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「どういたしまして」はフランス語で何と言う?
言い方6通りと場面別の使い分け
フランス語で「どういたしまして」と返す最も無難な表現は De rien. です。日本語の「どういたしまして」に1対1で直訳できる万能な単語はなく、相手との距離感や場面の改まり具合によって使い分ける必要があります。基本の6表現を押さえておけば、日常会話から接客までスムーズに対応できます。
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「どういたしまして」のフランス語の言い方(6通り)
丁寧|丁寧・目上にも|どういたしまして
- 02De rien.
ふつう|日常・幅広く|どういたしまして
直訳は「何でもありません」で、日常会話で最も頻繁に使われる定番表現です。友人同士はもちろん、店員と客の間でも幅広く通用します。迷ったときはまずこれを使えば失礼にはなりません。
ふつう|日常・親しい相手|どういたしまして
ふつう|快く返すとき
「喜んで」という前向きな気持ちを伝える表現です。何かを手伝ったり、頼まれごとを引き受けたりした後に Merci と言われた際、笑顔で返すと快く助けたニュアンスが相手にしっかりと伝わります。
丁寧|改まった場面
カジュアル|友人・同僚に
直訳は「心配いりません」で、英語の No problem に近い若者言葉・口語表現です。同僚や友人への気軽な返答として流行していますが、改まった場面や目上の人には適さないため注意しましょう。
場面別の使い分け
| 場面 | おすすめの言い方 | ひとこと |
|---|---|---|
| 店員や見知らぬ人への対応 | De rien. | 最も無難で使い勝手の良い返答 |
| ビジネスや目上の人へ | Je vous en prie. | 敬語にあたる丁寧な言い回し |
| 親しい友人・同僚への気軽な返事 | Pas de souci. | 「気にしないで」の軽いニュアンス |
| 手伝いをして喜んで返すとき | Avec plaisir. | 親切にした実感が伝わる温かい表現 |
| 改まった会食やフォーマルな席 | Tout le plaisir est pour moi. | 格式の高い大人の返し方 |
| 親しい人に謙遜して返すとき | Il n'y a pas de quoi. | 「大したことないよ」と伝える表現 |
フランス語には絶対的な決まり文句が一つだけあるわけではありません。相手に敬称の vous を使う間柄なら Je vous en prie.、tu を使う間柄なら De rien. や Avec plaisir. を選ぶと自然です。
直訳が通じない理由・よくある間違い
日本語の「どういたしまして」は謙遜のニュアンスを含みますが、フランス語では「お礼には及ばない」「自分が好きでやった」と肯定的に返す文化があります。
- 直訳しようとして沈黙する:日本語の意味合いをそのまま訳そうとせず、状況に応じた決まり文句を反射的に出すことが大切です。
- 目上の人に Pas de souci. を使う:非常にフランクな表現のため、ビジネス相手や年配者には軽薄に聞こえるリスクがあります。
- vous の相手に Je t'en prie. と言う:相手との距離感を取り違えると不自然です。代名詞の一致に注意しましょう。
日本語の意味を訳そうとせず状況に合う決まり文句を出す
フランクな表現のためビジネス相手や年配者には適さない
vousの相手にJe t'en prie.と言うと不自然になる
フランス語でお礼に返答する際に注意したいポイントです。
言われたときの返事
- Merci à vous. — こちらこそありがとうございます。(店員などへの返答)
- C'est moi qui vous remercie. — 私のほうこそお礼を申し上げます。(改まった返礼)
- Bonne journée ! — 良い一日を!(お礼のやり取りを締めくくる一言)
- À bientôt ! — また近いうちに!(会話を終えて別れるとき)
こちらからも感謝
- Merci à vous.
- C'est moi qui vous remercie.
会話を終えて別れる
- Bonne journée!
- À bientôt!
お礼を言われた際に返す言葉や締めくくりの一言の分類です。
フランス語の「どういたしまして」カタカナ発音と通じるコツ
フランス語で感謝へ返答する際は、正しい音のつながりや特有の音を意識すると一気に自然に聞こえます。まずは代表的なフレーズの発音の目安とニュアンスを一覧で確認しましょう。
| 表現 | カタカナ読みの目安 | ニュアンス | 主な場面 |
|---|---|---|---|
| De rien | ドゥ リアン | 何でもないよ・どういたしまして | 街中・日常会話・友人 |
| Je vous en prie | ジュ ヴザン プリ | どういたしまして(丁寧) | ビジネス・目上・見知らぬ人 |
| Je t'en prie | ジュ タン プリ | どういたしまして(親愛) | 友人・家族・同僚 |
| Pas de quoi | パ ドゥ クワ | 大したことないよ | カジュアルな日常 |
| Pas de problème | パ ドゥ プロブレム | 問題ないよ | 気軽なやり取り |
| C'est moi | セ モワ | こちらこそ | 互いに感謝し合う場面 |
カタカナ表記だけでは再現しにくい発音には、次の2つのポイントがあります。
1. De rien(ドゥ リアン・どういたしまして)の「R」の発音
フランス語の「r」は、日本語のラ行のように舌先を上あごに弾かせる音ではありません。喉の奥に軽く息を摩擦させて「ハ」と「ラ」が混ざったような音を出します。「リアン」というよりは喉の奥を軽く鳴らしながら「ヒャン」と発音するイメージを持つと、現地で格段に通じやすくなります。
2. Je vous en prie(ジュ ヴザン プリ・どういたしまして)のリエゾン
単語を個別に読むと「vous(ヴ)」と「en(アン)」ですが、直後の母音と音が連結する「リエゾン」が起こり、「ヴ・ザン」と発音されます。「ジュ・ヴ・アン・プリ」と途切れさせず、一息に「ジュ ヴザン プリ」とつなげて流れるように発声するのがコツです。親しい相手に使う Je t'en prie(ジュ タン プリ・どういたしまして)も、「タン」と一拍でスムーズにつなげます。
相手との距離で選ぶフランス語「どういたしまして」の会話例
フランス語では、相手を「tu(親称・きみ)」と呼ぶ間柄か、「vous(敬称・あなた)」と呼ぶ間柄かによって、使うべき返答が明確に分かれます。
- Je t'en prie(ジュ タン プリ・どういたしまして):家族、友人、親しい同僚など、普段「tu」で呼び合う相手に対して丁寧な気持ちを込めて返します。
- Je vous en prie(ジュ ヴザン プリ・どういたしまして):初対面の相手、店員と客、ビジネス関係者、年長者など、普段「vous」で呼び合う相手に使う最もフォーマルな表現です。
日常の具体的なシチュエーションを想定した対話例で、会話のテンポを確認してみましょう。
シチュエーション1:街中やお店でのやり取り(丁寧な関係)
A: Merci beaucoup pour votre aide.
