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韓国語トピックとは?級の仕組み・ハン検との違いまで解説

韓国語トピックとは?級の仕組み・ハン検との違いまで解説

韓国語トピック(TOPIK)とは、大韓民国教育部が主催する世界共通の公式な韓国語能力試験です。初級のTOPIKⅠ(1〜2級)と中・上級のTOPIKⅡ(3〜6級)に分かれており、数字が大きいほど高ランクとなります。

韓国の大学留学や日韓の企業への就職・転職で語学力を証明する公式基準として広く活用されています。

韓国語トピックとは?主催や試験の基本情報

韓国語トピック(TOPIK)とは、英語名称「Test of Proficiency in Korean」の頭文字をとった略称で、正式名称は「韓国語能力試験」です。韓国語を母語としない学習者や在外同胞を対象に、日常生活や社会生活に必要な韓国語の運用能力を測定・評価することを目的としています。

主催団体と試験の公的性格

本試験の主催は大韓民国教育部(国立国際教育院)であり、大韓民国政府が公式に認定・管轄しています。日本国内における試験の実施・運営業務は、公益財団法人韓国教育財団が主管しています。政府機関が直接関与している試験であるため、世界各国の入国管理局、教育機関、企業において高い信頼性と効力を持ちます。

試験問題の言語的特徴

韓国語トピックの大きな特徴は、設問文や注意事項を含め、問題用紙に記載されたすべての文章が韓国語で書かれている点です。初級の1級であっても日本語の解説や対訳は一切掲載されません。純粋な韓国語理解力と文脈把握能力が求められる設計になっています。

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TOPIKの等級制度と試験区分・配点・合格基準点

韓国語トピックの評価システムは、日本の英検などとは異なり、数字が大きくなるほど上位レベルを表します。最下級が1級で、最上級が6級です。受験の申込み段階では「TOPIKⅠ」か「TOPIKⅡ」のどちらかを選択し、試験当日の取得総合得点によって判定される級が決まります。

表は横にスクロールできます →

試験区分評価等級試験科目満点合格基準点
TOPIKⅠ1級聞き取り(100点)/読解(100点)200点80点以上
TOPIKⅠ2級聞き取り(100点)/読解(100点)200点140点以上
TOPIKⅡ3級聞き取り(100点)/書き取り(100点)/読解(100点)300点120点以上
TOPIKⅡ4級聞き取り(100点)/書き取り(100点)/読解(100点)300点150点以上
TOPIKⅡ5級聞き取り(100点)/書き取り(100点)/読解(100点)300点190点以上
TOPIKⅡ6級聞き取り(100点)/書き取り(100点)/読解(100点)300点230点以上

TOPIKⅠ(初級)の科目構成

TOPIKⅠは、韓国語学習の初級者を対象とした試験です。科目は듣기(トゥッキ/聞き取り)と읽기(イルキ/読解)の2科目のみで構成され、記述式問題はありません。すべて四択のマークシート方式で実施され、合計200点満点です。80点未満の場合は不合格となります。

TOPIKⅡ(中・上級)の科目構成

TOPIKⅡは、中級から最上級までを対象とした統合試験です。科目は듣기(トゥッキ/聞き取り)、읽기(イルキ/読解)に加えて、記述式の쓰기(スギ/書き取り)が課されます。

合計300点満点で、120点未満の場合は等級認定が受けられず不合格となります。科目の足切り点は設定されておらず、3科目の合計点で合否等級が決まります。

次の疑問はじめてTOPIKⅠを受ける場合は、TOPIK1級・2級の合格に向けた対策法をあらかじめ押さえておくと安心です。

ハングル検定との違いと級別レベル換算表

日本で受けられる代表的な韓国語の検定試験には、韓国語トピック(TOPIK)のほかに「ハングル能力検定試験(通称:ハン検)」があります。両者は主催団体、目的、試験形式において明確な違いがあります。

