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関係代名詞whatの使い方|先行詞を含む意味とthatとの違い
関係代名詞 what /wʌt/ は先行詞を自分の中に含み、1語で「〜すること」「〜するもの」という意味の名詞節を作る代名詞です。直前に修飾される名詞(先行詞)を置かず、文中で主語・動詞の目的語・前置詞の目的語・補語の役割を果たします。
修飾語(形容詞節)を作る通常の that や which と異なり、全体でひとかたまりの名詞として働く点が最大の特徴です。
- 先行詞を中に含み、直前に名詞を置かずに「〜すること・もの」という意味を作ります
- 節全体で名詞のかたまりとなり、文の主語・動詞の目的語・前置詞の目的語・補語になります
- 修飾する名詞がある that や which と違い、直前に先行詞がなく後ろは不完全な文が続きます
先に読むと分かりやすい: 関係代名詞(who・which・that)の使い方関係代名詞 that を好んで使うケース
関係代名詞 what の使い方とは(結論)
関係代名詞 what は、先行詞となる名詞と関係代名詞が合体した単語です。そのため、what の前には修飾を受ける名詞(先行詞)が存在しません。常に the thing(s) which や the thing(s) that と同じ働きをし、節全体で大きな「名詞のかたまり(名詞節)」を形成します。
| 項目 | 関係代名詞 what の特徴 | 書き換え表現 |
|---|---|---|
| 意味 | 〜すること、〜するもの | the thing(s) which / that ... |
| 先行詞 | 不要(what 自体に含まれる) | 先行詞 the thing(s) を外に出す |
| 節の働き | 名詞節(主語・目的語・補語になる) | 先行詞を修飾する形容詞節を伴う名詞句 |
| 後ろの構造 | 不完全な文(主語や目的語が欠落) | 不完全な文(主語や目的語が欠落) |
例えば、I don't understand what you mean.(あなたが言いたいことが理解できません)という文では、what you mean 全体が他動詞 understand の目的語になっています。
この what は the thing which you mean に置き換えることができます。
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文中で果たす4つの役割(主語・目的語・補語)
関係代名詞 what が導く節は名詞節であるため、文の主要素である「主語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」「補語」の4つの位置に入ります。
- 文の主語になる場合:
What you said really hurt my feelings.(あなたの言ったことでとても傷ついたよ)
what you said 全体が文頭で主語になっています。主語になる what 節は、原則として単数扱いを受けます。 - 他動詞の目的語になる場合:
I see what you mean.(言いたいことはわかります)
see の目的語として機能しています。Can you make a list of what we need?(必要なもののリストを作ってくれる?)のように、語順は「what + 主語 + 動詞」となります。 - 前置詞の目的語になる場合:
I keep thinking about what she said.(彼女の言ったことをずっと考えてしまう)
前置詞 about の直後に名詞節として置かれています。that 節は前置詞の直後に置けませんが、what 節は問題なく置くことができます。 - be動詞の補語になる場合:
It's not what you think.(あなたが思っているようなことではない)
This revised plan is what you want!(この修正案はあなたの望むものです)
be動詞の後ろで主語を説明する補語(C)として働きます。
文の主語
- What you said...
他動詞の目的語
- I see what...
- a list of what...
前置詞の目的語
- about what...
be動詞の補語
- not what you...
