「の」はフランス語で何と言う?
日本語の「の」に最もよく対応するのは前置詞 de です。「太郎の本」のように名詞と名詞をつないで所有や所属、素材などを表します。一方、dont は関係代名詞であり、「私が名前を知っている男性」のように、de を伴う語句を含む文全体をつなぐ際に使います。単に名詞同士を結ぶか、文を組み込むかで使い分けます。
使い分け
- de
最も基本となる前置詞です。名詞の後に置き、所有、所属、材料、主題など日本語の「〜の」の多くの意味を表します。
C'est le livre de Marie.
これはマリーの本です。
- dont
前置詞 de と名詞の組み合わせを置き換える関係代名詞です。「〜の…が〜である人(もの)」のように文をつなぐ際に使います。
C'est l'écrivain dont j'ai lu le livre.
これは私が本を読んだ作家です。
よくある間違い
✕ Marie de livre
○ le livre de Marie
日本語の語順とは逆になり、「修飾される名詞+de+所有者」の順で並べます。
✕ l'écrivain de qui le livre...
○ l'écrivain dont le livre...
所有を表す「その人の〜」という関係詞節では、通常 dont を使います。
「の」のよくある質問
Q. 語順は日本語と同じですか?
Q. de と冠詞がくっつくルールは?
例文
Je viens de Paris.
私はパリから来ました。
コアイメージ
出どころとつながりを示す短い接点
使い方
類義語との違い
de: 所有や所属を示す「の」、〜が誰のものかやどこに属するかを示す
à: 到達点や方向を示す「〜へ/〜に」、場所や人のもとへ移動する向きを示す
en: 内部や領域の中を示す「〜の中で」、場所や状態の内側を表す
chez: 人や専門家の家・店・職場を示す「〜のところで」、その人のもとにいる場所を表す
sans: 欠如や不在を示す「〜なしで」、何かがない状態を表す
フランス語での定義
Préposition indiquant la provenance, la possession ou le thème, et servant de base aux formes contractées et partitifs du français.
語源
古ラテン語の de に由来し、古フランス語を経て現代では単独の前置詞として残ると同時に、定冠詞との結合から du, des といった形や部分冠詞の仕組みに発展した。
コラム
- 否定文では部分冠詞 du/des が一般に de に変わる(Je n'ai pas de pain のように)、この点で英語と扱いが異なるため注意

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例文
コアイメージ
名詞とその説明や所有を一本の橋でつなぐ像。
使い方
類義語との違い
dont: 名詞とその説明や所有を結び、後ろの節が「de+…」の形で補足される関係を一語で示す代名詞。
qui: 名詞と後ろの節をつなぎ、後ろの節でその名詞が動作の主語になる関係を表す代名詞。
que: 名詞と後ろの節をつなぎ、後ろの節でその名詞が動作の目的語になる関係を表す代名詞。
de qui: 人を表す名詞と後ろの節をつなぎ、その名詞に関する de を含む説明を示す語句。
フランス語での定義
Pronom relatif qui reprend un complément introduit par de, servant à lier un nom à une précision ou à une possession.
語源
dont は古フランス語で de と関係代名詞が結び付いて生じ、ラテン語の de+qui/cui 系の流れを経て、de を伴う補語を一語で示す形になった。
コラム
- 口語では parler de や avoir besoin de など de を取る表現の補語を繰り返さずに表すために dont がよく用いられる。