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韓国語4級の難易度・違いと独学合格へのロードマップ
「韓国語4級」という言葉は、初級後半レベルを測る「ハングル能力検定試験(ハン検)4級」と、中級レベルを認定する「韓国語能力試験(TOPIK)4級」の2種類を指します。
日本国内で基礎力を固めたいならまずはハン検4級、留学や就職を目指す中級者ならTOPIK4級(TOPIKⅡ)が目標となります。ご自身の目的に応じて受験すべき試験を選び、効率的な対策を進めましょう。
韓国語4級はどっち?ハン検とTOPIKの違い
日本で「韓国語4級」と検索する際、学習者が想定している試験には大きな隔たりがあります。日本の学会が主催する「ハングル能力検定試験(通称:ハン検)」の4級は基礎文法を終えた「初級後半」です。
一方、韓国政府(国立国際教育院)が主催する「韓国語能力試験(通称:TOPIK)」の4級は、ニュースや社会的な話題を理解できる「中級」に位置づけられています。
ハン検4級とTOPIK4級の比較
| 項目 | ハングル検定 4級 | TOPIK 4級(TOPIKⅡ) |
|---|---|---|
| レベル区分 | 初級後半(基礎会話レベル) | 中級(日常・社会生活対応レベル) |
| 主催団体 | ハングル能力検定協会(日本国内) | 韓国国立国際教育院(大韓民国政府) |
| 試験形式 | 聞き取り20問、筆記40問(四択) | 聞き取り50問、書き取り4問、読解50問 |
| 主な用途 | 日本国内での学習成果確認、基礎固め | 韓国留学、就職活動、公的証明 |
| 合格基準 | 100点満点中60点以上(各分野得点必須) | 300点満点中150点以上(TOPIKⅡ受験) |
どちらを受けるべきか迷った場合は、現在の韓国語学習段階に合わせて選択してください。文字の読み書きを覚えたばかりの方や、過去形・丁寧語などの基本文法を終えて基礎力を固めたい方はハングル検定4級が最適です。
すでに基礎文法を完璧に終え、長文読解や作文を含む総合的な実践力を証明したい方はTOPIK4級を目指しましょう。
両試験の詳しいレベル比較はTOPIKとハングル検定の違いと難易度比較で解説しています。
次の疑問両試験の級ごとの詳しい対応関係や特徴を整理したいときは、ハン検とTOPIKの違いと難易度の比較記事も役立ちます。
ハングル検定4級の試験概要と合格基準
ハングル検定4級は、韓国語の基礎を正しく理解し、身近な話題について簡単な対話ができるかを測定する試験です。試験は「聞き取り試験」と「筆記試験」の2部構成で行われます。
試験時間と問題構成
試験時間は合計90分で、休憩を挟まずに実施されます。
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| 試験区分 | 問題数 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 聞き取り | 20問 | 約30分 | 40点 |
| 筆記 | 40問 | 60分 | 60点 |
| 合計 | 60問 | 約90分 | 100点 |
合格基準点と注意点
合格基準は、100点満点中60点以上の得点です。ただし、聞き取り試験(40点満点)および筆記試験(60点満点)のそれぞれにおいて、一定水準以上の得点を満たす必要があります。
どちらか一方の分野が著しく低い点数だった場合、総得点が60点を超えていても不合格となる場合があるため、バランスの取れた対策が求められます。
出題はマークシート方式(四肢択一)で、日本語の設問に対して適切な韓国語を選ぶ問題や、短い対話文の空欄を埋める問題、発音どおりに表記されたハングルを選ぶ問題などが含まれます。
配点や出題形式の詳細についてはハングル検定4級のレベルと勉強法を参考にしてください。
4級合格に必要な学習時間と独学ロードマップ
ハングル検定4級の合格に必要な勉強時間は、大学の第二外国語授業であれば約1年間、独学の場合は約6ヶ月〜1年間(累計80〜120時間程度)が目安です。1日に30分〜1時間程度の学習時間を確保できれば、ゼロからスタートしても6ヶ月で合格圏内に到達できます。
6ヶ月で合格を目指す月別ロードマップ
