ)と表現すると、「美味しい」「いける」という意味になります。男性同士の気さくな会話や、日常的な軽食の場で非常によく使われます。
3. Delicioso(デリシオソ)
英語の「delicious」と同語源の単語です。響きが美しく、丁寧で上品な響きを持っています。家庭に招かれた際に料理を褒めるときや、落ち着いたレストランでの食事にぴったりです。
4. Sabroso(サブローソ)
「味」「風味」を意味する名詞sabor(サボール)から派生した言葉です。単に甘い・辛いだけでなく、スパイスの調和や肉や野菜の旨味がしっかり染み出ている料理に対して、「味わい深い」「コクがある」というニュアンスで使われます。
5. Exquisito(エクスキシート)
5つの中で最もフォーマル度が高く、格式の高い表現です。フランス料理やスペインの星付きレストランなど、特別な技法で作られた料理に対して「極上の味わいですね」と敬意を込めて称賛する際に用いられます。
スペイン語のフレーズは、話して覚えよう。会話アプリ「モチスピ」スペイン語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
スペインと中南米の地域差と強調・最上級表現
スペイン語は話される地域によって好まれる語彙に違いがあります。「美味しい」という表現にも、スペイン本国と中南米諸国との間で顕著な地域的傾向が見られます。
地域差:スペイン本国と中南米の好みの違い
スペイン本国では、日常の味の感想としてEstá bueno.(エスタ・ブエノ)が好んで使われます。バルなどで同僚や友人と飲食する際、「これうまいね!」と言う感覚でEstá bueno.やEstá bien bueno.が頻出します。
もちろんスペインでもEstá rico.は問題なく通じますが、耳にする頻度としてはbuenoが目立ちます。
一方、メキシコ、コロンビア、ペルー、アルゼンチンなどの中南米諸国では、ricoが圧倒的な支持を得ています。食事中に「美味しい!」と言うときは、大人から子どもまで¡Qué rico!やEstá bien rico.を口にします。
中南米でbuenoを使うと、文脈によっては「まずくはない(食べられるレベル)」と控えめな肯定に取られることもあるため、素直に美味しさを伝えたいときはricoを使うのが無難です。
最上級の接尾辞「-ísimo」で感動を最大化する
「言葉にならないほど美味しい!」という強い感動を伝えるには、形容詞の語尾に絶対最上級の接尾辞-ísimo(イシモ)を付けます。
- bueno → buenísimo(ブエニシモ/最高に美味しい)
- rico → riquísimo(リキシモ/この上なく美味しい、絶品)
- delicioso → deliciosísimo(デリシオシシモ/極めて美味)
ricoに-ísimoを付ける際は、発音の「キ」の音を保つために綴りがcからquに変化し、riquísimoとなります。一口食べて目を丸くしながら¡Está riquísimo!(エスタ・リキシモ!)と発言すると、シェフやホストは心から喜んでくれます。
スペイン本国
- Está bueno. が好まれる
- 「これうまいね!」とバル等で頻出
- Está bien bueno. もよく使われる
- Está rico. も通じるが bueno が優勢
中南米諸国
- rico が圧倒的な支持を得ている
- 大人から子どもまで ¡Qué rico!
- Está bien rico. も頻出
- bueno は「まずくはない」と取られることも
地域によって好まれる基本フレーズのニュアンスの違いです。

次の疑問食の表現以外にもボキャブラリーや文法の違いを知りたい方には、中南米とスペインのスペイン語違いの解説も役に立ちます。
バル・レストランで役立つ実践ダイアログ
スペインや中南米の飲食店では、食事の途中にウェイターがテーブルを訪れ、「お味はいかがですか?」と確認してくる文化が定着しています。スマートに受け答えできるよう、実践的なやり取りを確認しておきましょう。
店員からの声かけへの受け答え例
食事中にスタッフがやってきて、次のように尋ねられることがよくあります。
Camarero(店員): ¿Qué tal está todo?(ケ・タル・エスタ・トド/お料理の味はいかがですか?)
Cliente(客): ¡Todo riquísimo, muchas gracias!(トド・リキシモ、ムチャス・グラシアス/全部とても美味しいです、ありがとうございます!)
また、食べ終わったお皿を下げるタイミングでは、次のような会話が交わされます。
Camarero: ¿Le ha gustado la comida?(レ・ア・グスタード・ラ・コミダ/お料理はお口に合いましたか?)
