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英語の代名詞一覧と正しい使い方
英語の代名詞は、名詞の重複を避けて文を簡潔にするための重要語です。人称代名詞(I /aɪ/, my /maɪ/, me /miː/, mine /maɪn/)は文中での役割(格)によって形が厳密に変化します。
代名詞の基本ルールを押さえることで、主語の脱落や格の混同といった日本人に多い文法ミスを確実に防げます。
- 人称代名詞は文中の役割(格)で主格・所有格・目的格・所有代名詞に変化します
- 指示代名詞は距離と単複で使い分け、不定代名詞は不特定の対象や数量を指します
- 代名詞itは特定の物だけでなく天気や時間、形式主語としても用いられます
先に読むと分かりやすい: 可算名詞と不可算名詞の見分け方some と any の使い分け
人称代名詞の格変化一覧表
人称代名詞は「話し手(1人称)」「聞き手(2人称)」「話題の人や物(3人称)」を指す語です。文中の位置や働きに応じて「主格(〜は・〜が)」「所有格(〜の)」「目的格(〜を・〜に)」「所有代名詞(〜のもの)」の4種類に変化します。
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| 人称 | 主格 | 所有格 | 目的格 | 所有代名詞 |
|---|---|---|---|---|
| 1人称単数 | I(私は) | my(私の) | me(私を) | mine(私のもの) |
| 1人称複数 | we(私たちは) | our(私たちの) | us(私たちを) | ours(私たちのもの) |
| 2人称単複 | you(あなたは) | your(あなたの) | you(あなたを) | yours(あなたのもの) |
| 3人称男性 | he(彼は) | his(彼の) | him(彼を) | his(彼のもの) |
| 3人称女性 | she(彼女は) | her(彼女の) | her(彼女を) | hers(彼女のもの) |
| 3人称中性 | it(それは) | its(それの) | it(それを) | なし |
| 3人称複数 | they(彼らは) | their(彼らの) | them(彼らを) | theirs(彼らのもの) |
主格は動詞の前で主語として使い、目的格は動詞や前置詞の後ろに置きます。例えば She likes him. /ʃiː laɪks hɪm/(彼女は彼が好きです)のように、文中の役割に応じた格を選ぶ必要があります。
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所有格と所有代名詞の違い
所有格と所有代名詞は、どちらも「誰のものか」を表しますが、後ろに名詞を伴うかどうかが根本的に異なります。
所有格(my, your, their など)は限定詞として機能するため、必ず直後に名詞を必要とします。一方、所有代名詞(mine, yours, theirs など)は「所有格+名詞」の役割を1語で果たすため、単独で主語や補語、目的語になれます。
- This is my pen. /ðɪs ɪz maɪ pɛn/(これは私のペンです=所有格+名詞)
- This pen is mine. /ðɪs pɛn ɪz maɪn/(このペンは私のものです=所有代名詞単独)
his は所有格と所有代名詞が同形ですが、名詞を伴っているかどうかで区別できます。また、it の所有格は its ですが、所有代名詞の形は現代英語には存在しません。
短縮形の it's(it is または it has)と所有格の its は混同されやすいため、アポストロフィの有無に注意してください。
所有格
- my, your, their など
- 直後に必ず名詞が必要
- 例: This is my pen.
- it の所有格は its
所有代名詞
- mine, yours, theirs など
- 単独で主語・補語・目的語になる
- 例: This pen is mine.
- it の所有代名詞は存在しない
直後に名詞を伴うか、単独で使えるかの違いを整理しました。
指示代名詞の使い方と距離感
指示代名詞は、特定の人や物を指し示す代名詞です。話者からの物理的・心理的・時間的な「距離(近いか遠いか)」と「単数・複数」の組み合わせによって4つの語を使い分けます。
| 距離 | 単数 | 複数 |
|---|---|---|
| 近い(これ/これら) | this /ðɪs/ | these /ðiːz/ |
| 遠い(あれ/あれら) | that /ðæt/ | those /ðoʊz/ |
手元にある本を指すときは This is an interesting book. /ðɪs ɪz ən ˈɪntrəstɪŋ bʊk/(これは面白い本です)と言い、離れた場所にある複数の本を指すときは Those are interesting books. /ðoʊz ɑːr ˈɪntrəstɪŋ bʊks/(あれらは面白い本です)となります。
また、電話口で名乗る際は This is Ken.(こちらはケンです)、相手を確認する際は Who is that?(どちら様ですか)と表現する慣用的な使い方も指示代名詞の重要な用法です。
不定代名詞の基本と使い分け
不定代名詞は、不特定の人物、事物、数量を指す代名詞です。代表的な語には one, another, other, some, any, each, all があります。
- one /wʌn/:前に出た可算名詞の単数形を不特定に受ける(例:I need a pen. Do you have one? /aɪ niːd ə pɛn. duː juː hæv wʌn/「ペンが必要です。1本持っていますか」)
