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「失礼します」はドイツ語で何と言う?
言い方8通りと場面別の使い分け
ドイツ語で最も無難な呼びかけの「失礼します」は Entschuldigen Sie ですが、日本語のように1語であらゆる場面をカバーすることはできません。
「失礼します」には退室、謝罪、会話の遮り、電話の切り際など多様な用途があるため、ドイツ語では「自分がその場で行う具体的な行為」に合わせて表現を選びます。
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「失礼します」のドイツ語の言い方(8通り)
丁寧|電話・別れ|では、失礼します(電話で)
電話を切る際の定型表現で、ビジネスから改まった日常会話まで使えます。顔が見えない通話専用の挨拶なので、対面では Auf Wiedersehen を用います。
丁寧|電話・感謝して|どうもありがとうございました。失礼します。
電話対応への感謝を添えて切るときの丁寧な表現です。顧客対応や問い合わせを終える際、相手への敬意を示す結びの一言として重宝します。
ふつう|会話の終わり|そろそろ失礼します。
集まりや会議から退出する際に「それでは失礼します」と切り出す表現です。やや改まった響きがあり、同席者へ退出の意思を明確に伝えることができます。
丁寧|話を遮るとき|失礼ですが、少しお話を中断してもよろしいでしょうか?
他人の会話や会議の発言に割り込む際の丁寧な一言です。kurz(少しの間)を添えることで、相手の進行を長く妨げない配慮が伝わります。
丁寧|席を外すとき|少し失礼いたします。
会議中や食事中に中座する際の定番フレーズです。電話応対やお手洗いで数分だけ席を外すときに、同席者へスマートに断りを入れることができます。
ふつう|間違いを謝る|失礼しました、間違えていました。
ちょっとした勘違いや言い間違いをして「失礼しました」と訂正する場面に適しています。深刻な過失ではなく、軽微な間違いをその場で改める際に使います。
丁寧|許可を求める|失礼ですが、〜してもよろしいですか?
丁寧|用件を尋ねる|失礼ですが、〜、少しお時間よろしいですか?
仕事中に同僚や上司へ声をかける際の決まり文句です。「失礼します、今少しお時間よろしいですか」と相手の都合を気遣いながら本題に入れます。
場面別の使い分け
| 場面 | おすすめの言い方 | ひとこと |
|---|---|---|
| 電話を切るとき | Auf Wiederhören. | 対面の Wiedersehen と混同しないよう注意します。 |
| 電話で感謝して切る | Vielen Dank, auf Wiederhören. | ビジネス通話の締めに最も適した表現です。 |
| 会話や会議を抜ける | Ich verabschiede mich. | 周囲に退室を告げて挨拶する際に使います。 |
| 話に割り込む | Entschuldigen Sie, darf ich kurz unterbrechen? | 議論に割って入る際のクッション言葉です。 |
| 一時的に中座する | Bitte entschuldigen Sie mich kurz. | 離席する理由を添えるとさらに自然です。 |
| 入室などの許可を請う | Entschuldigen Sie, darf ich ~? | 目的の動詞を文末に補って完成させます。 |
| 相手に話しかける | Entschuldigen Sie ~, haben Sie kurz Zeit? | 多忙な相手へ配慮を示す声かけです。 |
ドイツ語では「何をしたいのか」を動詞で具体的に述べるのが原則です。挨拶なのか、離席なのか、質問なのかを意識して使い分けましょう。
直訳が通じない理由・よくある間違い
日本語の「失礼します」は汎用性が高い便利な言葉ですが、ドイツ語には直訳に相当する万能な一語がありません。発想の違いによる典型的な誤りは以下の通りです。
- 何でも Entschuldigung で済ませようとする:謝罪や声かけには使えますが、退室時や電話を切る挨拶としては不自然です。
- Unflätig や Unhöflich(失礼な)を直訳して使う:Ich bin unhöflich. などと言うと「私は無作法な人間です」という自己批判になり、挨拶になりません。
- 部屋に入る際のだんまり:ドアを開けて「失礼します」と言う代わりに、ドイツ語では Guten Tag などの挨拶を明確に交わすのが基本です。
言われたときの返事
- Ja, bitte? — はい、何でしょうか?(呼びかけられたとき)
