「情け」はフランス語で何と言う?

日本語の「情け」に最もぴったりなフランス語は pitié です。日常会話で「情けをかける」や「同情」の意味で広く使われます。一方の miséricorde は、神の慈悲や罪人への赦しなど、宗教的・格式ばった重いニュアンスを持つ文脈で使い分けられます。

使い分け

  • pitié

    最も一般的な語です。困っている人への同情や慈悲のほか、「情けをかける」「情けない」といった日常表現で幅広く使われます。

    Il a eu pitié de cet animal abandonné.

    彼はその捨てられた動物に情けをかけました。

  • miséricorde

    宗教的な慈悲や、罪を赦す寛大な心を指す改まった語です。文脈としては祈りや古典的な文学などで主に用いられます。

    Le juge a fait preuve de miséricorde.

    裁判官は情けを示しました。

よくある間違い

  • ✕ C'est sans pitié pour lui.(彼には情けがない=彼は情けない人だ)

    ○ Il est pitoyable.

    sans pitié は「無慈悲な」という意味です。「情けない」と言いたい場合は pitoyable を使います。

「情け」のよくある質問

Q. 「情けは人のためならず」は?
「善行は巡り巡って自分に返る」という意味なので、フランス語では「一つの善行は決して無駄にならない」を表す Un bienfait n'est jamais perdu. などのことわざがよく対応します。
Q. 「情けをかける」の表現は?
最も一般的な表現は avoir pitié de ... です。「〜に情けをかける、同情する」という意味で、人や動物などを対象によく使われます。faire grâce à ... と言うと罪を赦すニュアンスになります。

pitié

意味

  • 女性名詞 情けなさけ
  • 名 哀れみ
  • 名 同情
pitiéのイラスト

例文

Aie pitié de moi.

私に情けをかけてください。

Il a montré peu de pitié envers les animaux.

彼は動物に対してほとんど情けを示さなかった。

コアイメージ

他人の痛みや不運に心が動かされて同情する気持ち

関連語

使い方

  • avoir pitié de

    〜を哀れむ

  • par pitié

    お願いだから

類義語との違い

pitié: 他人のつらさや不運を見て心が痛み、助けたいと思う気持ち。
compassion: 苦しんでいる人に深く同情し、寄り添って助けたいと感じる気持ち。
empathie: 相手の感情や立場を自分のことのように感じ取って理解する心のはたらき。
sympathie: 相手に対して親しみや好意を持つ気持ち。

フランス語での定義

Émotion qui pousse à compatir envers quelqu'un éprouvant douleur, détresse ou misère.

語源

古フランス語期にラテン語 pietas の意味が転じて成立した語で、もとは宗教や義務に関する語義から人への同情へ意味が広がった。

コラム

  • 日常では相手を見下すように聞こえないよう文脈や口調に注意

ゲームで覚える・約 1 分

pitié をゲームで覚えよう

5 語のクエスト・4択・イラスト・穴埋め

miséricorde

意味

  • 女性名詞 情けなさけ
  • 名 哀れみ
  • 名 寛大さ
miséricordeのイラスト

例文

Montre-lui un peu de miséricorde.

彼に少し情けを示してあげて。

Je lui ai demandé un peu de miséricorde.

私は彼に少し情けを求めた。

コアイメージ

苦しむ人を見て心が痛み助けを差し伸べたいと思う心の動き

関連語

使い方

類義語との違い

miséricorde: 苦しむ人を見て心が痛み、助けや許しを与えたいと感じる、やや宗教的・文学的な響きのある情け。
pitié: 不幸や苦しみに遭っている人をかわいそうに思う、同情の気持ち。
compassion: 困っている人の苦しみに深く共感して助けようとする思い。

フランス語での定義

Sentiment de pitié et de bonté envers quelqu'un qui souffre, souvent accompagné du désir de l'aider.

語源

フランス語 miséricorde はラテン語 misericordia(miser「哀れ」+ cor「心」)に由来し、古フランス語を経て『情け・哀れみ・寛大さ』の意味で定着した

コラム

  • 語感に宗教的・文学的な響きが残るため、日常の軽い頼みごとでは pitié や compassion、あるいは être indulgent のような表現が使われることが多い

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