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得了の中国語例文と使い分け解説

得了の中国語例文と使い分け解説

中国語の「得了」には、動詞の後ろについて能力や許容量を表す可能補語の得了(deliǎo)と、発言を制止したり諦めたりする口語・感動詞の得了(déle)という、発音も意味も異なる2大用法があります。

可能補語では否定形の「動詞+不了(bùliǎo)」とセットで客観的な限界を表す場面で多用され、単独で使う「得了 / 得了吧」は会話の制止や突っ込みとして機能します。

得了の2大用法と発音・声調の違い

中国語の得了には大きく分けて2つの用法があり、それぞれピンインと声調が明確に異なります。文法的な役割が全く異なるため、まずは文中での位置と発音の対応を押さえましょう。

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分類ピンイン主な意味文中での位置代表例
可能補語deliǎo(了は第3声)〜できる、〜しきれる動詞の直後吃得了(食べきれる)
可能補語(否定)bùliǎo(了は第3声)〜できない、〜しきれない動詞の直後吃不了(食べきれない)
口語・感動詞déle(了は軽声)もういい、よせ、やめろ文頭・単独得了,别说了。(もういい、言うな)
語気助詞付きdéle ba(了は軽声)いい加減にしろ、冗談はよせ文頭・単独得了吧,我才不信。(よせよ、信じないよ)

動詞の後ろに付く場合は第3声の liǎo と発音し、独立した言葉として相手を制止する場合は軽声の le と発音します。この区別を覚えるだけで、リスニングやスピーキングの精度が大幅に向上します。

アスペクト助詞や語気助詞としての使い方は、中国語の「了」の用法と使い分けで詳しく解説しています。

可能補語「動詞+得了」と「不了」の基本

動詞の後ろに得了(deliǎo)を付けると、「(条件・体力・許容量から考えて)〜できる、〜しきれる」という可能補語になります。否定形は「得」を「不」に変えて「動詞+不了(bùliǎo)」と表します。

可能補語「得了 / 不了」の文法公式

日常会話では、肯定形の「〜得了」よりも否定形の「〜不了」のほうが圧倒的に頻繁に使われます。理由は、「食べきれる」「行ける」という肯定の事態は通常の動詞文や「能」「可以」でシンプルに言い表せるのに対し、「多すぎて食べきれない」「時間がなくて行けない」といった制約や限界を伝える場面で「不了」が極めて便利だからです。

可能補語「得了・不了」の構文
可能補語の基本型

基本形

  • 肯定:動詞+得了
  • 否定:動詞+不了

疑問形

  • 反復:動詞+得了+動詞+不了?
  • 文末:動詞+得了+吗?

動詞の後ろに置く肯定・否定と2つの疑問文の形を整理できます。

肯定形と否定形の構造を基礎から確認したいときは、中国語の可能補語「得・不」の活用法が役立ちます。

次の疑問「得了」以外の助動詞も含めて「できる」の全体像を整理したいときは、中国語の「できる」の使い分けで違いを確認できます。

場面別「動詞+得了・不了」の中国語例文

日常生活でよく使われる頻出動詞との組み合わせを、シチュエーション別に対話形式で紹介します。

食事の場面(量・味の許容量)

対話例1:料理の量が多いとき

A: 菜点得太多了,我们两个人吃得了吗?
(Cài diǎn de tài duō le, wǒmen liǎng gè rén chī deliǎo ma? / 料理を頼みすぎたよ、私たち2人で食べきれる?)
B: 肯定吃不了,打包带走吧。
(Kěndìng chī bùliǎo, dǎbāo dài zǒu ba. / 絶対食べきれないよ、持ち帰りにしよう。)

対話例2:お酒の許容量

A: 你还能喝吗?喝得了就再来一杯。
(Nǐ hái néng hē ma? Hē deliǎo jiù zài lái yì bēi. / まだ飲める?飲めるならもう1杯どう。