(助けていただき本当にありがとうございます。)
B: Je vous en prie, bonne journée !
(どういたしまして、良い一日を!)
シチュエーション2:親しい友人同士のやり取り(カジュアルな関係)
A: Merci pour le cadeau ! C'est super gentil.
(プレゼントありがとう!すごく嬉しいよ。)
B: Je t'en prie ! C'est moi qui suis content.
(どういたしまして!喜んでもらえて僕のほうこそ嬉しいよ。)
シチュエーション3:ちょっとした手助けへの返答
A: Merci d'avoir porté mon sac.
(バッグを持ってくれてありがとう。)
B: Pas de quoi, ce n'était pas lourd.
(大したことないよ、重くなかったから。)
フランス語圏で「どういたしまして」を返すときのマナー
日本文化では、相手から「ありがとうございます」とお礼を言われた際、言葉を発さずににこやかに会釈や会釈だけで返すことが珍しくありません。しかしフランス語圏では、相手の言葉に対して言葉を返さない態度は「無視された」「冷淡だ」と受け取られてしまうリスクがあります。
相手が Merci(メルスィ・ありがとう)と言ってきたら、短くても必ず声に出して言葉を返すのが基本的なマナーです。笑顔を添えながら一言返すだけで、やり取りが気持ちよく成立します。
旅行中やフランス語学習を始めたばかりの段階では、状況に応じて使い分けるのが難しく感じることもあります。その場合は、次の2つの基本フレーズだけを使い分ける形から始めるのがおすすめです。
また、相手からも何かをしてもらい「お互い様」の状況であれば、C'est moi(セ モワ・こちらこそ)や Merci à vous(メルスィ ア ヴ・こちらこそありがとうございます)と言葉を返すと、感謝の気持ちを自然に受け止め合えます。
次に読む
- フランス語で感謝・お礼を伝える表現お礼への返し方を覚えたら、理由を添えて感謝を伝える表現も見てみませんか。→
- 「どうぞ」はフランス語で何と言う?「どうぞ」と譲る表現も、相手や場面によって使い分けが存在します。→
- 「よろしくお願いいたします」はフランス語で何と言う?直訳しにくい日本語の挨拶として、「よろしく」の伝え方も整理できます。→
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よくある質問
- Q. 一番覚えるべき表現は?
- まずは De rien. を覚えましょう。日常のあらゆる場面で使え、失礼になることもまずありません。丁寧さを重視するなら Je vous en prie. もセットで押さえると安心です。
- Q. 店員に感謝されたら何と返す?
- Merci à vous.(こちらこそ)や De rien. と短く返せば自然です。買い物を終えて店を出る際は、Merci, bonne journée ! と挨拶を添えて返すのが一般的なエチケットです。
- Q. Pas de problème も使える?
- 使えます。Pas de souci と同様に「問題ないよ」という意味の口語表現です。ただし、どちらもカジュアルな響きがあるため、目上の相手やビジネスシーンでは Je vous en prie. を使います。
- Q. フランスでは「Merci」と言われたときに会釈や笑顔だけで返しても通じますか?
- フランス語圏では言葉を交わすコミュニケーションが重視されるため、無言で会釈するだけでは素っ気なく見えたり、失礼に感じられたりすることがあります。笑顔とともに「De rien」や「Je vous en prie」など、必ず一言声に出して返すのがマナーです。
- Q. 「Je t'en prie」と「Je vous en prie」のどちらを使うべきか迷ったときの判断基準は?
- 相手を主語の「tu(きみ)」で呼ぶ間柄なら「Je t'en prie」、敬称の「vous(あなた)」で呼ぶ間柄なら「Je vous en prie」を使います。初対面の相手や店員、ビジネスの場では常に「Je vous en prie」を選べば間違いありません。
2026年10月15日更新・モチタン辞典編集部
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