モチタンフランス語辞典 › フランス語フレーズ集 › ○○はフランス語で何て言う? › 信じられない

「信じられない」はフランス語で何と言う?
言い方7通りと場面別の使い分け
いちばん使いやすく無難な表現は C'est incroyable ! です。ただし、日本語の「信じられない」は「相手を疑う」「素晴らしい体験に感動する」「ニュースに驚愕する」など多岐にわたるため、フランス語に1対1で対応する単一の訳はありません。話者の心情や誰に対して話すかによって表現を使い分けます。
フランス語会話の総合ガイド ›あいさつ・よく使うフレーズ・場面別の会話・発音・話す練習・検定の会話試験まで、フランス語会話のことをまとめて見る
「信じられない」のフランス語の言い方(7通り)
丁寧|丁寧に否定|あなたの話は信じられない
相手の発言を「信じません/信じられません」と丁寧に否定する表現です。目上の人や距離のある相手に使えますが、真顔で言うと強い不信感を与えるため、冗談半分で言う際は笑顔を添える配慮が必要です。
ふつう|感動を振り返る|信じられないほどだった。
旅の思い出やコンサートなど、過去の素晴らしい体験を振り返って「本当に信じられないほど最高だった」と語る言い方です。会話で日常的に使え、感動の余韻を相手と共有したい場面にぴったりです。
カジュアル|驚きを表す|まさか!
予想外の出来事や偶然に遭遇した際、「まさか!」「信じられない!」と声を上げる口語の間投詞です。親しい間柄でよく使われ、単独で発音するだけで強い驚きをテンポよく相手に伝えられます。
カジュアル|知らせに驚く|まさか?
信じがたい知らせを受けたときに「うそでしょ?」「そんなことあり得る?」と聞き返すカジュアルな表現です。語尾を上げて疑問形で発音し、相手の言葉に驚いて思わず聞き返す場面で重宝します。
カジュアル|強い驚き
直訳すると「信じることに至らない」となり、驚きのあまり事実を頭で受け止めきれない心理を表します。試験合格の知らせや衝撃のニュースを聞いた際、親しい友人に対して率直に驚きを示すのに適しています。
- 06C'est incroyable !
ふつう|驚きを伝える
驚きや感動を表すもっとも標準的で無難な表現です。良い知らせにも悪いニュースにも、独り言としても相づちとしても使えます。初対面の相手から友人まで、場面を問わず失礼にならずに通じます。
カジュアル|驚きが続く時
直訳は「そこから戻ってこられない」で、ショックや驚きが大きすぎて呆然としている様子を表す定番のくだけた慣用表現です。時間がある程度経っても驚きが収まらないときの会話で頻出します。
場面別の使い分け
| 場面 | おすすめの言い方 | ひとこと |
|---|---|---|
| 何にでも使える無難な驚き | C'est incroyable ! | フォーマルでも口語でも万能 |
| 過去の感動体験を振り返る | C'était incroyable. | 旅行や舞台の感想に最適 |
| 偶然やハプニングへのリアクション | Ça alors ! | くだけた間投詞として即座に使える |
| にわかには信じがたい知らせへの反応 | Pas possible ? | 「嘘でしょ?」と軽く聞き返す時 |
| 衝撃を受けて頭が追いつかない時 | Je n'en reviens pas ! | 驚きの余韻が長く続く場面 |
| 相手の主張を丁寧に疑う・突っ込む | Je ne vous crois pas. | 関係性や表情に注意して使う |
客観的な出来事への驚きには C'est incroyable ! などの状況を主語にする文を、自分の感情の動揺を強調したいときには Je を主語にした文を選ぶと自然に伝わります。
直訳が通じない理由・よくある間違い
日本語の「信じられない」は1語で多くの感情をカバーしますが、フランス語では「対象への評価」「話者の心理状態」「相手への疑念」を文法的に区別します。主な誤りは次の通りです。
- 何でも croira(信じる)の否定で言ってしまう:「素晴らしい映画だった」という意味で Je ne peux pas croire と言うと、不信感を抱いているように誤解されます。出来事の素晴らしさには incroyable を使います。
- Tu / Vous の取り違え:相手を疑う表現で距離感を見誤ると失礼になります。目上には Je ne vous crois pas を選ぶか、角を立てない別の表現に言い換えるのが安全です。
言われたときの返事
- C'est pourtant vrai. — でも本当なんですよ。
- Je sais, c'est fou ! — だよね、信じられないよね!
