障害
「障害」の英語
「障害」は英語で disability と言います。体や心の機能に関する障害には disability、進行を妨げる障壁や障害物には barrier や obstacle を使います。特定の心身機能の乱れや疾患名なら disorder、計画の一時的な後退なら setback が一般的です。
「障害」の英語の使い分け
体や心の機能に関わる障害を幅広く表す基本語です。
進行を妨げる物理的・社会的な障壁に使います。
目標達成や進行を邪魔する具体的な障害に使います。
体や心の働きの乱れを表す医療・教育用語です。
例文
コアイメージ
体や心の働きが十分でないため、特定の動作や仕事が困難になる状態。
関連語
使い方
類義語との違い
disability:
体や心の働きが十分でないため特定の動作が困難な状態
difficulty:
物事ができにくいことで、必ずしも病気や障害ではない
problem:
解決すべき困りごとや課題で原因はさまざま
injury:
けがで体の一部が傷つくことで、障害の原因になり得る
英英
A condition affecting a person's body or mind that makes it difficult to perform certain activities or to learn in usual ways.
語源
disabilityは、接頭辞dis-(〜でない)とability(能力)が合わさってできた語で、能力を欠くことを表す
コラム
- disabilityを「重い障害だけ」を指すと誤解しやすいが、学習の困難や一時的な能力低下など幅広い状態も含む点に注意
例文
コアイメージ
道や動きをふさぎ、行き来や進みを止める仕切りや壁のイメージ
関連語
使い方
-
barrier to
〜への障壁
類義語との違い
barrier:
進行や達成を妨げる広い意味の障害
problem:
解決が必要な困難や課題で障害となるもの
wall:
人や物の通行を物理的にさえぎる構造物
英英
A rule or problem that stops people from doing something or limits their actions; a physical object that separates two areas or groups.
語源
barrierは、古いフランス語barriere(棒や柵で仕切るもの)から入った語で、物理的な仕切りが転じて「障害」という意味になった。
コラム
- 日本語の「バリア」は英語barrierが由来で、バリアフリーは物理的・社会的な障害(barrier)を取り除く考え方を表す語として使われる。
例文
His poor grades were an obstacle to passing the university entrance exam.
彼の成績不振は大学入試合格の障害だった。
コアイメージ
前に立って進む人や計画をさえぎり、別の道や方法を探させるもの
関連語
使い方
類義語との違い
obstacle:
目的達成を妨げる物事や状況、障害
problem:
解決が必要な問題や課題
difficulty:
やりにくさや困難さ、努力を要する状態
barrier:
物理的・制度的に立ちはだかる障壁
英英
Something that prevents you from doing something or makes it hard to reach your goal; an object or situation that stands in your way, requiring you to find another path.
語源
obstacleは、ラテン語のobstaculum「立ちはだかるもの」から来て、ob(〜に対して)+stare(立つ)で「前に立って邪魔をするもの=障害」を意味する
コラム
- 物や人が道をふさぐ物理的な意味と、計画や能力不足などの抽象的な障害の両方で用いられるため、文脈からどちらかを判断する必要がある。
例文
コアイメージ
本来の順序や仕組みが乱れ、うまく働かなくなる状態
関連語
使い方
類義語との違い
disorder:
本来の順序や仕組みが乱れ、うまく働かない状態、医療では診断名にも使う
disease:
身体や心の深い病気で原因や病名が明確なことが多い。
illness:
病気の状態や症状で体や気分の不調を指す。
condition:
状態や体調を指す語で慢性的な症状にも使う。
problem:
日常的な問題や困りごとを指し、医療の診断語ではない
英英
A disturbance of normal order or function, either a health-related impairment of body or mind or a messy, chaotic situation.
語源
disorderは、接頭辞dis-(否定)とorder(秩序)が合わさった語で、秩序が失われることを表す。そこから医学や心理で心身の働きが乱れる「障害」という意味で使われる
コラム
- 日常の「乱れ」とは異なり、教育や医療でのdisorderは診断名や病名として用いられ、具体例にlearning disorderがある。
例文
Noise at work can be a hindrance to concentration.