)
B: 我喝不了了,头有点晕。
(Wǒ hē bùliǎo le, tóu yǒudiǎn yūn. / もう飲めないよ、頭が少しクラクラする。)

体調・メンタルの場面(耐性・受容限界)

対話例3:暑さや寒さへの耐性

A: 南方的夏天太湿热了,你受得了吗?
(Nánfāng de xiàtiān tài shīrè le, nǐ shòudeliǎo ma? / 南方の夏は蒸し暑すぎるけれど、耐えられる?)
B: 完全受不了,我每天都开着空调。
(Wánquán shòubùliǎo, wǒ měitiān dōu kāizhe kōngtiáo. / まったく耐えられないよ、毎日クーラーをつけっぱなしにしている。)

対話例4:プレッシャーや苦痛

A: 那么大的工作量,他一个人承受得了吗?
(Nàme dà de gōngzuò liàng, tā yí gè rén chéngshòudeliǎo ma? / あんなに膨大な仕事量、彼1人で耐えきれるかな?)
B: 我看他承受不了,得派人帮他。
(Wǒ kàn tā chéngshòu bùliǎo, děi pài rén bāng tā. / 耐えられないと思うよ、誰か応援を派遣しないと。)

予定・時間の場面(実現可能性)

対話例5:イベントへの参加

A: 明天的聚会你来得了吗?
(Míngtiān de jùhuì nǐ lái deliǎo ma? / 明日の集まり、来られそう?)
B: 明天要加班,恐怕去不了。
(Míngtiān yào jiābān, kǒngpà qù bùliǎo. / 明日は残業があって、恐らく行けないよ。)

対話例6:間に合うかどうか

A: 现在出发还赶得了吗?
(Xiànzài chūfā hái gǎn deliǎo ma? / 今出発してまだ間に合うかな?)
B: 堵车很严重,肯定赶不了。
(Dǔchē hěn yánzhòng, kěndìng gǎn bùliǎo. / 渋滞がひどいから、絶対に間に合わないよ。)

許容量と耐性の場面比較

食事の許容量(量・味)

  • 料理の量:吃得了 / 吃不了
  • お酒の量:喝得了 / 喝不了
  • 胃袋や体質の限界を表す

体調・メンタル(耐性・受容)

  • 気候の暑さ:受得了 / 完全受不了
  • 仕事量の重圧:承受得了 / 承受不了
  • 苦痛やプレッシャーへの限界を表す

食事のキャパシティと体調・メンタルの限界を表す2つの場面です。

「能+動詞」と「動詞+得了」の違い

初級で習う助動詞能(néng)と、可能補語得了(deliǎo)は、日本語ではどちらも「〜できる」と訳されますが、話し手が注目している視点に明確な違いがあります。

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表現視点・ニュアンス例文ニュアンスの解説
能 + 動詞内在的な能力・資格・客観的許可我能吃辣。
(辛いものが食べられる)
「辛いものを食べる能力・体質がある」という一般的な能力を述べる。
動詞 + 得了状況・許容量・限界による実現性这么多菜,我吃得了。
(こんなにたくさんの料理、食べきれる)
「提示されたこの量なら、自分の胃袋のキャパシティ内に収まる」という限界を述べる。

否定形を比べると違いがより鮮明になります。不能去(bù néng qù)は「規則で禁止されている、または体調不良などの理由で許可されない・行くべきでない」というニュアンスを含みます。

一方、去不了(qù bùliǎo)は「急な私用が入った、交通手段がない」など、客観的な事情によって物理的に行くことが不可能になった状態を表します。

中国語「得了」の意味と使い方・例文のイメージ

「吃得了」「吃得完」「吃得下」の使い分け

食事にまつわる可能補語には吃得了(chī deliǎo)のほかに吃得完(chī de wán)や吃得下(chī de xià)があります。いずれも「食べられる」と訳せますが、使われる前提条件が異なります。

