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ふりをする韓国語の完全解説!척하다の使い方
韓国語で「〜のふりをする」と表現したいときは、文法「-(으)ㄴ/는/인 척하다」(チョッカダ)を使います。日常会話ではこの「척하다」が最も自然で頻繁に使われ、類似表現の「-(으)ㄴ/는/인 체하다」(チェハダ)はやや硬い文章や特定の慣用句で使われます。
品詞や時制ごとの連体形接続ルールさえ押さえれば、誰でもスムーズに使いこなせるようになります。
「ふりをする」を表す韓国語の基本表現
韓国語で「実際にはそうでないのに、その状態であるように装う」動作を表す表現には、主に以下の2つがあります。
この2つの表現はどちらも名詞を修飾する「連体形」の後ろに接続します。「척」(チョク)および「체」(チェ)は、いずれも「〜のふり、様子」を表す不完全名詞(依存名詞)であり、そこに「〜をする」を意味する動詞「하다」(ハダ)が合体して文末表現を形成しています。
発音における注意点として、「척하다」は「척」の終声(パッチム k音)と「하다」の「ㅎ」(h音)が合わさることで激音化が起き、[처카다 / チョカダ]と発音されます。同様に過去形の「척했다」は[처캤따 / チョケッタ]と発音します。
자는 척하다寝ているふりをする
名詞を修飾する連体形に不完全名詞と動詞하다が合体して作られます。
次の疑問装うだけでなく「すっかり慣れている」など普段の様子を言いたいときは、状態を表す韓国語の表現を合わせて確認してみてください。
品詞別の接続ルール一覧表と活用
「-척하다」を使う際は、前につく単語の品詞(動詞・形容詞・名詞)および時制(現在・過去)によって接続語尾が変化します。ルールは韓国語の基本連体形と全く同じです。
表は横にスクロールできます →
| 品詞・時制 | 語幹の条件 | 接続形 | 単語例と接続結果 |
|---|---|---|---|
| 動詞(現在形) | パッチム有無不問 | -는 척하다 | 자다(寝る)→ 자는 척하다(寝ているふりをする) |
| 動詞(過去形) | パッチムなし | -ㄴ 척하다 | 보다(見る)→ 본 척하다(見たふりをする) |
| 動詞(過去形) | パッチムあり | -은 척하다 | 먹다(食べる)→ 먹은 척하다(食べたふりをする) |
| 動詞(ㄹ変則) | 語幹末尾がㄹ | -는 척하다(ㄹ脱落) | 알다(知る)→ 아는 척하다(知っているふりをする) |
| 形容詞(現在形) | パッチムなし | -ㄴ 척하다 | 바쁘다(忙しい)→ 바쁜 척하다(忙しいふりをする) |
| 形容詞(現在形) | パッチムあり | -은 척하다 | 아프다(痛い・具合が悪い)→ 아픈 척하다(痛いふりをする) |
| 名詞 | 指定詞(〜이다) | -인 척하다 | 부자(金持ち)→ 부자인 척하다(金持ちのふりをする) |
動詞の接続ルール
動詞の現在形には、語幹末尾のパッチムの有無に関わらず「-는 척하다」がつきます。例えば「가다」(行く)なら「가는 척하다」(行くふりをする)、「읽다」(読む)なら「읽는 척하다」(読んでいるふりをする)となります。
一方、動詞の過去形(すでに完了した動作のふりをする場合)は、パッチムがなければ「-ㄴ 척하다」、パッチムがあれば「-은 척하다」を用います。
ㄹ変則動詞の接続(要注意)
語幹の末尾が「ㄹ」で終わる動詞に「-는」が接続する場合、「ㄹ脱落」が起こります。試験や日常会話で非常につまずきやすいポイントです。
- 알다(知る・分かる) → 語幹のㄹが脱落して 아는 척하다(知っているふりをする)
- 살다(暮らす・生きる) → 語幹のㄹが脱落して 사는 척하다(暮らしているふりをする)
- 만들다(作る) → 語幹のㄹが脱落して 만드는 척하다(作っているふりをする)
形容詞と名詞の接続ルール
形容詞の場合は、現在の状態を表すときでも「-(으)ㄴ 척하다」を使います。パッチムがない形容詞には「-ㄴ 척하다」(例:예쁘다 → 예쁜 척하다 / 可愛らしいふりをする)、パッチムがある形容詞には「-은 척하다」(例:괜찮다 → 괜찮은 척하다 / 平気なふりをする)を接続します。
名詞の後ろに接続する場合は、指定詞「이다」の連体形である「-인 척하다」を添えます。名詞にパッチムがあってもなくても一律で「名詞 + 인 척하다」となります(例:학생 → 학생인 척하다 / 学生のふりをする)。
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「척하다」と「체하다」の違いと使い分け
