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これは何ですかをスペイン語で言うには?基本と応用表現
スペイン語で「これは何ですか?」は ¿Qué es esto?(ケ・エス・エスト)と言います。発音は単語を区切らず「ケース・エスト」のように滑らかにつなげて読むのが自然です。
目の前にあるものの名前や正体が分からないときに、旅行先のレストランや市場などあらゆる場面でそのまま使える最も基本的で万能な疑問文です。
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基本フレーズの発音と音のつながり(リエゾン)
スペイン語で「これは何ですか?」と質問するとき、最も標準的で広く使われるのが ¿Qué es esto? です。カタカナ表記では「ケ・エス・エスト」と書かれることが多いですが、実際の会話では単語ごとの切れ目がなくなり、滑らかにつながって発音されます。
カタカナ表記とネイティブの音声変化
単語を1つずつ区切って「ケ・エス・エスト」と発音すると、少しぎこちなく聞こえます。スペイン語では、母音で終わる単語の直後に母音で始まる単語が来ると、2つの音が結合する「連声(シンファレファ/リエゾン)」が起こります。
- 文字通りの発音: ケ・エス・エスト
- 自然な会話の発音: ケース・エスト(または ケー・エスト)
Qué(ケ)の e と es(エス)の e が一体化して「ケー(またはケース)」となり、さらに es の語尾の s と esto の語頭の e が連なって「ケース・エスト」のように聞こえます。語尾を少し上げ調子で発音すると、自然な疑問文になります。
アクセント(強勢)を置く位置
発音の際、強く読むポイントは2か所あります。1つ目は疑問詞の Qué、2つ目は esto の最初の e です。esto の語尾の「ト」を強く発音しないように注意し、「ケース・エスト?」とリズムよく発音するのがコツです。
なお、このフレーズには巻き舌の rr は含まれていないため、日本語の「エ」と「ス」と「ト」の音を素直に発音するだけで十分に伝わります。
文字通りの発音
- ケ・エス・エスト
- 単語を1つずつ区切る
- 少しぎこちなく聞こえる
自然な会話の発音
- ケース・エスト(ケー・エスト)
- 連声(リエゾン)で母音が結合
- 「ケー」と「エ」を強く発音
母音が連続することで音がつながり、滑らかな発音に変化します。
「これは何ですか」の言い方一覧表(10選)
場面や相手、聞きたい内容(名前なのか、意味なのか、料理の中身なのか)によって表現を変えると、より自然で配慮のあるコミュニケーションが可能です。カジュアルな表現から丁寧な尋ね方まで、状況に応じた10通りの言い方を整理しました。
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| 表現(つづり) | 読み方の目安 | ニュアンス | 使う相手や場面 |
|---|---|---|---|
| ¿Qué es esto? | ケース・エスト | これは何ですか?(標準) | 誰に対しても使える最も万能な基本表現 |
| ¿Qué es esto, por favor? | ケース・エスト、ポル・ファボール | これは何ですか、お願いします | 店員や見知らぬ人に対して丁寧に尋ねるとき |
| Disculpe, ¿qué es esto? | ディスクルペ、ケース・エスト | すみません、これは何ですか? | 店員に呼びかけて丁寧に質問するとき |
| Perdona, ¿qué es esto? | ペルドーナ、ケース・エスト | ごめん、これ何? | 友人や同年代の同僚など親しい間柄 |
| ¿Cómo se llama esto? | コモ・セ・ジャーマ・エスト | これは何という名前ですか? | 物の名前や料理の正式名称を知りたいとき |
| ¿Qué significa esto? | ケ・シグニフィカ・エスト | これはどういう意味ですか? | 文字・看板・単語・マークの意味を尋ねるとき |
| ¿De qué es esto? | デ・ケ・エス・エスト | これは何でできているのですか? | 料理の具材や商品の素材・材料を尋ねるとき |
| ¿Qué lleva esto? | ケ・ジェバ・エスト | これには何が入っていますか? | バルやレストランで料理の食材を確認するとき |
