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ハングル検定のレベル一覧と基準

ハングル検定のレベル一覧と基準

ハングル検定(「ハングル」能力検定試験)は、5級から1級までの6段階で構成され、初級の5級・4級、日常会話の3級、実務・応用レベルの準2級・2級、最上級の1級に分かれています。履歴書で評価される目安は準2級以上、日常会話の証明なら3級が基準です。

ハングル検定の全級レベル比較一覧表

ハングル検定は、日本語を母語とする学習者向けに設計された検定試験です。問題文や指示文が日本語で書かれている点が大きな特徴であり、正確な文法理解や日本語との自然な対訳能力が問われます。

まずは、5級から1級までの難易度、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)との対照、試験時間、配点、合格ラインを一覧表で確認しましょう。

表は横にスクロールできます →

級到達レベル・CEFR必要語彙数試験時間・配点合格ライン(足切り)
5級入門レベル(CEFR A1)
基礎的な挨拶や文字の理解
約480語筆記 30分(60点)
聞取 約25分(40点)
合計60点以上
(足切りなし)
4級初級レベル(CEFR A1〜A2)
短い対話、旅行で使う表現
約1,070語筆記 35分(60点)
聞取 約25分(40点)
合計60点以上
(足切りなし)
3級初中級レベル(CEFR A2)
日常的な場面の会話・表現
約2,000語筆記 60分(60点)
聞取 約30分(40点)
合計60点以上
(足切りなし)
準2級中級レベル(CEFR B1)
社会生活での幅広い会話や文章
約4,000語筆記 70分(60点)
聞取 約30分(40点)
合計70点以上
(各24点未満は不合格)
2級中上級・実務レベル(CEFR B2)
専門的な話題やニュースの理解
約6,000語筆記 80分(60点)
聞取 約30分(40点)
合計70点以上
(各24点未満は不合格)
1級最上級・プロレベル(CEFR C1〜C2)
通訳・翻訳、高度な時事表現
約8,000語以上筆記 90分(60点)
聞取 約35分(40点)
二次面接あり
合計70点以上
(各24点未満は不合格)

表から分かるように、準2級以降は合格基準点が70点に引き上げられ、筆記・聞き取りの双方に「必須得点(足切り点)」が設けられます。片方の分野が満点であっても、もう一方が24点(40%)に満たない場合は不合格となるため、総合的な実力が求められます。

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ハングル検定のレベルチェック診断

自分がどの級から受験すべきか迷っている方のために、現在の学習状況から適正級を判定するフローチャートと、3分で語彙・文法力を測定できるセルフテストを用意しました。

適正級診断チャート

3分でできる語彙・文法セルフチェックテスト

以下の6つの設問のうち、自信を持って正解できる番号を確認してください。正解できた最も高い番号が、現在のあなたの実力に近い級の目安です。

  1. 5級レベル(基礎助詞と現在形)
    「学校に行きます」を韓国語にすると?
    正解:학교에 갑니다.(ハッキョエ カムニダ)または 학교에 가요.(ハッキョエ ガヨ)
    ※場所を表す助詞 -에(エ・〜に)と動詞 가다(カダ・行く)の活用が分かれば5級レベルです。
  2. 4級レベル(過去形と連結語尾)
    「友達に会って、ご飯を食べました」を韓国語にすると?
    正解:친구를 만나서 밥을 먹었습니다.(チングルル マンナソ パブル モゴッスムニダ)
    ※原因や先行動作を表す -아서/어서(アソ/オソ・〜して)と過去形 -았/었다(アッ/オッタ・〜した)を正しく使えれば4級レベルです。
  3. 3級レベル(間接話法・推量表現)
    「明日は雨が降るそうです」を韓国語にすると?
    正解:내일은 비가 온다고 합니다.(ネイルン ピガ オンダゴ ハムニダ)または 온대요.(オンデヨ)
    ※平叙文の間接話法 -ㄴ/는다고 하다(ンダゴ ハダ・〜だそうだ)の形が身についていれば3級レベルです。
  4. 準2級レベル(慣用句・受身使役)
    「顔が広い(知り合いが多い)」と「風邪が治る」を韓国語にすると?
    正解:발이 넓다(パリ ノルタ/直訳:足が広い)、감기가 낫다(カムギガ ナッタ)
    ※韓国語独特の身体慣用句や、ㅅ変則用言の 낫다(ナッタ・治る、回復する)を正確に把握していれば準2級レベルです。
  5. 2級レベル(四字熟語・ことわざ)
    「苦あれば楽あり」に相当する韓国のことわざは?
    正解:고진감래(コジンカムネ・苦尽甘来)
    ※漢字語の知識や、四字熟語、頻出のことわざを即座に思い出せれば2級レベルの実力があります。
  6. 1級レベル(専門用語・固有語の識別)
    「あやふやだ、うやむやだ」を意味する固有語の副詞や擬態語を即答できるか?
    正解:어물어물(オムロムル・言葉を濁すさま)や 흐지부지(フジブジ・うやむやになること)など
    ※抽象的な固有語、時事的な専門用語、日韓の細かな語感の違いを論理的に説明できる実力が必要です。
ハングル検定の適正級診断
1文字・挨拶

