モチタン辞典 › 読みもの › 英文法 › 関係代名詞と関係副詞の違いと判別

関係代名詞と関係副詞の違いと見分け方

関係代名詞と関係副詞の違いと見分け方

関係代名詞と関係副詞の最大の違いは、後ろに続く英文が「不完全文(主語や目的語が欠けている文)」か「完全文(主要素がすべて揃っている文)」かという点です。

先行詞が「場所」や「時」であっても、後ろの文に欠落があれば関係代名詞を選び、欠落がなければ関係副詞を選びます。この基準さえ押さえれば、空欄補充問題でも迷わず正解を導けます。

関係代名詞と関係副詞の違い一覧

関係代名詞と関係副詞で迷ったときは、まず「後ろの文の構造」と「置き換えている品詞」の違いに着目します。2つの品詞の決定的な相違点を以下の比較表で整理しました。

項目関係代名詞(who, which, that)関係副詞(when, where, why, how)
後ろに続く文不完全文(S や O が欠落)完全文(文型が成立している)
置き換える要素名詞(代名詞)副詞(前置詞 + 名詞)
先行詞の役割後ろの節の中で主語や目的語になる後ろの節の中で修飾語(副詞)になる
前置詞との関係文末に残る、または直前に置かれる前置詞 + 関係代名詞 と等しい

たとえば、先行詞が同じ the city であっても、後ろの文の形によって選ぶべき関係詞が異なります。

このように、「先行詞が場所だから where」と機械的に判断するのではなく、必ず後ろの文構造を確認する習慣を身につけることが正確な見分けへの第一歩です。

次に読む関係副詞whereの使い方と例文関係副詞whereの基本から応用まで例文で確認する

関係代名詞の不完全文と完全文の見分け方

関係詞の識別で最も重要な「完全文」と「不完全文」の判定基準を具体的に解説します。文法用語が苦手な方でも、欠落パターンと検証法を理解すれば正確に見分けることができます。

不完全文の3大パターン

不完全文とは、文として成立するために必要な要素(主語・他動詞の目的語・前置詞の目的語)のいずれか1つが欠けている文を指します。

欠落パターン構造の特徴例文(不完全な部分)
① 主語(S)の欠落関係詞の直後に動詞が来るwhich ( [S] is on the table )
② 他動詞の目的語(O)の欠落他動詞の後ろに名詞がないwhich I bought [O] yesterday
③ 前置詞の目的語の欠落文末の前置詞の後ろに名詞がないwhich I listened to [O]

これらのパターンに当てはまる場合は、欠けた名詞の代わりをしている「関係代名詞」が入ります。

完全文とはどのような状態か

完全文とは、その節だけで第1文型から第5文型のいずれかが成立しており、文の骨格に欠けがない状態のことです。副詞や前置詞句がなくても、文法的に自立した文として成立します。

最も確実な判定テクニック「先行詞の差し戻し」

後ろの文が完全文か不完全文か判断に迷ったときは、先行詞を後ろの文の末尾に戻してみるという検証テクニックが有効です。

この戻し作業を行えば、主語や目的語の欠落を見落とす心配がなくなります。

先行詞の差し戻し判定法

関係代名詞(不完全文)

  • 先行詞を名詞のまま置ける
  • 例: I visited the house.
  • 前置詞なしでそのまま入る

関係副詞(完全文)

  • 先行詞の前に前置詞が必要
  • 例: I lived in the house.
  • 前置詞を補わないと置けない

先行詞を文末に戻したとき前置詞が必要かで完全文・不完全文を判定します。

次の疑問thatの後ろが完全文か不完全文かで迷ったときは、接続詞と関係代名詞thatの違いで判定基準を整理できます。

関係代名詞と関係副詞の一覧と書き換え

関係代名詞と関係副詞の種類、対応する先行詞、および前置詞を用いた書き換えの公式を整理します。

関係代名詞の一覧表

表は横にスクロールできます →

関係代名詞格(主格)格(所有格)格(目的格)
人who / thatwhosewhom / who / that
人以外(物・動物)which / thatwhosewhich / that

関係副詞の一覧と先行詞

関係副詞先行詞の例等しい「前置詞 + 関係代名詞」
wherethe place, the town, the roomin which / at which / on which
whenthe time, the day, the yearat which / on which / in which
whythe reasonfor which
how(the way と併用不可)in which

前置詞 + 関係代名詞 = 関係副詞の書き換えプロセス

関係副詞は「前置詞 + 関係代名詞」の2語に分解できます。文末に前置詞が残る形から関係副詞へ移行するステップは次の通りです。

  1. 前置詞が文末に残る形(関係代名詞):
    This is the town which I was born in.
  2. 前置詞を関係代名詞の前に移動させた形:
    This is the town in which I was born.
  3. 「前置詞 + 関係代名詞」を関係副詞1語に変換した形:
    This is the town where I was born.