- ...is what you want
関係代名詞whatが作る名詞節は、文の主語・動詞の目的語・前置詞の目的語・補語の4か所に入ります。
that や which との違いと見分け方
関係代名詞の学習で最も多くの人がつまずくのが、what と that や which の使い分けです。判断の基準は「直前に先行詞(名詞)があるかどうか」と「節全体がどの品詞として働くか」の2点にあります。
表は横にスクロールできます →
| 関係詞 | 先行詞の有無 | 節の品詞 | 役割と訳し方 |
|---|---|---|---|
| what | なし(含まれている) | 名詞節 | 文のS/O/Cになり、「〜すること・もの」と訳す |
| which | あり(直前に名詞) | 形容詞節 | 直前の名詞を修飾し、「…な(名詞)」と訳す |
| that | あり(関係代名詞の場合) | 形容詞節 | 直前の名詞を修飾し、「…な(名詞)」と訳す |
空所の前に修飾すべき名詞がある場合は which または that を選びます。例えば This is the book which I bought.(これは私が買った本です)では the book が先行詞です。
一方、先行詞がなく動詞の直後に「買ったもの」と続けたい場合は This is what I bought.(これは私が買ったものです)となり、what を使います。
なお、同格や接続詞の that は後ろに完全な文が続きますが、関係代名詞 what の後ろは必ず主語や目的語が欠けた「不完全な文」になります。
疑問詞 what との見分け方
what には関係代名詞のほかに「何」を意味する疑問詞(間接疑問文を作る接続詞)があります。結論から言うと、文法上の構造はどちらも「what + 不完全文」で名詞節を作るため、厳密に区別しなくても意味が通じる場面が多々あります。
見分け方の目安は日本語訳です。「何、どんなもの」と訳して自然な場合は疑問詞、「〜すること、〜するもの」と訳して自然な場合は関係代名詞と判断します。
ただし、Could you explain what you mean by that word?(その単語で何を言いたいのか/言いたいことを説明してもらえますか?)のように、文脈によってどちらとも解釈できる文も存在します。
英語母語話者もこの2つを明確に区別して運用しているわけではないため、過度に神経質になる必要はありません。
関係代名詞 what
- 訳し方: 〜すること、〜するもの
- 例: 買ったものが好き (I like what...)
- 文脈により疑問詞と解釈できる文もある
疑問詞 what
- 訳し方: 何、どんなもの
- 例: 何を買ったか知っている (Do you know what...)
- 間接疑問文を作る
文法構造は同じ名詞節ですが、文脈に応じた日本語訳のニュアンスで見分けることができます。
覚えておきたい関係代名詞 what の重要慣用表現
関係代名詞 what を使った固定フレーズは、大学入試やTOEIC、英会話で頻出します。理屈を押さえたうえで、そのまま暗記して使いましょう。
| 表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| what is called | いわゆる | He is what is called a genius.(彼はいわゆる天才だ) |
| what S is / am | 現在のSの姿 | I am proud of what I am.(私は現在の自分を誇りに思っている) |
| what S was / used to be | 過去のSの姿 | She is not what she was.(彼女はかつての彼女ではない) |
| what is more | さらに、その上 | He is clever, and what is more, very kind.(彼は利口で、その上とても親切だ) |
| what is worse | さらに悪いことには | It rained, and what is worse, I lost my wallet.(雨が降り、さらに悪いことに財布を落とした) |
| A is to B what C is to D | AのBに対する関係はCのDに対する関係と同じだ | Reading is to the mind what food is to the body.(読書の精神に対する関係は食物の身体に対する関係と同じだ) |
what is called は what we call や what they call に書き換えることも可能です。また、what with A and (what with) B(AやらBやらで)という原因・理由を並列する表現も頻出します。
関係代名詞 what を正しく使うための3ステップ
英作文や読解で関係代名詞 what を正しく使いこなすには、次の3つの手順で文構造を照合します。
- 空所の直前に先行詞(名詞)がないことを確認する: 直前が動詞・前置詞である、または文頭である場合、what の有力候補になります。名詞がある場合は which や that を検討します。
- what の後ろの文が不完全であることを確認する: what の後ろには、主語(S)または動詞・前置詞の目的語(O)が欠けた不完全な文が続きます。完全な文が来ている場合は接続詞 that などを疑います。