ハングルを覚えたばかりなら5級からスタート

2助詞・過去形

旅行会話を理解したいなら4級が適正

3基本文型

韓国語で意思疎通できるなら3級が適正

4ドラマ聞き取り

慣用句や語尾を学びたいなら準2級に挑戦

5ニュース読解

専門分野で使いたいなら2級または1級

現在の学習進度に合わせて受験スタートに適した級を判定できます。

次の疑問診断の結果、まずは基礎から始めたいと感じた方はハングル検定5級のレベルと勉強法で具体的な出題傾向を確認できます。

各級の難易度と出題基準の解説

ハングル検定の各級について、求められる技能、実践での到達目標、試験構成を詳しく見ていきます。

5級:ハングル文字の基礎と入門文法

5級は、ハングルの読み書きができるようになり、簡単な挨拶や自己紹介ができるレベルです。文字の組み合わせ、パッチムの発音規則、母音調和の初歩的な理解が問われます。

4級:簡単な日常会話と旅行会話

4級は、基本的な助詞や用言の活用をマスターし、買い物や食堂での注文、移動時の道案内など、旅行で困らない程度の韓国語が使えるレベルです。

3級:日常会話の完成と私生活の表現

3級は、日常生活でよく使われる表現をほぼ網羅し、家族や趣味、身近な出来事についてまとまった会話ができるレベルです。日本語話者にとって最初の大きな節目となる級です。

準2級:社会的な話題と幅広い表現

準2級は、私生活の枠を超えて、社会的な話題やニュースの要点を理解できるレベルです。ここから難易度が一段上がり、慣用句やことわざ、多様な接続表現の細かいニュアンスの使い分けが問われます。

2級:実務対応と高度な運用の実現

2級は、ビジネスや学術的な場面で韓国語を実用的に運用できるレベルです。新聞記事、論説文、時事ニュースなどを正確に読み聞きし、複雑な意図を的確に伝える力が求められます。

1級:通訳・翻訳者レベルの最高峰

1級は、日韓両言語の高度な運用能力を持ち、通訳や翻訳、ビジネス交渉を円滑に行えるプロフェッショナルレベルです。一次試験の筆記・聞き取りに加え、二次試験として面接試験(口頭試問)が実施されます。

準2級の壁の理由と突破ポイント

ハングル検定を受験する多くの学習者が直面するのが「準2級の壁」です。3級までは順調に合格できた人が、準2級で何度も不合格になってしまうケースは少なくありません。その理由は試験制度と出題内容の2点にあります。