学習者からよく受ける質問が、「척하다」と「체하다」はどう使い分けるべきかという点です。意味そのものには大きな違いはありませんが、使われる場面やニュアンスの自然さに明確な傾向があります。
1. 会話(口語)では「척하다」が圧倒的に一般的
韓国人が普段の会話で口にするのは、9割以上が「척하다」です。友達同士の雑談やカジュアルな場面で「체하다」を使うと、少し大げさで堅苦しい印象を与えてしまうことがあります。そのため、日常会話でスピーキング力を伸ばしたい学習者は、まず「척하다」を優先して身につけるのが近道です。
2. 「체하다」は小説・論述・慣用句で好まれる
「체하다」は文章語としての性格がやや強く、小説やドラマのナレーション、新聞のコラムなどで好んで使われます。また、一部の表現では古くからの慣用表現として「체하다」の形が定着しているものもあります。
- 알은체하다(声をかける、関心を示すふりをする)
- 모른 체하다(知らぬ存ぜぬを通す、見て見ぬふりをする)
このように、固定された慣用句として使われる場合を除き、通常の会話では「척하다」を使えば間違いありません。
척하다
- 会話で最もよく使われる(9割以上)
- 友達同士やカジュアルな場面向き
- スピーキング学習で最優先の表現
체하다
- 小説・論述・コラムなど文章語向き
- 会話で使うと大げさで堅苦しい印象
- 알은체하다など一部の慣用句で定着
意味はほぼ同じですが、使われる場面や慣用句かどうかに違いがあります。
実践的なやり取りを増やしたい方は、韓国語の日常会話フレーズも参考にしてみてください。
ドラマや日常会話で頻出する定番フレーズ
韓国ドラマやバラエティ番組で毎日のように耳にする「ふりをする」の定番フレーズを厳選しました。これらは連体形を意識せず、ひとかたまりの語彙として丸ごと覚えるのが効果的です。
1. 자는 척하다(寝たふりをする)
気まずい状況を避けたいときや、いたずらをするときに使われる極めて実用的なフレーズです。
2. 잘난 척하다(偉そうにする、調子に乗る)
直訳すると「自分が優れているふりをする」となり、日本語の「偉そうにする」「調子づく」「自慢たらしく振る舞う」に相当します。会話では名詞化して「잘난 척」(偉そうな態度)だけでも頻出します。
3. 예쁜 척하다 / 귀여운 척하다(ぶりっ子をする)
容姿や態度を過剰に可愛らしく見せようとする、いわゆる「ぶりっ子」を表す韓国語です。
- 카메라 앞에서 예쁜 척하지 마.
(カメラの前で可愛いふりしないで。)
4. 아픈 척하다(痛いふり・具合が悪いふりをする)
形容詞「아프다」(痛い・具合が悪い)の語幹にパッチムがないため、「-ㄴ 척하다」がついた形です。
- 청소를 하기 싫어서 아픈 척을 했다.
(掃除をしたくなくて、具合が悪いふりをした。)
気まずい状況を避けたい時やいたずらで使う「寝たふりをする」
自慢たらしく振る舞う「偉そうにする・調子に乗る」
容姿や態度を過剰に可愛らしく見せる「ぶりっ子をする」
掃除をサボる時などに使う「痛いふり・具合が悪いふりをする」
連体形を意識せず、ひとかたまりの語彙として丸ごと覚えられる表現です。

모른 척하다と모르는 척하다の使い分け
韓国語学習者が特に迷いやすいのが、「모른 척하다」と「모르는 척하다」の違いです。どちらも日本語では「知らないふりをする」と訳されますが、語幹につく連体形の時制によってニュアンスが異なります。
| 表現 | 文法構造 | ニュアンスと使いどころ |
|---|---|---|
| 모른 척하다 | 過去連体形(-ㄴ) | 知っている事実を「初めから知らなかった」ことにして済ませる、見て見ぬふりをする(完了・結果重視) |
| 모르는 척하다 | 現在連体形(-는) | 今起きている出来事や質問に対して、その場で「知らない」という状態を装い続ける(進行・態度重視) |
実際の会話ではどちらを使っても通じる場面が多いですが、目の前で起きたトラブルや秘密について「見て見ぬふりをした」「シラを切った」と言いたい場合は、過去連体形を用いた「모른 척하다」(モルン チョッカダ)のほうが自然に使われます。
「〜ふりをするな」否定・ツッコミ表現の作り方
相手の気取った態度やごまかしに対して「〜のふりをするな!」と注意・ツッコミを入れたい場合は、禁止の表現「-지 마라 / -지 마세요」を組み合わせます。
1. 基本の禁止形:-척하지 마(ふりをするな)
文末の「하다」を禁止の語尾「-지 마」(〜するな)に変えるだけで完成します。親しい間柄でのツッコミとして非常に便利です。