- Ganz meinerseits, auf Wiederhören. — こちらこそ、失礼いたします。(電話の結び)
- Natürlich, nehmen Sie sich Zeit. — もちろんです、どうぞ。(中座を申し出られたとき)
- Kein Problem, worum geht es? — 問題ありません、どういったご用件ですか?(時間を尋ねられたとき)
- Kein Problem, das kann passieren. — 気にしないでください、よくあることです。(言い間違いを謝られたとき)
基本の「失礼します」のドイツ語表現と通じる発音のコツ
ドイツ語で人に呼びかけたり注意を引いたりする際の基本となる「失礼します」は Entschuldigung(エントシュルディグング・失礼します / すみません)です。長い単語に見えますが、語のパーツを分解してリズムを掴むと滑らかに発音できるようになります。
「Entschuldigung」を正確に発音する2つのポイント
日本人が Entschuldigung(エントシュルディグング・失礼します)を発音する際につまずきやすいのが、「sch」の摩擦音と語末の「ung」の処理です。
- 「sch」は唇を前に突き出して強めに息を出す:「シュ」の音は日本語の「シ」よりも唇を丸めて前に突き出し、隙間から強く息を摩擦させるように「シュ」と発音します。
- 語末の「ung」は「グ」を強く破裂させない:「グング」の最後は日本語の「グ」のようにハッキリ口を開けて発音するのではなく、鼻の奥に音を抜くように軽く「ン(グ)」と添える程度に抑えると、一気にネイティブらしい自然な響きになります。
また、対面での退室や面談の終わり際で「それでは失礼します(さようなら)」と告げる際は、Auf Wiedersehen(アウフ ヴィーダーゼーエン・失礼します / さようなら)を用います。文字通りには「再び会うことへ」を意味し、対面で相手の前を辞去する際の標準的な敬称フレーズです。「Wiedersehen」の「W」は英語の「V」と同様に、上の前歯を下唇に軽く当てて発音するのがポイントです。
場面別「失礼します」のドイツ語使い分け比較表
日本語の「失礼します」は前を通る時、退室する時、電話を切る時、過失を詫びる時など極めて広い場面で使われます。しかしドイツ語では、英語と同様に行為の目的に応じて明確に単語を切り替える必要があります。迷ったときは以下の対応関係を参考にしてください。
| シチュエーション | ドイツ語表現 | カタカナ読み | 英語の対応表現 | 使い方の要点 |
|---|---|---|---|---|
| 声かけ・前を通る | Entschuldigung | エントシュルディグング | Excuse me | 人に呼びかける時や人混みを抜ける際の合図 |
| 対面での退室・別れ | Auf Wiedersehen | アウフ ヴィーダーゼーエン | Goodbye | 部屋を出る際や面談終了時の「失礼します」 |
| 電話を切る | Auf Wiederhören | アウフ ヴィーダーヘーレン | Goodbye (on phone) | 音声のみの通話を終了する専用の定型句 |
| 過失・ミスの謝罪 | Es tut mir leid | エス トゥート ミア ライト | I am sorry | 相手に迷惑をかけたり過失を詫びたりする時 |
特に注意したいのが、退室時の「失礼します」に Entschuldigung(エントシュルディグング・失礼します)を使ってしまうミスです。退室は謝罪や呼びかけではなく「別れの挨拶」であるため、対面なら必ず Auf Wiedersehen(アウフ ヴィーダーゼーエン・失礼します / さようなら)を選択してください。
フォーマルな「失礼します」のドイツ語と謝罪表現の違い
ビジネスや公式の場では、Entschuldigung(エントシュルディグング・すみません)よりも改まった言い回しが好まれます。より格式高い表現として Verzeihung(フェアツァイウング・失礼 / ご容赦)や、敬称を用いた命令形 Verzeihen Sie bitte(フェアツァイエン ズィー ビッテ・失礼いたします / どうかお許しください)があります。さらに完全な文の形として、Ich bitte Sie um Entschuldigung.(イッヒ ビッテ ズィー ウム エントシュルディグング・失礼をお許し願います)と述べると、改まった場にふさわしい最上級の丁寧さを示せます。
「Entschuldigung」と「Es tut mir leid」の使い分け