難易度が跳ね上がる2つの制度的理由

3級から準2級へステップアップするための学習法

準2級の壁を突破するためには、以下の3つのポイントを重点的に強化しましょう。

  1. 慣用句・ことわざの体系的なインプット
    準2級では、身体部位を使った慣用句や頻出のことわざが毎回出題されます。例えば、귀가 얇다(クィガ ヤルタ/直訳:耳が薄い、意味:他人の言葉に惑わされやすい)のような表現を、単語帳だけでなく短文ごと覚える学習が有効です。
  2. 間接話法と短縮形の完全攻略
    日常会話でも聞き取り問題でも多用される間接話法(-다고 하다、-냐고 하다、-라고 하다、-자고 하다)と、その日常的な縮約形(-대요、-래요など)を瞬時に識別できるように練習します。
  3. 聞き取り問題の先読みトレーニング
    準2級の聞き取り試験は放送速度が上がり、選択肢の文章も長くなります。問題と問題の間の時間を使って、次の設問と選択肢のキーワードをあらかじめ目を通しておく「先読み」の技術を身につけましょう。
準2級突破のための学習ポイント
📚慣用句・ことわざ

身体部位の慣用句や頻出表現を短文ごと覚える

🗣️間接話法と短縮形

多様な間接話法と日常的な縮約形を瞬時に識別する

🎧聞き取り先読み

設問間の時間で選択肢のキーワードに目を通す

難易度が上がる準2級を攻略するための3つの重点分野です。

ハングル検定の級別難易度のイメージ

壁を越える具体的な学習法は、ハングル検定準2級の難易度と記述式対策で詳しく解説しています。

次の疑問準2級特有の難所をどう乗り越えるか具体的に知りたいときは、ハングル検定2級・準2級の対策で詳しい学習アプローチを整理しています。

ハングル検定とTOPIKのレベル換算

韓国語の2大検定である「ハングル検定」と「韓国語能力試験(TOPIK)」は、主催団体、出題言語、目的が大きく異なります。どちらを受けるべきか判断するために、難易度の換算表と違いを整理しました。

ハングル検定とTOPIKの級別対応表

表は横にスクロールできます →

ハングル検定TOPIK(韓国語能力試験)CEFR到達度の目安
5級TOPIK I(1級)未満〜1級入門A1ハングルの文字・基礎挨拶の理解
4級TOPIK I(1級〜2級)A1〜A2初級文法・簡単な日常会話
3級TOPIK I(2級)〜TOPIK II(3級)A2日常会話・私生活全般の意思疎通
準2級TOPIK II(3級〜4級)B1社会的な話題・ドラマの要点理解
2級TOPIK II(5級)B2ビジネス実務・ニュースの論述理解
1級TOPIK II(6級)以上C1〜C2通訳・翻訳レベル・高度な運用能力

ハングル検定とTOPIKの根本的な違い

趣味の学習成果を測りたい方や、正確な文法・日韓翻訳力を身につけたい方はハングル検定が向いています。韓国留学や韓国現地企業への就職を目指す方はTOPIKを選ぶのが適しています。

ハングル検定とTOPIKの違い

ハングル検定

  • 問題文が日本語で書かれている
  • 正確な文法理解と自然な対訳を重視
  • 取得した資格の有効期限はなし
  • 筆記と聞き取りのマークシート形式

TOPIK

  • 初級でも設問や指示文は韓国語
  • 韓国留学や現地就職の総合力を測定
  • 成績証明書の有効期限は2年間
  • TOPIK IIには書き取り(作文)あり

設問の言語や試験目的など、2大検定の根本的な違いを比較しています。

次の疑問試験ごとの特徴や目的の違いをもっと掘り下げて比べたいなら、ハングル検定とTOPIKの違いと比較が参考になります。

履歴書でのアピールと評価基準

「ハングル検定は何級から履歴書に書けるのか」「何級から周囲にすごいと評価されるのか」という疑問について、明確な基準を解説します。

履歴書に書けるのは何級から?

就職活動や転職活動において、語学スキルとして公にアピールできる一般的な基準は準2級以上です。

業務で韓国語を使う部署や韓国関連企業に応募する場合、日常業務に対応できる語学力として準2級または2級が求められます。ただし、業務で韓国語を直接使わない一般企業の採用であれば、語学学習への意欲や継続力をアピールするために3級から記載しても問題ありません。

5級や4級は基礎入門レベルとみなされるため、自己PR欄で学習中であることを触れる程度にとどめ、資格欄への記載は控えるのが無難です。

履歴書への正式名称の書き方と例文

履歴書の資格・免許欄には略称ではなく、正式名称で記入します。

自己PR欄や職務経歴書に添える文章の例は以下の通りです。

「大学在学中から韓国語の学習を継続し、『ハングル』能力検定試験準2級を取得しました。日常会話に加え、韓国の取引先とのメール対応や資料の読解を円滑に行うことができます。」

何級から「すごい」と評価される?