- 아는 척하지 마.(知ったかぶりするな。)
- 바쁜 척하지 마.(忙しいふりするな。)
- 못 들은 척하지 마세요.(聞こえなかったふりをしないでください。)
2. 名詞セット+하지 마 の口語短縮形
韓国の若者言葉やドラマでは、「척」をそのまま名詞として扱い、「- 척 하지 마」と簡潔に言い放つパターンが多用されます。
- 잘난 척하지 마.(偉そうにするな。)
- 불쌍한 척하지 마.(可哀想なふりをするな・被害者ぶるな。)
- 쿨한 척하지 마.(クールぶるな・平気なふりをするな。)
会話をつなぐ接続表現(-척하면서 / -척하고)
「〜ふりをして〇〇した」と文を後ろにつなげることで、会話の表現力が格段にアップします。よく使われる2つの接続語尾を押さえましょう。
1. -척하면서(〜ふりをしながら、〜ふりをして)
前の動作と後ろの動作が同時に行われている様子を表す語尾「-(으)면서」をつけます。
2. -척하고(〜ふりをしてから、〜ふりをして)
1つの動作を装ったうえで次の行動に移るという前後の順序を表すときは、並列・順序の語尾「-고」をつなぎます。
「〜のふりをする」という表現は、単独で文末を締めるだけでなく、接続表現を使うことでドラマチックな感情表現や状況説明が可能になります。
-척하면서(〜しながら)
- 2つの動作が同時に行われる様子を表す
- 例:スマホを見るふりをして写真を撮る
- 例:何でもないふりをしながら笑う
-척하고(〜してから)
- 1つの動作を装ってから次の行動に移る
- 行動の前後の順序を表す
- 例:トイレに行くふりをして席を外す
動作が同時進行しているか、順序があるかによって語尾を使い分けます。
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理解度チェック
Q1. 「척하다」と「체하다」の使い分けとして正しいものは?
- 会話では「체하다」が圧倒的に一般的
- 通常の会話では「척하다」を使えば問題ない
- 「척하다」は小説や新聞のコラムで好まれる
- 2つの表現に場面やニュアンスの違いはない
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正解: B. 通常の会話では「척하다」を使えば問題ない
会話では9割以上「척하다」が使われ、「체하다」は文章語や慣用句で好まれます。通常の会話では「척하다」を使えば間違いありません。
Q2. 動詞「알다(知る)」に「-척하다」を接続した形は?
- 알는 척하다
- 알은 척하다
- 아는 척하다
- 알인 척하다
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正解: C. 아는 척하다
語幹末尾が「ㄹ」で終わる動詞に「-는」が接続する場合、ㄹ脱落が起こるため「아는 척하다」となります。
Q3. 「모른 척하다」が自然に使われる場面はどれ?
- トラブルを見て見ぬふりをしたとき
- その場で知らない状態を装い続けるとき
- 相手に可愛らしい態度を見せたいとき
- 動作を同時に行っている様子を表すとき
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正解: A. トラブルを見て見ぬふりをしたとき
「모른 척하다」は過去連体形を用い、起きたことに対して見て見ぬふりをした、シラを切ったと言いたい場合に自然に使われます。
よくある質問
- Q. 「척하다」の読み方と発音のコツは?
- 「척하다」の発音は[처카다 / チョカダ]となります。「척」のパッチム(k音)と「하다」の「ㅎ」(h音)が合わさることで激音化が起こり、濁らずに「カ」と息を強く出して発音するのがコツです。
- Q. 「知ったかぶり」は韓国語で何と言いますか?
- 「知ったかぶり(をする)」は動詞「알다」を用いて「아는 척하다」と言います。名詞形として「아는 척」単体でもよく使われ、「아는 척하지 마(知ったかぶりするな)」は定番フレーズです。
- Q. 「척」の前に「-을/를」を入れてもいいですか?
- はい、可能です。「자는 척을 하다」「아픈 척을 했다」のように目的格助詞「-을/를」を挟んでも自然な韓国語として通用します。意味やニュアンスに大きな違いはありません。
- Q. 「체하다」はお腹を壊す意味もありますか?
- はい。動詞単体としての「체하다」には「(食べたものが)胃にもたれる、消化不良を起こす」という意味があります。「ふりをする」の文脈とは全く別の単語ですので、前後の文脈で見分けてください。
2026年9月25日更新・モチタン辞典編集部