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中国語表現ピンイン焦点となるポイント否定形のニュアンス
吃得了chī deliǎo全体の量・辛さ・体質的な許容限界吃不了(量や味の面で自分の限界を超えていて無理)
吃得完chī de wán料理を「残さず最後まで完了できるか」吃不完(量が多すぎて全部を平らげるのは無理)
吃得下chī de xià胃袋のスペース・食欲の有無吃不下(お腹がいっぱい、または気分が悪くて喉を通らない)

例えば、テーブルに10人分の料理が並んでいるときは「量が多すぎて完了できない」ため吃不完や吃不了が適切です。一方、ショックな出来事があって食欲が湧かないときや、満腹で一口も口に入らないときは吃不下を使います。

「下」や「动」など他の補語との違いは、特殊な可能補語「了・下・动・着」で整理されています。

口語「得了(déle)」「得了吧」の会話表現

独立したフレーズとして文頭や単独で使われる得了(déle)は、相手の言動を制止したり、「もういいや」と諦めたりする際の口語表現です。末尾に語気助詞「吧」を伴った得了吧(déle ba)も会話で頻出します。

1. 制止・打ち切り(もういい、やめろ)

相手の愚痴や言い訳を遮る場面で使います。

例文:
得了,得了,别再找借口了。
(Déle, déle, bié zài zhǎo jièkǒu le. / もういい、もういいから、これ以上言い訳を探すな。)

2. 諦め・妥協(それならもう〜しよう)

思い通りにいかず、見切りをつける場面で使います。

例文:
既然你不想去,那得了,我自己去。
(Jìrán nǐ bù xiǎng qù, nà déle, wǒ zìjǐ qù. / 君が行きたくないなら、もういいよ、私1人で行く。)

3. 反論・からかい「得了吧」(冗談はよせ、いい加減にしろ)

相手が自慢話をしたり、大言壮語を吐いたりしたときのツッコミとして使います。

対話例:
A: 我下个月一定能考全班第一!
(Wǒ xià gè yuè yídìng néng kǎo quán bān dì-yī! / 俺、来月絶対にクラス1位をとれるよ!)
B: 得了吧,你昨天作业还没写完呢。
(Déle ba, nǐ zuótiān zuòyè hái méi xiě wán ne. / よせよ、昨日の一休みの宿題すらまだ終わってないじゃないか。)

口語「得了」の3つの用法
✋制止・打ち切り

愚痴や言い訳を遮る。「もういい、やめろ」

🤷諦め・妥協

思い通りにならず見切る。「それならもう〜」

😏反論・からかい

大言壮語へのツッコミ。「冗談はよせ」

文頭や単独で使われる口語表現の主なニュアンスと例文です。

「不得了」「怎么得了」など頻出の慣用句

得了(deliǎo)を含む成語や定型慣用表現は、HSK中級〜上級や日常会話で頻出します。

不得了(bùdéliǎo)

事態が深刻で「大変なことになった」という意味のほか、形容詞の後ろについて「〜でたまらない、ものすごく〜だ」という程度補語としても機能します。

怎么得了(zěnme déliǎo)

反語のニュアンスを含み、「どうして収拾がつこうか、そんなことになったら大変だ、どうしようもない」という心配や呆れを表します。

得了を含む頻出慣用表現
得了の慣用表現

不得了(事態の重大さ)

  • 外面着火了,这下可不得了了!

不得了(程度補語)

  • 熱さ:今天热得不得了
  • 感情:他高兴得不得了

怎么得了(心配・呆れ)

  • 反語:どうして収拾がつこうか
  • 例:要是被老板发现了,那还怎么得了

重大な事態を表す用法や程度補語としての使い分けがわかります。

初心者が間違えやすいNG例と正しい言い換え

「〜できる」という日本語に引っ張られて、すべての動詞に「得了」を付けてしまう間違いが多発しています。「動詞+得了」は許容量や実現可能性を問題にする表現なので、単なる動作の成功・知覚・記憶には使えません。