- 節全体を「〜すること・もの」と訳して文に当てはめる: 節全体が文の主語・目的語・補語として意味が成立していれば完成です。
日常会話でも what I mean is(つまり言いたいのは)や Watch what I do, not what I say.(言っていることではなく行動を見て)のように極めて多用されます。ひとかたまりの名詞として捉える感覚を身につけましょう。
直前に修飾すべき名詞がないことを確認する
後ろが主語や目的語の欠けた不完全な文か確かめる
節全体を「〜すること・もの」と訳して文に置く
直前の先行詞の有無、後ろの文の構造、全体の意味の3段階で正しくwhatを判別します。
辞典の例文で見る関係代名詞 what の使い方
| 英文 | 和訳 | ポイント |
|---|---|---|
| I see what you mean. ▶ | 言いたいことはわかります。 | 動詞seeの目的語として「言いたいこと」を表す名詞節 |
| Can you make a list of what we need? ▶ | 必要なもののリストを作ってくれる? | 前置詞ofの目的語になり「必要なもの」という意味を作る |
| I keep thinking about what she said. ▶ | 彼女の言ったことをずっと考えてしまう。 | 前置詞aboutの後ろに置かれ「彼女が言ったこと」を表す |
| You have to do what you have to do. ▶ | やるべきことはやらなければならない。 | 他動詞doの目的語として「やるべきこと」を表現 |
| It's not what you think. ▶ | あなたが思っているようなことではない | be動詞の補語として「あなたが思っていること」を示す |
| Yes, what I want to say is that the deadline is too tight. ▶ | はい。私が言いたいのは、締め切りが厳しすぎることです。 | 文全体の主語として「私が言いたいこと」を導く |
| This revised plan is what you want! ▶ | この修正案はあなたの望むものです。 | be動詞の後ろで補語になり「あなたの望むもの」を指す |
| What you said really hurt my feelings. ▶ | あなたの言ったことでとても傷ついたよ。 | 文頭で主語節を形成し「あなたの言ったこと」を表す |
関係代名詞 what which that の違いを4パターンで見分ける判定表
文法問題や長文読解でつまずきやすいのが、what、which、関係代名詞の that、接続詞の that の判別です。これら4つの使い分けは、「直前の先行詞(名詞)の有無」と「後ろに続く文が完全文か不完全文か」という2つの基準で整理すると明確に判断できます。
| 分類 | 直前の先行詞 | 後ろの文構造 | 導く節の種類 | 意味・訳し方 |
|---|---|---|---|---|
| 関係代名詞 what | なし | 不完全文(SまたはO欠落) | 名詞節 | 〜すること、〜するもの |
| 関係代名詞 which | あり | 不完全文(SまたはO欠落) | 形容詞節 | …な(名詞) |
| 関係代名詞 that | あり | 不完全文(SまたはO欠落) | 形容詞節 | …な(名詞) |
| 接続詞 that | なし | 完全文(欠落なし) | 名詞節 | 〜ということ |
直前に修飾する名詞がなく、後ろの文に主語や目的語が欠けている場合は関係代名詞 what を選びます。一方、直前に名詞がなくても後ろの文に必要な要素がすべて揃っている完全文であれば、接続詞の that が適切です。また、直前に修飾対象となる名詞が存在する場合は、後ろが不完全文であることを確認した上で which または関係代名詞 that を選択します。
長文読解で迷子にならない!what節(名詞節)の終わりを見極める構文ルール
関係代名詞 what が導く名詞節が文の主語(S)になるとき、節内の動詞と文全体の述語動詞(V)が連続して並ぶため、どこまでが what の意味のかたまりなのか見失ってしまうことがあります。長文読解で構文を素早く見抜く鉄則は、「what から始まり、2つ目の動詞の手前までをひとまとまりの名詞節と捉える」ことです。
例えば、What he said at the meeting was true.(彼が会議で言ったことは真実だった)という文では、1つ目の動詞 said は what 節内の述語であり、2つ目の動詞 was が文全体の述語動詞です。したがって、was の直前にある What he said at the meeting 全体が文の主語になっています。
同様に、What matters most is your effort.(最も重要なのはあなたの努力だ)という文でも、1つ目の動詞 matters を含んだ What matters most が主語のかたまりであり、2つ目の動詞 is の直前で区切ることで文構造を正確に把握できます。
入試・テスト対策!関係代名詞 what と which の違いを判別する練習問題
文法問題で迷わず正解を選ぶために、空所補充問題で解法のプロセスを確認してみましょう。
第1問:空所補充
Please listen carefully to ( ) I am about to say.