項目韓国語トピック(TOPIK)ハングル能力検定試験(ハン検)
主催・主管大韓民国教育部(日本主管:韓国教育財団)特定非営利活動法人 ハングル能力検定協会
問題文の言語すべて韓国語日本語(準2級以上の一部問題を除く)
出題の重点文脈理解、実用的なコミュニケーション力日本語との正確な対訳、文法・語彙の精密さ
主な利用用途韓国留学、韓国企業への就職、国際基準での証明国内での学習習熟度確認、国内企業の自己啓発評価
等級の表記1級(初級)〜6級(最上級)5級(初級)〜1級(最上級)

TOPIKとハングル検定の難易度対応の目安

双方の試験は出題傾向が異なるため単純比較はできませんが、学習到達度としての一般的な目安は以下の通りです。

学習到達レベル韓国語トピック(TOPIK)ハングル能力検定試験(ハン検)
入門・基礎1級5級
初級修了2級4級
中級基礎3級3級
中級実用4級準2級
上級・業務活用5級2級
最上級・母語話者同等6級1級

ハングル検定は日本語話者の間違いやすい助詞や発音変化、ことわざの細部まで問われるため、文法知識の定着確認に適しています。一方、韓国語トピックは長文の要旨把握や記述力など、実践的な運用能力の証明に適しています。

2つの試験の特徴やレベルを詳しく比べたいときは、ハングル検定とTOPIKの違いと比較をご覧ください。

履歴書や留学で評価される韓国語能力の目安

保有している韓国語能力を履歴書に記載したり、教育機関への出願条件として利用したりする場合、目的に応じた適切な基準が存在します。

就職・転職の履歴書に書ける級の基準

日本国内の一般企業において、業務で韓国語を直接使用しない場合であっても、語学への継続的な取り組みとしてアピールできるのはTOPIK 3級以上が一般的な目安です。

韓国語を用いた実務、日韓ビジネスの担当、韓国系企業への就職を目指す場合は、ビジネス会話や業務文書の作成が求められるため、TOPIK 5級以上(最低でも4級後半のスコア)が実質的な評価ラインとなります。

履歴書(資格欄)への正式な書き方

履歴書に記載する際は、略称ではなく正式名称を用い、取得した等級と年月を明記します。日韓それぞれの記載例は以下の通りです。

韓国留学(大学・大学院)での基準

韓国国内の4年制大学へ外国人枠で学部入学する場合、一般的にTOPIK 3級以上が出願要件として設定されています。授業への円滑な適応や奨学金支給の条件としては4級以上が求められることが多く、大学院への進学では4級から5級以上が必要とされる傾向にあります。

目的別のTOPIK評価基準
◀ 基礎・出願実務・専門 ▶
3級以上国内企業の履歴書記載・学部出願の基準
4級以上大学授業の適応・奨学金支給の条件
4級〜5級以上大学院進学で必要とされる傾向
5級以上韓国系企業就職・日韓ビジネス担当

留学や就職など目的に応じて求められるTOPIKの級の目安です。

TOPIK(韓国語能力試験)とはのイメージ

自分の韓国語能力に合わせた推奨受験級の選び方

TOPIKは「TOPIKⅠ」と「TOPIKⅡ」で試験時間帯が午前と午後に分かれているため、同日の併願受験が可能です。自分の現在の実力と学習目標に合わせて、受験する区分を適切に選択する必要があります。

TOPIKⅠ(1〜2級)を目指すべき方

ハングルの読み書きを終え、基本的な挨拶や日常的な動詞・形容詞の活用を学び始めた段階の方はTOPIKⅠから始めます。

TOPIKⅡ(3〜6級)へ挑戦すべき方

日常会話の範囲を超え、社会的なテーマや専門的な文章の読解・表現に進みたい方はTOPIKⅡを選択します。

TOPIKⅠとⅡの選択基準

TOPIKⅠ(1〜2級)

  • ハングルの読み書きと音読ができる
  • 日常の基本終止形や基礎語彙を習得
  • マークシート形式で試験慣れしたい

TOPIKⅡ(3〜6級)

