「その」はフランス語で何と言う?
文脈上すでに話題に出ている「その」を指す場合、定冠詞の le や la を使うのが最も一般的です。これらは英語の the に相当し、後ろに続く名詞の性別によって使い分けます。男性単数名詞の前では le、女性単数名詞の前では la を用いて「その〜」と特定の名詞を表します。
使い分け
- le
会話や文脈ですでに特定されている男性名詞の前に置かれ、「その〜」と指し示す際に日常的に使います。
Où est le livre ?
その本はどこにありますか。
- la
文脈上ですでに分かっている女性名詞の前に置かれ、「その〜」と対象を限定する際に広く使います。
Regarde la voiture.
その車を見て。
よくある間違い
✕ Où est le clé ?
○ Où est la clé ?
鍵(clé)は女性名詞なので、男性形 le ではなく女性形 la を使います。
✕ la homme
○ l'homme
母音や無音の h で始まる単語の前ではエリジオンが起き、男女ともに l' となります。
「その」のよくある質問
Q. 指示詞 ce と定冠詞 le の違いは?
Q. 複数形の「その」はどう言いますか?
le
意味
- 冠詞 その
- 代名詞 それを
- 代名詞 彼を
例文
コアイメージ
既に話題に上がっている特定の男性名詞や物に貼られる短い印で、母音の前では省略形になる
関連語
使い方
類義語との違い
le: 既に話題に上がっている特定の男性名詞の前に置かれる定冠詞で、母音の前では省略形になる。
la: 既に話題に上がっている特定の女性名詞の前に置かれる定冠詞で、母音の前では省略形になる。
l': 母音や無音の h で始まる名詞の前で用いられる、母音とつながって短く表記される定冠詞の形。
les: 既に話題に上がっている複数の名詞の前に置かれる定冠詞で、性別を問わない。
un: 不特定の単数男性名詞の前に置かれる不定冠詞で、特定のものではないことを示す。
フランス語での定義
Déterminant défini employé pour marquer qu'un nom masculin singulier est connu, identifiable ou unique dans le contexte, et qui s'abrège en l' devant une voyelle.
語源
中世にかけてラテン語の指示詞が変化して冠詞化し、古フランス語を経て le という形で残ったため、語形と機能に指示詞の痕跡が見られ、同形が代名詞として使われることがある
コラム
- 冠詞としての le は名詞の前に置き、代名詞としての le は基本的に動詞の前に置くことと、肯定命令文では代名詞が動詞の後に付く(Donne-le 等)点に注意すると自然な使い分けができる

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例文
Donne-moi la clé.
その鍵をちょうだい。
コアイメージ
文脈によっては名詞に付く「その」としても、名詞を代える「彼女を/それを」としても働く短い語
関連語
使い方
類義語との違い
la: 女性名詞の前に置かれ、話し手と聞き手が共に特定しているものを指す定冠詞「その」
le: 男性名詞の前に置かれ、話し手と聞き手が共に特定しているものを指す定冠詞「その」
les: 複数名詞の前に置かれ、話し手と聞き手が共に特定している複数のものを指す定冠詞「その」
l': 母音または無音のhで始まる名詞の前に置かれ、直後の名詞を特定する定冠詞の形「その」
une: 女性名詞の前に置かれ、特定でない一つのものを示す不定冠詞「ある一つの」
フランス語での定義
Forme invariable qui sert soit d'article défini féminin singulier placé devant un nom, soit de pronom complément d'objet direct féminin remplaçant ce nom, le sens se déterminant par le contexte.
語源
もとはラテン語の指示代名詞 illa/illam で、古フランス語で定冠詞化しつつ代名詞としても残ったため、冠詞と代名詞の両面を持つ形で現代フランス語に定着した
コラム
- 会話では弱く速く発音され母音の前で l' に縮約されることが多く、発音と文脈から冠詞か代名詞かを判別することになる