| ¿Qué tipo de... es esto? | ケ・ティポ・デ... エス・エスト | これはどんな種類の〜ですか? | チーズやワインなどの種類を詳しく知りたいとき |
| ¿Me puede decir qué es esto? | メ・プエデ・デシール・ケ・エス・エスト | これが何か教えていただけますか? | ホテルのフロントや高級店で改まって聞くとき |
友人同士の会話では、単に指を差しながら ¿Y esto?(イ・エスト/「で、これは?」)と短く言うだけでも通じます。一方、接客を受ける場では Por favor(ポル・ファボール/お願いします)や Disculpe(ディスクルペ/すみません)を添えると非常に好印象です。
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文法分解:なぜesteではなくestoを使うのか
¿Qué es esto? を単語ごとに分解すると、以下の3つの要素で構成されています。
- Qué(ケ):英語の「what」に相当する疑問詞(何)
- es(エス):英語の「is」に相当する動詞 ser(〜である)の三人称単数現在形
- esto(エスト):英語の「this」に相当する指示代名詞(これ)
文構造は英語の「What is this?」と全く同じ語順です。
「este」ではなく「esto」を使う文法的な理由
スペイン語学習者が最初につまずきやすいのが、「これ」を意味する単語に este(エステ)と esto(エスト)がある点です。スペイン語の名詞にはすべて「男性名詞」と「女性名詞」の区別があり、指し示す対象の性別によって指示詞を使い分ける必要があります。
- este(エステ):男性名詞を指す形(例:este libro この本)
- esta(エスタ):女性名詞を指す形(例:esta mesa この机)
- esto(エスト):特定の性別を持たない「中性指示代名詞」
「これは何ですか?」と質問している時点では、目の前にあるものが何という名前なのか、男性名詞なのか女性名詞なのかが分かっていません。このように正体や名称が不明なものを指す場合、スペイン語では必ず中性形の esto を使用するという明確な文法規則があります。
ここで ¿Qué es este? と言うと文法的に不自然になります。
文頭の「¿」と「Qué」のアクセント記号の役割
スペイン語の疑問文では、文末の「?」だけでなく、文頭に逆さまの疑問符 ¿(インベルティド・インテロガシオン)を置きます。これは長い文であっても「ここから疑問文が始まる」ことを読者に予告するための正书法上の規則です。
また、Qué の é に付いている斜めの記号は「アクセント記号(ティルデ)」です。関係詞や接続詞として使われる que(ケ)と区別し、疑問詞であることを明確にするために必ず表記されます。
性別が判明している
- 男性名詞:este
- 女性名詞:esta
正体・名称が不明
- 中性形:esto
正体や名称が不明なものを尋ねる際は中性形のestoを使います。
距離に応じた使い分け:これ・それ・あれの比較表
指を差す対象と自分・相手との距離によって、使う単語が変わります。日本語の「これ・それ・あれ」と同様に、スペイン語にも3段階の距離区分が存在します。名称が分からないものを指す中性代名詞の使い分けは次の通りです。
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| 指示代名詞 | 読み方 | 意味 | 物理的・心理的な距離の目安 |
|---|---|---|---|
| esto | エスト | これ | 自分の手の届く範囲、自分のすぐ近くにあるもの |
| eso | エソ | それ | 相手の近くにあるもの、自分から少し離れた場所にあるもの |
| aquello | アケージョ | あれ | 自分からも相手からも遠く離れた場所にあるもの |
発音の注意点として、aquello の ll は地域によって「リョ」「ジョ」「ヤ」のように発音が変化します。一般的には「アケージョ」または「アケーリョ」と読めば問題なく通じます。
旅行先での指差し使い分けの目安
- 自分の手元にあるメニューや小物を指すとき: ¿Qué es esto?(これ何ですか?)
- 店員側のショーケース内や相手の手元を指すとき: ¿Qué es eso?(それ何ですか?)
- 店内の棚の上の方や離れた黒板メニューを指すとき: ¿Qué es aquello?(あれ何ですか?)