  • 多様な文末表現や接続詞を使い分ける
  • ニュースや論説文の要約を読解可能
  • 筋道立てた作文の練習をしている
  • 留学や就職で公的証明が必要

現在の学習段階や目的に合わせて受験する区分を選択できます。

TOPIKⅡ書き取り(作文)の出題形式と原稿用紙ルール

TOPIKⅡで多くの受験者が壁に直面するのが、100点分の配点を持つ쓰기(スギ/書き取り)領域です。マークシートではなく記述式で採点されるため、明確な対策が必要です。

出題形式(全4問)の内訳

書き取り問題は以下の4問で構成されています。

  1. 51番(短文の穴埋め・10点):実用文(案内文・メール・告知など)の空欄に当てはまる適切な1文を記述
  2. 52番(短文の穴埋め・10点):説明文・論説文の空欄に文脈に沿った適切な1文を記述
  3. 53番(中作文・30点):提示されたグラフや統計資料を客観的に解説する文章を記述(200〜300字)
  4. 54番(長作文・50点):社会的な課題や抽象的なテーマについて自身の見解を論述(600〜700字)

原稿用紙(원고지)作成の必須ルール

韓国語の原稿用紙の使い方は日本語と一部異なります。形式面での減点を防ぐために以下の規則を守る必要があります。

53番グラフ解説で使える定番表現

53番では私見を入れず、与えられた数値の増減を客観的に表現します。以下の表現が頻出します。

原稿用紙作成の必須ルール

減点を防ぐために必ず守るべき原稿用紙の書き方ルールです。

長文の作文で表現力を高めたいときは、TOPIKⅡ頻出の重要慣用構文まとめの確認が役立ちます。

分野別の効率的な勉強法と公式過去問の活用法

韓国語トピックで目標等級に到達するためには、科目ごとの特性に合わせた学習設計が重要です。

聞き取り(듣き)の対策

TOPIKⅠでは2回放送される問題が多いのに対し、TOPIKⅡでは後半の問題が1回しか放送されません。問題文と選択肢を放送が流れる前に先読みする技術が不可欠です。

普段の学習では、単語を聞き取って書き取る받아쓰기(パダスギ/ディクテーション)や、音声を追って発声するシャドーイングを取り入れ、標準語の自然なスピードとイントネーションに慣れることが効果的です。

読解(읽기)の対策

読解では、語彙力と文章構造の把握力が問われます。中・上級になるほど新聞記事や科学、文化、歴史などの専門的な文章が増加します。知らない語彙があっても前後の文脈から意味を推測する訓練と、接続詞に注目して論理の展開(逆接・原因・帰結)を素早く整理する練習が必要です。

公式過去問の入手と活用法

試験対策において最も信頼性の高い教材は、過去に実施された公式問題です。韓国語能力試験の公式ウェブサイト(資料室・過去問題コーナー)から、一部の既出問題を問題用紙・音声ファイル・解答付きで確認および印刷できます。時間を本番と同じに設定して通しで解き、時間配分の感覚を養うことが得点力向上に直結します。

読解力を支える語彙の学習計画を立てたいときは、TOPIK級別単語数の目安と語彙対策を参考にしてください。

次の疑問独学での対策を進めるなら、レベルに合ったTOPIK対策の参考書や問題集の選び方も確認しておきましょう。

試験の申込から結果確認・有効期限までの流れ

韓国語トピックを受験する際の手続きと結果管理の流れを把握しておくことで、直前の混乱を防ぐことができます。

出願から受験までの全体的な流れ

  1. 日程の確認:日本国内での主管団体(公益財団法人韓国教育財団)の案内を確認します。最新の日程・料金は実施団体の公式サイトで確認してください。
  2. 願書受付:指定の受付期間内に、インターネット経由または所定の方法で願書を提出し、受験料を納付します。
  3. 受験票の発行:試験期日が近づくと受験票が交付されます。会場や注意事項を確認します。
  4. 本番受験:身分証明書、受験票、修正テープ等を持参して指定会場で受験します。筆記用具(専用マーカー)は試験会場で配布されます。
  5. 成績発表と証明書取得:指定期日以降に公式サイト上で成績を確認し、成績証明書を出力・取得します。

