モチタン辞典 › 読みもの › スペイン語 › スペイン語の代名詞と指示代名詞まとめ

「私たち」のスペイン語表現と指示語まとめ

「私たち」のスペイン語表現と指示語まとめ

スペイン語で「私たち」は、男性または男女の集まりを指す場合はnosotros(ノソトロス)、全員が女性の集まりを指す場合はnosotras(ノソトラス)と言います。日常会話では動詞の語尾変化から主語が判明するため、強調したいとき以外は主語代名詞を省いて動詞から話し始めるのが標準的です。

私たちスペイン語の基本と男女の使い分け

スペイン語で主語として使われる「私たち」には、グループを構成する人の性別によって2種類の単語が存在します。

スペイン語文法の規則では、集まりの中に男性が1人でも含まれている場合、または性別が特定されていない一般的な人々を指す場合には、男性複数形のnosotros(ノソトロス)を採用します。

一方、会話をしている話し手も含め、対象となる構成員全員が女性である場合に限り、女性複数形のnosotras(ノソトラス)を使用します。

たとえば、女性3人のグループが「私たちは旅行が好きです」と言うときは、Nosotras viajamos mucho.(ノソトラス・ビアハモス・ムチョ/私たちはたくさん旅行します)となります。

しかし、そのグループに男性が1人加わった瞬間に、主語はNosotros viajamos mucho.(ノソトロス・ビアハモス・ムチョ)へと変化します。

表は横にスクロールできます →

単語カタカナ発音構成メンバー例文
nosotrosノソトロス男性のみ / 男女混合Nosotros somos estudiantes.(私たちは学生です)
nosotrasノソトラス女性のみNosotras somos amigas.(私たちは友人同士です)

三人称複数の女性の表現を詳しく知りたいときは、「彼女たち」はスペイン語で何て言う?をご覧ください。

次の疑問「私たち」以外の私・君・彼などの使い分けも合わせて確認したいときは、スペイン語の人称代名詞一覧と使い方を参考にしてみてください。

nosotrosとsomosの違いと主語省略の仕組み

初学者がつまずきやすい疑問のひとつに、「『私たち』を言いたいときにnosotros(ノソトロス)を使うのか、それともsomos(ソモス)を使うのか」という点があります。

結論から整理すると、英語に置き換えた場合、nosotros(ノソトロス)は主語代名詞の「We」に相当し、somos(ソモス)はbe動詞に相当するser動詞の1人称複数現在形「are」に該当します。

したがって、英語の「We are」はスペイン語のnosotros somos(ノソトロス・ソモス)と一致します。

なぜ主語の「私たち」は省略されるのか

スペイン語の動詞は、主語の人称(私・君・彼など)と数(単数・複数)に応じて語尾が規則的あるいは不規則に変化します。「〜である」を意味するser(セール)動詞の現在形を例にとると、以下のようになります。

ご覧のとおり、somos(ソモス)という語尾の形を持つ動詞は「私たち」が主語のときにしか現れません。語形を見ただけで主語が誰であるかが明確に伝わるため、会話や文章では主語のnosotros(ノソトロス)やnosotras(ノソトラス)を言わずに、単にSomos japoneses.(ソモス・ハポネセス/私たちは日本人です)と動詞から始めるのが自然です。

あえて主語代名詞を口にする文脈

主語をあえて省略せずNosotros somos...(ノソトロス・ソモス)と言う場合は、「他の誰でもなく、私たちこそが」という強調や、「彼らは違うが、私たちは〜だ」という対比の意図が含まれます。

例えば、周囲が慌てている中で「彼らは反対しているが、私たちは賛成だ」と主張したいときは、Ellos están en contra, pero nosotros estamos a favor.(エホス・エスタン・エン・コントラ、ペロ・ノソトロス・エスタモス・ア・ファボール)のように、主語を明確に対置させて発話します。

nosotrosとsomosの違い

nosotros

  • 英語の「We」に相当する主語代名詞
  • 「私たち」という意味を表す
  • 強調や対比の意図がある場合に使う
  • 語形から主語が明白なため通常は省略

somos

  • 英語の「are」に相当するser動詞現在形
  • 主語が1人称複数の時にしか現れない形
  • これ単体で「私たちは〜です」を表せる
  • 会話では動詞から始めるのが自然

