「にもかかわらず」はドイツ語で何と言う?
「にもかかわらず」を表すドイツ語で最も一般的なのは obwohl と trotz です。文をつなぐ接続詞として使いたい場合は obwohl を選び、名詞の前に置く前置詞として使いたい場合は trotz を選びます。ungeachtet は trotz と同様の前置詞ですが、公的文書や書き言葉で好まれる、より硬い表現です。
使い分け
- obwohl
日常会話から文章まで最も広く使われる従属接続詞です。「〜であるにもかかわらず」と後ろに副文(主語+動詞が文末)を続けます。
Ich gehe spazieren, obwohl es regnet.
雨が降っているにもかかわらず、私は散歩に行きます。
- trotz
名詞を伴って「〜にもかかわらず」と表す最も一般的な前置詞です。日常会話から書き言葉まで幅広く使われ、主に2格を伴います。
Trotz des schlechten Wetters gehen wir wandern.
悪天候にもかかわらず、私たちはハイキングに行きます。
- ungeachtet
trotz より改まったニュアンスを持つ前置詞です。ニュースや公的な文書などの硬い書き言葉で用いられ、原則として2格を伴います。
Ungeachtet der Warnungen fuhr er weiter.
警告にもかかわらず、彼は運転を続けました。
よくある間違い
✕ Ich gehe spazieren, obwohl es regnet viel.
○ Ich gehe spazieren, obwohl es viel regnet.
obwohl は従属接続詞なので、枠構造により定動詞が副文の末尾に置かれます。
✕ Trotz ich müde bin, lerne ich.
○ Obwohl ich müde bin, lerne ich.
trotz は前置詞なので文を直接続けられません。文を導くときは接続詞 obwohl を使います。
「にもかかわらず」のよくある質問
Q. trotz の後ろは何格ですか?
Q. trotzdem との違いは何ですか?
例文
コアイメージ
主節の期待を受け流す小さな逆接の場面(思った通りでない事実)
関連語
使い方
類義語との違い
obwohl: 期待と違う事実を示す節をつなぎ、つながれた節で動詞が最後に来る語
aber: 前の内容と反対のことを示して文と文をつなぐ語
trotzdem: 前の事実に反して何かが起こることを示す語で、主節で単独に使うことが多い
auch wenn: たとえそうでもという意味の節を作り、後ろの節で動詞が最後に来る語
doch: 前に言ったことに反する状況を短く示して驚きや反論を伝える語
ドイツ語での定義
Subordinierende Konjunktion für einen Nebensatz, der eine gegensätzliche Tatsache zum Hauptsatz darstellt.
語源
obwohlは、中高ドイツ語期のobとwol/wohlの結合に由来し、語形変化を経て現在の譲歩的な接続詞になった。
コラム
- obwohlの後は節が必要で動詞が文末に来る点を意識し、口語ではtrotzdem+主節で代用されることが多い
例文
コアイメージ
障害や反対をものともせず前に進む動き
関連語
使い方
類義語との違い
trotz: 障害や反対があってもそれを顧みずに続ける動作や状態を示す前置詞
unabhängig von: ある事情に左右されずに行為や判断が行われることを示す前置詞句
ungeachtet: ある事柄に影響されずに行為や状態が成り立つことを示す前置詞
ohne Rücksicht auf: ある事情を考慮せずに行動や判断が行われることを示す前置詞句
ドイツ語での定義
trotz (Präp.) markiert einen Gegensatz oder eine Einschränkung und steht normativ mit dem Genitiv, umgangssprachlich auch mit Dativ möglich.
語源
trotzは、中高ドイツ語のtroz(「反発」を表す語)から発展し、名詞から前置詞へと変化して意味が定着した。
コラム
- 名詞句でない内容をつなぐ場合はobwohlを使い、trotz dassは避けると自然に聞こえる。
ungeachtet
意味
- 前置詞 にもかかわらず
- 副 顧みず
- 副 無視して
例文
コアイメージ
事情や反対意見をあえて無視して進める扱い
関連語
使い方
類義語との違い
ungeachtet: 名詞句を続けて、事情を顧みずに行動することを示す前置詞
trotz: 名詞句を続けて、起こった事実の影響が及ばないことを示す前置詞
ohne Rücksicht auf: 名詞句を続けて、配慮や考慮をせずに行うことを示す前置詞句
unabhängig von: 名詞句を続けて、ある条件に左右されずに成り立つことを示す前置詞句
ドイツ語での定義
Ohne Rücksicht auf einen Umstand steht und meist mit dem Genitiv verwendet wird.
語源
ungeachtetは、前置詞としてun-とgeachtetの複合で、geachtetはachtenの過去分詞に由来するため「配慮されない」という原義から「顧みず、無視して」の意味に発展した
コラム
- ungeachtetは名詞句(Genitiv)を続ける前置詞なので節をそのまま続けられず、節を表したいときはobwohlやungeachtet der Tatsache, dass を使うと自然になる
「にもかかわらず」をもっと知る
「にもかかわらず」は英語では
- 「にもかかわらず」 → even thougheven so和英辞典で見る