誤った表現(NG)正しい自然な表現誤りの理由・使い分けのポイント
我记得了。(×)我记住了。 / 我能记住。「覚える」は記憶の定着であり許容量ではないため、結果補語「住」を使う。
我听得了。(×)我听得见。 / 我听得懂。「聞こえる」は知覚なので「得见」、「理解できる」は「得懂」を使う。
我买得了。(×)我买得起。 / 我能买。「経済的に買える」は財力の可能補語「起」を使って「买得起」とする。
他去得了吗?——去得了。(○)去不了。肯定の返答でも通じるが、日常会話では「能去」と答える方が自然な場合も多い。

「可能補語の得了は、主に許容量オーバー(不了)を懸念する文脈で使われる」という原則を理解しておくと、不自然な中国語を避けることができます。

理解度チェック小テスト

学んだ知識を定着させるために、空欄に入る最も適切な語句を選んでみましょう。

問題

  1. 菜太辣了,我一点儿也(  )。
    A. 吃得完 B. 吃不了 C. 吃得了
  2. (  ),别吵了,大家都想休息呢。
    A. 得了 B. 不得了 C. 受得了
  3. 他一个人要搬十台电脑,肯定搬(  )。
    A. 得下 B. 不了 C. 怎么得了

正解と解説

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中国語の疑問をすべて見る「中国語例文」のまとめ

理解度チェック

Q1. 可能補語として動詞の直後に置く「得了」の発音はどれ?

  1. deliǎo(了は第3声)
  2. déle(了は軽声)
  3. déliǎo(得は第2声)
  4. bùliǎo(了は第3声)
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正解: A. deliǎo(了は第3声)
可能補語として動詞の後ろに付く場合はdeliǎo(了は第3声)と発音します。

Q2. 相手を制止する口語の「得了(déle)」の用法はどれ?

  1. 料理を残さず完食したことを表す
  2. 文頭や単独で「もういい、やめろ」と遮る
  3. 物理的に行くことが不可能だと述べる
  4. 経済的な財力があって買えることを表す
答えを見る

正解: B. 文頭や単独で「もういい、やめろ」と遮る
独立した言葉として文頭や単独で使い、相手の言動を制止・打ち切る口語表現です。

Q3. 満腹や体調不良で食欲がなく喉を通らない時の表現はどれ?

  1. 吃不了
  2. 吃得完
  3. 吃不下
  4. 吃得懂
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正解: C. 吃不下
胃袋のスペースや食欲の有無に焦点を当てて食べられない場合は「吃不下」を使います。

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よくある質問

Q. 「得了」の了の発音は le ですか、liǎo ですか?
用法によって異なります。動詞の直後につく可能補語「〜できる」の場合は「deliǎo(了は第3声)」です。「もういい、よせ」と文頭などで使う口語の場合は「déle(了は軽声)」と発音します。
Q. なぜ「得了」より「不了」のほうがよく使われるのですか?
「できる」という事実は「能」や通常の動詞で表現できますが、「〜不了(bùliǎo)」はキャパシティや状況による客観的な限界・不可能性を端的に表すのに非常に便利だからです。
Q. 「得了吧」は目上の人に対して使ってもよいですか?
使えません。「得了吧(冗談はよせ、いい加減にしろ)」は非常にくだけた口語表現で、相手の発言を否定・からかうニュアンスがあるため、親しい友人や同僚の間柄に限定して使います。
Q. 「吃不了」と「吃不完」はどう使い分けますか?
「吃不完」は純粋に皿の上の料理の量が多すぎて「最後まで完食できない」状態を指します。「吃不了」は量だけでなく、辛すぎて食べられないなど個人の許容限界全般に使えます。
Q. 可能補語の疑問文の作り方は?
文末に「吗」をつける形式(例:去得了吗?)か、肯定と否定を並べる反復疑問文の形式(例:去得了解不了? / 去得了去不了?)の2通りがあります。

2026年10月2日更新・モチタン辞典編集部