主語代名詞とser動詞の対応関係と役割の違いです。

人称代名詞を省くルールをより深く学びたい方は、主語代名詞と主語の省略の仕組みを確認してみてください。

文法別「私たちの・私たちを」の活用一覧

主語としての「私たちは」を理解したあとは、関連する「私たちの(所有格)」や「私たちを/私たちに(目的格)」の形を整理しておくと、文の組み立てがスムーズになります。

所有形容詞:私たちの〜

「私たちの車」「私たちの家」のように後ろの名詞を修飾する場合、所有形容詞を使います。修飾する名詞の性(男性・女性)と数(単数・複数)に合わせて語尾が4パターンに変化します。

注意点として、話し手である自分たちの性別ではなく、後ろに置かれる「所有されるモノ・人」の性別と数に一致させます。全員が男性の集まりであっても、家が女性名詞(casa)であればnuestra casa(ヌエストラ・カサ)となります。

目的格代名詞:私たちを・私たちに

動詞の目的語として「私たちを招待する」「私たちに教えてくれる」と言う場合は、直接目的格・間接目的格ともにnos(ノス)を用います。

表は横にスクロールできます →

文法機能スペイン語カタカナ発音意味・役割
主格代名詞(男/混)nosotrosノソトロス私たちは
主格代名詞(女)nosotrasノソトラス私たちは(全員女性)
所有形容詞(男性単数)nuestroヌエストロ私たちの〜
所有形容詞(女性単数)nuestraヌエストラ私たちの〜
目的格代名詞nosノス私たちを / 私たちに
前置詞+代名詞con nosotrosコン・ノソトロス私たちと一緒に

このスペイン語表現(este / esta / esto)の整理

スペイン語学習で人称代名詞と並んで頻出するのが「これ・この」を指す指示語です。話し手の身近にある事物や概念を指す際に使われます。

スペイン語の指示詞には、直後の名詞を修飾する「指示形容詞」と、名詞の代わりに単独で用いる「指示代名詞」があります。形は基本的に共通ですが、性別が定まらない抽象的な事柄を指す「中性形」が存在します。

中性代名詞のesto(エスト)は、名詞を直接修飾することはできず、常に単独で主語や目的語になります。例えば、目の前にある正体不明の物体を指して「これは何ですか?」と尋ねる場合は、¿Qué es esto?(ケ・エス・エスト)と言います。

名詞の性別がすでに分かっている場合はeste(エステ)やesta(エスタ)を使います。

「これ・この」指示詞の分類
「これ・この」指示語

単数形

  • 男性単数:este
  • 女性単数:esta
  • 中性代名詞:esto

複数形

  • 男性複数:estos
  • 女性複数:estas

名詞の性・数に応じた形と、単独で使う中性代名詞の整理です。

スペイン語の代名詞と指示代名詞まとめのイメージ

使い分けの全体像を詳しく確認したいときは、指示形容詞と指示代名詞(これ・それ・あれ)の解説が役立ちます。

それスペイン語表現(ese / esa / eso)の整理

聞き手の近くにあるもの、または会話で直前に出た話題を指す「その・それ」には、ese(エセ)のグループを用います。

日常会話の相槌で非常に多用される¡Eso es!(エソ・エス/その通り!)やPor eso(ポル・エソ/だから、そのために)には、中性代名詞のeso(エソ)が使われています。相手が言った事実そのものは文法上の男性・女性の区別がないため、中性形を選ぶのが基本です。

あのスペイン語表現(aquelの活用)の整理

話し手からも聞き手からも離れた遠くの事物や、時間的に遠い過去を指す「あの・あれ」は、aquel(アケル)のグループで表現します。

表は横にスクロールできます →

距離感・対象男性単数女性単数中性(代名詞のみ)男性複数女性複数
この(近接)esteestaestoestosestas
その(中距離)eseesaesoesosesas
あの(遠距離)aquelaquellaaquelloaquellosaquellas