- Mais si, je t'assure ! — いや本当に、保証するよ!
- Et pourtant ! — それが本当なんだよ!
- Tu as vu ça ? — すごいよね、見た?
フランス語で「信じられない」を表す表現のニュアンス・場面別比較表
フランス語で「信じられない」と伝える言葉は、ポジティブな称賛からネガティブな呆れ、事実としての信憑性の否定まで、相手との関係性や話者の感情によって使い分けられます。以下の表でそれぞれの特徴を整理しました。
| 表現 | カタカナ読み | ニュアンス・丁寧さ | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| Incroyable ! | アンクロワイヤブル | 標準・感動または呆れ | 素晴らしい体験の称賛、衝撃的な事件への驚き全般 |
| C'est dingue ! | セ・ダング | カジュアル(口語) | 親しい友人との会話で「ヤバい」「ありえない」と驚く時 |
| C'est pas croyable ! | セ・パ・クロワヤブル | カジュアル(くだけた表現) | 面倒なトラブルや理不尽な事態に呆れて憤る時 |
| Impossible ! | アンポシーブル | 標準・強い否定 | 「ありえない!」「絶対に無理だ」と即座に否定する時 |
| Invraisemblable ! | アンヴレサンブラブル | やや硬い・客観的 | 話に真実味や信憑性がなく、筋が通らないと感じる時 |
| J'y crois pas ! | ジ・クロワ・パ | カジュアル(口語) | 自分の耳や目を疑う出来事に対し、くだけた調子で反応する時 |
友人同士の日常会話では、C'est dingue !(セ・ダング/ヤバい・ありえない)や C'est pas croyable !(セ・パ・クロワヤブル/信じられないよ)といった砕けた表現が頻繁に飛び交います。一方で、ビジネスシーンや公の場で話の内容の信憑性に疑問を投げかけたい場合は、客観的な語感を伴う invraisemblable(アンヴレサンブラブル/真実味がない・信憑性がない)を選ぶと、感情的にならず知的な印象を保てます。
英語直訳「Je ne peux pas croire」が不自然な理由と正しいフラ
英語の "I can't believe it" に引きずられて、フランス語で Je ne peux pas croire と直訳してしまうケースが初級・中級者によく見られます。文法的には成立しているように見えますが、ネイティブにとってこの表現は非常に不自然に響きます。
直訳が不自然に聞こえる理由
助動詞 pouvoir(プヴォワール/〜できる)は、話者の身体的・精神的な「能力」や「許可」を指します。そのため、Je ne peux pas croire と言うと、「私にはそれを信じる能力が備わっていない」「規律や信条によって信じることを許されていない」という奇妙なニュアンスが生じてしまいます。「信じられないほど素晴らしい」「嘘でしょ?」といった感情の揺れを表現する意図からは大きくかけ離れてしまうのです。
文で自然に感情を伝える正しい言い回し
「信じられない!」という気持ちを文の形で伝えたいときは、目標や結果に到達できないことを表す arriver à(アリーヴェ・ア/〜できる・〜に至る)を用いた Je n'arrive pas à y croire !(ジュ・ナリーヴ・パ・ア・イ・クロワール/信じられない!)を使います。「事実を受け止める境地まで頭が追いつかない」という心情を完璧に表現できます。
また、親しい間柄の口語では、否定の ne を省略した J'y crois pas !(ジ・クロワ・パ/信じらんない!)が定番です。語尾をやや強めに発音することで、感情の大きさをリアルに伝えられます。
「incroyable」と「invraisemblable」の違いとフランス語会
日本語ではどちらも「信じられない」と訳されることが多い incroyable(アンクロワイヤブル/信じられない)と invraisemblable(アンヴレサンブラブル/真実味がない・信憑性がない)ですが、ネイティブはその性質を明確に区別しています。
主観的な驚きの incroyable と客観的な不自然さの invraisemblable
incroyable(アンクロワイヤブル/信じられない)は、話者の主観的な感情に基づく表現です。素晴らしい出来事に胸を打たれたときにも、とんでもない災難に見舞われたときにも幅広く活用できます。一方の invraisemblable(アンヴレサンブラブル/真実味がない・信憑性がない)は、「vrai(真実)」と「semblable(似ている)」から成り立っており、「現実にありそうにない」「客観的に見て辻褄が合わない」という理屈の不自然さを指摘する際に用います。
日常会話シチュエーション例文
実際の会話でどのように使い分けるか、2つのシチュエーションで確認してみましょう。
【例文1:嬉しいサプライズへの反応】
A: Regarde, j'ai réussi à avoir deux places pour le concert !(見て、コンサートのチケットが2枚取れたよ!)
