モチタン辞典 › 読みもの › スペイン語 › 「欲しい」のスペイン語

「欲しい」のスペイン語表現!Quieroの使い方と丁寧な言い回し

「欲しい」のスペイン語表現!Quieroの使い方と丁寧な言い回し

スペイン語で「欲しい」を伝える最も基本の表現は、動詞 querer(ケレール:欲する)を「私」の形に変えた Quiero(キエロ)です。後ろに欲しい物の名前を置いて「Quiero + 名詞」とするだけで、「〜が欲しいです」「〜をください」と相手に明確に意思を伝えられます。

基本はQuiero+名詞!「〜が欲しい」の基本構文

スペイン語で「欲しい」と自分の希望を伝えるときは、動詞 querer(ケレール:欲する・望む)の主語が「私(Yo)」の形である Quiero(キエロ)を使います。

スペイン語では動詞の語形変化によって主語が分かるため、日常会話では主語の Yo(ジョ/私)を省略して単に Quiero から話し始めるのが自然です。

最もシンプルで基本となる文型は「Quiero + 名詞」です。欲しい名詞をそのまま続けるだけで、身の回りのあらゆる希望を表現できます。

日常会話でよく使う基本例文

欲しい物の前に不定冠詞 un(ウン:男性名詞単数)や una(ウナ:女性名詞単数)を添えると、「コーヒーを1杯」「ビールを1本」のように自然な数量感が出ます。

また、指を指しながら「これが欲しい」と言いたいときは、指示代名詞の esto(エスト:これ)を組み合わせて Quiero esto. と言えば確実に意図が通じます。

否定形にする場合は、動詞の直前に no(ノ)を置いて No quiero nada.(ノ キエロ ナダ/何も欲しくありません)や No quiero esto.(ノ キエロ エスト/これは欲しくありません)と表現します。セールスを断りたいときや不要なものを断る際にも大変役立つフレーズです。

「〜が欲しい」の基本文型
Quiero+欲しい名詞

Quiero un café.コーヒーが1杯欲しいです。

Quieroの直後に欲しい名詞を続けるだけで希望を表現できます。

旅行や買い物で即使える実践注文フレーズと対話例

海外旅行のレストランやカフェ、現地のスーパー・市場では、完璧な文を作ろうと悩む必要はありません。状況に合わせて短くスマートに伝えるための実践フレーズを身につけておくと、ストレスなく買い物が楽しめます。

店頭で一番簡単な「名詞 + Por favor」

実は、店舗での注文時に最も頻繁に使われているのは、欲しい名詞に por favor(ポル ファボール:お願いします/英語のplease)を添えるだけの表現です。動詞を使わなくても十分に失礼のない丁寧な依頼になります。

場面別のショート対話例(カタカナ発音付き)

旅行先で遭遇しやすい3つの場面を想定した短い会話例です。そのまま声に出して練習してみましょう。

【場面1:カフェでの注文】
店員:¿Qué quiere tomar?(ケ キエレ トマール?/何をお召し上がりですか?)
客:Quiero un café solo, por favor.(キエロ ウン カフェ ソロ ポル ファボール/ブラックコーヒーを1杯欲しいです。

)
店員:Muy bien.(ムイ ビエン/かしこまりました。)

【場面2:お土産店やブティックでの買い物】
店員:¿Le puedo ayudar?(レ プエド アユダール?/何かお手伝いしましょうか?)
客:Sí, quiero ver esta camiseta.(シ、キエロ ベール エスタ カミセタ/はい、このTシャツを見たいのですが。

)
店員:Aquí tiene.(アキ ティエネ/どうぞこちらです。)

【場面3:パン屋やバルでの指さし注文】
客:Quiero dos de estos, por favor.(キエロ ドス デ エストス ポル ファボール/これを2個ください。

)
店員:¿Algo más?(アルゴ マス?/他には何かありますか?)
客:No, nada más, gracias.(ノ、ナダ マス、グラシアス/いいえ、それだけです。ありがとうございます。)

より丁寧にお願いしたいときは、スペイン語で「お願いします」の表現を参考にしてください。

丁寧度別「欲しい」の使い分けマップと使い分け基準

Quiero は文法的に正しく日常の多くの場面で通じますが、英語の「I want」に近いため、少しストレートで子供っぽく聞こえたり、高級店や初対面の大人の間では直接的すぎたりすることがあります。スペイン語では、場面や相手との関係性に応じて依頼の表現を使い分けます。

丁寧度と場面の使い分け一覧表

表は横にスクロールできます →

表現ニュアンス丁寧度おすすめの主な使用場面
Quiero...〜が欲しい、〜をくれ★★☆☆☆友人同士、気軽なバル、明確に意思を伝える場面
(名詞) por favor〜をお願いします★★★☆☆ファストフード、屋台、カフェ、買い物全般
Quisiera...〜をいただきたいのですが★★★★☆一般レストラン、ホテル、駅窓口、初対面の人
Me gustaría...〜だと嬉しいのですが★★★★★高級レストラン、ビジネス、控えめな相談・要望