あそこスペイン語表現と場所の指示副詞

事物ではなく「場所」を指し示す指示副詞も、対象との物理的・心理的距離に応じて3段階に分類されます。「あそこ」に該当する表現にはニュアンスの差があります。

ahí(アイ)は日本語の「そこ」に近く、視線の届く少し先を指します。allí(アジ)は話し手・聞き手の両方から離れた「あそこ(ピンポイントの地点)」を指します。allá(アジャ)は「遥か彼方」や「あちらの方向」といった広がりを持った距離感を示します。

例えば、「駅はあそこにあります」と指差すときはLa estación está allí.(ラ・エスタシオン・エスタ・アジ)と言います。「もっと向こうへ行って」と方向を促すようなときはMás allá(マス・アジャ/もっと向こう)という言い回しが使われます。

距離で使い分ける場所の指示副詞
◀ 近い(足元)遠い(彼方・方向) ▶
aquí / acáここ(話し手の足元や至近距離)
ahíそこ(聞き手の近くや少し離れた場所)
allíあそこ(双方から離れた特定の地点)
alláあそこ・向こう(漠然とした遠方や方向)

話し手からの物理的・心理的な距離に応じた場所の表現です。

会話ですぐ使える「私たち」の実践フレーズ

旅行や自己紹介、日常会話で頻出する「私たち」を主語にした短文フレーズをまとめました。実際の会話では主語代名詞を省いて発音されることが多いため、動詞の語尾に注目しながら声に出して練習してみましょう。

続けて読む

スペイン語の疑問をすべて見る「スペイン語」のまとめ

理解度チェック

Q1. 女性3人と男性1人の集まりを表す主語代名詞はどれですか?

  1. nosotras
  2. nosotros
  3. nuestras
  4. nuestros
答えを見る

正解: B. nosotros
集まりの中に男性が1人でも含まれている場合は、男性複数形のnosotrosを用います。

Q2. スペイン語で会話時に主語「私たち」が省略される理由は?

  1. 文頭に主語を置くことが文法上禁止されているため
  2. 動詞の形を見れば主語が誰か明確に伝わるため
  3. 所有形容詞が主語の役割を兼ねているため
  4. 中性代名詞が主語の代わりに使われるため
答えを見る

正解: B. 動詞の形を見れば主語が誰か明確に伝わるため
somosのように、動詞の語形を見るだけで主語が誰であるか明確に伝わるため省略されます。

Q3. 正体不明の物を指して「これは何ですか?」と尋ねる文は?

  1. ¿Qué es este?
  2. ¿Qué es esta?
  3. ¿Qué es esto?
  4. ¿Qué es ese?
答えを見る

正解: C. ¿Qué es esto?
名前がわからない事物や事柄全体を指す場合は、中性代名詞のestoを使います。

Nathanスペイン語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」スペイン語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す

よくある質問

Q. 女性グループでもnosotrosを使ってよいですか?
メンバー全員が女性である場合はnosotrasを使うのが文法的な規則です。ただし、男性が1人でも混ざっているグループであればnosotrosを使います。
Q. 「私たち」と言うときnosotrosは省略すべきですか?
動詞の語尾で主語が1人称複数と明確に伝わるため、通常の会話では省略するのが一般的です。他者と対比させたり発言者を強調したい場合にのみ明示します。
Q. 「これ」と言うときesteとestoはどう使い分けますか?
後ろに男性名詞が続く場合や特定の名詞を指すときはesteを使い、名前が分からない正体不明の物や抽象的な事柄を単独で指すときは中性代名詞のestoを使います。
Q. 「あそこ」を意味するallíとalláの違いは何ですか?
allíは視覚的に捉えられる特定の限定された場所を指し、alláはより遠い空間や方向、漠然とした彼方を指す傾向があります。
Q. 「私たちの」を言うとき男女の区別はどう決まりますか?
修飾する後ろの名詞の性と数で決まります。話し手が男性でも女性でも、女性名詞の前ではnuestra、男性名詞の前ではnuestroになります。

2026年9月25日更新・モチタン辞典編集部

関係する文法代名詞の一覧と使い方this・that・these・thoseの使い方