韓国語学習者の間や一般的な評価において、「すごい」「高い実力がある」と認識されるのは準2級以上、圧倒的な専門性と評価されるのは2級・1級です。

履歴書でのアピール度と評価基準
◀ 入門・基礎プロレベル ▶
5級・4級資格欄には書かず自己PRで触れる程度
3級韓国語を使わない一般企業で学習意欲をPR
準2級業務利用のアピール基準。学習者上位層と評価
2級ビジネス即戦力。講師や実務翻訳に応募可能
1級最高峰のプロ。現役通訳者も難関とするレベル

級が上がるにつれて評価される場面とアピール度が変化します。

勉強時間とおすすめ受験ステップ

ハングル検定に合格するために必要な標準学習時間と、効率よく上位級を目指す受験ステップを解説します。

各級合格に必要な標準学習時間の目安

級ゼロからの累計学習時間1日1時間勉強した場合の期間
5級約40〜60時間1〜2か月
4級約100〜150時間3〜5か月
3級約200〜300時間6か月〜1年
準2級約450〜600時間1年半〜2年
2級約800〜1,000時間2年半〜3年
1級約1,500時間以上4年以上

※学習時間は目安であり、漢字の知識や過去の語学学習経験によって個人差があります。

飛び級受験と併願受験のルール

ハングル検定には受験資格の制限がなく、誰でも最初からどの級でも受験可能です(飛び級受験)。5級や4級を取得していなくても、いきなり3級や準2級を受験して合格すれば、その級が正式に認定されます。

また、同日に実施される時間帯が重ならない隣接する2つの級を、1回の試験で同時に受ける「併願受験(ダブル受験)」も認められています。

おすすめの併願パターン

最難関・1級の2次面接試験と試験構成

1級はハングル能力検定の最上級であり、韓国語の専門家として活躍できる水準が問われます。1級のみ、1次試験(筆記・聞き取り)の合格者を対象に2次試験(面接)が実施されます。

段階試験内容評価基準
1次試験筆記・聞き取り(高度な時事・文学・専門用語)厳密な正書法、古語的表現、高度な聞き分け能力
2次試験面接(口頭試問形式)自然な発音・抑揚、論理的な表現力、即時応答力

1次試験では、南北の言葉の違いや方言、精密な発音変化規則、日韓の慣用対照まで幅広く出題されます。2次面接試験では口頭試問形式で行われ、提示されたテーマについてのスピーチや質疑応答を通じて、正確な文法と自然な語彙を用いて論理的に自説を展開できるかが厳格に審査されます。

TOPIK最上級者がハン検上位級で苦戦する理由

韓国語能力試験(TOPIK)で最上級の6級を取得していても、ハングル検定の2級や1級に不合格となるケースは珍しくありません。両試験では評価の重点が大きく異なります。

項目ハングル能力検定韓国語能力試験(TOPIK)
問題文の言語日本語(級に応じる)全編韓国語
試験の重点文法規則、正書法、正確な日本語訳文脈理解、実用的な長文読解、記述式作文
作文試験なし(マークシート中心)TOPIK II(3〜6級)で作文あり
主な利用場面国内就職、通訳・翻訳学習、学習到達度確認韓国留学、韓国企業就職、永住・就労ビザ申請

TOPIKは韓国語を韓国語のまま理解し、文脈から素早く要旨を捉える実用的な伝達力を重視します。一方、ハングル検定の上位級は日本語と韓国語の緻密な対照、助詞の微細なニュアンス差、標準発音法に則った正確な音変化、正書法を厳密に追究します。