(私がこれから言うことをよく聞いてください)
選択肢:A. which / B. what / C. that
解説:空所の直前は前置詞 to であり、修飾される名詞(先行詞)が存在しません。また、空所の後ろの I am about to say は他動詞 say の目的語が欠けた不完全な文です。「先行詞なし + 不完全文」の条件を満たし、前置詞 to の目的語となる名詞節を作ることができるため、正解は B の what です。
第2問:空所補充
This is the camera ( ) my father bought for me.
(これは父が私のために買ってくれたカメラです)
選択肢:A. what / B. which / C. where
解説:空所の直前に修飾対象となる名詞 the camera(先行詞)があります。後ろの文 my father bought for me は他動詞 bought の目的語が欠けた不完全な文です。「先行詞あり(物) + 不完全文」の構造であるため、直前の名詞を修飾する形容詞節を導く B の which が正解です。what は先行詞を自身に含んでいるため、直前に名詞がある文では使用できません。
このテーマのよくある疑問
確認問題(5問)
空所に入る最も適切な語を選びなさい。 I don't understand ( ) you mean.
答えと解説
正解: what
直前に修飾する名詞(先行詞)がなく、動詞 understand の目的語となる名詞節を作るため what が適切です。関係代名詞 what の働きとして、本文の説明に合致する正しい文を選びなさい。
答えと解説
正解: that 節とは異なり、what 節は前置詞の直後に置くことができる。
that 節は前置詞の直後に置けませんが、what 節は前置詞の目的語として問題なく置くことができます。次の文の下線部 what is called の意味として最も適切なものを選びなさい。 He is what is called a genius.
答えと解説
正解: いわゆる
what is called は「いわゆる」という意味の重要慣用表現です。what we call などへの書き換えも可能です。次の英文のうち、文法的に誤りを含むものを1つ選びなさい。
答えと解説
正解: This is the book what I bought.
関係代名詞 what は直前に先行詞(the book)を置きません。先行詞がある場合は which や that を使います。関係代名詞 what と疑問詞 what の見分け方に関する説明として、本文に合致するものを1つ選びなさい。
答えと解説
正解: 「何、どんなもの」と訳して自然な場合は疑問詞、「〜すること・もの」と訳せる場合は関係代名詞と判断する。
文法構造はどちらも不完全文を伴う名詞節であり、文脈に応じた日本語訳のニュアンスが見分け方の目安になります。
よくある質問
- Q. whatの直前に名詞を置くことはできますか?
- 置けません。関係代名詞whatはすでに名詞(the thing)を内部に含んでいるため、直前に先行詞となる名詞を置くと名詞が重複して文法エラーになります。直前に名詞がある場合はwhichやthatを使います。
- Q. 関係代名詞whatが主語のとき動詞は単数扱いですか?
- 原則として単数扱い(isやwas)になります。ただし、意味上明らかに複数の事物を指しており、補語に複数名詞が来ている場合(What we need are books.など)には複数扱いされることもあります。
- Q. what節とthat節はどうやって見分けますか?
- 後ろの構造で見分けます。関係代名詞whatの後ろは主語や目的語が欠けた不完全な文になります。一方、接続詞thatの後ろはSV(O/C)がすべて揃った完全な文が続きます。
- Q. what節の中に第4文型(SVOO)の動詞が使われている場合、文構造はどうなりますか?
- tell や give などの第4文型を作る動詞が what 節内で使われる場合、2つある目的語のうち1つ(主に直接目的語「〜を」)が欠落した不完全文になります。例えば what he told me(彼が私に話したこと)では、間接目的語 me(私に)は残っていますが、話した内容を表す直接目的語が欠けており、その欠けた要素の役割を関係代名詞 what が担っています。
2026年9月24日更新・モチタン辞典編集部
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