日常会話では where や文末に前置詞を置く形が好まれ、学術論文や改まったビジネス文書では in which のような「前置詞 + 関係代名詞」の形が好まれます。

関係副詞 how の特例ルール

関係副詞 how には、他の関係副詞にはない特有の制約があります。先行詞 the way と関係副詞 how は絶対に並べて使えません。

このルールは文法問題で頻出するため、the way how という並びを見たら誤りであると即座に判断できるようにしてください。

前置詞+関係代名詞の移行
1前置詞が文末

This is the town which I was born in.

2前置詞を前に移動

This is the town in which I was born.

3関係副詞に変換

This is the town where I was born.

文末に残った前置詞を移動させ関係副詞へと書き換える3段階のプロセスです。

関係代名詞とvisit・goのひっかけ対策

入試や資格試験で最も出題されるのが、先行詞が「場所」のときの visit と go to の判別問題です。どちらも「訪れる」「行く」という意味ですが、動詞の性質(他動詞か自動詞か)によって正解が変わります。

visit は他動詞なので which を使う

visit は他動詞であり、直後に目的語となる名詞を直接取ります(例: visit Kyoto)。したがって、後ろの文に目的語がなければ不完全文となり、関係代名詞 which(または that)を選びます。

go は自動詞なので where を使う

一方、go は自動詞であり、「場所へ行く」と言うには前置詞 to が不可欠です(例: go to Kyoto)。文末に to が残っていない場合、後ろの文は副詞的要素のみを必要とする完全文になるため、関係副詞 where を選びます。

頻出の「他動詞 vs 自動詞」対比リスト

関係詞の空欄補充で狙われる代表的な動詞ペアをまとめました。先行詞が場所や話題であっても、動詞が他動詞なら関係代名詞、自動詞+前置詞が完結していれば関係副詞となります。

他動詞(目的語欠落で which)自動詞(前置詞なしで完結し where/why)前置詞が残る形(which)
visit the place(訪れる)go (there)(行く)go to the place
reach the station(到着する)arrive (there)(到着する)arrive at the station
discuss the issue(議論する)talk (about it)(話す)talk about the issue
leave the town(出発する)depart (from there)(出発する)depart from the town
enter the room(入る)come (in)(入る)come into the room
visit と go の判別

visit(他動詞)

  • 直後に目的語を直接取る
  • 目的語がないと不完全文
  • which (that) を使う
  • Kyoto is the city which I want to visit.

go(自動詞)

  • 場所へ行くには to が必要
  • to がなければ後ろは完全文
  • where を使う(to が残れば which)
  • Kyoto is the city where I want to go.

先行詞が場所でも、動詞が他動詞か自動詞かによって選ぶ関係詞が変わります。

関係代名詞と関係副詞の違いと判別のイメージ

文構造の判断に直結する動詞の用例は、自動詞と他動詞の違いと見分け方の例文集で確認できます。

次の疑問場所を表す先行詞で迷いやすい2択は、whichとwhereの違いと見分け方でも詳しく解説しています。

関係代名詞と関係副詞の見分け方3ステップ

テスト本番で迷わず、数秒で解答を特定するための思考手順を3つのステップで整理しました。この手順通りに判定を進めることで、ケアレスミスをゼロにできます。

ステップ1: 先行詞の種類を確認する

空欄の直前にある名詞(先行詞)を確認します。「人」であれば関係代名詞(who や whom)の可能性が高くなります。「時」「場所」「理由」の場合は、関係代名詞と関係副詞の両方の可能性があるため、次のステップへ進みます。

ステップ2: 空欄の後ろの文の要素(S・V・O)を調べる

空欄以降の文構造を精査します。

ステップ3: 文末の前置詞の有無をチェックする

文末に前置詞(in, at, to, for, about など)がぽつんと取り残されていないか確認します。

この「先行詞 → 欠落チェック → 前置詞の有無」の確認フローを徹底すれば、あらゆる出題パターンに対応できます。

関係詞を見分ける3ステップ
1先行詞の確認

人のみなら関係代名詞。時・場所・理由なら次へ。

2文の要素の調査

Sや他動詞のOが欠けていれば関係代名詞。揃っていれば次へ。

3前置詞の有無

文末に前置詞があれば関係代名詞、なければ関係副詞。

先行詞の確認から文構造、文末の前置詞チェックへと順に進めて判定します。

関係詞の違いを確かめる練習問題と解説

学んだ知識を定着させるために、5つの実戦問題に取り組みましょう。各問の解説で解法の思考プロセスを確認してください。

問題1(空欄補充)