職場の騒音は集中の妨げになり得る。
コアイメージ
流れや計画をさえぎり、遠回りや中断を生む壁のような存在
関連語
使い方
-
be a hindrance to
妨げになる
-
a hindrance to
妨げ
類義語との違い
hindrance:
進行や達成を妨げる一般的な邪魔
obstacle:
行く手や計画を直接ふさぐ障害
barrier:
越えにくい境界や制度上の障壁
英英
Something or someone that makes it hard for you to do what you want or need to do.
語源
hindranceは、英語のhinderに名詞化接尾辞 -ance(中世英語で名詞化に用いられた)を付けてできた語で、妨げを表す
コラム
- 職場の会話やメールでは a hindrance to のあとに progress や performance といった成果を表す語が続き、何が妨げになっているかを明確に伝える場面で使われる
例文
コアイメージ
前へ進もうとするものが押し戻されて後退する状態
関連語
使い方
-
suffer a setback
挫折を経験する
類義語との違い
setback:
進行を遅らせたり計画を阻む出来事や要因
problem:
解決や対処が必要な困りごと
difficulty:
行動や理解を難しくする困難な状態
obstacle:
前に立ちはだかり進行を妨げる具体的な障害
英英
A problem that causes delays or stops progress, making a situation worse than it was before.
語源
setbackは、動詞句 set back(妨げる・遅らせる)が名詞になった言葉で、出来事や障害を表す「妨げ」という意味で日常的に使われる。
コラム
- 英作文やスピーキングで予期せぬ問題を述べる際にsetbackを使うと一時的な妨げを明確に伝えられ、suffer a setbackやface a setbackのような語順でよく現れる
例文
コアイメージ
行動や計画がうまく進まないように邪魔をする状態や物
関連語
使い方
-
impediment to
〜への障害
-
speech impediment
言語障害
類義語との違い
impediment:
進行や達成を妨げる障害
obstacle:
乗り越える必要のある目に見える障害
barrier:
進行を阻む壁や境界のような越えにくい障害
difficulty:
達成を難しくする困難・問題
英英
A hindrance or obstacle that makes it difficult for a person or thing to make progress or achieve a goal.
語源
impedimentは、ラテン語のin-とped(足)から来て『足を縛るもの』が転じて『行くのを妨げる障害』の意味になった
コラム
- speech impedimentは慣用的に「言語障害」を指し、吃音など話す機能が妨げられる状態を表す複合語で医療や教育の文脈で用いられる
例文
コアイメージ
工程や能力の制約が全体の処理速度を決め、進行を妨げる障害を指す
英英
A limiting stage, resource, or capacity in a process whose performance constrains overall throughput and thus impedes progress.
語源
bottleneckは、瓶の首が狭く流れを制限する事実から派生し、製造や業務で最も遅い工程や能力の制約を指す語として用いられ、『障害』の意味になった。
コラム
- 業務改善や生産管理の文脈では、ボトルネックを特定して改善することで全体の効率向上につながるという考え方が広く使われる
例文
コアイメージ
成功の可能性を下げる要因や状況を指す不利
英英
A circumstance or factor that reduces the likelihood of success or places someone in an unfavorable position.
語源
handicapは、17世紀の取引遊戯 hand in cap に由来し、のちに競馬などで実力差を埋めるために負荷を課す仕組みを指すようになり、そこから一般に勝敗や成果にとっての不利を意味するようになった。
コラム
- handicapは名詞と動詞の両方で使われ、一般文では人や条件が不利になることを表し、スポーツでは不公平を補正する目的で与えられる条件として用いられる。
例文
She has a hang-up about her appearance.
彼女は容姿に対するコンプレックスを抱いている。
コアイメージ
コンプレックスによって行動や思考が制約される心理的な障害やこだわり
英英
An emotional or psychological obstacle or fixation that causes someone to dwell on or avoid certain issues.
語源
hang-upはhangとupの組み合わせから生まれ、20世紀に口語で心理的障害やこだわりを表す語として広まった
コラム
- 会話ではget hung up onの形で用いられやすく、特定の事柄にこだわって悩む意味で日常的に使われる
例文
コアイメージ
もも裏の筋肉という本来の意味から転じて、動作や能力を妨げることも指す
英英
Muscles at the back of the thigh that act on the knee and hip; the word is also used metaphorically to mean crippling or severely restricting function.