距離感を意識して使い分けることで、店員に対象が正確に伝わりやすくなります。

相手の返答パターン聞き取り術とサバイバル表現
質問した後に返ってくる店員や相手の返答は、基本的に2つの構文パターンに分かれます。文頭の動詞を聞き取るだけで、説明されている対象が単数なのか複数なのかを瞬時に判別できます。
返答の基本2パターン
- 対象が単数の場合: Es...(エス… / 〜です)
例:Es jamón serrano.(エス・ハモン・セラーノ / ハモン・セラーノ[生ハム]です) - 対象が複数の場合: Son...(ソン… / 〜です)
例:Son croquetas de bacalao.(ソン・クロケタス・デ・バカラオ / タラのコロッケです)
また、相手自身も正体が分からない場合は No sé.(ノ・セ / 分かりません)や No tengo ni idea.(ノ・テンゴ・ニ・イデア / さっぱり分かりません)と返答されることがあります。
聞き取れなかった時にその場で使える切り返しフレーズ
早口で返答されて理解できなかったときは、焦らずに以下のフレーズを使って聞き返しましょう。聞き返すことは失礼には当たりません。
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| フレーズ | 読み方の目安 | 日本語訳 | 用途 |
|---|---|---|---|
| ¿Cómo? | コモ? | えっ?何ですか? | 最も短く聞き返す表現(語尾を上げる) |
| ¿Puede repetir, por favor? | プエデ・レペティール、ポル・ファボール | もう一度言っていただけますか? | 丁寧にもう一度言ってもらいたいとき |
| Más despacio, por favor. | マス・デスパシオ、ポル・ファボール | もっとゆっくりお願いします | 話すスピードを落としてほしいとき |
| ¿Cómo se escribe? | コモ・セ・エスクリベ | どう書くのですか? | メモ帳やスマホに書いてもらいたいとき |
| No entiendo. | ノ・エンティエンド | 分かりません / 理解できません | 説明の内容が理解できなかったとき |
場面別の実践会話例:指差しから注文・価格確認まで
旅先のバル、市場、雑貨店で実際に交わされるリアルな会話例を紹介します。「これ何ですか?」と質問したあと、注文や価格確認へつなげる流れを身につけましょう。
会話例1:バルでショーケースの料理を指差して確認・注文
A: 旅行者 / B: バルの店員
A: Disculpe, ¿qué es esto?
(ディスクルペ、ケース・エスト / すみません、これは何ですか?)
B: Es tortilla de patatas. Está muy rica.
(エス・トルティージャ・デ・パタタス。
エスタ・ムイ・リカ / スペイン風ポテトオムレツですよ。とても美味しいです)
A: Entonces, esto, por favor.
(エントンセス、エスト、ポル・ファボール / では、これをください)
B: Muy bien. ¿Para beber?
(ムイ・ビエン。パラ・ベベール? / かしこまりました。お飲み物は?)
会話例2:市場で果物の名前と値段を尋ねる
A: 買い物客 / B: 青果店の店主
A: Hola, ¿cómo se llama esto?
(オラ、コモ・セ・ジャーマ・エスト / こんにちは、これは何という名前ですか?)
B: Se llama chirimoya. Es una fruta dulce.
(セ・ジャーマ・チリモヤ。
エス・ウナ・フルータ・ドゥルセ / チリモヤと言います。甘い果物ですよ)
A: ¿Cuánto cuesta?
(クアント・クエスタ? / いくらですか?)
B: Dos euros el kilo.
(ドス・エウロス・エル・キロ / 1キロ2ユーロです)
会話例3:レストランでの食材・アレルギー確認
A: 食事客 / B: ウェイター
A: Perdón, ¿qué lleva este plato?
(ペルドン、ケ・ジェバ・エステ・プラート / すみません、この料理には何が入っていますか?)
B: Lleva gambas, ajo y aceite de oliva.
(ジェバ・ガンバス、アホ・イ・アセイテ・デ・オリーバ / エビ、ニンニク、オリーブオイルが入っています)
A: Tengo alergia a los mariscos.
(テンゴ・アレルヒア・ア・ロス・マリスコス / 私は甲殻類アレルギーがあります)
B: Entonces no lo tome. Le recomiendo otro plato.