次の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
This is the hospital (   ) my mother works.
(A) which
(B) where
(C) that
(D) what

【正解】 (B) where
【解説】 先行詞は the hospital(場所)です。後ろの文 my mother works は、動詞 work が自動詞であり、第1文型(S + V)で完全な文が成立しています。

文末に前置詞 at や in は残っていません。したがって完全文を導く関係副詞 where が正解です。

問題2(空欄補充)

次の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
This is the hospital (   ) my mother built ten years ago.
(A) where
(B) which
(C) when
(D) why

【正解】 (B) which
【解説】 先行詞は問題1と同じく the hospital ですが、後ろの動詞 built(建てた)は他動詞です。

「何を建てたのか」という目的語が後ろに存在しないため不完全文です。先行詞 the hospital を後ろに戻すと built the hospital と直接目的語になるため、関係代名詞 which が正解です。

問題3(空欄補充)

次の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
I will never forget the day (   ) we first met.
(A) which
(B) where
(C) when
(D) who

【正解】 (C) when
【解説】 先行詞は the day(時)です。後ろの文 we first met は S + V で完結しており、目的語の欠落はありません(meet はここでは「会う」という自動詞的用法)。

「その日に会った」とするには on the day という前置詞句が必要になるため、完全文と判断できます。よって関係副詞 when が入ります。

問題4(空欄補充)

次の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
The hotel (   ) we stayed at during the trip was wonderful.
(A) where
(B) which
(C) when
(D) how

【正解】 (B) which
【解説】 先行詞は The hotel(場所)ですが、後ろの節の末尾に前置詞 at が残っています(stayed at)。

前置詞の後ろにあるはずの名詞が欠落している不完全文であるため、関係代名詞 which が正解です。もし at がなければ where が正解になります。

問題5(誤文訂正)

次の英文の誤っている箇所を正しく直しなさい。
Can you explain the way how you solved the math puzzle?

【正解】 the way を削除して how だけにするか、how を削除して the way だけにする(または how を in which に変える)。


【解説】 関係副詞 how は先行詞 the way と並べて併用することができません。どちらか一方のみを残す形(the way you solved... または how you solved...)に修正する必要があります。

関係副詞とwhatの混同を防ぐ見分け方

文法的に what は関係副詞ではなく、100%「関係代名詞」です。

混同しやすい理由と構造の違い

where や when などの関係副詞は、先行詞が the place や the time の場合に先行詞が省略されることがあります(例:This is where I live.)。先行詞がない形を見て what と同列に混同しがちですが、節の中身の構造は正反対です。

空欄の直前に先行詞がなく、後ろの文に主語や目的語の欠落がある場合は、関係副詞ではなく関係代名詞の what を選びます。

先行詞を含んだ独特な使い方は、関係代名詞 what の使い方の例文集で詳しく確認できます。

先行詞が「時」の判別と頻出動詞リスト

先行詞が「時」を表す場合も、「場所」と同様に後ろの文構造によって関係代名詞 which か関係副詞 when かが決まります。

時の先行詞:spend which と meet when の対比

場所の先行詞で頻出する動詞の分類

完全文・不完全文を素早く見抜くために、出題されやすい動詞の分類を押さえておきましょう。

表は横にスクロールできます →

動詞の分類代表的な動詞後ろに必要な要素選ぶべき関係詞
他動詞(目的語を直接取る)visit, reach, describe, see, buy名詞(目的語)が直後に必要関係代名詞 which
自動詞(前置詞が必要)live, stay, work, arrive, born単独で文が成立(場所には前置詞が必要)関係副詞 where

itとthereで迷わず見抜く代入チェック法

完全文か不完全文かの判定に迷ったときは、先行詞を修飾節の末尾に戻してみる「代入チェック法」が確実です。

たとえば先行詞が the city で、後ろの節が I visited の場合、I visited the city (it). と前置詞なしでそのまま名詞を目的語に補えるため、不完全文と判断して関係代名詞 which を使います。

一方、後ろの節が I lived の場合、I lived the city. とは言えず、I lived in the city (there). のように前置詞や副詞が必要です。

前置詞を補わなければ先行詞が戻らないということは、I lived だけで文の骨格が完成している完全文であることを意味するため、関係副詞 where が正解になります。

見落としやすい自動詞と他動詞の分類一覧

先行詞が場所などの名詞であっても、関係詞節の中にある動詞が「他動詞」か「自動詞」かによって選ぶべき関係詞が決まります。試験などで見落としやすい動詞の分類を押さえておきましょう。