Cliente: Sí, me ha encantado. Estaba todo delicioso.(シ、メ・ア・エンカンタード。
エスタバ・トド・デリシオソ/はい、とても気に入りました。どれも美味でした。)
短く返答したいときは、笑顔で¡Muy rico, gracias!(ムイ・リコ、グラシアス)と答えるだけでも十分好印象です。
現地の「美味しい」を表すジェスチャー
言葉が出ないほど口の中に料理が入っているときや、少し離れた厨房のコックに感想を伝えたいときは、ジェスチャーが威力を発揮します。
スペイン語圏で広く通じるのは、片手の親指、人差し指、中指の先をすぼめて合わせ、自分の唇に一度当てたあと、指先をパッと前方に開きながら離す動作です。
これは「極上だ」「最高にうまい」という賞賛の意を表します。また、指先を頬に当てて軽くひねる仕草(イタリア由来ですがスペイン語圏の一部でも使われます)や、親指を立てるサムズアップの合図も好意的なサインとして通じます。
旅行や食事で使える会話の流れを広く確認したいときは、スペイン語会話の総合ガイドを参考にしてください。
入店から会計までの詳しいやり取りは、レストラン・食事の注文のスペイン語会話フレーズで確認できます。
次の疑問高級店や改まった席で失礼のないよう丁寧にお願いしたいときは、スペイン語の敬語表現と使い方を覚えておくと安心です。
味覚の表現とお腹の満腹度を伝えるフレーズ
美味しいという感想に加えて、どのような味付けなのかを具体的に描写できると、食卓での会話が弾みます。味覚を表す基本的な形容詞を整理します。
| スペイン語 | カタカナ読み | 意味 |
|---|---|---|
| Dulce | ドゥルセ | 甘い |
| Salado | サラード | 塩辛い、しょっぱい |
| Picante | ピカンテ | 辛い(唐辛子・スパイス) |
| Ácido | アシド | 酸っぱい |
| Amargo | アマルゴ | 苦い |
| Suave | スアベ | マイルドな、あっさりした |
| Fuerte | フエルテ | 味が濃い、パンチがある |
これらの形容詞も動詞estarと組み合わせて使います。例えばEstá un poco picante, pero muy rico.(エスタ・ウン・ポコ・ピカンテ、ペロ・ムイ・リコ/少し辛いですが、とても美味しいです)のように表現できます。
満腹度を伝える表現:「お腹いっぱいです」
料理をたくさん勧められた際、「もう食べられません」と丁寧に断りたいときに欠かせないのが満腹のフレーズです。話す人の性別によって語尾が変わる点に注意してください。
- 男性が言う場合:Estoy lleno.(エストイ・ジェノ / エストイ・リェノ/お腹いっぱいです)
- 女性が言う場合:Estoy llena.(エストイ・ジェナ / エストイ・リェナ/お腹いっぱいです)
- 強調する場合:Estoy llenísimo / llenísima.(エストイ・ジェニシモ / ジェニシマ/お腹がはちきれそうです)
断る際は、Muchas gracias, pero ya estoy lleno/a. Estuvo delicioso.(ありがとうございます、でももうお腹いっぱいです。とても美味しかったです)と笑顔で付け加えると、相手の気分を害さずに食事を終えることができます。
口に合わなかったときのトラブル回避表現
どうしても味が口に合わなかったり、塩分が強すぎたりしたときに、ストレートに「まずい(Está malo)」と言うと角が立ちます。やんわりと伝える表現を覚えておくと安心です。
- Está un poco salado para mí.(エスタ・ウン・ポコ・サラード・パラ・ミ/私には少し塩辛いです)
- No es mucho de mi gusto.(ノ・エス・ムチョ・デ・ミ・グスト/あまり私の好みではありません)
- Tiene un sabor un poco fuerte.(ティエネ・ウン・サボール・ウン・ポコ・フエルテ/少し味が濃い[個性が強い]ですね)
文法解説:性数一致のルールとserとestarの違い
スペイン語を学ぶ人が疑問に抱きやすいのが、「料理の名前が女性名詞のときは語尾を-aに変えるべきか」という点と、「動詞serと動詞estarのどちらを使うべきか」という点です。混乱を防ぐための基準を解説します。
料理名に合わせた性数一致(ricoかricaか)
スペイン語の形容詞は、修飾する名詞の性別(男性・女性)と数(単数・複数)に一致させる規則があります。主語を明示する場合や、特定の料理を指していることが明らかな場合は、形を変化させます。
- La paella está rica.(ラ・パエージャ・エスタ・リカ/パエリア[女性名詞単数]は美味しい)
- Las tapas están ricas.(ラス・タパス・エスタン・リカス/タパス[女性名詞複数]は美味しい)