B: C'est pas vrai ! C'est dingue ! Je n'arrive pas à y croire !(嘘でしょ!ヤバい!信じられない!)
A: Et pourtant, c'est bien réel. On y va ensemble !(それが本当なんだよ。一緒に行こう!)
【例文2:信憑性の薄い言い訳への反応】
A: Il m'a dit qu'il avait oublié son passeport dans le train.(彼、電車の中にパスポートを忘れたって言ってたよ。)
B: Son histoire est complètement invraisemblable. Impossible !(彼の話は全く信憑性がないよ。ありえない!)
A: Je suis d'accord, ça semble vraiment faux.(同感だね、本当に嘘くさいよ。)
発音とジェスチャーのポイント
incroyable(アンクロワイヤブル)を発音する際は、冒頭の「in」をしっかり鼻に抜ける鼻母音「アン」として響かせ、最後の「ヤブル」を息を抜くように発声すると自然に聞こえます。また、フランス人は強い驚きや呆れを表す際、両手のひらを上に向けて肩をすくめるジェスチャーを頻繁に交えます。言葉にこの仕草を合わせることで、より感情豊かなコミュニケーションが成り立ちます。
単語力を測る
よくある質問
- Q. 一番無難な表現はどれですか?
- C'est incroyable ! です。ポジティブな驚きにもネガティブなショックにも使え、フォーマル度を問わず失礼になりません。迷ったらまずこのフレーズを使うのが確実です。
- Q. 映画や料理を褒めるときに使えますか?
- はい、使えます。その場合は過去形 C'était incroyable.(信じられないほど素晴らしかった)や C'est incroyable ! と言えば、最上級の感動を相手に伝えられます。
- Q. 「嘘でしょ?」と返す口語表現は?
- Pas possible ? や C'est pas vrai !(直訳:本当じゃない)が自然です。どちらも日常会話で親しい相手から衝撃的な話を聞いた相づちとして頻繁に使われます。
- Q. 親しい友人に対して使える「信じられない」「ありえない」のスラングはありますか?
- 最もポピュラーなくだけた表現は C'est dingue !(セ・ダング/ヤバい・ありえない)です。もともと「狂気」や「狂っている」を意味する口語形容詞 dingue を使ったフレーズで、良い意味でも悪い意味でも驚愕したときの相槌として日常的に使われます。また、C'est pas croyable !(セ・パ・クロワヤブル)も呆れた感情を共有する口語として頻出します。
- Q. invraisemblable はどのような文脈で使うのが適切ですか?
- 映画の非現実的なプロット、筋の通らない言い訳、信憑性の乏しい噂話など、「事実に反している」「論理的にあり得そうにない」と客観的に判断できる場面で使います。感情的に「信じられない!」と叫ぶのではなく、対象の信憑性の低さを冷静に指摘したい場面に適しています。
2026年10月15日更新・モチタン辞典編集部
声に出して言えるようにするなら、会話アプリ「モチスピ」フランス語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す