表は横にスクロールできます →

動詞の分類動詞の例先行詞の扱い方適切な関係詞
他動詞(目的語を直接取る)visit, reach, enter, leave直後に直接先行詞を置けるwhich / that
自動詞+前置詞(前置詞が必要)live (in), stay (at), go (to), arrive (at)前置詞がないと先行詞を置けないwhere(前置詞なし時)
他動詞(見落としやすいもの)describe, discuss, explain直後に目的語が必要which / that
自動詞(見落としやすいもの)graduate (from), apologize (for)前置詞がないと文が成立しないwhere / why など

例えば、「到着する」という意味を持つ reach(他動詞)と arrive(自動詞)の違いは関係詞の選択に直結します。

関係詞を見分ける基礎となる動詞の性質は、自動詞と他動詞の違いと見分け方(英文法)で詳しく解説しています。

続けて読む

英文法の疑問をすべて見る「関係代名詞」のまとめ

理解度チェック

Q1. 関係代名詞と関係副詞を見分ける決定的な違いは何ですか?

  1. 先行詞が人か物かという点
  2. 後ろに続く文が完全文か不完全文かという点
  3. 文末にピリオドがあるかどうかという点
  4. 先行詞が単数形か複数形かという点
答えを見る

正解: B. 後ろに続く文が完全文か不完全文かという点
関係代名詞の後ろは主語や目的語が欠けた不完全文、関係副詞の後ろは完全文が続きます。

Q2. 先行詞 the way と関係副詞 how の使い方で正しいものは?

  1. the way how と必ず並べて使う
  2. the way と how は絶対に並べて使えない
  3. how の直後には不完全文を置く
  4. in which で代用することは禁止されている
答えを見る

正解: B. the way と how は絶対に並べて使えない
先行詞 the way と関係副詞 how は絶対に並べて使えず、どちらか一方のみを用います。

Q3. 空欄に入る語を選びなさい。Kyoto is the city ( ) I want to visit.

  1. which
  2. where
  3. when
  4. why
答えを見る

正解: A. which
visit は他動詞で後ろに目的語が欠けている不完全文のため、関係代名詞 which が入ります。

Nathan英語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す

よくある質問

Q. 関係代名詞と関係副詞の違いを簡単に言うと?
関係代名詞の後ろには主語や目的語が欠けた「不完全文」が続き、関係副詞の後ろには文の骨格が揃った「完全文」が続くという点が最大の違いです。
Q. 先行詞が場所のときwhichとwhereのどちらを使う?
後ろの動詞を確認します。visitなどの他動詞で目的語が欠けている場合や文末に前置詞がある場合はwhich、liveなどの自動詞で文が完結している場合はwhereを使います。
Q. 関係副詞thatは関係代名詞thatと何が違う?
関係副詞thatはwhenやwhereなどの代わりとして完全文を従えます。一方、関係代名詞thatは名詞の代わりとして主語や目的語が欠けた不完全文を従えます。
Q. the way howが使えない理由は?
現代英語の文法規則でthe wayとhowの重複が避けられるようになったためです。表現する際はthe wayかhowのどちらか一方のみを用いるか、the way in whichとします。
Q. 前置詞+関係代名詞はすべて関係副詞にできる?
場所・時・理由・方法を表すもの(in which = where, on which = when, for which = why等)は書き換え可能ですが、with whom等の副詞化できない組み合わせは関係副詞にできません。
Q. what は関係副詞ですか?
what は関係副詞ではなく関係代名詞です。先行詞を含んで「〜すること・もの」という名詞節を作り、後ろには主語や目的語が欠落した不完全文が続きます。
Q. 「前置詞+関係代名詞」の後ろは完全文ですか?
完全文です。文末にあった前置詞が関係代名詞の直前に移動した構造のため、後ろの文の中には名詞の欠落がなくなり、関係副詞と同じ完全な文の形になります。
Q. 文末に前置詞が残っている場合、関係副詞は使えますか?
使えません。文末に前置詞が残っている場合は、その前置詞の目的語が欠けている不完全文となるため関係代名詞を選びます(例: This is the house which he lives in.)。関係副詞 where を使う場合は前置詞を省き、This is the house where he lives. のように後ろを完全文にする必要があります。
Q. 先行詞が the reason であっても which を選ぶケースはありますか?
あります。後ろに続く節で主語や目的語が欠けている不完全文の場合は、先行詞が the reason であっても関係代名詞 which を選びます(例: That is the reason which caused the trouble.)。関係副詞 why を用いるのは、後ろの節が完全文のとき(例: That is the reason why she was absent.)に限られます。

2026年9月24日更新・モチタン辞典編集部

関係する文法関係代名詞(who・which・that)の使い方関係副詞と前置詞+関係代名詞の書き換え関係副詞(when・where・why・how)の使い方