- El jamón está rico.(エル・ハモン・エスタ・リコ/生ハム[男性名詞単数]は美味しい)
- Los tacos están ricos.(ロス・タコス・エスタン・リコス/タコス[男性名詞複数]は美味しい)
ただし、日常会話で目の前の料理を指して「美味しい!」と相づちのように言う場合、主語を意識せず慣用句としてEstá rico.や¡Qué rico!と男性単数形のまま言っても、文脈上何の問題もなく通じます。
厳密な文法としては名詞に合わせるのが自然ですが、とっさの場面ではEstá rico.で統一しても失礼には当たりません。
動詞serを使うとどうなるのか
スペイン語には「〜である」を表す動詞にser(セール)とestar(エスタール)の2つがあります。味を褒めるときにserを使ってEs rico.(エス・リコ)やEs bueno.(エス・ブエノ)と言うと、ニュアンスが変わります。
- estarを使う場合(Está rico.): いま目の前で食べているその料理の「一時的な状態」を指し、「(この料理が)美味しい」という意味になります。感想を言うときは必ずこちらを使います。
- serを使う場合(Es rico. / Es bueno.): その食べ物が本来持っている「普遍的な性質」を表します。例えば「チョコレートは一般的に美味しい(El chocolate es rico.)」や、「オリーブオイルは体に良い(El aceite de oliva es bueno para la salud.)」という文脈で使われます。
食事の席で感想を述べる際は、常にestarを選択することを意識してください。
estar(Está rico.)
- 目の前の料理の一時的な状態を指す
- 「(この料理が)美味しい」という意味
- 食事中に味の感想を言うときは必ずこちら
ser(Es rico. / Es bueno.)
- その食べ物が本来持っている性質を指す
- 一時的な味の感想とは異なるニュアンス
味を表現する際の estar と ser が持つニュアンスの違いです。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 料理の匂いが美味しそうなとき、嗅覚を使って表現するフレーズはどれ?
- Se ve rico.
- Huele rico.
- Está rico.
- Sabe rico.
答えを見る
正解: B. Huele rico.
料理の匂いを褒めるときは、動詞olerを変化させた「Huele rico.」を使います。
Q2. 煮込み料理など旨味やコクがある料理に適した「美味しい」を表す単語は?
答えを見る
正解: A. Sabroso
Sabrosoは風味や旨味が染み出た料理に「味わい深い・コクがある」と伝える単語です。
Q3. 食事の席で目の前の料理を「美味しい」と感想を述べる際の正しい動詞は?
- 普遍的な性質を表すserを使う
- 一時的な状態を表すestarを使う
- 過去の習慣を表す動詞を使う
- 常に動詞を省略して話す
答えを見る
正解: B. 一時的な状態を表すestarを使う
目の前で食べている料理の一時的な状態を指して味の感想を言うときはestarを使います。
スペイン語で美味しいを伝える定番慣用句と料理の腕前を褒める表現
スペイン語圏では、単に形容詞を口にするだけでなく、文化的な慣用表現や料理人への直接的な賛辞を使うことで、より親しみと感謝を込めて美味しさを伝えられます。
指まで舐めたい美味しさを表す決まり文句
料理があまりにも美味しく、夢中で食べてしまう様子を表す定番の慣用句が ¡Está para chuparse los dedos!(エスタ・パラ・チュパルセ・ロス・デドス/指まで舐めちゃうほど美味しい!)です。パエリアや骨付き肉、タパスなどを手やスプーンで豪快に味わい、大満足した場面でネイティブが笑顔でよく口にします。
家庭や招待先で「料理上手ですね」と称賛する
知人の家やホームステイ先で手料理を振る舞われた際は、味の感想とともに料理の腕前そのものを褒めると大変喜ばれます。
- Cocinas muy bien.(コシナス・ムイ・ビエン/お料理がとても上手ですね。)
- Tienes muy buena mano para la cocina.(ティエネス・ムイ・ブエナ・マノ・パラ・ラ・コシナ/料理の腕前が素晴らしいですね。)
- Todo tiene un sabor casero delicioso.(トド・ティエネ・ウン・サボール・カセロ・デリシオソ/どれも家庭的な温かい味でとても美味しいです。)
tener buena mano(料理のセンスがある・腕が良い)は日常会話で頻出するこなれた言い回しです。
人に使うと意味が変わる?BuenoとRicoの注意点
料理の感想として日常的に使われる bueno や rico ですが、主語に「人」を置く場合は意味合いが大きく変化するため注意が必要です。