成績証明書の有効期限に関する注意点

韓国語トピックの成績証明書には有効期限が定められています。有効期限は「成績発表日から2年間」です。期限を過ぎると、公式ウェブサイト上での成績照会や証明書の発行ができなくなります。

留学の願書提出や就職活動の応募書類として提出する予定がある場合は、提出予定日に有効期限内であるかをあらかじめ逆算して受験時期を計画する必要があります。

申込から結果確認までの手順
1日程の確認

主管団体の案内で日程や料金を確認

2願書受付

指定期間内に願書提出と受験料納付

3受験票の発行

交付された受験票で会場等を確認

4本番受験

身分証等を持参し指定会場で受験

5成績発表・取得

公式サイトで成績確認と証明書取得

出願手続きから成績証明書の取得までの全体の流れです。

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韓国語の疑問をすべて見る「韓国語」のまとめ

理解度チェック

Q1. TOPIKの等級制度に関する説明として正しいものはどれ?

  1. 1級が最上級で6級が最下級である
  2. 数字が大きくなるほど上位レベルを表す
  3. 申込時に希望する1〜6級を個別に選ぶ
  4. TOPIKⅠでは最高で4級まで取得できる
答えを見る

正解: B. 数字が大きくなるほど上位レベルを表す
TOPIKは数字が大きくなるほど上位レベルを表し、最下級が1級、最上級が6級です。申込時はTOPIKⅠかⅡを選択し、得点によって判定級が決まります。

Q2. ハングル能力検定試験(ハン検)と比較したTOPIKの特徴は?

  1. 問題用紙のすべての文章が韓国語で書かれている
  2. 初級の1級では日本語の対訳や解説が付いている
  3. 特定非営利活動法人が主催・管轄している
  4. 日本語との正確な対訳や文法の精密さを重視する
答えを見る

正解: A. 問題用紙のすべての文章が韓国語で書かれている
TOPIKは設問や注意事項を含め全て韓国語で記載されます。日本語の対訳重視や協会主催はハン検の特徴です。

Q3. TOPIKⅡの書き取り(作文)における原稿用紙のルールは?

  1. 文末は「-습니다」などの敬体で統一する
  2. 新しい段落の始めもマスを空けずに書き始める
  3. 単語間のマスは空けるが、助詞は直前の名詞に続ける
  4. 英小文字やアラビア数字は1マスに1文字ずつ書く
答えを見る

正解: C. 単語間のマスは空けるが、助詞は直前の名詞に続ける
単語と単語の間は1マス空けますが、助詞は直前の名詞に続けて書きます。文末は断定形(ヘラ体)で統一し、英小文字や数字は1マスに2文字書きます。

よくある質問

Q. TOPIKⅠとⅡは同日に両方受けられますか?
同日受験が可能です。TOPIKⅠは午前、TOPIKⅡは午後に試験が実施されるため、両方の区分に出願して同日に併願受験することができます。
Q. 試験当日の筆記用具は何を使いますか?
会場で専用の二刀流ペン(片側がマークシート用太芯、反対側が記述用細芯)が配布され、これを使用して解答します。修正テープは持参が可能です。
Q. TOPIKの成績に有効期限はありますか?
成績発表日から2年間有効です。期限が切れると公式サイトからの証明書発行ができなくなるため、留学や就職で提出する場合は提出時の残存期間に注意が必要です。
Q. TOPIKⅡの作文で足切り点はありますか?
科目ごとの足切り点はありません。聞き取り・書き取り・読解の3科目の合計得点で3級から6級の合否等級が判定されます。
Q. 解答用紙に日本語でメモを書いてもよいですか?
問題冊子への下書きやメモの言語は自由ですが、採点対象となる解答用紙(特に書き取り答案)には指定された韓国語のみで記述する必要があります。

2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部