「殺す」はドイツ語で何と言う?

「殺す」に当たる最も一般的で客観的なドイツ語は töten です。人や動物の命を奪う行為全般に幅広く使えます。日常会話で犯罪や無理心中などの文脈では umbringen がよく用いられます。また、 erschlagen は鈍器や手で殴り殺す、叩き潰すという具体的な殺害手段を表す場合に使い分けます。

使い分け

  • töten

    人や動物の生命を奪うという意味で最も広く使われる標準的な語です。事故死や病死などの比喩的・客観的な文脈でも用いられます。

    Das Gift kann Menschen töten.

    その毒は人を殺す可能性があります。

  • umbringen

    日常会話でよく使われる口語的な表現です。他殺だけでなく、再帰代名詞を伴って「自殺する」という意味でも頻繁に登場します。

    Der Täter wollte ihn umbringen.

    犯人は彼を殺そうとしました。

  • erschlagen

    棍棒などの鈍器や素手で殴って命を奪うこと、またはハエなどの虫を叩き潰して殺すことを指す具体的な語です。

    Er hat die Mücke mit der Zeitung erschlagen.

    彼は新聞でその蚊を叩き殺しました。

よくある間違い

  • ✕ Ich habe die Mücke getötet.

    ○ Ich habe die Mücke erschlagen.

    間違いではないですが、虫を叩いて退治した場合は erschlagen のほうが自然です。

「殺す」のよくある質問

Q. 「自殺する」はどう言いますか?
sich umbringen や sich töten と表現します。特に sich umbringen は日常会話でよく使われる自然な言い回しです。改まった文書や公的な報道などでは Selbstmord begehen などの成句も使われます。
Q. 「時間を潰す(殺す)」は?
ドイツ語では Zeit totschlagen という慣用表現を使います。「殺す」に当たる語をそのまま使って die Zeit töten と直訳することは基本的にありませんので、熟語として覚えておくと便利です。

umbringen

意味

umbringenのイラスト

例文

Er bringt ihn um.

彼は彼を殺す。

Die Täter wollen das Opfer umbringen.

犯人たちはその被害者を殺そうとしている。

コアイメージ

誰かの行為が直接的にその人の生を終わらせる光景

関連語

使い方

類義語との違い

umbringen: 行為によって誰かの生を直接終わらせること
töten: 行為や事故などで人の命を奪うこと
ermorden: 計画的で違法な方法で人の命を奪うこと
erschießen: 銃で撃って人の命を奪うこと
vergiften: 毒を使って人の命を奪うこと

ドイツ語での定義

durch eigenes Handeln das Leben einer Person beenden.

語源

umbringenは、古高ドイツ語由来の接頭辞um-とbringenが結びつき、『命を別の状態にする』として『殺す』の意を生んだ。

コラム

  • Er bringt ihn umのように主節では分離し、従属節や完了形ではumが動詞と結合して現れる点が会話で変わる。

ゲームで覚える・約 1 分

umbringen をゲームで覚えよう

5 語のクエスト・4択・イラスト・穴埋め

erschlagen

意味

  • 動 殺すころす
  • 動 打ちのめす
  • 動 圧倒する
  • 形 疲れ果てている
erschlagenのイラスト

例文

Der Jäger hat den Fuchs erschlagen.

その猟師はそのキツネを殺した。

Die schwere Arbeit hat ihn völlig erschlagen.

その重労働で彼は完全に疲れ果てた。

コアイメージ

一撃で命や抵抗を奪うような圧倒感

関連語

使い方

  • jemandem den Schädel erschlagen

    頭蓋を砕いて殺す

  • einen Eindringling erschlagen

    侵入者を殺す

類義語との違い

erschlagen: 打撃や強い力で相手を打ち倒して命を奪う
töten: どんな方法でも相手の命を奪う
umbringen: 口語で人や動物の命を奪う
ermorden: 計画的または故意に人の命を奪う
erschießen: 銃で撃って命を奪う

ドイツ語での定義

durch einen Schlag oder heftige Einwirkung töten; übertragen: starke körperliche oder seelische Erschöpfung oder völlige Niedergeschlagenheit verursachen.

語源

erschlagenは、er-とschlagenの結合で、schlagenは古高ドイツ語slahanに由来し『打つ』の意味から『打ち倒す/殺す』へ意味が発展した。

コラム

  • 日常会話では『ich bin erschlagen』で非常に疲れていることを表現できるため、強い疲労を伝えたい場面で自然に使える表現である。

töten

意味

tötenのイラスト

例文

Die Schlange tötet die Maus.

そのヘビはネズミを殺す。

Sie hat aus Versehen eine Maus getötet.

彼女は誤ってネズミを殺してしまった。

コアイメージ

命を終わらせる直接的な行為

関連語

使い方

類義語との違い

töten: 命を終わらせる直接的で強い行為を表す語
umbringen: 日常会話で人を殺すときに使われる口語的な表現
ermorden: 計画や悪意を伴って人の命を奪う犯罪行為を指す
erschießen: 銃で撃って相手の命を奪う行為を指す
vergiften: 毒や有害物質を使って人や動物の命を終わらせる行為を指す

ドイツ語での定義

einen Menschen, ein Tier oder etwas durch eine Handlung in den Zustand des Todes bringen

語源

tötenは、古高ドイツ語のtôtan(中高ドイツ語 tōten)にさかのぼり、形容詞 tot(死んだ)から派生して「生きているものを死の状態にする」という意味になった

コラム

  • tötenは直接的で強い語なので、日常会話で人について述べるときは umbringen や受動表現 getötet werden など文脈に合った言い方を選ぶと自然

「殺す」は英語では

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