- another /əˈnʌðər/:不特定の「もうひとつの別のもの・人」(単数扱い)
- others /ˈʌðərz/:不特定の「他のもの・他の人々」(複数扱い)
- some /sʌm/:肯定文で「いくつか・いくらか」
- any /ˈɛni/:疑問文・否定文で「いくつか・どれも」
- each /iːtʃ/:「各自・それぞれ」(常に単数扱い)
- all /ɔːl/:「すべて」(文脈に応じて単数にも複数にもなる)
2つの選択肢がある場合、1つめを one、残りのもう1つを特定して the other と呼びます。3つ以上ある場合は、1つめが one、別の1つが another、残りのすべてが the others となります。
oneは不特定の単数名詞を受け、anotherはもう1つの別のもの。
someは肯定文、anyは疑問文・否定文で「いくつか」を表す。
eachは「各自」で常に単数扱い。allは「すべて」を表す。
othersは不特定の他のものや他の人々を指し、複数扱いとなる。
不特定の対象や数量を指す代表的な不定代名詞のまとめです。
itの特別用法とoneとの違い
代名詞 it は「前に出た特定の名詞」を指す以外に、日本語にはない固有の文法用法を持ちます。
1. 天気・時間・距離・明暗を表す it
特定の対象を指さず、状況そのものを主語として表します。
- It is raining now. /ɪt ɪz ˈreɪnɪŋ naʊ/(今、雨が降っています=天気)
- It is five o'clock. /ɪt ɪz faɪv əˈklɑːk/(5時です=時間)
- It is about three miles to the station. /ɪt ɪz əˈbaʊt θriː maɪlz tuː ðə ˈsteɪʃən/(駅まで約3マイルです=距離)
2. 形式主語(仮主語)の it
不定詞や that 節などの長い主語を文末へ送り、主語の位置に置く代用句です。It is important to learn English. /ɪt ɪz ɪmˈpɔːrtnt tuː lɜːrn ˈɪŋɡlɪʃ/(英語を学ぶことは重要です)のように使います。
one と it の違い
it は「前に出たそのものズバリ(特定のもの)」を指します。一方、one は「同種の中の任意の1つ(不特定のもの)」を指します。I lost my umbrella, so I bought a new one.(傘をなくしたので新しいのを1本買った)では、なくした傘そのものではないため one を用います。
代名詞 it
- 前に出た特定のものズバリを指す
- 特定の対象を指す名詞の代名詞
- 例: 話題に出たその傘そのもの
不定代名詞 one
- 同種の中の任意の1つ(不特定)
- 前に出た可算名詞の単数形を受ける
- 例: a new one(新しい傘を1本)
特定のものそのものを指すか、同種の任意のものを指すかの違いです。
日本人の典型ミスと再帰代名詞
日本語は文脈から推測できる主語を省略する言語です。そのため、日本人の英語学習者は主語の代名詞を抜かしてしまう誤りを頻繁に犯します。
例えば、「今日は忙しいです」を Am busy today. や Today is busy. と言うのは誤りです。正しくは I am busy today. /aɪ æm ˈbɪzi təˈdeɪ/ と主語の代名詞 I を明示しなければなりません。
また、「自分自身」を指す場合は myself /maɪˈsɛlf/ や himself /hɪmˈsɛlf/ などの再帰代名詞を使用します。
主語と目的語が同一人物である文では、通常の目的格ではなく再帰代名詞が必要です。例えば He cut himself. /hiː kʌt hɪmˈsɛlf/(彼は手を切った)となり、him を使うと「彼は別の男性を切った」という意味に変わってしまいます。
再帰代名詞の詳しい規則と強調用法については、別ページの「再帰代名詞の一覧と使い方(myself / yourself など)」で詳しく解説しています。
中学英語の一人称・二人称・三人称の違いと見分け方
英語の人称代名詞を使いこなす第一歩は、「一人称」「二人称」「三人称」の区別を正しく整理することです。
- 一人称: 「話し手自身」を表します。単数は I(私は)、複数は we(英語で「私たち」)です。
- 二人称: 「話を聞いている相手」を表します。単数・複数ともに you(あなたは/あなたたちは)を用います。
- 三人称: 「話し手と聞き手以外の第三者や事物」を表します。単数は男性なら he(彼は)、女性なら she(彼女は)、物や動物なら it(それは)です。
特にテストや英会話で間違いやすいのが、三人称複数の「英語で 彼らは」にあたる they です。they は男性や女性の複数(彼らは/彼女らは)だけでなく、物や動物の複数(それらは)を指す際にも使われます。
They are my classmates.(彼らは私のクラスメイトです)
I bought two books, and they were interesting.(私は本を2冊買いましたが、それらは面白かったです)
英語では人であっても物であっても、三人称の複数はすべて they で受けるという点を押さえておきましょう。
中学英語 代名詞 覚え方(アイマイミーマインのリズム暗記法)
中学英語で習う人称代名詞の変化を定着させる最も確実な覚え方は、「主格 → 所有格 → 目的格 → 所有代名詞」の順に声に出して唱えるリズム暗記です。「アイ・マイ・ミー・マイン(I - my - me - mine)」のように、語呂の良いテンポで繰り返すことで、文中での格変化が反射的に口から出るようになります。
格の文法的役割は次の通り決まっています。
- 主格(〜は/〜が): 動詞の前で主語になる