韓国人が感覚的に使い分けている表現の文法規則を言語化して解く必要があるため、日本人向けに作られたハングル検定特有の対策が欠かせません。

合格を引き寄せる3つの実践的学習手順

ハングル検定の合格率を高めるための実践的な学習手順として、以下の3つの原則があります。

  1. 公式出題範囲の語彙を例文ごと覚える: 各級には明確な語彙範囲が設定されています。単語単体ではなく、밥을 먹다(パブル モクタ・ご飯を食べる)のように助詞と連語の組み合わせで覚えることで、文法問題と聞き取り問題の双方に対応できます。
  2. 発音変化の規則を紙に書いて整理する: 表記と実際の発音の組み合わせを選ぶ問題が定番です。連音化、鼻音化、流音化、激音化、濃音化のルールを体系的に理解し、正確な発音記号を選べるように訓練してください。
  3. 過去問題を時間を測って反復演習する: 時間配分と足切り点の回避を意識して過去問を演習します。聞き取り試験は放送音声を一度で正確に捉える集中力を養い、聞き取れなかった箇所は音読(シャドーイング)を行って耳を慣らしてください。

級ごとの具体的なアプローチを知りたい方は、ハングル検定のレベル別勉強法を参考にしてください。

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理解度チェック

Q1. ハングル検定で合格ラインが70点になり足切りが導入される級は?

  1. 4級
  2. 3級
  3. 準2級
  4. 2級
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正解: C. 準2級
3級までは合格ラインが60点で足切りなしですが、準2級からは合格基準点が70点に上がり、各分野24点未満は不合格となる足切り点が設けられます。

Q2. ハングル検定とTOPIKの違いに関する記述で正しいものは?

  1. ハングル検定は問題文が韓国語である
  2. ハングル検定の資格には2年の有効期限がある
  3. TOPIKは設問文がすべて日本語で書かれている
  4. ハングル検定には有効期限がなく生涯有効である
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正解: D. ハングル検定には有効期限がなく生涯有効である
TOPIKの成績証明書には2年間の有効期限がありますが、ハングル検定には有効期限がなく、一度取得した資格は生涯有効とされています。

Q3. ハングル検定の受験ルールとして本文で説明されているものは?

  1. 5級から順番に合格しないと上位級は受けられない
  2. 下位級を持っていなくてもいきなり上位級を受験できる
  3. 1回の試験で受けられるのは1つの級のみである
  4. 準2級以上の受験には一定の学習時間が必須となる
答えを見る

正解: B. 下位級を持っていなくてもいきなり上位級を受験できる
ハングル検定には受験資格の制限がなく、5級や4級を持っていなくても最初からどの級でも受けられる飛び級受験が可能です。

韓国語検定TOPIKのレベル区分と配点・合格基準

韓国語能力試験(TOPIK)は大韓民国教育部・国立国際教育院が主催する公的試験です。ハングル検定が1級を最上位とするのに対し、TOPIKは数字が大きくなるほど難易度が上がり、最上位が6級となります。試験は初級向けの「TOPIK Ⅰ」と中・上級向けの「TOPIK Ⅱ」の2つの区分に分かれており、取得得点に応じて判定級が決まります。

試験区分評価級試験科目と配点合格基準点
TOPIK Ⅰ1級聞き取り(100点)・読解(100点) 計200点満点80点以上
TOPIK Ⅰ2級聞き取り(100点)・読解(100点) 計200点満点140点以上
TOPIK Ⅱ3級聞き取り(100点)・読解(100点)・書き取り(100点) 計300点満点120点以上
TOPIK Ⅱ4級聞き取り(100点)・読解(100点)・書き取り(100点) 計300点満点150点以上
TOPIK Ⅱ5級聞き取り(100点)・読解(100点)・書き取り(100点) 計300点満点190点以上
TOPIK Ⅱ6級聞き取り(100点)・読解(100点)・書き取り(100点) 計300点満点230点以上

TOPIK Ⅱ最大の壁は、配点100点を占める「쓰기(書き取り・作文)」です。中級レベルの短文完成だけでなく、時事問題や社会問題をテーマにした長文論述(600〜700字程度)が課されます。スペルミスや文末表現の統一はもちろん、論理的な文章構成力が厳しく採点されるため、読解力だけでは高得点が狙えない設計になっています。