- 1ヶ月目:ハングルの読み書きと発音の習得
母音・子音・パッチムを正確に読み書きできるようにします。この段階で音声を聞きながら発音する習慣をつけておくことが重要です。 - 2ヶ月目:基本単語と名詞文の習得
数字(漢数字・固有数詞)、月日、曜日、家族の呼称、身の回りの単語を暗記します。이에요 / 예요(イエヨ/イェヨ・〜です)などの名詞述語文を習得します。 - 3ヶ月目:動詞・形容詞の基本活用
現在形 -아요 / -어요(アヨ/オヨ・〜です、〜ます)、過去形 -았어요 / -었어요(アッソヨ/オッソヨ・〜でした、〜ました)の作り方を徹底的に練習します。 - 4ヶ月目:不規則活用と助詞・接続表現
変則活用(ㄷ変則、ㅂ変則、ㄹ変則、으変則など)の規則を理解します。否定表現や願望表現、文と文をつなぐ接続語尾を学びます。 - 5ヶ月目:発音変化の規則整理とリスニング訓練
4級筆記の頻出分野である鼻音化・流音化・濃音化を理論的に整理します。付属音声を繰り返し聞き、短い対話を聞き取る練習を行います。 - 6ヶ月目:公式過去問題集による総仕上げ
本番と同じ時間配分で過去問を解き、間違えた問題の文法・単語をノートにまとめて穴を埋めます。
ゼロから6ヶ月で合格を目指す月別の学習ステップです。
4級韓国語で頻出の発音変化ルール
ハングル検定4級の筆記試験で多くの受験者がつまずくポイントが「発音通りの表記を選ぶ問題」です。文字の綴りと実際の発音が異なるルールを正確に覚えておく必要があります。特に頻出する規則は「鼻音化」「流音化」「濃音化」「連音化」の4つです。
1. 鼻音化(びおんか)
パッチムㄱ, ㄷ, ㅂの後ろに子音ㄴ, ㅁが来ると、パッチムがそれぞれ鼻音[ㅇ, ㄴ, ㅁ]に変化して発音される規則です。
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| 表記 | 実際の発音 | 意味 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 한국말 | [한궁말](ハングンマル) | 韓国語 | パッチムㄱがㅁの前で[ㅇ]に変化 |
| 감사합니다 | [감사함니다](カムサハムニダ) | ありがとうございます | パッチムㅂがㄴの前で[ㅁ]に変化 |
| 받는 | [반는](パンヌン) | 受け取る〜 | パッチムㄷがㄴの前で[ㄴ]に変化 |
2. 流音化(りゅうおんか)
パッチムㄴと子音ㄹ、またはパッチムㄹと子音ㄴが隣り合うと、双方が[ㄹ](流音)に変化して発音される規則です。
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| 表記 | 実際の発音 | 意味 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 연락 | [열락](ヨルラク) | 連絡 | パッチムㄴが子音ㄹの影響で[ㄹ]に変化 |
| 신라 | [실라](シルラ) | 新羅(歴史上の国名) | パッチムㄴが子音ㄹの影響で[ㄹ]に変化 |
| 칼날 | [칼랄](カルラル) | 刃、刃先 | 子音ㄴがパッチムㄹの影響で[ㄹ]に変化 |
3. 濃音化(のうおんか)
平音パッチム(ㄱ, ㄷ, ㅂなど)の後ろに平音子音(ㄱ, ㄷ, ㅂ, ㅅ, ㅈ)が来ると、後ろの子音が濃音[ㄲ, ㄸ, ㅃ, ㅆ, ㅉ]に変化する規則です。
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| 表記 | 実際の発音 | 意味 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 학교 | [학꾜](ハッキョ) | 学校 | パッチムㄱの後ろのㄱが[ㄲ]に変化 |
| 식당 | [식땅](シクタン) | 食堂、レストラン | パッチムㄱの後ろのㄷが[ㄸ]に変化 |
| 잡지 | [잡찌](チャプチ) | 雑誌 | パッチムㅂの後ろのㅈが[ㅉ]に変化 |

発音変化の具体的な例と練習方法は連音化と必須の音変化ルールで学べます。
ハン検4級の重要文法・単語とサンプル問題
ハン検4級では、日常生活で頻繁に使う語彙や基礎的な文末表現・連結表現が出題されます。特に「数字の使い分け」「用言の不規則活用」「丁寧な依頼・疑問表現」が核となります。