Quisiera(キシエラ)の使い方

動詞 querer の接続法過去形である Quisiera(キシエラ)を使うと、直接的な欲求を和らげ「〜をいただきたいのですが」「〜が欲しいのですが」という控えめで上品な響きになります。ホテルやレストランの注文では定番のフレーズです。

Me gustaría(メ グスタリア)の使い方

「〜を好む」を意味する動詞 gustar(グスタール)の過去未来形(条件法)を用いた Me gustaría(メ グスタリア)は、英語の「I would like」に相当します。「できれば〜が欲しいのですが」「〜を好ましく思います」という非常に丁寧な願望表現です。

Nathanスペイン語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」スペイン語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す

「〜したい」「〜が欲しい?」発展構文と質問の仕方

動詞 querer は名詞だけでなく、動詞の原形(不定詞)を後ろに続けることで「〜したい」という自分自身の動作への願望を表せます。また、語尾のイントネーションを上げるだけで相手への質問文を作ることができます。

動詞の原形を続けて「〜したい(Quiero + 不定詞)」

「Quiero + 動詞の原形」は、旅行会話や日常会話で最も多用される重要構文の1つです。

相手に「〜が欲しい?」「〜したい?」と尋ねる方法

相手(親しい間柄の「君(tú)」)に対して「〜が欲しい?」「〜はいる?」と聞きたいときは、2人称単数形の quieres(キエレス)を使って疑問文にします。スペイン語の疑問文は文末を少し上げて発音します。

敬称の「あなた(usted)」に対して丁寧に「〜はいかがですか?/〜をお求めですか?」と聞く場合は、3人称単数形の quiere(キエレ)を使って ¿Qué quiere usted?(ケ キエレ ウステッ?)や ¿Quiere algo de beber?(キエレ アルゴ デ ベベール?/何かお飲み物はいかがですか?)と尋ねます。

「〜したい」動作への願望
Quiero+動詞の原形(不定詞)

Quiero comer paella.パエリアが食べたいです。

動詞の原形(不定詞)を繋げることで「〜したい」という願望を表せます。

「欲しい」のスペイン語のイメージ

「(他人に)〜してほしい」はQuiero que+接続法を使う

自分が「〜したい」のではなく、「相手や他人に〜してほしい」と要求や希望を伝える場合、スペイン語では「Quiero que + 主語 + 接続法現在形」という構文を用います。主節の主語(私)と従属節の主語(相手や第三者)が異なるため、後ろの動詞には直説法ではなく接続法を使わなければなりません。

接続法を使った基本構文のルール

構文の基本形は次のとおりです。

Quiero que + [別の人物] + [接続法現在の動詞]

例えば、「あなたに来てほしい」と言いたい場合、動詞 venir(ベニール:来る)の直説法現在は vienes ですが、接続法現在の形である vengas(ベンガス)を使います。

日常会話でそのまま使える頻出定型フレーズ

接続法の活用を最初からすべて覚えるのは大変ですが、日常会話で頻出する決まり文句からパターンとして覚えるとスムーズです。

「君に手伝ってほしい」の Quiero que me ayudes. は、友人や同僚に協力を頼む際によく使われる表現です。依頼を柔らかくしたい場合は、冒頭を Quisiera que me ayudes.(手伝っていただけると嬉しいのですが)に変えることもできます。

「相手に〜してほしい」文型
Quiero que+別の人物+接続法現在の動詞

Quiero que me ayudes.君に私を手伝ってほしい。

主語が異なる要求を伝える際はqueを挟んで接続法動詞を続けます。

動詞quererの現在形活用表と人に対して使う時の意味

動詞 querer は不規則動詞(語幹母音変化動詞)です。現在形では、語幹の母音 e が ie に変化する人称があるため、正しい活用を頭に入れておきましょう。

quererの直説法現在形活用一覧

表は横にスクロールできます →

主語活用形読み方意味
yo(私)quieroキエロ私は欲しい・したい
tú(君)quieresキエレス君は欲しい・したい
él / ella / usted(彼/彼女/あなた)quiereキエレ彼・彼女・あなたは欲しい・したい
nosotros / nosotras(私たち)queremosケレモス私たちは欲しい・したい
vosotros / vosotras(君たち)queréisケレイス君たちは欲しい・したい
ellos / ellas / ustedes(彼ら/彼女ら/あなた方)quierenキエレン彼ら・彼女ら・あなた方は欲しい・したい

nosotros と vosotros の形では、母音変化が起きずに本来の e のまま(queremos, queréis)になる点に注意してください。

人に対して使うと「愛している」「好意」の意味になる

動詞 querer は、目的語に物ではなく「人」を取ると、「愛している」「大切に思っている」「好きだ」という意味に変わります。スペイン語圏では非常に大切な表現です。

スペイン語で「愛している」を表す言葉には Te amo.(テ アモ)もありますが、Te amo は夫婦や情熱的な恋人間で使われる極めて重く深い愛情表現です。

それに対して Te quiero は、恋人はもちろん、家族、親しい友人、子供、ペットに対しても日常的に愛情や親愛の情を伝える温かいフレーズとして広く使われています。