人に対して使う「Está bueno / buena」のスラング的意味
食べ物に対して Está bueno. と言うと「美味しい」ですが、人に対して Él está bueno. や Ella está buena. と表現すると、「容姿が魅力的だ」「体が引き締まっていてセクシーだ」という口語スラングになります。親しい友人同士で魅力的な人物を噂する場面なら通じますが、レストランの給仕係や初対面の人に向けて口にすると不作法に聞こえる恐れがあります。
人に対して使う「Es bueno / buena」との違い
一方、動詞 ser を用いて Es una buena persona. や Es muy bueno. と言った場合は、「親切である」「性格が良い」という内面的な人柄を称賛する意味になります。
Ricoを人に使う場合のニュアンス
同様に rico も人に対して Es rico. と言えば「お金持ち・裕福である」を意味し、中南米の口語で Está rico / rica. を人に使うと、bueno と同様に肉体的な魅力を指す表現になります。食事の席では「目の前の料理」を指している文脈を明確に保つことが誤解を防ぐポイントです。
旅先ですぐ使えるスペイン語の美味しい場面別カンペ表
スペインや中南米のレストラン・バルで、スマホを見ながらそのまま声に出せる場面別のカンペ一覧です。食事の流れに合わせて活用してください。
| シチュエーション | スペイン語フレーズ | カタカナ発音 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| 料理が届いたとき | ¡Se ve delicioso! | セ・ベ・デリシオソ | 美味しそう! |
| 一口食べた瞬間 | ¡Qué rico! | ケ・リコ | 美味しい! |
| 店員に味を聞かれたとき | Todo está riquísimo. | トド・エスタ・リキシモ | 全部すごく美味しいです。 |
| 一番のお気に入りを伝える | Este plato es mi favorito. | エステ・プラト・エス・ミ・ファボリート | この料理が一番気に入りました。 |
| お皿を下げてもらうとき | Estuvo todo perfecto. | エストゥボ・トド・ペルフェクト | すべて最高に美味しかったです。 |
| お腹いっぱいの合図 | Estoy lleno / llena. | エストイ・ジェノ / ジェナ | お腹がいっぱいです。 |
よくある質問
- Q. 一番短い「美味しい」の言い方は?
- 動詞を省いた感嘆表現の¡Rico!(リコ)や¡Qué rico!(ケ・リコ)です。一口食べてすぐに感想を伝えたいときに最適で、ネイティブも非常によく使います。
- Q. 女性名詞の料理でもEstá ricoで通じますか?
- 通じます。文法的には女性名詞パエリアならEstá ricaとなりますが、目の前の料理全般を指して「美味しい」と述べる慣用句として、男性形のまま使っても違和感なく伝わります。
- Q. スペインで「うまい!」と男っぽく言うには?
- スペイン本国では¡Está bueno!(エスタ・ブエノ)や¡Qué bueno!(ケ・ブエノ)が気さくで親しみやすい表現として多用されます。より強調するなら¡Buenísimo!が使われます。
- Q. お水やジュースが美味しいときもRicoで良い?
- ジュースやワイン、スープなどの飲み物にもEstá ricoは使えます。ただし単なる水の場合は「美味しい」というよりEstá fresca(冷たくて美味しい)と表現することが一般的です。
- Q. 「ごちそうさまでした」は何と言えばいい?
- 直訳の単語はないため、感謝と味の感想を合わせてMuchas gracias, todo estuvo muy rico.(ごちそうさまでした、全部とても美味しかったです)と伝えるのが自然です。
- Q. 招待先で手料理を作ってくれた人に「料理上手ですね」と伝えるには?
- Cocinas muy bien.(コシナス・ムイ・ビエン/料理がとても上手ですね)や、料理の腕前があることを表すTienes muy buena mano para la cocina.(ティエネス・ムイ・ブエナ・マノ・パラ・ラ・コシナ)と伝えると、家庭的で自然な褒め言葉になります。
- Q. 人に対して「Está bueno」や「Está rico」を使うとどういう意味になりますか?
- 料理ではなく人に対して「Está bueno / buena」や「Está rico / rica」を使うと、口語スラングで「容姿がセクシーである」「スタイルが魅力的だ」という意味になります。誤解を避けるため、食事の場では料理を主語にして話すよう意識しましょう。
2026年9月30日更新・モチタン辞典編集部