押さえておくべき最重要単語グループ
- 漢数字と固有数詞:年月日・時間・金額・個数の数え方。
時間(固有数詞+時)と分(漢数字+分)の組み合わせ(例:한 시 삼십 분[ハン シ サムシプ プン]=1時30分)は頻出です。 - 位置・方角:위(ウィ・上)、아래(アラエ・下)、앞(アプ・前)、뒤(トゥィ・後ろ)、옆(ヨプ・横)。
- 日常の頻出動詞:가다(カダ・行く)、오다(オダ・来る)、먹다(モクタ・食べる)、마시다(マシダ・飲む)、보다(ポダ・見る)、사다(サダ・買う)。
サンプル問題に挑戦
以下の設問で、現在の実力をチェックしてみましょう。
【問1】発音問題次の単語の発音表記として最も適切なものを1つ選びなさい。
독서(トクソ・読書)
①[독서] ②[독써] ③[동서] ④[동써]
正解:②[독써]
解説:パッチムㄱの後ろに平音ㅅが続いているため、濃音化が起きて[독써]と発音されます。
次の空欄に入る最も適切なものを1つ選びなさい。
어제는 날씨가 아주 ( ).(昨日は天気がとても寒かったです。)
① 추웠어요 ② 춥었어요 ③ 추었어요 ④ 차가웠어요
正解:① 추웠어요
解説:「寒い」を意味する形容詞は 춥다(チュプタ)です。ㅂ変則用言のため、過去形ではㅂが우に変わり、-었어요 と合体して 추웠어요(チュウォッソヨ)となります。
次の対話の空欄に入る最も適切なものを1つ選びなさい。
가: 이 사과 얼마예요?(このりんご、いくらですか?)
나: 한 개에 천 ( ).(1個に1000ウォンです。)
① 년이에요 ② 원이에요 ③ 월이에요 ④ 일이에요
正解:② 원이에요
解説:値段を尋ねる問いに対して韓国の通貨単位である 원(ウォン・ウォン)を入れます。①は年、③は月、④は日を表します。
ハン検4級で優先して押さえておくべき主要単語の分類です。
次の疑問出題対象となる語彙をまとめて確認しておきたい場合は、ハン検4級の単語リストで頻出単語をチェックできます。
完全独学で一発合格する効率的な勉強法
独学でハングル検定4級に一発合格するためには、聞き取りと筆記それぞれに特化した学習手順を設けることが近道です。
聞き取り試験の対策手順
- スクリプトの音読と精読:過去問の聞き取り音声をただ流すだけでなく、まず原稿(スクリプト)を読んで意味と文法構造を完全に理解します。
- オーバーラッピング:音声を聞きながら、原稿を見て全く同じ速度・イントネーションで重ねて発音します。
- シャドーイング:原稿を見ずに、流れてくる音声の1〜2語あとを追いかけて声に出します。口から出せる音は必ず聞き取れるようになります。
筆記試験の対策手順
- 用言活用表を自作する:ノートに原形(辞書形)を書き、ヘヨ体・ハムニダ体・過去形・否定形を横に並べて自力で書く練習を繰り返します。
- 過去問を最低3回分解く:ハングル検定は出題形式が固定されているため、公式過去問題集を時間を測って解くことで本番のペース配分(筆記60分で40問)に慣れることができます。
スクリプトを読み意味と文法構造を理解
原稿を見ながら音声と同時に発音する
原稿を見ずに音声のすぐ後を追って発声
過去問の音声を活用した聞き取り対策の3ステップです。
TOPIK4級の難易度と合格に必要な基準
もし目標が「TOPIK(韓国語能力試験)4級」である場合、ハン検4級とは求められるレベルがまったく異なります。TOPIK4級は、中級〜上級者向けの共通試験である「TOPIKⅡ」を受験して認定を受けるシステムです。
TOPIKⅡの配点と4級の合格点
表は横にスクロールできます →
TOPIKⅡの総点300点中、150点以上を獲得すると「4級」として認定されます。TOPIK 4級はニュースや新聞の平易な記事を理解し、一般的な社会的主題について段落単位の文章を作成できるレベルです。
ハン検4級に合格した方は、まずTOPIKⅠ(1〜2級)で満点近くを目指し、その後TOPIKⅡの3級、4級へと段階的にステップアップするのが現実的な道筋です。
韓国語4級合格でできることと次のステップ
ハングル検定4級に合格すると、学習の初期段階を抜け出し、韓国語の骨格が身についた状態になります。日常生活や趣味の中で以下のような変化を実感できるようになります。
合格後の到達レベル(できること)