人に対するquererとamarの違い

Te quiero

  • 君を愛している・大好きだよ
  • 家族・恋人・友人・ペットまで幅広く日常的に使える
  • 温かい親愛の情を伝える

Te amo

  • 君を愛している
  • 夫婦や情熱的な恋人間で使われる
  • 極めて重く深い愛情表現

人への愛情表現では対象や関係性の重さによって使い分けられます。

ニュアンスの細かな差については、te quieroとte amoの違いで詳しく解説しています。

次の疑問人を対象に querer を使う「Te quiero」のニュアンスは、スペイン語で「愛してる」の言い方まとめで詳しく解説しています。

「足りない」のfaltarと口語で使える自然な関連表現

「欲しい」という気持ちの背景には、「手元に不足しているから必要だ」という状況や、「楽しそうだから私もそれ欲しい・参加したい」という感情もあります。querer 以外にもネイティブがよく使う表現を知っておくと表現の幅が広がります。

「〜が足りない・不足している」を表す動詞 faltar

物がなくて困っている、不足しているという意味での「欲しい」には、動詞 faltar(ファルタール:不足している)が適しています。構文は gustar 型で、「Me falta + 単数名詞」「Me faltan + 複数名詞」の形で使います。

料理の味付けで「塩がもう少し欲しい」ときや、買い物中に買い忘れがないか確認するときに大変重宝する動詞です。

口語で使える「それ欲しい!」「私も乗った!」

友人が何か面白い企画をしていたり、魅力的なお誘いをしてくれた際に、「それ私も欲しい!」「私も参加する!」と口語で同意するときは、以下の表現がよく使われます。

「誰かこれ欲しい人いる?」と聞かれたときに元気に手を挙げて「¡Yo quiero!」と答えたり、イベントの誘いに「¡Me apunto!」と返答したりするのは、ネイティブの日常会話で定番のリアクションです。

続けて読む

スペイン語の疑問をすべて見る「スペイン語」のまとめ

理解度チェック

Q1. 「Quiero」を高級店などで使う際の注意点として適切なものは?

  1. 文法的に誤りなので通じない
  2. 主語のYoをつけないと使えない
  3. 「I want」に近く直接的すぎる
  4. 過去のことしか表現できない
答えを見る

正解: C. 「I want」に近く直接的すぎる
Quieroは英語の「I want」に近いため、高級店や初対面では直接的すぎたり子供っぽく聞こえたりすることがあります。

Q2. 動詞「querer」の目的語に「人」を取ると、どのような意味になる?

  1. 尊敬している
  2. 愛している・好意
  3. 命令している
  4. 軽蔑している
答えを見る

正解: B. 愛している・好意
動詞quererは、目的語に物ではなく「人」を取ると「愛している」「大切に思っている」「好きだ」という意味に変わります。

Q3. 「相手に〜してほしい」と伝える時の正しい構文ルールは?

  1. Quiero que + 接続法
  2. Quiero + 動詞の原形
  3. Quiero de + 直説法
  4. Quiero que + 条件法
答えを見る

正解: A. Quiero que + 接続法
「他人に〜してほしい」と要求や希望を伝える場合、「Quiero que + 主語 + 接続法現在形」という構文を用います。

よくある質問

Q. Quiero は失礼な響きになりますか?
気軽なバルや友人同士では問題ありませんが、英語の「I want」同様に直接的なため、高級レストランや目上の人に対しては横柄に聞こえることがあります。丁寧にお願いしたいときは Quisiera... や Me gustaría...、または名詞に por favor を添える表現を使いましょう。
Q. Quisiera と Me gustaría の違いは何ですか?
どちらも丁寧な願望・注文表現ですが、Quisiera は動詞 querer の接続法過去で「〜をいただきたいのですが」という注文時の定番フレーズです。Me gustaría は gustar の過去未来形で「〜できたら嬉しいのですが」という控えめな希望を表します。
Q. 「要りません・欲しくない」と断るには?
最も一般的な断り文句は No, gracias.(いいえ、結構です)です。明確に不要だと伝えたいときは No quiero esto.(これは要りません)や No quiero nada, gracias.(何も要りません、ありがとう)と表現します。
Q. Te quiero と Te amo はどう使い分けますか?
Te quiero は恋人・家族・友人・ペットまで幅広く使える親愛と愛情の表現です。Te amo はより情熱的で重みのある愛の告白であり、夫婦や特別な恋人同士の間で特別な場面に用いられるのが一般的です。
Q. Quiero que の後ろはなぜ接続法になるのですか?
「他人に〜してほしい」という願望や要求は、相手が実際にそうするかどうかが未確定な事象であるためです。スペイン語では、主節と従属節で主語が異なり、話者の希望や要求を表す場合、従属節の動詞に必ず接続法を用います。

2026年9月28日更新・モチタン辞典編集部