(エントンセス・ノ・ロ・トメ。
レ・レコミエンド・オトロ・プラート / それなら召し上がらないでください。別の料理をおすすめします)
Disculpe, ¿qué es esto? と尋ねる
店員から料理名や味の説明を聞く
Entonces, esto, por favor. で注文
飲み物の有無などを確認される
料理の正体を確認したあと、スムーズに注文へつなげる手順です。
次の疑問料理や品物の名前が分かったあとの会計をスムーズにするために、スペイン語で値段を聞く表現もあわせて覚えておくと安心です。
記号「¿」や「é」のスマホ・PCキーボード入力方法
メールやSNSでスペイン語を入力する際、文頭の ¿ やアクセント付き母音 é の出し方が分からず困ることがあります。専用のスペイン語配列キーボードに切り替えなくても、標準のキーボード操作で簡単に入力可能です。
スマートフォンの入力方法(iOS / Android共通)
- 逆疑問符「¿」: 通常の「?」キーを長押し(ロングタップ)すると候補に ¿ が表示されるので、指をスライドして選択します。
- アクセント付き文字「é」: アルファベットの「e」キーを長押しすると、é などのアクセント記号付きの候補が表示されます。á, í, ó, ú や ñ も同様に各母音や「n」の長押しで入力できます。
パソコン(Windows / Mac)での入力方法
| 入力したい記号 | Mac(日本語・US配列) | Windows(日本語配列での代表例) |
|---|---|---|
| ¿(逆疑問符) | Option + Shift + ? | 「ぎもんふ」と入力して変換、または Alt + 168(テンキー) |
| é(アクセント記号) | Option + e を押した後に e | スペイン語キーボード追加推奨、または文字パレット |
| ñ(エニェ) | Option + n を押した後に n | スペイン語キーボード追加、または「えにぇ」変換 |
パソコンでスペイン語を頻繁に入力する場合は、OSの言語設定から「キーボードレイアウト」に「スペイン語」を追加しておくと、専用のキー割り当てで素早く入力できるようになります。
次の疑問逆疑問符以外の記号や文字もスムーズに入力したいときは、スペイン語キーボード入力とアクセントの設定方法が役立ちます。
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理解度チェック
Q1. 相手の手元にある物について「それは何ですか?」と尋ねる文は?
答えを見る
正解: B. ¿Qué es eso?
相手の手元や少し離れた場所にある物を尋ねるときは、中称のesoを使います。
Q2. 「これは何ですか?」と尋ねる際にestoを使う理由は?
- 男性名詞と決まっているから
- 女性名詞と決まっているから
- 何であるか分からず性別が未定だから
- 複数形の名詞を指しているから
答えを見る
正解: C. 何であるか分からず性別が未定だから
質問の段階では対象の性別が不明なため、中性指示代名詞のestoを使います。
Q3. 文頭に置く倒置疑問符「¿」の主な役割は何ですか?
- 動詞の過去形を表すため
- 文が疑問の調子になることを事前に示すため
- 単語を強調して発音させるため
- 関係代名詞と区別するため
答えを見る
正解: B. 文が疑問の調子になることを事前に示すため
疑問文と平叙文の語順が同じことが多いため、疑問の開始地点を事前に知らせる役割です。
よくある質問
- Q. 「¿Qué es este?」と言うと間違いですか?
- はい、文法的な誤りになります。este は男性名詞の前に付くか男性名詞を指す形です。何であるか分からない対象を尋ねる際は、性別のない中性代名詞 esto を使って ¿Qué es esto? と言うのが正しいルールです。
- Q. カタカナ発音で現地の人に通じますか?
- 十分に通じます。スペイン語の母音は日本語と同じ「ア・イ・ウ・エ・オ」の5つで、子音の発音も素直です。単語をぶつ切りにせず「ケース・エスト」と滑らかにつなげて発音すれば、カタカナに近い発音でもしっかり伝わります。
- Q. 「それは何ですか」と言いたいときは?
- 相手の手元にあるものや少し離れたものを指す場合は「¿Qué es eso?(ケ・エス・エソ / それは何ですか?)」と言います。esto(これ)を eso(それ)に入れ替えるだけで完成します。
- Q. より丁寧にお願いする言い方はありますか?
- 文末に por favor を付けて「¿Qué es esto, por favor?」とするか、文頭に「Disculpe(すみません)」を付けて「Disculpe, ¿qué es esto?」と尋ねると非常に丁寧で礼儀正しい印象になります。
- Q. 「どういう意味ですか?」と聞く表現は?
- 単語や看板の意味を尋ねたいときは「¿Qué significa esto?(ケ・シグニフィカ・エスト)」と言います。名詞そのものではなく、言葉や概念の意味を知りたいときに便利です。
2026年10月15日更新・モチタン辞典編集部