- 韓国旅行での実践:食堂での注文、駅や空港での行き先確認、免税店での値段交渉や会計が自力でスムーズに行えるようになります。
- 推し活・SNSの閲覧:K-POPアイドルや俳優の短いSNS投稿、ファンコミュニティの簡単なメッセージの意味が辞書なしで理解できるようになります。
- ドラマ・バラエティ鑑賞:すべてを聞き取ることは難しくても、頻出する相づち、感情表現、日常的な定型フレーズが耳に飛び込んでくるようになります。
次の目標へのステップアップ
4級に合格した後は、次のレベルであるハングル検定3級、または世界基準のTOPIKⅠ(2級満点目標)へと挑戦を続けましょう。ハン検3級では語彙数が一気に増え、間接話法や多様なことわざ・慣用句が登場します。4級で身につけた不規則活用と発音規則の知識は、そのまま中級以降の頑丈な土台となります。
注文や行き先確認、会計が自力で行える
短いSNS投稿やメッセージが読める
相づちや感情表現、定型句が聞き取れる
ハングル検定4級合格によって実感できる実践レベルです。
次の疑問4級を足がかりに次の目標を目指したい方は、ハングル検定3級のレベルと勉強法で出題範囲や対策を確認してみましょう。
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理解度チェック
Q1. ハングル検定4級とTOPIK4級の難易度の違いは?
- ハン検4級は初級後半、TOPIK4級は中級
- ハン検4級は中級、TOPIK4級は初級後半
- 両方とも初級後半に位置づけられている
- 両方とも日常・社会生活対応の中級である
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正解: A. ハン検4級は初級後半、TOPIK4級は中級
ハン検4級は基礎文法を終えた初級後半ですが、TOPIK4級はニュース等を理解できる中級レベルに位置づけられています。
Q2. ハングル検定4級の合格基準に関する注意点はどれ?
- 総得点が60点以上なら各分野の点数は不問
- 聞き取りか筆記のどちらかが60点以上で合格
- 各分野で一定水準の得点を満たす必要がある
- 聞き取りと筆記の両方で満点を取る必要がある
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正解: C. 各分野で一定水準の得点を満たす必要がある
合格には100点中60点以上が必要ですが、聞き取り・筆記それぞれで一定水準以上の得点を満たす必要があります。
Q3. 「連絡」を意味する「연락」の実際の発音表記は?
- [연락]
- [열락]
- [영락]
- [열낙]
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正解: B. [열락]
パッチムㄴと子音ㄹが隣り合うと流音化が起き、双方が[ㄹ]に変化するため[열락]と発音されます。
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よくある質問
- Q. 4級合格までに必要な単語数はどのくらい?
- ハングル検定4級の合格に必要な語彙数は約1,000語程度です。5級の約500語に加え、日常の動作を表す動詞や形容詞、連体詞、時間の表現などを500語ほど追加で習得する必要があります。
- Q. ハングル検定5級を飛ばして4級から受けても大丈夫?
- 問題ありません。ハングル検定には受験資格や級ごとの制限がないため、基礎のハングル文字と基本文法を学習済みであれば、最初から4級を受験して一発合格を目指すことが可能です。
- Q. 4級の試験対策でおすすめの過去問の使い方は?
- 公式過去問題集を時間を計って解き、採点後は間違えた問題の解説を熟読してください。聞き取り問題は音声を繰り返し聞き、声に出してシャドーイングすることが得点力アップにつながります。
- Q. TOPIK4級は履歴書に書いてアピールできますか?
- はい、アピールできます。TOPIK4級は中級レベルとして公的に認められており、韓国留学の入学基準や、韓国関連業務を行う企業の応募要件を満たす有効な資格として記載できます。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部