初学者が迷うハングル検定とTOPIKのレベル選びと有効期限を活用した受験戦略

入門から初級の段階で迷いやすいのが「ハングル検定5級とTOPIK 1級のどちらから受けるべきか」という点です。両者の決定的な違いは試験の指示文にあります。ハングル検定は問題文や設問がすべて日本語で書かれているため、純粋な文法理解や語彙力を落ち着いて測定できます。一方、TOPIKは1級であっても試験用紙のすべてが韓国語で表記されているため、韓国語で問題文を読み解く慣れがない初学者には心理的負荷が大きくなります。最初の成功体験を確実に積みたい場合はハングル検定5級から挑戦するのが賢明です。

有効期限と目的から逆算する受験スケジュール

資格の有効期限の違いを意識した計画設計も重要です。ハングル検定は一度合格すれば生涯有効な資格として残り続けます。一方、TOPIKの成績証明書には「成績発表日から2年間」という期限が設けられています。日本国内での基礎固めや継続学習の指標としては無期限のハングル検定を順に取得し、韓国留学や就職活動のエントリーを控えた直前1〜2年のタイミングでTOPIKを受験して最新のスコアを提示するルートが最も無駄がありません。

ペーパーテストの級とスピーキング力のギャップ対策

検定対策を進める上で認識しておきたいのが、試験の級と「実際に話せる会話力」の乖離です。TOPIKもハングル検定もマークシート読解・聞き取りが中心(TOPIK Ⅱのみ作文あり)であるため、高得点で合格しても発話練習を別で行っていなければスムーズに話せない事態が生じます。日常会話や推しの配信のリアルタイムな理解を目指すなら、検定用の単語暗記と並行して、例文の音読や独り言スピーキングを日課に取り入れ、知識を即座に口から出すトレーニングを継続しましょう。

よくある質問

Q. ハングル検定は飛び級受験できますか?
はい、可能です。受験資格に制限はないため、5級や4級を受験せずに、最初から3級や準2級などの上位級を受験して認定を受けることができます。
Q. ハングル検定とTOPIKはどちらを優先すべき?
韓国留学や現地企業への就職を目指す方は世界基準のTOPIKを、日本語話者としての正確な文法・対訳力を磨きたい方や国内での趣味・実力測定にはハングル検定をおすすめします。
Q. 字幕なしでドラマを見られるのは何級ですか?
大まかなあらすじや感情表現が理解できるのは準2級から、細かな言葉遊びや社会背景を含むセリフまで字幕なしで深く理解できるのは2級以上が目安です。
Q. ハングル検定の資格に有効期限はありますか?
有効期限はありません。一度取得した級の合格実績は生涯有効であり、何年経過しても履歴書に記載することができます。
Q. 不合格の場合、点数は通知されますか?
合否通知書にて筆記試験と聞き取り試験の各大問ごとの得点や総合得点が開示されるため、自分の弱点分野を確認して次回に活かすことができます。
Q. ハングル検定の合格率はどのくらいですか?
級によって大きく異なります。5級や4級は70〜80%前後と高い合格率ですが、準2級では40〜50%前後、2級は20%台、1級は10%前後にまで下がります。
Q. 1回の試験で2つの級を併願して受験できますか?
はい、可能です。試験時間が重ならない「5級と4級」「4級と3級」「3級と準2級」「準2級と2級」などの隣接する級であれば、同一日程で併願して受験することが認められています。
Q. TOPIK Ⅱの書き取り(作文)対策はいつから始めるべきですか?
TOPIK Ⅰ(2級)に合格し、TOPIK Ⅱの対策を始めた段階からすぐに作文対策に着手することをおすすめします。300点満点中100点を占める書き取りは配点が高く、短文穴埋めから長文論述まで独特の採点基準があるため、過去問や模範解答の書き写しを通じて早期に論述形式に慣れる必要があります。
Q. 検定試験で高い級を取れば、自然と流暢に話せるようになりますか?
筆記や聞き取りを中心とするペーパーテストの合格だけでは、流暢なスピーキング力は自動的には身につきません。インプットした語彙や文法を瞬時にアウトプットできるよう、シャドーイングや音読、韓国語での作文・発話練習を試験対策と並行して行うことが大切です。

2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部