語源
hamstringは、ham(もも)+string(紐・腱)から成り、もともとは『ももの腱』を指し、腱を断つことで動けなくする行為が動詞用法の由来になった
コラム
- hamstringは名詞で『もも裏の筋肉』を指すが、比喩的に動詞で『機能を無力化する・妨げる』という用法が頻出する
例文
コアイメージ
障害という意味を持ちつつ、競技で越えるバーや競走自体も含む概念としての障害
英英
An obstacle or difficulty that must be overcome; in athletics, one of the barriers or the race in which such barriers are used.
語源
hurdlesは、元は農作業などで使われた編んだ柵を指す古英語に由来し、そこから競技用の障害や比喩的な困難の意味を得た。
コラム
- hurdlesは可算名詞で複数形hurdlesは個別の複数の障害を指すためManyやSeveralとともに用いられることが多い。
例文
She has a hearing impairment and uses a hearing aid.
彼女は聴覚障害があり、補聴器を使用している。
コアイメージ
能力や機能が本来の力を発揮できない状態をさす、障害
英英
A loss, limitation, or deterioration of function or ability, frequently used for sensory or bodily conditions.
語源
impairmentは、古フランス語empeirier「悪化させる」由来で、ラテン語peior「より悪い」にさかのぼる。impair(損なう)+接尾辞‑mentで「損なわれた状態」を表す。
コラム
- 障害学の用語としてimpairmentは身体的・生物学的な機能の損なわれを指し、社会的制約を指すdisabilityとは区別して論じられることがある
例文
Budget cuts became a major roadblock to the project's progress.
予算削減がそのプロジェクトの進行に対する大きな障害になった。
コアイメージ
進行をふさぎ行動や計画を妨げる物理的または比喩的な障害を指す
英英
A physical or figurative barrier that stops or delays progress, movement, or development.
語源
roadblockは、road(道)+block(塞ぐもの)の合成語で、もともとは道路上のバリケードを指し、転じて妨げや障害の意味で使われるようになった。
コラム
- 道路上のバリケードという本来的な意味と比喩的な障害の意味の両方で使われ、ニュースでは政策や計画の進行を妨げる要因を説明する際に頻出する。
例文
The new requirement became a stumbling block for many applicants.
その新しい要件は多くの応募者にとって障害になった。
コアイメージ
計画や行動の進行を妨げ、達成を困難にする原因や障害
英英
a difficulty or obstacle that prevents or delays progress or makes achieving something more difficult
語源
stumbling blockは、stumble(つまずく)とblock(障害物)が結びついた複合表現で、本来の「実際につまずく物」から比喩的に「進行を妨げる障害」を指すようになった
コラム
- stumbling blockは可算で普通 a stumbling block と言い、for や to と共に用いてある対象にとっての障害を示す表現としてビジネスや公式文書でもよく使われる
例文
The budget was a sticking point in the negotiations.
その予算が交渉の難点だった。
コアイメージ
交渉や議論で合意が得られず先に進めない点を指す
英英
a specific issue in negotiations or discussions that prevents agreement or progress
語源
sticking pointは、stick(くっつく・動かなくなる)+point(論点)が結びつき、議論や交渉がその点で動かなくなる状態を表す語として生まれた
コラム
- 交渉でよく使われる語で、合意を妨げる重要な問題を指し 'a sticking point' の形で述べられることが多い
例文
Negotiations reached a stymy when neither side would compromise.
交渉はどちらの側も妥協しようとしなかったため、行き詰まりに達した。
コアイメージ
交渉などで互いに譲らず進行が遮られ、物事が先へ進めない「行き詰まり」の状態を指す
英英
A situation in which progress is blocked or prevented, producing a deadlock or stalemate where further movement is impossible.
語源
stymyは、19世紀のゴルフ用語でグリーン上のある球が別の球の進路を妨げる状況を指した語が一般化して『進行を妨げるもの・行き詰まり』の意味になった。
コラム
- stymyは名詞として『行き詰まり』を表す語で、動詞形stymieは『妨げる』の意味で頻出し文脈により名詞か動詞かが決まる
「障害」のレベル別の例文
「障害」を英語にするときのよくある間違い
× This wall is a disability to our project.
○ This wall is an obstacle to our project.
進行を妨げる物や状況には disability ではなく obstacle を使います。
× He has a barrier that makes walking difficult.
○ He has a disability that makes walking difficult.
体や心の機能に関わる障害には barrier ではなく disability を使います。