- 所有格(〜の): 後ろに名詞を伴う
- 目的格(〜を/〜に): 動詞や前置詞の後ろに置く
- 所有代名詞(〜のもの): 1語で「所有格+名詞」の代わりをする
単語学習の際は、再帰代名詞(〜自身)までセットにして以下の並びでリズムをつけて音読するのがおすすめです。
- 1人称単数: I - my - me - mine - myself
- 1人称複数: we - our - us - ours - ourselves(私たち)
- 2人称単複: you - your - you - yours - yourself(複数形は yourselves)
- 3人称男性: he - his - him - his - himself(彼)
- 3人称女性: she - her - her - hers - herself(彼女)
- 3人称中性: it - its - it - (なし) - itself(それ)
- 3人称複数: they - their - them - theirs - themselves(彼らは/それらは)
英語の代名詞の種類と全体マップ
英語の代名詞は人称代名詞だけではありません。文中での役割や機能に応じて、主に5つのグループに分類されます。全体の地図を把握しておくと、英文法の理解が格段に深まります。
- 人称代名詞: 人や物を話し手との視点から指す語(例: I, you, he, they など)
- 指示代名詞: 話者からの物理的・心理的距離に応じて指し示す語(例: this, that, these, those)
- 不定代名詞: 特定しない人・物・数量を大まかに指す語(例: one, some, any, another, other, all など)
- 疑問代名詞: 疑問文で尋ねる対象の名詞の代わりをする語(例: who, what, which など)
Who is that boy?(あの男の子は誰ですか) - 関係代名詞: 名詞(先行詞)を修飾する節を導き、文と文をつなぐ接続詞と代名詞の役割を兼ねる語(例: who, which, that など)
I have a friend who lives in Canada.(私にはカナダに住んでいる友人がいます)
英文を読むときは、目の前の代名詞がどの種類に属し、何を指しているのかを意識することが大切です。
「英語代名詞」のよくある疑問
確認問題(5問)
次の空所に入る最も適切な語を選びなさい。 This is not my bag. It is ( ).
答えと解説
正解: hers
「彼女のもの」という意味で単独で補語になれる所有代名詞hersを選びます。herは所有格または目的格です。離れた場所にある複数の本を指して言う文として、本文に照らして正しいものを選びなさい。
答えと解説
正解: Those are interesting books.
遠い距離にある複数のものを指す指示代名詞はthoseを用います。選択肢が2つある場合、1つめをoneとしたときの「残りのもう1つ」を指す表現を選びなさい。
答えと解説
正解: the other
2つの選択肢がある場合、1つめをone、残りのもう1つを特定してthe otherと呼びます。不定代名詞oneと代名詞itの違いについて、本文の説明として正しいものを選びなさい。
答えと解説
正解: itは前に出た特定のものズバリを指し、oneは同種の中の任意の1つを指す
itは「前に出たそのものズバリ(特定のもの)」、oneは「同種の中の任意の1つ(不特定のもの)」を指します。次の英文のうち、主語と目的語が同一人物である場合の表現として本文に合致するものを選びなさい。
答えと解説
正解: He cut himself.
主語と目的語が同一人物の場合、再帰代名詞を用いてHe cut himself.とします。himだと別の男性を切った意味になります。
よくある質問
- Q. 英語で主語の代名詞は省略できますか?
- 原則として省略できません。英語は主語と動詞のセットで文を成立させる言語であるため、文脈で相手が分かっていても I や it などの代名詞を明示する必要があります。
- Q. its と it's の違いは何ですか?
- its は it の所有格で「それの」という意味を表す代名詞です。一方、アポストロフィのある it's は it is または it has の短縮形であり、全く別の単語です。
- Q. one と it はどう使い分ければよいですか?
- 前に話題に上がった「まさにその特定の物体」を指す場合は it を使い、同じ種類の「どれでもいい1つ(不特定の同種のもの)」を指す場合は one を使います。
- Q. 「彼らは」と「それらは」はどちらも they を使ってよいですか?
- はい、どちらも they を使います。英語の they は人間(彼らは・彼女らは)だけでなく、複数の物や動物(それらは)を指す三人称複数の代名詞です。目的格「それらを」は them、所有格「それらの」は their を用います。
- Q. 「Ken and I」と「Ken and me」はどのように使い分ければよいですか?
- 文の主語になる位置では主格の Ken and I を使い、動詞や前置詞の目的語になる位置では目的格の Ken and me を使います。見分け方として、「Ken and」を取り除いたときに I と me のどちらが文法的に残るかを考えると迷いません。例えば主語なら Ken and I went to school.(ケンと私は学校に行きました)、目的語なら She helped Ken and me.(彼女はケンと私を手伝いました)となります。
2026年9月24日更新・モチタン辞典編集部
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