日本語では軽くぶつかった際もミスをした際も「失礼しました」で済ませがちですが、ドイツ語では「注意喚起のクッション言葉」と「心からの謝罪・残念な気持ち」を厳密に区別します。
- Entschuldigung:英語の「Excuse me」に近く、前を通る際の声かけや、わずかに肩が触れた程度の軽い非礼に対して用います。
- Es tut mir leid:英語の「I am sorry」に相当し、相手に実害や迷惑をかけたことに対するお詫び、あるいは相手の不幸・不都合を残念に思う気持ちを表します。
ドイツ語圏では、過失責任のない場面で安易に Es tut mir leid.(エス トゥート ミア ライト・申し訳ありません)を口にすると、自分に非があると認めたと受け取られるリスクがあります。単に人混みを通り抜けたい時や店員を呼び止めたい時は、謝罪のニュアンスを含まない Entschuldigung(エントシュルディグング・失礼します)にとどめるのが自然です。
ビジネス・面接で使える「失礼します」のドイツ語会話例
実際の対話の中で「失礼します」をどのように切り出すか、場面別のダイアログで確認しましょう。
会話例1:オフィスで同僚や上司に声をかける
作業中の相手に配慮しながら話しかける際のやり取りです。
A: Entschuldigung, darf ich kurz stören?
(失礼します、少しお邪魔してもよろしいでしょうか?)
B: Ja, bitte. Worum geht es?
(はい、どうぞ。どういったご用件ですか?)
A: Haben Sie die Unterlagen für das Meeting?
(会議用の資料はお持ちでしょうか?)
B: Ja, hier sind sie.
(はい、こちらにあります。)
会話例2:面談や商談を終えて退室する
対面の面接や打ち合わせが終了し、部屋を出る際の挨拶です。
A: Vielen Dank für Ihre Zeit heute. Auf Wiedersehen.
(本日はお時間をいただきありがとうございました。それでは失礼いたします。)
B: Vielen Dank für das Gespräch. Auf Wiedersehen und einen schönen Tag noch!
(面談をありがとうございました。失礼いたします、良い一日をお過ごしください!)
単語力を測る
よくある質問
- Q. 入室するときは何と言えばいいですか?
- 入室時の「失礼します」は特別な単語を使わず、時間帯に応じた挨拶(Guten Tag など)を交わすのが一般的です。面接など許可がいる場合は Entschuldigen Sie, darf ich eintreten? と尋ねます。
- Q. Entschuldigung と Entschuldigen Sie の違いは?
- Entschuldigung は名詞で「すみません」という軽めの表現です。Entschuldigen Sie は「お許しください」という丁寧な命令文で、ビジネスや初対面の相手に対してよりフォーマルに適しています。
- Q. オフィスを先に退社するときの一言は?
- 同僚より先に帰る際は「お先に失礼します」の直訳ではなく、Schönen Feierabend!(良い終業後を)や Ich mache jetzt Feierabend. Bis morgen!(上がります、また明日)と声をかけるのが自然です。
- Q. 人混みを通り抜けるときに「前を通ります、失礼します」と言うには何と言えばいいですか?
- 電車内や街中で人混みをかき分けて前を通る際は、短く Entschuldigung!(エントシュルディグング・失礼します / すみません)と声をかけるのが最も一般的です。より丁寧に断りを入れたい場合は、Darf ich bitte mal vorbei?(ダルフ イッヒ ビッテ マル フォルバイ・前を通ってもよろしいですか?)と言うとスムーズに通してもらえます。
- Q. 相手の足を踏んでしまったときは「失礼しました」として何と言えばいいですか?
- 軽く触れた程度なら Entschuldigung!(エントシュルディグング・失礼!)で通じますが、痛がらせてしまったり明確に足を踏んだりした場合は、謝罪の意を込めて Oh, Entschuldigung! Es tut mir leid.(オー、エントシュルディグング! エス トゥート ミア ライト・あ、失礼しました! 申し訳ありません)と Es tut mir leid を重ねて伝えるのが適切です。
2026年10月16日更新・モチタン辞典編集部
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